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*love a decisive battle*「+実話+」
日時: 2010/01/21 19:00
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: なんか、ちょっとシリアスな展開になってきたぞ(( 

実話です♪消えては立て直すの繰り返しですww((
『*love a decisive battle*』
訳は、多分『恋の決戦』……だと思われ(何
またまたくっつけてみました←

作者の名前一覧*
絵磨◆VRtMSlYWsU
梁◆SU/DJbpmUU(滅多に使わない←

よろしくお願いします☆ミ


    掲 示 板 編 集 中 !

(●´・ω・)ノ☆☆☆HELLO☆☆☆☆ヽ(・ω・`○)
今絵磨は……
いる『』 いない『』 更新中『○』 他のサイト、他のスレ『』 散歩中(ぇ『』

↓第一部と、第二部の第⑨章【四十話】まで書いてます♪
http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=14686

↓↓第三部の⑭章【五十九話】まで書いてます♪
http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=16393

↓第四部の第⑲章の【八十六話】まで書いてます☆
http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=10999

↓第五部の第23章の【百七話】まで書いてます☆
http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=12286

↓第五部の【第百十七話】まで書いてます♪
http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=13238

↓第五部の【百二十八話】まで書いてます♪
http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=13373


http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=13816

↓第五部の【百二十九話】まで書いてます♪
http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=14049

↓(第六部突入しましたぜ〜ww)
http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=14324

↓第七部『第百六十五話』まで書いてますw
http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=14512


http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=15121
 
↓第八部突入☆ミ
http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.php?mode=view&no=11076&p=2

☆注意☆
*実話ですが、全員本名じゃありません!
*更新はノロいです0Д0なるべく早くなるよう頑張ります!
*中傷・ケンカは×!!
*長編なので、ぜひ! 暇つぶしに読んでください♪


〜*今までのstory*〜
第一部『この想い、君に届け。』
第二部『ねぇ…お願い。気づいてよ…〜叶わない想い〜』
第三部『君の傍にずっといたいよ…。〜大好きだから〜』
第四部『大好きだよ。想いよ、君に届け!』
第五部『あの時みたいにからかってよ!』
第六部『ごめんね…? やっぱり、大好きだよ。』
第七部『*overflow feelings*』(溢れる想い)

第八部『*love a decisive battle*』※怜緒&森野編(?)

プロローグ>>

          〜目次〜






.:*゜..:。:.::.*゜お知らせ&イベント.:*゜..:。:.::.*
登場人物>>
登場人物Ⅱ>>
絵磨のHP紹介☆>>
キャライメソン>>
お絵かきギャラリ〜>>
キャラポエム>>


こちらもよろしく♪←
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↓『変人女VS俺』

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Re: *love a decisive battle*「+実話+」 ( No.56 )
日時: 2010/01/23 19:50
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: ばびょーん(何

>>54
酷いよね;
内心は、弓香の机蹴っ飛ばしたかった(待て
「お前何避けてんだよ」っt(ry

でも心の中しかそう思えない絵磨なのであった((

>>55
最低だよね0д0
部活事件の時より酷いよ、これは((

Re: *love a decisive battle*「+実話+」 ( No.57 )
日時: 2010/01/23 20:47
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: ばびょーん(何

第百七十六話『』

なんで——……。

なんで、こんなことにならなきゃならないの?


次の日。
悪夢の幕開けは、給食時間だった。

「……てかさぁ、あの顔デカキモイんだけど」
「わかるわかる」

森野と沙羅が、コソコソと話していた。
私は、耳を傾けた。
顔デカ……って、もしや……。
でもまさか、ね。

「本当アイツ、何なの」
「アイツさ、姫吉にフラれた時——……」

姫吉にフラれた時!?
——当てはまる人物は、愛可でもなければ美里奈でもない。


          私 だ

なんで…?
沙羅はまだしも、何で森野が——……?

「アイツ、小学校時代根暗で最悪な奴で……」

おいおいおいおいおい!!!
森野、何言ってるのさ!!
勝手に個人情報を流すな、アホ!

なんて叫びは、届かなくて——……。
森野と沙羅は、私の悪口を言い続ける。

「……」

その時は、まだ黙っていた。
ここまでは堪えられる悪口だった。

し か し 


「あのでかい顔で笑顔を見せられても、キモいだけ」


——……はぁ?
意味わかんない、何それ。
なんで森野に、そんな事言われなきゃならないの?

森野に好かれたくて、頑張って明るくして——……。
毎日笑顔で居れるよう、頑張ったんだよ?
なのに、なんで——……。

平然と、沙羅に笑顔を見せる森野。
そんな顔で、沙羅と私の悪口なんて言わないで——……?
お願いだから、そんな顔をしないでよ……。

*昼休み*

「依麻ちーん、ほれっ」
「うわっ! な、何をする」

金宮ななは、私の筆箱を投げる。
私は、その拍子によろけて弓香の机にぶつかる。
その時——……。

「…キモいんだよ」

弓香は、そう舌打ちして机を避けた。

何今の——……。
超 ム カ つ く !!
机蹴っ飛ばしたい勢いだけど、教室に怜緒居るし、後々から酷いことになりそうだし……。

そう思ってると、沙羅と愛可が私を押しのけて弓香のところへ来た。

「……ウザイ」
「キモイんだけどー」
「こっち見んな」

愛可たちは、次々と小声で悪口を言う。
私に聞こえないように言ってるんだろうけど——……。
全 部 聴 こ え て ん だ よ !
さすがに、この事では私もキレモードになっていた。

*五時間目*

私は、イライラしながら黒板の方を向いていた。
森野は平然とした顔で過ごしている。
無邪気な悪気のない笑顔で、私に話しかけてくる。

でも私には、今そんな笑顔はいらない。
心の中ではウザイって思ってるくせに、そんな笑顔見せないでよ……!

「……ウザイ」
「え?」
「……放っておいてよ」
「……」

私は、森野を睨みながらそう言った。
なんだか泣きそうかも。
多分私の目は、涙目になってると思う。

「……なな、なな〜」
「何、森野?」
「コイツ、なんかキレキャラになってる」
「へ?」

森野は、私に向かって指を差す。
そして、ななに報告。
私は、その場で俯いていた。

「私に知ったこっちゃない」
「そうだな。……おい、バカ依麻」
「…………何」

ななは、冷たく言い払った後、前を向いた。
私は森野に呼ばれ、そっけない返事をした。

「……お前さ、昼休みに何かあったのかよ」
「別に。……てか、給食時間からだし」
「…………へぇ。何があったか知らないけど、辛い時こそスマイルスマイル!」

森野は、無邪気な笑顔を私に向ける。
——その笑顔を見た私は、一気に涙が溢れそうになった。


そんな心から思ってもいないこと、言わないで。
そんな優しいこと、言わないで。
そんな何気ない、無邪気な笑顔を向けないで。


  全部、全部嘘だと思いたくなるから——……。


「……」

私は、顔を隠す。
眠ったような体勢になりながら、私は目を瞑っていた。
すると——……。

「……何でバカ依麻泣いてるのー?」

怜緒の声が聞こえた。
どうやら怜緒は、沙羅に話しかけてるみたいだ。
沙羅は黙ったままだが、やがて口を開いた。

「…………寝てんじゃない?」

もう、いっそのこと寝てしまいたい。
このまま眠って、早く一日を終わらせたい。

「……」

私は、その時間はずっと黙っていた。

**

「ねぇ、依麻! 今の先輩かっこよくなかった!? 怜緒に聞いてみよ〜」
「……へ? え、あ…」

五分休み。
私の気分は、ガタ落ちだった。
絵里那は、そんな私お構いなしにぐいぐい引っ張っていく。

「怜緒〜、先輩かっこよくない〜?」
「はぁ? 俺知らないし」

絵里那と怜緒は、笑顔で話している。
私は、その場で二人を見ていた。
すると——……。

「お前、明日お金持って来いよ」
「…へ? ……あ、うん」
「約束だからな」
「うん……」

私は、力なく返事する。
怜緒は私と望のやりとりを見ていたが、無言のまま。
今の私には、ドキドキなんて感情はなかった。

でも、ただ一つ思ったこと——……。
それは、


愛可と沙羅が、私に向かって睨んでいる。


今の私には、"恐怖"という感情だけがある。
私は、二人から目を逸らしながら俯いていた。

**

放課後。
やっと帰れる……。
いつもなら『まだ帰りたくない』と言う気持ちでいっぱいなのに、今日は早く帰りたい。

でも、

「依麻ー、今日掃除だよ」
「……え? あぁ……」

静香に呼ばれる。
今日、私掃除当番だっけ……。
嫌だなぁ、早く帰りたいときに限ってこれだもん。

私はそう思いながら、掃除当番の役割の紙に名前を書いた。
その時——……。

「超アイツウザイんですけど!!」
「わかる! きもすぎ〜」

私の横にいるのは、愛可と沙羅と弓香。
その近くには、森野と城沢がいた。

「アイツってー?」

城沢は、無邪気な顔で沙羅に聞いた。
すると、沙羅はニヤッと笑う。

「決まってるじゃん! さっき話した顔デカ!」
「……あぁ! ——……絵里那ウゼー」

城沢は、棒読みでそういった。
沙羅は「そっちじゃなくて〜!」と笑う。

「……っ」

笑いに包まれた教室に、私は居たくなかった。
それと同時に、もう怒りの限界にきていた。

「……静香、今日掃除抜けるわ」
「え? ……うん」

私は、ドアを思いっきり閉めた。
その時の沙羅たちの表情なんて無視して、私は絵里那を探した。

「……絵里那!!」
「依麻? どした〜」
「先生どこかわかる?」
「へ? 先生なら、あそこに居るけど」
「絵里那も一緒に来て」

私は、絵里那を引っ張って先生の所へ行く。
絵里那は、不思議な顔をしている。

「……っ、先生! ちょっと話聞いてもらえますか!?」

怒りを一方的にあっちへぶつけていたら、私が悪いことになる。
向こうが一方的に悪いって思わせるには——……。

こ う い う 作 戦 し か な い

「……わかった、空き教室で話を聞く」

私は、先生に連れられて空き教室へ向かった。

**

空き教室で、先生に全てを話した。
話し終わった後、私は和美と恵の元へ向かった。

「依麻〜」
「大丈夫? どうしたの〜?」

二人は、笑顔で迎えてくれる。
私はその笑顔に、ホッとしたのか次々と涙が溢れた。

「……っ、悔しいよぉぉぉぉ!!」
「ちょ、依麻? どうしたの?」
「悔しい、悔しいよぉぉぉ」
「依麻…?」

私は、子供みたいに——……。その場で泣き叫んだ。
そんな私に対して和美は、私の頭を優しく撫でる。
恵は、私の背中を優しくさすってくれた。

その時は、ただ悔しくて。
森野に言われたことが悲しくて——……。
ただ、私は泣き叫ぶことしか出来なかった。









※なんか今回は、虐めっぽくなってしまった(汗)
次はちゃんと恋愛入りますので;

Re: *love a decisive battle*「+実話+」 ( No.58 )
日時: 2010/01/23 20:47
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: ばびょーん(何

第百七十六話『残酷な君』

なんで——……。

なんで、こんなことにならなきゃならないの?


次の日。
悪夢の幕開けは、給食時間だった。

「……てかさぁ、あの顔デカキモイんだけど」
「わかるわかる」

森野と沙羅が、コソコソと話していた。
私は、耳を傾けた。
顔デカ……って、もしや……。
でもまさか、ね。

「本当アイツ、何なの」
「アイツさ、姫吉にフラれた時——……」

姫吉にフラれた時!?
——当てはまる人物は、愛可でもなければ美里奈でもない。


          私 だ

なんで…?
沙羅はまだしも、何で森野が——……?

「アイツ、小学校時代根暗で最悪な奴で……」

おいおいおいおいおい!!!
森野、何言ってるのさ!!
勝手に個人情報を流すな、アホ!

なんて叫びは、届かなくて——……。
森野と沙羅は、私の悪口を言い続ける。

「……」

その時は、まだ黙っていた。
ここまでは堪えられる悪口だった。

し か し 


「あのでかい顔で笑顔を見せられても、キモいだけ」


——……はぁ?
意味わかんない、何それ。
なんで森野に、そんな事言われなきゃならないの?

森野に好かれたくて、頑張って明るくして——……。
毎日笑顔で居れるよう、頑張ったんだよ?
なのに、なんで——……。

平然と、沙羅に笑顔を見せる森野。
そんな顔で、沙羅と私の悪口なんて言わないで——……?
お願いだから、そんな顔をしないでよ……。

*昼休み*

「依麻ちーん、ほれっ」
「うわっ! な、何をする」

金宮ななは、私の筆箱を投げる。
私は、その拍子によろけて弓香の机にぶつかる。
その時——……。

「…キモいんだよ」

弓香は、そう舌打ちして机を避けた。

何今の——……。
超 ム カ つ く !!
机蹴っ飛ばしたい勢いだけど、教室に怜緒居るし、後々から酷いことになりそうだし……。

そう思ってると、沙羅と愛可が私を押しのけて弓香のところへ来た。

「……ウザイ」
「キモイんだけどー」
「こっち見んな」

愛可たちは、次々と小声で悪口を言う。
私に聞こえないように言ってるんだろうけど——……。
全 部 聴 こ え て ん だ よ !
さすがに、この事では私もキレモードになっていた。

*五時間目*

私は、イライラしながら黒板の方を向いていた。
森野は平然とした顔で過ごしている。
無邪気な悪気のない笑顔で、私に話しかけてくる。

でも私には、今そんな笑顔はいらない。
心の中ではウザイって思ってるくせに、そんな笑顔見せないでよ……!

「……ウザイ」
「え?」
「……放っておいてよ」
「……」

私は、森野を睨みながらそう言った。
なんだか泣きそうかも。
多分私の目は、涙目になってると思う。

「……なな、なな〜」
「何、森野?」
「コイツ、なんかキレキャラになってる」
「へ?」

森野は、私に向かって指を差す。
そして、ななに報告。
私は、その場で俯いていた。

「私に知ったこっちゃない」
「そうだな。……おい、バカ依麻」
「…………何」

ななは、冷たく言い払った後、前を向いた。
私は森野に呼ばれ、そっけない返事をした。

「……お前さ、昼休みに何かあったのかよ」
「別に。……てか、給食時間からだし」
「…………へぇ。何があったか知らないけど、辛い時こそスマイルスマイル!」

森野は、無邪気な笑顔を私に向ける。
——その笑顔を見た私は、一気に涙が溢れそうになった。


そんな心から思ってもいないこと、言わないで。
そんな優しいこと、言わないで。
そんな何気ない、無邪気な笑顔を向けないで。


  全部、全部嘘だと思いたくなるから——……。


「……」

私は、顔を隠す。
眠ったような体勢になりながら、私は目を瞑っていた。
すると——……。

「……何でバカ依麻泣いてるのー?」

怜緒の声が聞こえた。
どうやら怜緒は、沙羅に話しかけてるみたいだ。
沙羅は黙ったままだが、やがて口を開いた。

「…………寝てんじゃない?」

もう、いっそのこと寝てしまいたい。
このまま眠って、早く一日を終わらせたい。

「……」

私は、その時間はずっと黙っていた。

**

「ねぇ、依麻! 今の先輩かっこよくなかった!? 怜緒に聞いてみよ〜」
「……へ? え、あ…」

五分休み。
私の気分は、ガタ落ちだった。
絵里那は、そんな私お構いなしにぐいぐい引っ張っていく。

「怜緒〜、先輩かっこよくない〜?」
「はぁ? 俺知らないし」

絵里那と怜緒は、笑顔で話している。
私は、その場で二人を見ていた。
すると——……。

「お前、明日お金持って来いよ」
「…へ? ……あ、うん」
「約束だからな」
「うん……」

私は、力なく返事する。
怜緒は私と望のやりとりを見ていたが、無言のまま。
今の私には、ドキドキなんて感情はなかった。

でも、ただ一つ思ったこと——……。
それは、


愛可と沙羅が、私に向かって睨んでいる。


今の私には、"恐怖"という感情だけがある。
私は、二人から目を逸らしながら俯いていた。

**

放課後。
やっと帰れる……。
いつもなら『まだ帰りたくない』と言う気持ちでいっぱいなのに、今日は早く帰りたい。

でも、

「依麻ー、今日掃除だよ」
「……え? あぁ……」

静香に呼ばれる。
今日、私掃除当番だっけ……。
嫌だなぁ、早く帰りたいときに限ってこれだもん。

私はそう思いながら、掃除当番の役割の紙に名前を書いた。
その時——……。

「超アイツウザイんですけど!!」
「わかる! きもすぎ〜」

私の横にいるのは、愛可と沙羅と弓香。
その近くには、森野と城沢がいた。

「アイツってー?」

城沢は、無邪気な顔で沙羅に聞いた。
すると、沙羅はニヤッと笑う。

「決まってるじゃん! さっき話した顔デカ!」
「……あぁ! ——……絵里那ウゼー」

城沢は、棒読みでそういった。
沙羅は「そっちじゃなくて〜!」と笑う。

「……っ」

笑いに包まれた教室に、私は居たくなかった。
それと同時に、もう怒りの限界にきていた。

「……静香、今日掃除抜けるわ」
「え? ……うん」

私は、ドアを思いっきり閉めた。
その時の沙羅たちの表情なんて無視して、私は絵里那を探した。

「……絵里那!!」
「依麻? どした〜」
「先生どこかわかる?」
「へ? 先生なら、あそこに居るけど」
「絵里那も一緒に来て」

私は、絵里那を引っ張って先生の所へ行く。
絵里那は、不思議な顔をしている。

「……っ、先生! ちょっと話聞いてもらえますか!?」

怒りを一方的にあっちへぶつけていたら、私が悪いことになる。
向こうが一方的に悪いって思わせるには——……。

こ う い う 作 戦 し か な い

「……わかった、空き教室で話を聞く」

私は、先生に連れられて空き教室へ向かった。

**

空き教室で、先生に全てを話した。
話し終わった後、私は和美と恵の元へ向かった。

「依麻〜」
「大丈夫? どうしたの〜?」

二人は、笑顔で迎えてくれる。
私はその笑顔に、ホッとしたのか次々と涙が溢れた。

「……っ、悔しいよぉぉぉぉ!!」
「ちょ、依麻? どうしたの?」
「悔しい、悔しいよぉぉぉ」
「依麻…?」

私は、子供みたいに——……。その場で泣き叫んだ。
そんな私に対して和美は、私の頭を優しく撫でる。
恵は、私の背中を優しくさすってくれた。

その時は、ただ悔しくて。
森野に言われたことが悲しくて——……。
ただ、私は泣き叫ぶことしか出来なかった。









※なんか今回は、虐めっぽくなってしまった(汗)
次はちゃんと恋愛入りますので;

Re: *love a decisive battle*「+実話+」 ( No.59 )
日時: 2010/01/23 20:49
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: ばびょーん(何

なんか二つ投稿されたwwww
しかも、片方題名消えてるしΣ

あっひん、更新が溜まってるじょー0д0

Re: *love a decisive battle*「+実話+」 ( No.60 )
日時: 2010/01/31 20:34
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: ばびょーん(何

第百七十七話『曖昧GIRLSと曖昧BOY』

次の日——……。
私は、朝から憂鬱な気分でいた。

「……学校、行かなきゃなぁ……」

私は、窓の外を見ながら呟いた。
外一面に広がる雪景色。
その雪は、純粋で真っ白……。
私の今の心と正反対だった。

「……」

私は、ゆっくりとベットから起き上がった。

**

朝、教室に入ると早速睨まれた。
まずは愛可、次は弓香……。そして最後はさくらと沙羅だった。

「……チクりやがって……」

色んな声が聞こえる。
だけど私は、そんな声なんて聞かなかった。
——いや、聞かないフリをしていた。

私に対しての小さな愚痴が聞こえる中——……。
そのまま、一時間目が始まった。

「うあぁ、美術だー」

森野が横で呟く。
そう、一時間目は美術。

前は幸せな授業でもあったが、今は不幸な授業でもある。
美術の時は、ずっと席に着いてなきゃいけないから——……。

今の私には、非常にこの席は最悪だった。

「…じゃあ、下絵書いてー」

先生が皆に指示をした。
絵が下手な私は、実に変な下絵を書いていた。

「……なにそれ、キモイ」

横の森野が呟いた。
私は、ゆっくり顔を上げる。

「……悪い? キモくて」
「別に。てか、類は友を呼ぶな」

森野の一言で、私は一気に泣きそうになった。
森野が遠まわしで言った意味——……。
それは、

「……私が、キモイって事でしょ」
「そう、よくわかったね」
「……ありがとう、でももう自覚してるから」

私は、少し強めの口調で言った。
悲しくて、悔しくて——……。
とにかく、森野が沙羅たちの仲間——……って事は悲しかった。

**

「……石山、ちょっと来い」

二時間目、絵里那が先生に呼ばれていった。
絵里那はたびたび先生に呼ばれているので、私はあんまり心配していなかった。

しかも、大体予想はついてた。
私の事で呼ばれてるって——……。

「……絵里那は?」

森野が突然私に話しかけてきた。
私は、横目で森野を見る。

「呼ばれてんじゃない」
「……まぁ、俺そのこと知ってるけど」
「……へぇ」

私は、森野の顔を見た。
森野は私を見ず、ただ黒板の方を向いていた。

「……私も、その理由知ってるけど」
「……へぇ、俺は絵里那本人に聞いた」

森野は、相変わらず真っ直ぐ向いたまま。
私は、軽く笑った。

「嘘はたいがいにしといた方がいいよ」
「…………。正直に言えば、違う人から」
「うん……。知ってる」

森野は、小さな声で呟いた。
私がクスクスと笑うと、森野は驚いたようにして私を見た。
そして数秒した後、黙り込んでしまった。

「……」

私は黙って森野を見た。
——どうせだったら、沙羅と付き合えばいいじゃん。
私の事好きでもないくせに、そんな曖昧な態度見せてさ。
ズルイよ、森野はズルすぎ。

そう思っていると、森野が私の顔をじーっと見てきた。

「……何?」
「……いや、何か言いたそうな顔してたから」
「っ! ……、別に……」

そんな顔で、見つめないで。
本当ズルいよ、君は——……。
もうこれ以上、優しくしないでよ……。

私は、森野から視線を逸らして俯いた。

**

「……」

中休み——……。
いつもだったら、さくらとか美優奈とか……。
皆と話してて、楽しい休み時間。
だけど今は、地獄の時間としか思えなくなっていた。

さくらも、美優奈も……。
皆、私の傍には居ない。
私は……、一人ぼっち。

「……はぁ」

軽いため息をつく私。
周りを見渡せば、さくらは愛可たちと話してて——……。
沙羅は愛可と一緒に私を見ながら、コソコソと話している。

他の女子は、皆楽しそうに話していた。

「あーあ……」

怜緒とも進展がないしなぁ……。
森野ともああいう感じになっちゃうし……。

そう思いながら、一人で廊下に行こうとした。
その時——……。

「……」
「……っ?」

無言で怜緒が近づいてきて、私の顔を見てきた。
ち、近い……っ!!
そう思いながらも、私は首を傾げる。

「……っ」

怜緒は、数秒私を見て目を逸らした。
そして、錬太郎の方へ去っていく。

「……? 何、だったんだ?」

私は疑問に思いながら、水飲み場へ向かった。

**

中休み終了後。
沙羅は、思い切り怜緒の机を叩いた。
——そう、沙羅は怜緒の隣の席である。

「な、なに?」
「怜緒っ!! マジムカツクんですけどーっ!!!」
「はぁ?」

沙羅が突然騒ぐ為、怜緒はびっくりしている。
怜緒の後ろの錬太郎も、目を見開いている。

「ちょっと耳かして!!」

沙羅は、怜緒と錬太郎の耳を思い切り引っ張る。
二人はびっくりしながら、耳を傾けた。

「——……ね!? ムカツクでしょ!? アイツ!!」

沙羅が言うアイツとは、多分私だろう。
……って、もしかして沙羅!!

怜 緒 と 錬 太 郎 を 味 方 に つ け よ う と し て る !?

多分、怜緒を仲間にしようとしてるのは愛可の陰謀だろう。
怜緒と錬太郎は最近仲いいから、錬太郎も引き込んで——……。
コレはマズイ!! 森野も沙羅の味方なのに、怜緒まで沙羅の味方になったら——……!!

そう思ってると、

「……ケンカ両成敗!」
「うんうん。俺そういうのパス。巻き込まれたくねぇし」

怜緒に続いて、錬太郎。
二人とも、沙羅の誘いに断ってくれた——……!?
私はなんだか嬉しくなって、思わず顔を上げる。

    二人の表情は、『笑顔』だった。

私は、二人が沙羅の味方にならなかったって事が——……。
とても嬉しくて、とても感謝していた。

**

放課後——……。
嬉しいことも少しはあったけど、ほとんど地獄だった学校。
でももう帰れる〜!!
そう思いながら、カバンを持って急いで立ち去ろうとした時——……。

「……なんで昨日泣いて——……」

怜緒の声がした。
見れば、望と錬太郎と話している。
私がしばらく三人を見ると、怜緒と目が合った。

「……言えば?」
「……いや……」
「……」

望と錬太郎と怜緒は、何かコソコソと話している。
私は疑問に思いながら、その場に立ち尽くしていると——……。

「おい、依麻」
「っ!」

望が近づいてきた。
錬太郎と怜緒は、私を見ている。
なんだか少し、ドキドキした。

「……明日、四百円ね」
「は、はぁ!?」
「約束だぞ」

望は、無邪気な笑みを浮かべた。
私は納得いかないまま反論していると、錬太郎と怜緒が近づいてきた。

「……っ!」

怜緒と目が合った。
私はドキドキしながら後ずさっていると、壁にぶつかった。
怜緒と錬太郎、そして望も反対の壁に寄りかかっていたので、怜緒と向かい合わせになる。

私の鼓動は、一気に早くなった。
このまま時間が止まればいいのに——……。
なんて思ってたりしてると、

「依麻!!」
「っ!」

沙羅の声だった。
その声は、怒鳴っているのに近かった。

「……な、何?」
「今日残って!! 話したいことあるから!!」
「……、わ、かった……」

沙羅にそういわれ、私は少し警戒する。
しかし、ここで帰っても更に怒りを買う訳だし……。
私は、ゆっくりと頷いて返事をした。

すると、

「三上、ちょっと来い」

今度は先生に呼ばれた。
私は少し驚きながら、空き教室へと向かった。
——沙羅の事だろう……。きっと。
私は軽いため息をつく。

「……あの、先生」
「なんだ」
「沙羅にさっき呼ばれたんですけど、それと同じ用件ですかねぇ……?」
「なんだ、呼ばれてたのか。じゃあ一緒に話すか」
「え」

先生はそういうと、沙羅を呼んだ。
沙羅は軽くイラつきながら、先生の後に着いて行った。
な、なんか気迫が……。

「じゃあ適当に座れ」

先生が空き教室のドアを開けて、そういった。
空き教室は窓が全開で、大変日当たりのいいところだった。
眩しい日差しに照らされたソファーに、沙羅は思い切り座る。
沙羅の赤茶髪の髪の毛は、日差しでキラキラ輝いていた。

私も、遠くにあるソファーにゆっくりと腰を下ろした。

「おいおい、お前達。普通向かいあって座るだろ」
「……フフッ」

先生は、私と沙羅のソファーを向かい合わせにした。
沙羅は、怪しげな笑みを浮かべて笑う。
全身に恐怖と言う感情が伝わった。

「……では、二人で好きなように話せ」
「……」

私と沙羅は、お互い目を合わせないで黙る。
沙羅は廊下を見て、私は窓を見ていた。

「…………話したいことなんて、ないっすよ」

数分の沈黙を破ったのは、意外にも沙羅だった。
沙羅はそう呟くと、足を組んで私を見た。

「ねぇ、私何かしたっけ? 部活の時の事引きずってんの?」
「は……」

沙羅は、ニタリと笑う。
私は、少し恐怖を感じながらも沙羅を見た。

「違うよ、そのことじゃない」
「じゃあ何?」
「……睨んでたり陰口言ったりしてたじゃん」

私は、軽く呟いた。
沙羅は眉を潜める。

「はぁ? 私何も言ってないけど」
「……え?」
「依麻こそ、私達を睨んでたんじゃないの?」
「……は? 何言っ」
「あぁ、はいはい! とにかく、お互い落ち着け」

先生は、私たちを止める。
沙羅は「だって……」と何かを言いかけるが、軽く笑う。

「つまり、お互い悪い所があるんだな」
「……」
「無理に仲良くなれとは言わない。でもこのままだといけないだろ」

先生が、順序良く話を進めた。
沙羅は何か不機嫌そうな顔をしていながらも聞く。
私は、訳がわからなくなりながらも先生の話しを聴いていた。

「——……って訳だから、今日はもう帰ってよし! 他に言いたい事はあるか?」
「……」
「……」
「無いみたいだな。じゃあ、気をつけて帰れ」

先生はそういうと、空き教室のドアを開けた。
沙羅は私よりも早足で、一番に教室を出た。
そして、愛可の方へ走っていき、コソコソと話していた。

「……」

夕日に照らされた教室の真ん中で、私は沙羅の背中を見つめていた。





















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