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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 13ページ)
関連タグ: メイドウィン逃走中SEASON3 オリジナルゲーム カメラを止めるな 出演中 MM○○中
*4*
「では、各自台本を手に役を考えてちょーだい!オーディエンスは面白い絵を期待してるわ!」
「待てよ!アンタが選んだチームゴールド……多分3人だろ!?なんの役をしたのかくらい教えてくれよ!」
「そうね、今回はリハーサルだから特別に教えてあげるわ」
「1人はヒーロー、1人は一般人、1人はアナウンサーよ、じゃあまた本番で」
そう言ってチラミも去っていった……
……
改めてたくっちスノーと特別スタッフ6人は配役を考えながら今回の題目を確認する。
第本のタイトルにも『大怪獣パルスザガ』が加えられている……電撃のような怪獣のイラストからして、怪獣特撮物だろうか。しかも舞台は都会のど真ん中、ビルが立ち並ぶ街中が舞台である。
これならどんな演技をしてもオーディエンスを楽しませられるだろう、完璧な演技が即座に出来るならの話だが。
「既に決まってるのはヒーロー1人、アナウンサーが1人、一般人がリカルドを含めて2人か」
「ボクは基本的に怪獣が出たら逃げればいいみたいですね」
「………」
「どうした?アサル」
「いえ、基本的にクロノスゲームってアンドロイド使うのに、今回はそれっぽいのが見えないような……と思いまして」
「どうやらそうでもないみたいだぞ」
出演中の裏に書いてあったルールのおさらいを見る。
出演中はどんな内容のストーリーでも『主人公』を演じることは出来ない、主人公はクロノス社の新作アンドロイド『エンターテイナー』が演技する……と書いてあった。
「とすると今回の主役って……」
「怪獣パルスザガだろうな、怪獣モノの主役なんて怪獣以外有り得ん」
「それなのにヒーローはOKなのか……」
「まぁそれよりどうするよ、カノ達」
「俺は正直なんでもいいな……なんでも出来るし」
「といっても怪獣物なんてどういう役があるんだ?」
「あっカノアレやりたい、怪獣出た時対策会議とか立ててめっちゃ騒ぐやつ」
「あの……僕は一般人の方がいいです」
「じゃあアサルは一般人役で決定として」
「えっ、ちょっと待ってくださいたくっちスノーさん!俺もヒーローがしたいです!」
「小学校の学芸会じゃないんだからヒーロー2人は無理に決まってんだろ!」
「そんなぁ〜」
「いえ、どうやらそうでもないみたいですよ」
大地の台本は気がつくとヒーロー用の物に変わっていた、どうやら重要な役が被っても問題ないように出来ているらしい。
「………決めたからには責任持ってやれよ?」
「勿論!俺こういうの初めてなのでちょっと楽しみです」
「で、後決まってないのは俺、赤塚、水星ちゃんか……いきなり難しい題材にしやがって、ここはお化け屋敷とかだろ……」
「わ、私…演目とかやったことが無くて……」
「……俺はこれが通るのかは分からないが……ナレーションでいこうと思う」
「確かにナレーターならセリフを読むだけだから動きは問題無いけど……セリフ全部覚えなきゃだろ?」
「問題ない、覚えればいいだけだ」