コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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「未来」の神様 お知らせありますよ
日時: 2011/03/08 19:50
名前: 神村 (ID: 5Yz4IUWQ)

こんにちは。はじめまして。神村です。
ジャンルに「複雑・ファジー小説」が出来ましたので引っ越します。
この物語はファンタジー小説です。神様ってどんな生活を送っているのでしょうか?色々と大変なようです。たまに意味不明な話があるかもしれませんが、伏線だと思います。多分。
※No.3から作者名のトリップ機能を使用します。
目次
用語・設定紹介>>3
人物紹介 >>1
零話 >>2
壱話「落ちこぼれ神様見習い」>>5 おまけ>>6
弐話「変人神様と落ちこぼれ」>>7 >>10 >>11 >>12
参話「試験といのちと」>>16 >>24 >>29おまけ >>30
肆話「教え子見習い」>>33 >>41 >>48 >>49
伍話「トラブルメーカー」>>50 >>52

※お知らせ >>51

★お客様☆
神無月様  あいすくりーむたべたいな様  虎々かれーらいす

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Re: 「未来」の神様 ( No.3 )
日時: 2011/02/02 21:03
名前: 神村 ◆qtpXpI6DgM (ID: 5Yz4IUWQ)

用語・設定紹介
ここでは作中で登場するであろう用語・設定などを紹介します。

創造主……世界や神様を創ってしまった凄いお方。性格は温和でその姿は誰にも見えなく声だけが聞こえるという存在。

神の寿命について……神様の考え方の基準は千年生きて当たり前。と思ってください。そう考えると来歌の寿命が彼らにとってとても短いのです。弟子でいる期間は最低百年です。

神術……神力を使って様々な事象を起こす。その効果は様々で百以上あるという。使い手によってその完成度は違く、最高まで究めた者は世界をも支配できると言われている。人間には『奇跡』と称されることも多い。

邪《よこしま》……簡単に言ってしまえば悪霊。怨念や未練が強い霊がなるもので負の感情を強く持つ人間に憑くのが一般的。中には例外ももちろんいる。邪《よこしま》は恨み、憎しみといった人の負の感情を吸収し果てはその人間の体や魂までも喰い尽くす化け物。神が浄化する。人格を持つようになると厄介。

Re: 「未来」の神様 ( No.4 )
日時: 2010/07/18 20:52
名前: 神村 ◆qtpXpI6DgM (ID: um7OQR3E)

作者あいさつ
とりあえず、こんにちは。皆様。神村と申します。これからよろしくお願いしますね。私は文才というものがなく更新が遅くなる時も度々あるかと思いますが、完結はさせますので長い目で見守ってください。読んで下さる読者の皆様に感謝の気持ちを。

第壱話「落ちこぼれ神様見習い」 ( No.5 )
日時: 2010/07/28 14:05
名前: 神村 ◆qtpXpI6DgM (ID: 3mln2Ui1)

第壱話「落ちこぼれ神様見習い」

 この世界にも神様はいる。実際にはもっと神様はいるが日本神話にも「八百万の神」と言われるぐらいである。といってもこの世界とはほんの少しずれた次元(異次元?)に神の世界は存在するらしい。

 偉そうに神様などと言ってはいるが、全知全能な訳ではなく一つの役柄に数人の神がつき仕事をこなしていく。役柄というのは、この世に存在するありとあらゆる事象の数だけ存在するらしい。火、水、風などの属性から時間、過去、心、知識など目では絶対に見えないものまで在るというのだから驚きだ。ごく稀に役柄一つを一人でこなしている凄い人もいるのだとか。そしてこれらのもの全てを造ったお方が創造主だ。
 
 とまぁここまでが神の世界の小さなお子様でも知っている世の常識だ。で、さらにここからが問題なのだ。人間は神様が永遠に生きられると思っているけれど実は違くて、力(ここでは「神力」と言うけれど)が強ければ強いほど長く生きられて、逆に力(神力)が弱いと短い寿命となるのだ。最低になってくると人間の一生とさほど変わらない寿命らしい。ちなみに私はこの「最低」に属する神様らしい。是非とも「ほんとに助けて、へるぷみー」と叫びたい。世界の中心で。
 
 しかし最初から物凄い力を持っている神様なんて皆無に等しく、現代の人の世のように神の世にも、一つしかないが学校が存在する。学校を卒業すると神力強化のために力の強い神様の弟子になるのが通例だ。
 
 けれども、何事にも例外というものが存在するものだ。例えば、どうしようもない落ちこぼれとかね、常にテストが零点に近い人などね。私みたいな。
 
 私、神門来歌はただ今「弟子採用試験」と題された試練を受け終わり、結果を待っている。しかも、これで十回目となる。補足で説明させてもらうと偉い神様は一人一人違う試練を用意してその者の適正を判断する。適正判断で不適合となった者は今の私みたいにたらい回しにされるわけである。ちなみに普通の人は二、三回で合うとされる役柄が見つかり、役柄と同じまたは似たような役柄のベテランの神様に弟子入りするわけである。私みたいに十回も「弟子採用試験」を受けるのは滅多にいないらしく、受付の人にかなり同情された。何か泣ける。
 
 そして待ち時間に心を静めるためにこうして誰に向けているのかわからない現実逃避をしている。多分、妖精さんかな?(遠い目)
「あの。神門さん?」
 
 結果が出たらしく、受付の人が結果を伝えに来た。若干心配そうに私の顔を覗き込んできた。まぁ、それはそうだろう。結果を待つために通された部屋はただ椅子が真ん中に一つだけ置いてあって妙な緊張を感じそこに居るだけで疲れてしまうものだった。私は楽天家だからあんまり気にはならないけれど。

「はい。なんでしょう?」
 
 にこやかに返すと受付の人は複雑な表情を浮かべ、

「残念ですが、不適合と判断されました。これから、あなたをあるお方のところにお連れいたします」

「は?何?どういう意味?」
 
 さっぱり訳わからん。

「あなたを弟子にしても良いと言うお方がいるのです。しかし・・・・」
 
 そこで言葉をきると受付の人は混乱している私に言い聞かせるようにゆっくりと言葉を紡ぐ。

「そのお方は弟子を取らないので有名な方で、気難しくかなりの変人と聞きます。どうか、お気をつけて。では、行きましょう」
 
 そう言うと受付の人は呆然とする私を置いてさっさと歩き出した。私は数秒後に正気に戻り、慌てて受付の人の背中を追った。





 この時はまだ、知らなかった。この日、この後に会うあの変人が私の人生を大きく動かす事に。

第壱話「落ちこぼれ神様見習い」 おまけ ( No.6 )
日時: 2010/07/30 18:56
名前: 神村 ◆qtpXpI6DgM (ID: 3mln2Ui1)

 その頃・・・。とある執務室では・・・。

 ある男がどっしりとした少し高級感がある椅子にどっかりと座り、目を閉じ瞑想をしていた。目の前の大きく立派な執務机には沢山の書類の山と何故かぐるぐる眼鏡が置いてあった。ちなみに男の顔は下を向いており、見えない。

「クククク・・・・・。そうか。あいつがここに来るのか。賑やかになりそうだな。さて、少し準備をしてやるか。史上最も落ちこぼれの神、誰もその可能性に気づけないほどの実力」

 偉そうな口調に似合わずその声は中性的だ。もしかしたら少年なのかもしれない。男は、机に置いてあったぐるぐる眼鏡を手に取り、そしてぐるぐる眼鏡を着用した。

「それに関わるのもまた一興か。楽しくなりそうだ」

 心底楽しそうな笑みを浮かべ、近くにあった窓の外を仰ぎ見た。

「創造主よ。貴方が予想も出来ないと仰られた『人』の未来。我は見飽きてしまったのですよ」

 絶望を覚えるくらいには。

「この名とて、今は皮肉にしか聞こえぬ。創造主よ。貴方はとても残酷だ」

 貴方は名という鎖を我につけた。とても残酷な名をつけて。

「だから賭けをしましょう。貴方はきっと我の声を聞いているから。我にだって視えなかった未来を持つ者の未来で」

 聞こえないはずはない。だって貴方は世界なのだから。

「あの者があの運命を変えられなかったら貴方の勝ちですよ」

≪わかった。それがお主の願いならば≫

「ええ。約束ですよ」

 空を見るといつもと変わらない穏やかな青空が広がっていた。

第弐話「変人神様と落ちこぼれ」 ( No.7 )
日時: 2010/08/30 13:45
名前: 神村 ◆qtpXpI6DgM (ID: 3mln2Ui1)

第弐話「変人神様と落ちこぼれ」

 どこまでも続く長い廊下。この神の世界という物は物凄く広く、この『執務舎』という建物だけでもかなりの広さで建物の造りも立派だ。昔の日本のお城みたいで。この建物の説明も要らないと思う。「読んで字の如く」だからだ。ああ、現実逃避もそろそろネタの限界が・・・。よし!頑張れ!私!

「あの……。質問いいですか?」

 私は目の前に歩いている受付の人に声を掛けた。受付の人は周りを見渡して何かを確認した後、頷いた。

「私の師匠となってくれる人ってどんな人なのかなぁって」

「そうですね……。一言で言うとぐるぐる眼鏡の変人ですかね」

「ぐるぐるめがね?」

 ぐ、ぐるぐるめがね……。ぷっ。おっと、笑っちゃいけない、いけない。

「ええ。謎が多い方なんですよ。実力は大変素晴らしい方なのですが。さ、ここの角を曲がって真っ直ぐ行くとその方の部屋へと行けます。後は一人で逝って下さい」

  にこりと上を指差し、受付の人は言った。

「ちょっ!?今不吉な事言わなかった!??」

 ニコニコと笑みを浮かべながら受付の人はぐいぐいと私の背中を押し、地獄の道(部屋へと続く道)へと押し込めようとする。

「ふふふ。気のせいですよ。さ、どうぞ〜」(棒読み)

「気のせいじゃない!!!さっき心配そうにしてくれたあんたはどこへ行ったーー!!?」

 全力の大絶叫。うぅ・・・。もうやだ。私、仮にも女の子なのに・・・(泣)。

「さあ?さ、逝ってらっしゃい」

 またもや不吉な事をぬかした受付の人はドンッと私の背中を押し、

「お気をつけて。神門さん」

 と言って姿を消した。多分、神力を使って瞬間移動か何かをしたのだろう。

「うう・・・・。もう、こうなったら覚悟を決めろ!!来歌!!」

 私はガッツポーズをきめて、気合を入れずかずかと細い廊下を歩く。何か隔離されているみたいだ。ここの執務室は。まだ昼なのにほんの少ししかないこの通路も薄暗い。そして今たどり着いた目の前の扉は大きく立派な造りをしているが、使われた歴史が長いからなのか妙な威厳をかもし出していた。

 私が開けるのをためらっていると、

——バンッ ガンッ

「ッ〜!!?」

 いきなり扉が開き、私の頭を強打した。痛い、物凄く痛いです!!主におでこが。涙目になるくらいに痛い。

 私は声にならない悲鳴を上げ、その場にしゃがみこんだ。

「何をやっておる?お主」

 私は声が聞こえた方向へ顔を上げた。


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