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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 59ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 MM○○中 戦闘中 もう1つのゼロワン編
*27*
響
「…………謝りたいのはこっちの方よ」
或人
「え、どうして?」
響
「メロディーリズムの事は知ってる?ほら、あたし達が呪われたバンドって言われてる…………」
不破
「呪われたバンド?」
或人
「あ、うん………俺の友人がそれを調べてるんだ」
奏
「…………お姉ちゃん、話すの?」
響
「隠すような事でもないし………不安なの」
響
「ここに来るちょっと前にあたし達の関係者が揃って失踪したの、まーちゃんの前のマネージャーやプロデューサー、ファンの方も一部いなくなって………」
響
「…………あのさ、こんな事、怖くてあまり言いたくないんだけど」
響
「ふーちゃんとひーちゃんは、いなくなったりしない?」
或人
「…………ああ」
不破
「お前がそれを気にする必要はねぇよ」
不破
「お前は体治したら、さっさとこの世界から抜けて当分来るな」
不破
「それがお前の為だ」
或人
「ええ………貴方をこれ以上巻き込ませるわけにはいかない」
響
「…………」
奏
「そうですね………お姉ちゃんがなんの支障もなく動けるだけでも奇跡のようなものですし」
奏
「ですがあの、その………マネ二郎?でしたっけ、ヒューマギアなんですから、落ち着いた頃にまた用意することは出来ませんか?」
或人
「………いいえ」
或人
「あのマネ二郎はシンギュラリティに達していましたし、EXチップの存在もある」
或人
「また新しく用意しても………それは響さんの望むマネ二郎ではない」
或人
「誰かが言ってたんですよ、どんなに仲が良くてもその人のことは完璧に理解できない」
或人
「作り直そうとしてもそれはその人の理想を押し付けてるだけで本人ではない、だから二度と生き返らないって………」
響
「………そうよ」
或人
「………なんかカッコ悪いな………俺達はアークに対して何も出来なかった」
或人
「何より、貴方を……」
響
「カッコ悪くなんてないわ」
響
「ふーちゃん、前に言ってたわよね、かっこ悪いのは最初から負けると決めつけて何もしなくて、それで負けるような人って」
響
「あとは肝心なところで勝てばいいって」
不破
「…………ああ!」
不破
「お前はまだ諦めてないんだろ?」
不破
「俺は諦めない………俺が………滅亡迅雷だったとしても………記憶が偽りでも」
不破
「あいつをぶっ倒したいって気持ちは………本物だ!!!」
或人
「………ああ!!」
或人
「響さん達が安心して帰るためにも、俺達は諦めない!」
ハインリヒ
「!」
ハインリヒ
「どうやら彼らも諦めていないようだ」