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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 59ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 MM○○中 戦闘中 もう1つのゼロワン編
*26*
奏
「………これから、どうなるんだろう」
不破
「お前らは自分の心配をしろ、相手は腐ってもzaiaの社長だろ」
不破
「そいつに向かって銃を向けたってのがどういうことが分かってるはずだ」
奏
「それについてはいいんですよ、確かにネットで炎上したりはしてますが時期に収まりますし、何なら私だって火消しくらいはします」
響
「………まーちゃんはもういないのね」
響
「あたし、何も出来なかった………あんなに優しいまーちゃんを………あいつが」
不破
「自分を責めるな」
不破
「………何も出来なかったのは俺も、そして………飛電の社長も同じだった」
不破
「俺が全てだと思っていた過去はマボロシで、飛電或人の夢は完膚なきまでに否定された」
不破
「だがそれでも俺はA.I.M.S.だ、暴走した人工知能を止めるだけじゃない、人工知能を悪用する奴も俺の敵だ」
不破
「おい、俺はいつ退院できる?」
不破
「いつ俺はzaiaをぶっ潰しに行けるんだ!?」
ハインリヒ
「分からない………チップを取れば暴走は止まる、だがそれは口で言うほど楽なものではない」
ハインリヒ
「何よりそれを失えば、君は力を失う」
不破
「くっ…………」
響
「それってさ、悪いデータだけ、その、なんとかならないの?」
ハインリヒ
「腫瘍を取り除くのとは訳が違うんだ」
響
「そっか………」
ガチャッ
或人
「不破さん、響さん」
不破
「よう、どうやら俺の方は問題は山積みでな」
不破
「ライダーを捨てるか自由を捨てるかの選択になりそうだ」
或人
「え!?ハインリヒさんでもどうにかならないんですか!?」
ハインリヒ
「こればかりは彼の選択に委ねるしかない」
響
「ひーちゃんの方は?」
或人
「もう暫くすれば退院出来るよ、だが」
或人
「今のゼロワンではどうやってもサウザーにもアークにも勝てない」
或人
「新しいゼロワンを作ろうにも………まずここから出られるかどうかだ」
響
「……………」
或人
「ごめんなさい、最初………お仕事勝負の時に2人を誘わなかったら、こんな事には巻き込まれたりは」
響
「それ以上は言わないで」
響
「確かにお腹に銃弾入ったりはしたけど、それも含めて………今の私があるのは」
響
「ひーちゃんとふーちゃん、そして何よりまーちゃんのおかげだから」
奏
「……………」