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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 80ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 メイドウィン逃走中 オリジナルゲーム 氷鬼 時空監理局編
*47*
56:15
ミッション終了まで1分近く。
4人のメンバーはようやく全ての逃走者を集め終えた
「運良くハンターも凍結していたし、これで洞窟から出られるな」
「ここを抜けたら、マガイモノメイカーとの戦いは本格的なものになる………今回は草薙翔一やKonakun氏、コードメイカーのような戦いに向いていない奴がいる………なるべく散り散りになるのは避けよう」
「それで、マガイモノメイカーを相手にするにしても誰を優先します?」
「おれはこなゆきに似た奴を作ってるやつがいいが、異論はあるか?」
「ないな」
「私も賛成です、今のところ厄介な能力は攻撃にさえ気を付ければ対処は可能かと」
「よし、じゃあ………開けるぞ!」
「うりゃ!!」
たくっちスノーが扉を蹴飛ばすと大開きになり、冷たい空気が洞窟に差し込んでいく………外は野山とは思えないほど綺麗に開拓され、小石や切り株は抜き取られていた
【ミッション成功】
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全システムが復旧しました
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メールが送られてくる
【言い忘れたがミッションに成功した場合ボーナスとして凍結していた全システムが復旧されるように操作しておいた】
「いや、先に言えよ………」
「ってことはハンターも再起動してる!!急ぐぞ!!」
逃走者たちは一斉に洞窟を抜けて山の外に飛び出し、少し後からハンターも扉を抜けていった
「あれ、なんか靴がじゃりじゃりする」
「ああ、そういえばさっき地面が水浸しだったからな」
「水ぅ?」
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……今、ここにいるのは凍空のマガイモノだけ
「こなゆきー!!」
「うああー!!」
凍空のマガイモノはもうそこにはいないこなゆきを探していたが、その目の前にはとがめの姿が
「な、何よ貴方!?」
「悪いが凍空の一族にはわたしも縁があるのでな、そなた達に渡すわけにはいかぬと思いここに来た始末だ」
「有難く思え、このわたしの奇策を見たものは中々おらぬぞ?」
「何を………」
とがめは懐から温度計を取り出して眺める
「ふむ、そろそろだな」
「あ?」
「そろそろ水門も開けるとしよう」
とがめが粘土を引っ張り出すと、穴から無数の水が飛び出してくる!!
「な、何よこれ!?」
「未来の技術でダムというものだ、大量の水を石の壁で防ぐものらしい」
「まず、七花とこなゆきの馬鹿力で壁に大きな空洞を作りその中に水を用意する」
「後はお前が来ることと全員が抜け出すのを待つのみだ」
「それが何の策に………」
「まだ分からぬか?この山の穴を防いでいた扉は開かれ、0を下回る気温の外から流れた猛吹雪がこの洞窟全体を覆う!」
勢い良く飛び出す水はマイナスを超えるほどの寒さであっという間に凍り付き、水に浸かっていたマガイモノの足元が凍りつく
「な!?」
「捕まえたぞ……さて、話を聞かせてもらおう!」
「こ、こんなもの破壊して!」
「やれ、ゲイツ!!」
【SPEED Time!】
【リバイリバイリバイ!リバイリバイリバイ!リバイブ疾風!】
凍空のマガイモノ達が氷を壊す間もなく高速で動く何かに猛攻撃を喰らい倒れる
………残像が晴れ、ゲイツの姿が現れる
「そなたの高速殺法、忍者にも劣らぬな」
「当然だ、ジオウにも倒せる存在に俺が負けるはずがない………それより足は大丈夫か?」
「心配するな、社長から………ほれ!長靴というものを貸してもらった」