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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 80ページ)
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「さ………寒ッ!!」
逃走者達は数分ぶりの猛吹雪に襲われながらも少しは動きやすくなった山道を下っていく
ふと上を覗くと雪まみれななった新聞が空から降ってくるのが見えた………思わず逃走者達は拾い上げ、手に取って読むが………その新聞は日本語でもなければ外国語でもない、妙な単語で作られていた
………逃走者には関係の無いことなので、彼らの視点で割愛するが________
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「見つけたわ、鬼人正邪。」
10分ほど前からトレザード社を飛び出して踊山の上空を飛んでいた霊夢達は、遂にマガイモノメイカーとしての正邪と対面した
「ああ、そのしかめっ面は……時空ってのは流れが遅いからね、こっちからしりゃ246年と12ヶ月ぶりのご対面だ」
「くっだらないジョークは相変わらずね、こんな寒い所で長話なんて嫌だから結論だけ言うわよ」
「こんな所に送り込んだのはあんたでしょう?」
「正確にはあのボーマンって野郎さ」
「バカ言わないでよ、あんたが人に従うような性格じゃないことぐらい分かってるのよ」
「まぁその通りさ、時空犯罪者ではあるがあんなのには眼中に無い」
「あんた、たくっちスノーって知ってるかい?」
「たくっちスノー?………まぁ、最近名前だけなら、知ってるの?」
「知ってるも何も、時空三大犯罪者だからさ、時空を歩いてりゃ嫌でも覚える……が、こいつに関しては別だ」
「天邪鬼である私が言うのも何だが、こいつは頂点、最強の弱者だ」
「…………はぁ?意味がわかんないんだけど」
「マガイモノってのはさ、結局のところ【ニセモノ】なんだ、だから設定を混ぜて新生物を使っても、【設定の元である人物】には絶対に勝てないんだ」
「それが何よ?」
「私自身本当かどうかは知らんが、たくっちスノーって奴は【全ての設定】を取り込んで肉体を形成したんだ」
「つまりは絶対的な敗北者、お前やボーマンや、果てには私ですら相性だけ考えればたくっちスノーに勝利できる………」
「だがそいつは時空犯罪者の頂点にまで成り上がった……悪としても色々やっていたみたいだしなぁ」
いつになく正邪はマガイモノとたくっちスノーに関して熱心に語りだす………紫はマガイモノの情報をまとめながら正邪に問う。
「まさか、貴方ともあろう方が憧れてるの?そのたくっちスノーとやらに」
「まさか!私がそんな奴に見えるか?………尊敬しているよ、そんな弱い奴が頂点になれるなら、私でも不可能ではないと自信がついたからな!」