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MM逃走中 〜黄金伝説と昆虫の島〜『完結』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 90ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 MM○○中 逃走中 魔石商編 
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*10*

たくっちスノー
「………ん、この方角はまさか」

たくっちスノーは流れていく世界から次の世界を察してしまった
………誰が来るかまで、何となくだが、予測できてしまった


【次は〜、ハグレ王国〜 ハグレ王国〜 ざくざくアクターズの世界に到着しました】

たくっちスノー
「で、出たああああ!!ハグレ王国!!!」

たくっちスノーは顔を青くしながらつり輪にぶら下がる
ハグレ王国という存在がどれだけこの男にとって驚異的な存在だったか、この列車に乗り合わせている人物は知る由もないだろう

列車はゆっくりと遺跡の前に止まり、ゆっくりと女性が入っていく

たくっちスノー
「ろ……ろ………ローズマリー参謀!!」

ローズマリー
「………なんだ、お前か、やっぱり乗っていたか」

最悪だ、たくっちスノーは心の中でそう呟いた
乗ってくる可能性があった人物の中で【最も恐ろしく、最悪な人物】それがローズマリー。
たくっちスノーの元宿敵にして時空の英雄デーリッチの相方にして司令塔、彼女無くして今の国はない、それ程の人物だった

そして何より彼女には凄味がある、生半可なチンピラが泣いて逃げ出すほどの気迫を持っているのだ

ローズマリー
「デーリッチだって一度は参加しているんだ、私がやらない道理はないさ」

たくっちスノー
「お、おう………ごゆっくり」

ローズマリー
「あ、私の事は気にせず、どうぞ」


仗助
(………なんか、すげぇのが来ちまったようだな)

アリス
(駄目………【まだ】出てこないで)

転子
(な、なんでしょうあの方………なんというか、凄まじいほどの圧が!)

皆の視線はローズマリーに釘付けだった、だが列車は興奮の収まりを知らず次の世界のアナウンスを鳴らす

【次は〜 銀河、銀河……イクサーの世界に到着しました】

たくっちスノー
(こ、今度はイクサーかよぉっ!?なんでマガイモノキラーが連続で集まってくるんだ!?)

銀河………それを聞いて車内は軽くパニックになる

仗助
「ぎ………銀河!?オイオイオイオイ、ちょっと待て!!」

スネ夫
「た、大変だ!!扉が空いたら空気が宇宙に流れて僕らまで放り出される!!」

のび太
「えーーーーー!!?」

たくっちスノー
「お、おいイクサー!!亜空転移を使え!扉を開けるんじゃねぇぞッ!」

「分かった!」

扉の先の少女は光の線となって消え、列車の中で形となった

「はーい、あたしイクサー3!今度は逃走中にも選ばれちゃったから、よろしく!」

銀髪の少女はどっしりと座席に座り込み、もたれる

のび太
「た、助かった」

スネ夫
「死ぬかと思った」

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