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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 13ページ)
関連タグ: メイドウィン逃走中SEASON3 オリジナルゲーム カメラを止めるな 出演中 MM○○中
*3*
ゴールド……やはりこのゲームにも特別スタッフがいるらしい。
「ゴールドの3人は既に説明を終えて待機をしているわ、後は貴方達だけ」
「では、あとはお願いします」
「たくっちスノー、俺達は準備があるからここで失礼する」
サトシとハンゾウはチラミに任せて、メインルームから去っていく。
「じゃあ、『出演中』のゲームルールを説明するわ、さっきも言ったようにこのゲームは全員協力型、蹴落とし合いも失格もない、全員でオーディエンスを盛り上げるのがコンセプト!」
気が付くと全員の手に台本のような本が握られていた、中は白紙で何も書かれていない。
「プレイヤーは運営が決めた舞台と題材を元に『役者』になる、そして制限時間まで演技をする!」
「あ、それなんか『つまらnight』に似てるな」
今宵もつまらnight、以前たくっちスノーも出演した番組で深夜から明方までどんな事でもいいから自由に面白い事をする、という番組だ。
「アレとは違ってこっちはお題みたいなのがあるみたいだが……」
台本を開いて中身を見る。
そこには、こう書かれていた。
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題目『大怪獣パルスザガ』
舞台:都会一帯
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「って……これだけ?」
「最初だし題目の軽い解説だけしておくと……突如、街に巨大な怪獣が現れた!って感じのシナリオね」
「この情報だけを元に演技をする、それだけよ」
「いや、役とかは決めないの?台本何も書いてねーし」
「……」
と、その時リカルドの台本が光った。
「あっ、内容付け足されてますね」
「リカルドお前なにやったの!?」
「いや…ボク演技とかよく分からないので簡単そうな『一般人』をイメージしただけですけど」
「これによって貴方は一般人役に決定したってわけ」
「そういうことか……で、俺達でドラマをするだけじゃゲームにはならないと思うが」
すると、チラミはニヤリと笑う。
そして、ホワイトボードに新たな文字を書き始める。
そのホワイトボードにはこう書かれていた。
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『制限時間30分、コマーシャル一切無し。』
『台本を覚えられるのはゲーム開始時まで』
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たくっちスノーは何となく意図が見えてきた。
どこのドラマに台本読みながら演じてる人がいるのだろうか。
このゲームはリハーサルも無しに短い時間で役を決めて、台本を読み、それらをぶっつけ本番で記憶して話を盛り上げる…だから全員協力型ゲームというわけだ。
制限時間30分も過去のゲームに比べると短く簡単そうに見えるが、これはかなり難しいゲームかもしれない。