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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 50ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 MM○○中 逃走中 ナントカ三術将編 3作同時展開
*2*
…………此度の物語は一味、いや3味違う。
何せ、舞台は同じだが物語は全く別なのだ
………是非とも楽しんでもらいたい、この3つのお話を。
そして個性豊かな3魔将を…………
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物語は数日前に遡る
【彩喚士】ジーン。
魔王に選ばれし【三術将】の1人。
自称「彩を自在に操る最高の術士」で、エレメントの扱いに長ける研究派。
人を疑うことを知らず思い上がりなところもあるが、誰よりも正義感を持つ立派な男だ
ジーン
「飾り付け、よし!」
ジーン
「ミッションの準備、よし!」
ジーン
「設備、よし!」
ジーン
「そして………私のコンディション、よし!!」
ジーンは今、浮かれていた
使い魔のクーと共に、研究室で喜びに溢れていた。
クー
「ジーン様!いつもより決まってます!」
ジーン
「ははは、当然だとも!」
ジーン
「魔王様の用意したこの祭りと企画………そのマスターに私が選ばれたわけだからな!」
ジーン
「魔晶石も惜しみなく使うんだ!エレメントもどんどん召喚するぞ!」
クー
「おお!なんて太っ腹な………やや!ジーン様、大変です!」
クー
「変な色の魔晶石が………」
ジーン
「何?」
クーは箱から魔晶石を取り出す
それは………いつもと違う、真っ白な石。
ジーン
「ふむ、無色………いや白か?こんな魔晶石は初めてだ………ん?」
ジーン
「クー、お前カーテンは取り替えたか?」
クー
「え?取り替えていませんが」
ジーン
「見間違いだったか………?あのカーテン、青色をしていたはずだが、白くないか?」
クー
「え?………ホントだ、真っ白!!」
ジーン
「なんだ!?よく見てみればカーテンどころか辺り一面色んなものが真っ白だ!?」
「………ククク、お前が色鮮やかな術士とやらか」
ジーン
「………誰だ!!」
「くらえっ!!ブレイカラー!!」シューーーッ
ジーン
「ぐわああああああああ!!!」
クー
「な、何を!?………まてーー!!」
…………
クー
「ジーン様!しっかりしてください、ジーン様!」
ジーン
「う、うん………あれ、何をされた?」
クー
「背後から何者かがジーン様に変なものを…………」
ジーン
「………それで、そいつは?」
クー
「すみません、逃げられました………で、ですが!魔力の反応は掴めましたし、イグニスさんも協力してくれると」
ジーン
「そうか………気にするな、私はなんとも………あれ?」
ジーンは手を伸ばそうとするが、何かおかしい
ジーン
「………クー、ちょっと鏡を持ってきてくれ」
クー
「はい」
クーが置き鏡を引っ張り出すと
ジーン
「な…………な…………」
ジーン
「なんじゃこりゃああああああ!!!?」
ジーンの姿は、【綺麗さっぱり】消えていた。