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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 13ページ)
関連タグ: メイドウィン逃走中SEASON3 オリジナルゲーム カメラを止めるな 出演中 MM○○中
*2*
「今回はあなたにも協力して頂きたいのです」
「協力?何をすればいいんです?」
「今回作るゲームはバラエティ型になります」
「バラエティ型……?逃走中や戦闘中もそうだっただろ」
「今までの僕達のゲームとは少し違います……では、貴方にも紹介しておいた方がいいですね」
「紹介?他に誰か来てるのか?」
「どうも〜〜、貴方が特別スタッフのたくっちスノーね〜」
と、サトシ達の後ろから来たのは何やら妙な風貌の男…
「紹介します、彼はチラミさんといって、我々クロノス社とは別の番組『デザイアグランプリ』のゲームマスターをしています」
「デザイアグランプリ……ああ」
たくっちスノーも聞いたことがある。
1つの世界丸ごとを舞台とし、仮面ライダー達による戦いを娯楽として発信する番組。
そして、その番組のゲームマスターであるチラミ。
「初めまして、チラミよぉ。よろしくねぇ〜ん♡」
「は、はぁ……ど、ども」
なんだかオネエ口調で気持ち悪い奴が来た。
「今回の新ゲームはDGPと共同で進行することになったんだ」
「デザイアグランプリと!?ちょっと待てよ…俺もあの番組は見たことあるが、アレってちょっとしたゲームの中にジャマトとかいう怪物退治もやるだろ!?」
「流石に参加者が限られてくるんじゃ……」
「大丈夫よ、あくまでクロノス社主導だし、ゲームはちゃーんと安全な物を考えてあるから」
「先にアナタにも説明しておいた方が良さそうね」
そう言ってチラミはホワイトボードを用意する。そこにはいくつかの単語が書かれている。
・脱出ゲーム
・クイズ大会
・バトルロワイヤル
・宝探し
・謎解き
・ホラー
・スポーツ などなど。
中には知っているものもあれば知らないものもある。
色んなタイトルがあるが……
「こ、これは?」
「新しくゲームをやる上でここの社員が提案したアイデア……どう想う?」
「どうって……ここから広げていくのが俺らの仕事なんでなんとも…そっちはどう考えてるわけ?」
「脱出、ホラー、スポーツ、謎解き……どれもデザイアグランプリでもやってたけど、本当に面白くなってくれるのよ〜!でも、それがなんで面白くなるのか分かる?」
「は、はあ……?」
「答えは……参加者達!それぞれの思想、技術、そして少しの運によって作られる映像こそ真のエンタメであり、リアリティ!」
「そこで私がそれらの着想を得て制作した、逃走中、戦闘中に次ぐ3番目のゲーム」
「プレイヤー完全協力型ゲーム!その名も……」
チラミは喋りながら大きくホワイトボードに書き殴る。
『出演中』と。
「しゅ、出演中……?」
たくっちスノーが聞き返すと、チラミは大きく深呼吸してから言う。
それは、彼が最も得意としているゲームの始まりを告げる言葉だった。
ハンゾウ達が口を開く。
それは、彼らが最も信頼している部下への命令の言葉だった。
「そろそろ出てきていいぞ、皆」
「こちらも準備が整い次第出てきてください」
そう呼ばれて出てきたのは……
「あっ!」
「アサル!カノ君!大地……いやそれだけじゃない、リカルドと赤塚……水星ちゃんまで!」
逃走中特別スタッフ『チーム・ブルー』と戦闘中特別スタッフ『チーム・レッド』が揃っていた。
「久しぶりですね、リーダー」
「お前ら……逃走中と戦闘中の特別スタッフがなんでここに?」
「この出演中は一般公開する前に、貴方達特別スタッフでテストすることにしたの」
「貴方達チームブルーとレッド、そきて……私が選んだ出演中特別スタッフ、チーム・ゴールドでね!」