コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 巡り遭い
- 日時: 2010/06/09 13:00
- 名前: しのぶ (ID: fjWEAApA)
えっと・・・。むっちゃコメディです。
よろしければ見てってください。
- Re: 巡り遭い ( No.24 )
- 日時: 2010/12/02 19:56
- 名前: しのぶ (ID: 6C/2QBw5)
「あっるこうー♪あっるこうー♪わったしはーげーんきー♪」
「なんでこの状況でジブリアニメの名曲歌えるんだよ……。」
「ほらほらっ!雪人くんもテンション上げてー!!」
KFMM会の部員達と一緒に右の通路を歩いている俺は早速杏にツッコんでいた。
「あのな、神崎。今の俺の心情ぐらいさっしてくれねぇか?」
「嫌だ。」
「即答かよ……。」
はぁぁ、と深くため息をついていると、
「大丈夫ー?杏ちゃんに気に入られちゃうなんて、君もよっぽどの変わり者なのかな?」
「あ、えっと……。」
「ん?あー、自己紹介しないとじゃん。すっかり忘れてたー。」
いや、自己紹介云々はどーでもいいんだが。
なんで杏みたいな奴について来てんだ?この二人は。
- Re: 巡り遭い ( No.25 )
- 日時: 2010/12/02 20:05
- 名前: しのぶ (ID: 6C/2QBw5)
それにさっきから女子の方しか喋らないし。
男子の方は、さっきから片手で支えてるPCにカチャカチャと指を走らせてる。
「自己紹介ー!アタシ、高月麻里那(たかつきまりな)!高二でKFSS会の部員でーす!!」
俺の態度などお構いなしで、やたらハイテンションな自己紹介が開始されてしまった。
「杏ちゃんから聞ーてるよ?なんでこの会に入んないの?おもしろいのに。」
「では聞きますが、高月先輩がこの会に入った理由は何ですか?俺にはさっぱりわかりません。」
- Re: 巡り遭い ( No.26 )
- 日時: 2011/01/16 13:31
- 名前: しのぶ (ID: Zqou3CL2)
「あははっ!ツンツンしてるねー♪先輩に生意気なところは杏ちゃんにそっくり!」
「「似ていません。」」
俺と杏の声がシンクロした。
「真似してんじゃねぇーよ。」
「そっちこそ。」
「あぁ!?」
「はぁ!?」
うっかり杏の怖さも忘れ、二人で睨みをきかせ合う。
「てめぇ、勝手に人穴ん中突き落として、なんでごめんの一言もねぇの?」
「あんたに謝るその労力が無駄ね。」
「何様だコラ。毎日毎日人追っかけまわして部活入れ言いやがって。そのたびに消費する俺の労力のほうがよっぽども無駄だっての。」
「あんたが入らないからいけないんでしょー!?」
「入りたくなくなることするお前が悪いんだろー!?」
「なにそれ!?」
- Re: 巡り遭い ( No.27 )
- 日時: 2011/03/12 10:20
- 名前: しのぶ (ID: QxOw9.Zd)
俺と杏、二人があわや大乱闘というところで、
「うるさい。黙ってろ。」
一人の声が全てを遮った。
「……。」
さっきまでやかましく騒いでいた高月先輩もその言葉に含まれた威圧感に口を噤む。
「……。」
俺はもちろん、杏でさえも、さっきの声に圧倒されてそれ以上の喧嘩をやめてしまった。
「ようやく黙ったか。僕の邪魔だけはしないでくれ。」
さっきの声の人物である、PCを持った少年はそれだけ言い捨てると先にスタスタと歩いていってしまった。
「……優くんってばむやみやたらと壁つくらないでよ。」
しばらくして、ボソリと杏がつぶやいた。
「優くん?あいつの事か?」
「そうよ。」
「杏ちゃんー、なんでそんなにそっけないの?」
「いや先輩。コイツの無愛想なのはキレてるときとか普通にありますし、気にしませんよ。」
「懐が深いこと♪」
「はは。」
「で、さっきの無愛想な少年の事なんだけど……。」
「いいわ麻里那、あたしから説明する。」
なんでコイツは先輩を呼び捨てするのだろうか。
「アイツは国崎優斗(くにさきゆうと)。あたしがKFSS会に引っ張り込んだ、天才よ。」
「天才?」
「そう。ほら、噂で聞いたことない?この学校の生徒で全国模試の一位をずっととり続けていて、アメリカの方で大学卒業している人がいるってやつ。」
「有名だよな。でもソイツの名だけは聞いた事なくて。俺、ずっと嘘だと思ってたんだが。」
「あたしもそう思っていたわよ。でも、本当かどうか確かめたら本当に実在していたから、びっくりしちゃった。」
「まさかそれが……?」
「そう、優くんよ。」
「……なんつー奴引きこんでんだよ。」
「これはこれで役にたつの!!」
「たとえば?」
「この前のテストのヤマ張ってくれた。」
「他には?」
「遭難しかけたとき、サバイバルの知識を役立ててくれたおかげで死ななかった。」
「待て、そのサバイバル云々はおかしくないか!?」
「え?そう?」
「さもソッチが普通なみたいないいかたしてんじゃねぇよ!!」
- Re: 巡り遭い ( No.28 )
- 日時: 2011/03/15 19:30
- 名前: 篠羅 (ID: Zqou3CL2)
相変わらずなんだかよく分からないデンジャラスな経験を積んでいる隣の部長は、とても楽しそうに優斗くんを追っかけて行った。
なんだかとてもうれしそうな足取りに俺は若干の呆れを混ぜて、高月先輩に話しかける。
「先輩はあんな奴によくついていけますね。アイツ、年中あんなテンションじゃないですか。」
「うーん、そうだね。いつもあんな感じ♪」
「でしょうね……。」
ニッコニッコと笑ってられる高月先輩が実は一番の大物なのかもしれん。
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