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*5*
キャラクターはなんの疑問も持たず列車の中に入る
今、この列車は参加者以外には見えず参加権も絶対に列車に乗ることを拒むことは無い、途中で嫌になっても退出が認められているため、安全面の心配は無用だ
「うわぁ〜、広いなぁ」
「フフフ、ボクちゃんが乗るには申し分ないシート!」
扉に入ってきたのは2人の小学生、片方は眼鏡をかけて服に真っ白なポケットがついている、もう片方はとんがった髪にやや細めの目、そして高めのカメラを首に下げていた
たくっちスノー
「あっ、野比のび太と骨川スネ夫………」
のび太
「あっ、もしかして貴方も」
たくっちスノー
「その通りだ、乗ってけ乗ってけ」
スネ夫
「お邪魔しま〜す」
のび太とスネ夫は高級そうなシートに深深と座る。
この列車、サービスが効いてて逃走者以外からも人気のシリーズなのである
扉が閉まり、時空列車は再び世界を抜けて走り出す
のび太
「うわぁ〜!なにこれ!?タイムマシンに乗ってるみたいだ!」
たくっちスノー
「ユグドラシルはタイムマシンと同じ技術で作られているからな…………おっと!近場だったからもう別の世界につくぞ!」
【次は〜、杜王町、杜王町、ジョジョの奇妙な冒険の世界に到着しました】
のび太
「うわぁ!」
世界に突っ込む時の閃光に思わず乗客は目を伏せる
………
「おお〜見ろよ仗助!この列車本物だぜ〜っ!?」
「な、なんだ一体………参加権っつーもんを握っていたら、不思議とこの列車に入っちまった………こいつ、スタンドか?」
たくっちスノー
「違う違う、スタンドじゃねーから乗りなよ、東方仗助と、虹村億泰。」
億泰
「俺達のこと…………」
仗助
「知ってんのか?」
………
杜王町、東方仗助一行は1999年を生きている
逃走中が始まったのはリアルワールドで2004年。
時折、逃走中が知れ渡っていない世界にも参加権が与えられることもあるが、そこはご愛敬である
仗助はたくっちスノーから逃走中の説明を受けていたが、どこか納得できないような表情をしていた
億泰
「ホーッ、要するに俺たちはゲームの参加者に選ばれたのか」
仗助
「とか言ってよォ………【バトル・ロワイアル】みたいに殺し合いをさせる気じゃあねぇよな?」
たくっちスノー
「そこら辺は大丈夫、そういうのしないように見張りがいるから」
仗助
「………ま、今だけは信じてみるか」
億泰
「お〜っ!見ろよ仗助っ!窓の外から星が見えるぜっ!銀河鉄道みたいだなァ!」