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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 80ページ)
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「貴様……」
「あっ、あれは」
斜面を降りている最中、sorutymataが吹き飛ばしたマガイモノが坂から飛び降りて行く手を阻んでくる
「そこ邪魔なんだけどさぁ、どいてくれない?」
「やはり中々の耐久力………まぁ、アレで倒れたとは思ってませんでしたが」
「凍空こなゆきはどこだ………!!」
「奴もこなゆきが狙いか、一体何が理由であいつを狙うんだ?」
「ゆくぞ!!」
「ハッ!!」
マガイモノは勢い良く飛び出して拳を振おうとするが、メタルポリタンが飛び出して押さえつける
「グッ!?」
「動くな!お前を鉄の刑法の名の元に逮捕する!」
「おい、ポリタン!」
「コイツは俺がなんとかする!ハンターに関しては対策がある、早く行け!」
「すまん、ヒーロー!ここで分かれるぞ、何かあったら全員にメールだ!」
たくっちスノーの合図と共に逃走者達は別の方角へと飛び出していく
高所で広い範囲を見渡せるハンターはバラけていく逃走者達を捉え、2人が別行動を行い1人がポリタンを狙う………
「ふっ!はっ!どうだ!!」
「ぐっ、グギッ………!!」
メタルポリタンは渾身術でマガイモノを圧倒する
この中で【ちゃんとした】戦いの経験が最も豊富なのは間違いなく彼だろう
悪役と何度も戦ってきた彼なら武術の素人相手なら手出しさせず圧倒できる………そんなメタルポリタンを捕まえんと、ハンターが迫る
「ガっ!グアアッ!」
「フッ………尋問と確保は専門に任せるとしよう」
カッコつけているが、これは一か八かの賭けだった
今回のハンターによる凍結はハンターに備え付けられた機能ではない、魔術師であるヘレンが書き込んだ呪いによって肉体に書き加えられたものである。
イレギュラーである凍空こなゆきは凍結しないように調節しているが、もしそれ以外の人物がいれば………
「届けっ!!」
「何………ウグ!!」
メタルポリタンはマガイモノを掴んでハンターの方へ投げ飛ばす、ガッチリとマガイモノはハンターに受け止められ………逃走者のように【凍結】する
「な、なんだこれは…………出せ!!」
「無駄だ、そいつは俺がどんなに叩いても壊れない特殊な水晶だ………観念しろ」
「と、俺も逃げなくてはな」
メタルポリタンはとっさに飛び出してハンターの手を間一髪かわし山をおりていく……