コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 「未来」の神様 お知らせありますよ
- 日時: 2011/03/08 19:50
- 名前: 神村 (ID: 5Yz4IUWQ)
こんにちは。はじめまして。神村です。
ジャンルに「複雑・ファジー小説」が出来ましたので引っ越します。
この物語はファンタジー小説です。神様ってどんな生活を送っているのでしょうか?色々と大変なようです。たまに意味不明な話があるかもしれませんが、伏線だと思います。多分。
※No.3から作者名のトリップ機能を使用します。
目次
用語・設定紹介>>3
人物紹介 >>1
零話 >>2
壱話「落ちこぼれ神様見習い」>>5 おまけ>>6
弐話「変人神様と落ちこぼれ」>>7 >>10 >>11 >>12
参話「試験といのちと」>>16 >>24 >>29おまけ >>30
肆話「教え子見習い」>>33 >>41 >>48 >>49
伍話「トラブルメーカー」>>50 >>52
※お知らせ >>51
★お客様☆
神無月様 あいすくりーむたべたいな様 虎々様
- Re: 「未来」の神様 ( No.8 )
- 日時: 2010/07/31 12:48
- 名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
どうも、私の小説にコメありがとうございました。あの発言(どの発言やねん)が嬉しすぎてマッハでこちらに来たら、一瞬で吹っ飛びました。えぇ、光の速度を凌駕しましたとも。
あまりにも上手すぎて!!!!!(泣)
あんまり上手くないとか何とかご謙遜もいいとこですよ!?上手すぎますコノヤロー(号泣)
始まり方からしてめちゃくちゃ惹きつけられたし、とある執務室のとこでの男の人の言葉とかもう・・・言葉に出来ないくらいでした!!
神様系の話し書きたいな〜とか思ってた自分が恥ずかしい!!私なんてお呼びじゃないわ!?((落ち着け
・・・ごほん。ででで、久遠さんこちらの登場人物でらっしゃいましたかww口調とか真似出来たものなら真似させてもらいます^^
これから常連になります。そしてその素晴らしい文才を盗みます。多分無理ですけど。
更新頑張って下さい☆応援してますbb
(長々とすみませんでしたm(_)m)
- Re: 「未来」の神様 ( No.9 )
- 日時: 2010/08/05 11:52
- 名前: 神村 ◆qtpXpI6DgM (ID: 3mln2Ui1)
>>神無月様
コメントありがとうございます!!
ファンとしてこんなに嬉しい事はない(泣)。
こんなヘボい文章を読んでくださった貴方は神だ(真顔)
す、素晴らしい文才なんてそんな・・・(滝汗)『ナイデスヨー』←小声
神様系のお話、書きたいと思っているんですか!?ぜひぜひお書きください!きっとこの私の書く変な話よりは素晴らしいものになると思います!!
久遠さんですね。もっと出番を増やしたいと思います。実は執務室の男は久遠さんなので・・・(汗。
ああ、神無月様のようにわかりやすい文章が書きたい(泣)ホント、切実に思いますよ。(むしろ文才を盗みたいのはこtt(ry
ホントありがとうございました。更新、頑張りますvV
- 第弐話「変人神様と落ちこぼれ」 ( No.10 )
- 日時: 2010/08/05 15:51
- 名前: 神村 ◆qtpXpI6DgM (ID: 3mln2Ui1)
続きです。読んでくれている読者様がいらっしゃると己を励ましつつ更新。
「何をやっておる?お主」
私は声が聞こえた方向へ顔を上げた。
そこには和風な装束を身にまとったぐるぐる眼鏡を掛けた人が扉に手を掛け、立っていた。ぼんやりと綺麗だなと思った。ぐるぐる眼鏡を掛けてはいるが、肌は驚くほどに白いし顔も整っている。全体的に線が細く、色素の薄い髪は長く後ろで一つに束ねている。腰まであるその髪はきっと光を浴びればもっと綺麗なのだろう。声も中性的なことから目の前の人物は女性であるかと思わせた。それほど綺麗なのだ。女性にしては背が高すぎると思わなくもないが。
っていうかお前か!!扉を思い切り力を込めて開けたの!!
「別に力は込めとらんぞ」
うそつけ。
「嘘ではないぞ」
げ。もしかしなくても、心の声、だだ漏れ!??
「うむ。だだ漏れだな。ちなみに我は『男』だぞ。何故間違える?」
「え?男?」
ええ?こんなに細いのに?
「そうだが?そんなに疑うのならば脱いでやってもいいぞ」
「ぬ、脱がなくてもいいです!!」
冗談じゃないと私はぶんぶんと顔を左右に振った。多分、私の顔は少し赤くなっていると思う。
「さて、来歌とやら。お主はここに弟子入りするつもりか?」
ぐるぐる眼鏡の美人さんは目の前の部屋を指差し、尋ねた。というか私の名前知っていたんだ。私は返事の代わりに頷いた。
「その『ぐるぐる眼鏡の美人さん』というのはよせ。気持ち悪いではないか。我にもちゃんと名はあるのだぞ?」
ぐるぐる眼鏡さんは少し呆れた顔で苦笑した。
「それも却下。お主、わざとやっとらんか?まぁ、よい。我が名は久遠という。よろしくな。万年落ちこぼれ君?」
「!!」
「何故知っている?って顔をしておるな。有名だぞ。お主の名はな」
「ち、ちなみにどんな噂が流れているのでしょうか?」
私は恐る恐る久遠さんに聞いてみた。すると久遠さんは口端を吊り上げ、にやりと笑った。こんなに悪者っぽい笑みを浮かべるぐるぐる眼鏡は他にいないだろう。
「そうだな。一言で言うと史上最悪の成績を誇る劣等生」
「はう!?」
今、さくっと見えない言葉の刃が心に刺さった気がする。思わず胸に手をやる。
「その成績の悪さは学問だけに止まらず、体育や様々な神術などにも及び、習得した神術の数は手で数えるほどしかないとか」
さくさくと刺さる刺さる。泣くぞ。私。
「ま。冗談はさておき。ようこそ。『未来の間』へ」
久遠さんは穏やかな微笑を浮かべ、まだしゃがみこんでいた私に手を差し伸べ、もう片方の手で重そうな扉を開けた。
私は久遠さんの手をとり、立ち上がると部屋の中に入った。
部屋の中は広く、一人二人は余裕で住める位の広さだ。この書類の山がなければ。扉を開けて直ぐに目についたのはひときわ大きな執務机だ。丁度中央よりも奥にある。そして、左右にあの執務机よりも一回り小さな執務机があった。補佐役の人用だろうか。残念ながら両方とも書類の山で埋もれているが。そして、書類の山に紛れてよくわからない年代物の骨董品かガラクタが乱雑に置かれていた。唯一、書類の山がないのは扉から大きな執務机がある部分だけだった。
部屋の様子を一言で片付けるとするならば、混沌とかいてカオスといった方がいいだろう。部屋が立派なだけに悲惨だ。
「しかたなかろう?ここには我しかおらんのだから」
まじまじと部屋の中を観察していた私に久遠さんは呟いた。
「さ、立ち話もなんだから座って話をしようか」
「え?」
ここには応接室にあるような机も椅子もない。まさか、床に座るのだろうか?と私が思っていると、
「神術、『具現』」
久遠さんがそう呟くと彼の目線の先にあった床が盛りあがり何かを形作るかのように動き始め、数秒後には応接室にある様な机と椅子が出来上がっていた。
「すごい・・・・・・」
私は思わず呟いた。術自体は子供の頃に習う簡単なものだが、こうも早くしかもこんなに本物に近いものはなかなか出来ないのだ。
「そこに座るがよい」
- 第弐話「変人神様と落ちこぼれ」 ( No.11 )
- 日時: 2010/09/08 13:41
- 名前: 神村 ◆qtpXpI6DgM (ID: 3mln2Ui1)
「そこに座るがよい」
久遠さんに促されるがまま私は椅子に腰掛ける。するとどこからか湯のみが二つ現れ久遠さんと私の前に置かれた。私が驚いた顔をしていると久遠さんが、「精霊に頼んで淹れてもらっただけだ。安心せい」といって笑った。中身は美味しそうなお茶だ。
「そういえば、詳しい自己紹介がまだだったな。我は久遠という。ここでありとあらゆるものの未来を見るのが務めだ。この『未来の間』の主でもある」
「へ?という事は私のお師匠様となる方ですか!?」
私は驚きのあまり目を丸くした。私のそんな様子に久遠さんは苦笑した。
「なんだ?今更気づいたのか?さっき受付の奴に説明されておったではないか」
せ、千里眼……。
「千里眼ではないぞ。我は未来を視ることが出来るのでな。それで視たまでよ。ちなみにお主に『お師匠様』と呼ばれることもないだろうな」
「ええ!??それ、困りますよッ!!?」
思わず身を乗り出した私に久遠さんは話をきけと制した。
「そんなに慌てずともよい。お主の目的は神力強化であろう?」
「はい!もちろんです!!神力強化しないと私、あと九十年しか生きられないんですよっ!!」
私はここぞとばかりに力説する。
「なるほどな」
「しかも、年をとってお婆ちゃんになっちゃうなんていや!!嫌すぎる!!」
「本音はそこか」
拳を握り締めて熱く語る私に久遠さんはお茶を啜りつつ、冷静に突っ込む。
「まぁ、お主には我の教え子になってもらう。そちらの方がお主の負担も軽かろう。我も『弟子』はとりたくはないのでな。そこでお主にはもう一度採用試験を受けてもらう」
「え゛」
「安心せい。お主を引き取ることはもう決めておる。しかし、実力を知らぬのでは話にならん。そういう訳で、お主には人の世に降りて三日以内にとある人間の運命を変えてもらう」
「はい??」
久遠さんが淡々と述べている内容に私の頭がついていけない。え?なに?その重大な内容。
「大丈夫だ。こういう事にうるさい『運命の神』の許可はとうにとってある」
そういう事じゃないでしょ!!?
「ん?反論は認めるが、拒否は認めぬぞ?善は急げという、さっさと行ってもらおうか」
久遠さんは有無を言わせない素早い動きで私の腕を掴むとそのまま部屋の端に飾ってあった私の身長よりも大きな鏡の前に来た。
「ええ?いくらなんでも早すぎですよ!!色々と準備をしなくちゃ!」
私は必死にこの状況から逃れるために口実を並べる。
「何を準備する必要がある?我々神には食べ物は不要だし、怪我をしたならば神術を使えばいいだろう?」
「う゛」
私が言葉に詰まっていると久遠さんは鏡の前に立った。
「今ここに人界への入り口を開けよ。『開門』」
久遠さんがそう唱えると目の前のただの鏡の中に映るものが私たちから雲と青空になった。
「うぅ。久遠さんの鬼〜」
「我のことは『先生』と呼べ。お主は教え子なのだから。今からお主にはとある人間の自殺を阻止してもらう。ちなみに二度としないように考えも改めさせるのだぞ」
「はーい……。でも、その人をどうやって見つければいいのですか?くお……じゃない…………先生」
何事も諦めが肝心なのだ。頑張れ。私。
「その点は大丈夫だ。その人物の目の前に落としてやるからな。説明は以上だ。いってらっしゃい」
そう言い終ると先生はぐいと物凄い力で私を鏡の中へと押し入れた。
私は突然空中へと放り出されたので支えを失い、真逆さまに落ちた。
「うっぎゃぁーーーーーーーーー!!!?」
乙女とは思えない悲鳴を上げながら私はこの青空に落ちていく。
- 第弐話「変人神様と落ちこぼれ」 ( No.12 )
- 日時: 2010/08/05 18:44
- 名前: 神村 ◆qtpXpI6DgM (ID: 3mln2Ui1)
一方、その頃久遠はというと、鏡越しから来歌の大ダイビング(←違う)を眺めていた。
「少し強引過ぎたか。しかし、あのタイミングで行かないと間に合わぬからな」
小さくなっていく来歌の背中を眺めて、久遠は小さくため息をついた。
「これは、確かに落ちるな」
弟子採用試験。実力もさることながら、判断力もないとは・・・・。
「神術を使うなり、色々手立てはあるだろうに。まぁ、地面に叩きつけられても死なぬか」
そう呟きながら久遠は肉眼では見えにくいまで小さくなっていく来歌の背中を眺めていた。
「我も行くとするか。神術、『隠行』」
久遠が唱えると一秒経つか経たないかで彼の姿は誰にも見えなくなった。
自分の姿が見えなくなったのを確認すると、久遠は来歌と同じく鏡の中へと足を踏み入れた。当然、来歌の様な悲鳴は聞こえてこなかった。
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