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剣士「だりぃ」僧侶「回復めんどい」魔術師「うきゃー(逃避)」
日時: 2010/09/10 23:45
名前: すずか (ID: RsXPPDHr)

クリックどうもです。すずかと申します。

以前は別の名前でやってたのですが心機一転として名前変えてみました。
THE・コメディ目指して突っ走る気満々ですので笑っていただければ幸いです。
コメント・アドバイス等頂けると非常に喜びます。

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1 ( No.1 )
日時: 2010/03/15 19:47
名前: すずか (ID: ulToBPjW)

「第137パーティーメンバー」

校長が教壇の上で大儀そうに咳払いをする。でも続けてくしゃみをしたせいで色々と散った。威厳とか、厳粛な雰囲気とか、あと花粉とか。

「剣士組、カルラ・ジーク」

ざわめきがウェーブの如く広まっていく。俗に言うザワザワタイムってやつだな。
このパーティーに選ばれた他の3人はどれだけ試験が楽か。何せ剣士組トップと誉れ高いジークと組めるわけだし。寝そべってても勝手にジークが魔王倒してくるんじゃね? 無表情で。

「僧侶組、キュラ・リオナ」

ザワザワタイム続行中。こっちはこっちで有名人だ。僧侶にあるまじき妖女と噂が立ちまくりのお方。関係ないけど僧侶と妖女って発音似てるな。
不謹慎な感じの僧侶だけども、実力はかなりのものとも聞いている。やっぱり寝そべってていいな、ここのパーティーの奴。リオナがいの一番に寝そべりそうだけど。

「狩人組、ダイス・イクト」
「おうふ!?」

不意打ちで名前呼ばれて変な声出たぜ!? やべえ寝そべってていいぞ俺!! 今年1番のビックリはここで現れたな!
……あ、周囲の視線が痛い。めっちゃ恨まれてそう。発表式が終わったらダッシュで逃げよう。

「魔術師組、セロリ・ニーナ」
「……おうふ」

出た言葉は一緒だけどテンションは全然違った。というか、このパーティー俺以外全員キャラが濃ゆいぞ。
この方も名が知れ渡っている。阿呆の子として。あと可愛い子として。
何か、俺の出番ないまま試験が終わりそうだ。

2 ( No.2 )
日時: 2010/03/16 16:25
名前: すずか (ID: ShAxrTa5)

クエスチョンマークが頭上に浮かんでいそうな読者がおられそうな電波を受信したので説明入りまーす。

俺らが通っているこの学校、通称「勇者養成学園」。何か名前がちゃっちい。元々の「セルミオ・リュース学園」の方が仰々しい気がする。

ここで「ははーん」とニヤリ笑いをして納得をした方はもう読まなくていいと思います。ありがとうございました。
そうじゃない方に説明を続けます。

ここでは、入学の際に適性試験を受け、それによって4つの組に分かれる。もう分かってると思うけども「剣士組」「僧侶組」「狩人組」「魔術師」の4つ。それぞれどんなことを学ぶかも割愛。何となく分かるでしょう、多分。

それで、卒業するために卒業試験を受ける。
試験内容は「別世界の魔王をさくっと倒してくる」。いや別にさくっとじゃなくても良いけど。満身創痍でも倒せれば問題ないけど。死にそうになったら監視官が無理やりここに帰還させるから死にはしない。試験は落ちるけど。

別世界は無限にあるといっても問題ないので、魔王の供給不足はない。試験のために倒される魔王って何か哀れだな。完全に人事だが。

そのためにそれぞれ組から1人ずつランダムで選別して,パーティーを組む。そしてランダムに魔王のいる世界に飛ばされる。結構運任せ。

その結果、俺のパーティーは「最強無表情剣士」「不謹慎僧侶」「平々凡々狩人」「阿呆魔術師」となってしまった。
運が良いと思っていいんだろうか。多分良い方のはずだ。その割に不安しか襲ってこないのは何でだろう。

3 ( No.3 )
日時: 2010/03/16 16:20
名前: すずか (ID: ShAxrTa5)

準備をそそくさと済ませ、転送室へと足を運ぶ。道中誰かパーティーメンバーはいないかと辺りを見回すと、一人見つかった。すんごい目立ってる。半端なく目立ってる。

「僧侶がミニスカート……?」

奥ゆかしさとかは欠片もない服装。元々は僧侶組指定のローブだっただろう服の裾をざっくりとカットしてあって、綺麗な脚線美が丸見え。目の行き先に困る。
言わずもがな、パーティーメンバーのキュラ・リオナだった。取りあえず声をかけてみる。

「な、なあ」
「はあ?」

刺々しく言葉と共に、長い金髪をふぁっさーと舞わせながらリオナ殿が振りかえる。近くで見ると、やっぱり美人だなと再確認した。

「誰?」
「あ、俺パーティーメンバーのイクト」
「イクト……ああ」

しばらく視線を宙に彷徨わせた後、面倒くさそうに思いだしたようだ。

「名前知らない奴だし影薄いんだろうなーと思ってたんだけど、マジで特徴ない顔してるわね」
「初対面でそれ言うか、お前」
「お世辞が良かったの? わー、超いけめーん、この人とパーティーなんて超らっきー」

思いっきり棒読みだった。清々しいほど棒読みだった。

「こんなんで良かったの?」
「それで良いと思ってるならあんたのコミュニケーション能力は零に肉薄している」
「あんたは個性が零に肉薄している」

こいつと仲良く魔王退治に出かけられる気がしねえ。


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