コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 同居人は、旦那様。
- 日時: 2015/09/16 16:44
- 名前: 悠。 (ID: 0a987INq)
皆様、初めまして*
以前は違うサイトで小説を執筆させて頂いてました、悠。と申します。
今回こちらの方で活動させて頂くのは初めてで、とても緊張してます(
精一杯頑張らせて頂きますので、宜しくお願いしますっ*
*、ご注意
誠に勝手ながら、荒らしや成りすましは勿論の事パクリなども禁止させて頂きますがご理解下さい。
また、主は呼び捨てやタメOKですので気軽に声を掛けて下さいね!
更新はスローペースですが、温かく見てやって下さい(*´`*)
*、あらすじ
世界的に有名な会社のお嬢様と、これまた有名会社の跡取り息子。
そんな二人に訪れた、「政略結婚」という名の奇跡——!?
私なりに頑張るので、宜しくお願いします!
アドバイスなど、随時受付中なので是非どうぞ。
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- Re: 同居人は、旦那様。 ( No.36 )
- 日時: 2015/09/25 22:34
- 名前: 悠。 (ID: 0a987INq)
※、注意
今更ですが、理人はあまり良い人ではないです……(そこかよ
ヤンデレにするつもりはないですが、所々怖いかもです(。´・ω・;)アセッ
それでも理人好きの方、見捨てないであげて下さいませ!←
是非、宜しくお願いしますっ!
これから、少し怖いシーンには(※)を付けさせて頂きますね。
- Re: 同居人は、旦那様。 ( No.37 )
- 日時: 2015/09/26 00:06
- 名前: 村雨 ◆nRqo9c/.Kg (ID: HTruCSoB)
こんにちは(^ω^*)
更新されていた分一気読みさせていただきましたb
茉彩ちゃん、翼くんの元彼女というか元お嫁さんに会いに行くって複雑な気持ちでしょうね……
私だったらあまり会いたくないかな(・ω・`)
でも古都さんと一度会うことで翼くんとの関係にも変化が起こるのかなと思います。
一方で、理人くんが……急展開ですね!
でも大丈夫です。私は理人くんを見捨てたりしませんから!←
更新楽しみにしてますね∀
- Re: 同居人は、旦那様。 ( No.38 )
- 日時: 2015/09/26 09:52
- 名前: 悠。 (ID: 0a987INq)
*、林雨 さま
わわわ、林雨さま!
一気読みですか、それはそれはお目汚しでしたよね((汗
そうですね、複雑すぎるんではないかと←
私も絶対に会いたくないです、なんか刺されるんじゃないかと(
理人は急展開ですね、実は翼よりも怖いという……
はい、見捨てないであげてください(*^_^*)←
また林雨さまの方にも訪問させて頂きますね*
更新、精一杯頑張らせて頂きますね!
- Re: 同居人は、旦那様。 ( No.39 )
- 日時: 2015/09/26 10:54
- 名前: 悠。 (ID: 0a987INq)
【 第十七話 】
その場に固まっていた私だったけれど、理人が此方を振り向こうとしているのに気付き、思い切り走り出した。
体が震えだし、背筋が冷たく凍るようになっているのが分かった。
いつもの理人とはかけ離れすぎていて、恐くて。
「……っ、」
「——茉彩?」
その場に蹲っていると、上から聞き慣れた声が降りかかってきた。
ふと顔を上げると、甘栗色の髪が視界に入り込んできた。
びくん、と体の神経全てが収縮するのが分かって立ち上がる。
理人は不思議そうに私を見て、肩に手を置いた。
「どうかした? 体調悪い?」
「ちょっと、来て……っ」
理人の腕を引いて、誰もいない靴箱まで引っ張っていく。
その手は暖かかったけれど、いつもとは違う゛暖かさ ゛だった。
恐る恐る、理人の腕を引きながら靴箱まで連れていく。
そして着くと、理人を自分へと振り返らせた。
「な、どうしたんだよ?」
「さっき、ね……っ、教室、で」
そこまで言うと、もう何も言えなくなった。
続きを言ってしまったら、また彼は私の隣から離れてしまうかも。
そう考えただけで、どうしようもなく胸が苦しくなった。
今、私が言わなかったら理人はずっと傍にいてくれるというのに。
こんな下らない事、言う必要なんてない。
「何でもないよ? 帰ろ」
「そ?」
夕焼け色の空を見上げて、瞳に涙が溜まっていく。
理人には気づかれたくなくて、彼からは目を逸らした。
あんなの、嘘だ、絶対に。
明日になったらきっと、あれは嘘だって言ってくれる筈だ。
あり得ない「もしかしたら」を望んでしまうから。
それ位に、大好きで堪らなかった人だから。
信じられなくなる前に。
一番大嫌いになる前に。
(この゛ 嘘 ゛は、私だけのものだから……——)
見上げていた空は、赤掛かったものだったのに。
今では紺色に染まりこんでいて、星が無数に輝いていた。
煌めく星を見つめた理人は、私を見てまた微笑んだ。
その姿は、私には無垢すぎて何も言うことができなかった。
分かれ道で彼とは別れて、私はアパートへと向かって歩いていく。
鍵穴に鍵を差し込み、重い扉を開いた。
「ただいま、帰りました」
「お、晩飯できて——っ!?」
「……っ、翼、さん」
「茶娘、お前……」
彼の顔を一瞬見ただけで、こうも簡単に涙が溢れた。
ずっと堪えていた筈だったのに、目尻から何か温かいものが溢れた。
思わず抱きついてしまい、彼のTシャツをぎゅっと握りしめた。
はらはらと頬を伝い落ちる涙が、黒色の大きなシャツに滲んでいった。
- Re: 同居人は、旦那様。 ( No.40 )
- 日時: 2015/09/26 19:45
- 名前: 悠。 (ID: 0a987INq)
【 第十八話 】
翼さんの胸に顔を埋めながら、ただ泣きじゃくる私。
止めどなく溢れ出す涙は止まらなくて、彼のシャツを濡らしていった。
気がつくと翼さんの掌を握り締めていて、暖かさが伝わってくる。
部屋に差し込んでくる電球が、視界に残る涙で霞んだ。
「ど、どうしたんだよ……」
「何でも、ないですから」
そう言い、お風呂場に駆け込もうとすると腕を掴まれた。
振りほどこうとしても、その手が離れる事はない。
頭に電流が走るようなこの感覚は、今まで経験した事もない痛み。
そんな痛みを感じていると、目の前にあったのは翼さんの胸。
背中には腕が回され、しっかりと彼の腕で抱きしめられていた。
驚いて涙は止まり、力が抜けて私の手も彼の背中へと回る。
ちかちかと照らされる照明電気は、あの日見た星よりも随分綺麗で。
溜まっていた涙が、頬を一筋伝っていく。
「泣いてる女子見過ごすとか、信念に反するし、な?」
「……信念? ふ、」
思わず出た微笑みが、嫌な事なんて全部吹き飛ばして。
どちらからともなく抱きしめていた腕を離して、背を向ける。
さっきまで元気だった癖に、何だか気恥ずかしくて。
顔が赤く染まっていくのが良く分かって、勢いよく寝室へと駆け込む。
襖を閉めて、服から携帯を取り出す。
メールで古都さんに「行けない」という事を伝え、会う事は流れた。
残念な事だ、そう頭では思おうとしたって。
こころの中では、ほんの少し嬉しいと思ってしまう自分が一人。
「茶娘? 飯できたぞ」
「……あ、はいっ」
綺麗な形に出来ているハンバーグを口に入れると、頬が緩む。
美味しいのもあったけれど、嬉しいのが一番にあって。
偶に合う二人の視線が、優しく絡んでは離れて。
翼さんは女の子慣れしていそうだし、こんな事普通なのかも知れない。
だけど、私の胸はいつもに増して煩く鳴り響き。
いつも感じる理人への「好き」という気持ちとは、違うもので。
理人には、ただ嬉しいの好きだったけれど。
今、この瞬間も翼さんに感じている「なにか」は苦しいのも混じって。
決して甘いものではないし、汚れているのかも知れないけれど。
不思議とこの感情を消したい、とは思わなくて。
翼さんに思っている「なにか」が分からなくて。
少なくとも幸せってよりは、胸が苦しくなったり、痛くなったりする。
理人に感じている「好き」とは正反対の、良く分からないこの気持ち。
でも、今日彼に感じたのは、「怖い」っていう気持ち。
酷い、最低、嫌いっていう気持ちになる少し前の感情が巡る。
このままだと、その気持ちに辿り着いてしまいそうで。
「——幼馴染が、いるんですけど」
「゛幼馴染 ゛?」
口に出してしまったこの言葉。
どうして翼さんに、言おうと思ったんだろう。
この人に感じているのは、「なにか」な筈なのに。
古都さんが彼に感じている気持ちとは、全然違うものな筈なのに。
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