コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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————ねぇ、笑って。
日時: 2010/09/14 17:43
名前: 壱夏@ (ID: Dfaev/X/)
参照: http://yaplog.jp/yuka-0412/

       ねぇ、笑って。
   いつものように、澄ました笑顔で。

       ねぇ、笑って。
   私だけにしか見せない笑顔で。

 笑って泣いて怒って。幾多の時を超えても最後は
      —————笑って。



@.登場人物>>003
@.001話>>004  @.006>>015
@.002話>>006  @.007>>020
@.003話>>010
@.004話>>011
@.005話>>013

—読者様—
オーズ様 ☆ゆき☆様 あず 様

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Re: ————ねぇ、笑って。 ( No.12 )
日時: 2010/09/11 19:59
名前: ☆ゆき☆ ◆xG4d99l1h6 (ID: xe6C3PN0)
参照: ある事件があってトリップ変えたよ!でもゆきだよん!

お、おぉ!!!
ど、どうなるんだ…(ドキ2

Re: ————ねぇ、笑って。 ( No.13 )
日時: 2010/09/12 20:16
名前: 壱夏@ (ID: Dfaev/X/)
参照: http://__________________

@.005話


   「私...蓮池君の事が好きです」

   連夜に告白している女の子。
   あのときは焦ってよく見なかったけど相手はこの学校№1の美人で可愛い女の子。
   告白もしなやかで美しい。…だけど今はそんな事悠著に考えている暇はない。
   連夜...なんて応えるの?その子と付き合ったりしないよね?
   私から離れていかないよね?
   不安でいっぱいになった。私は手を組んで祈った。

   「ごめん。気持ちは嬉しいけど...好きな子が居るんだ」
 
   好きな子...。告白を断ったのは良いもののその言葉が重い。
   しばらくの沈黙。初めに口を開いたのは少女の方だった。

   「それって...臼杵さん?」

   急に私の名前が上げられ驚いた。
   どうなんだろう、何て応えるの?連夜——。

   「笑美は妹みたいな人だよ。恋愛対象としては見れない。——それに...」

   連夜は言葉を続けてたけど私には聞こえなかった。
   妹。連夜にとって私はただの妹的存在にしか過ぎなかったんだ。
   妹だから慰めてくれたんだよね。妹だから手を繋いでくれたんだよね——。

   全部、全部妹だから——。

   その言葉が悔しくて悔しくて、
   私は泣く事しかできなかったんだ。
   まるで私が告白して振られたかのようだった。
   空を見ると先刻まで晴れていた空に灰色の雲がかかっている。
   私の心のように。
  


   泣いて泣いて泣くしかできなくて。笑わなくちゃいけないのに——。
   溢れるのは彼方を思って出る涙ばかり。
  〝笑美、笑って〟そう言ったのは彼方なのに、ね———。
    

Re: ————ねぇ、笑って。 ( No.14 )
日時: 2010/09/12 12:07
名前: ☆ゆき☆ ◆xG4d99l1h6 (ID: xe6C3PN0)
参照: ある事件があってトリップ変えたよ!でもゆきだよん!

ハラハラな展開になってきたぁッッ((汗

Re: ————ねぇ、笑って。 ( No.15 )
日時: 2010/09/12 20:27
名前: 壱夏@ (ID: Dfaev/X/)
参照: http://__________________

@.006話


   帰り道。私はずっと黙ったままだ。
   幸せな時間なのに、...一緒に居るのが辛い。
   そんな私を心配そうに連夜は見ている。
   
   「笑美...どうかした?」
   寂しそうに私を見る瞳が切ない。
   でも今は...。傍に居たくない。居てほしくない。
   妹として傍にいるなんて辛すぎる。
   私は瞳の中に涙を溜め込んだ。
   きっと瞳を閉じたら止まらなく涙は溢れるだろう。

   「ねぇ、...連夜」
   「ん、何?」
   私が帰り際初めて口を開いた事に連夜は嬉しそうだった。
   やめて、笑わないで。私に向かって微笑まないで。
   今は一緒に居るのが辛いの。だから———

   「しばらく____そっとしておいて。話さないで。傍に居ないで」

   ———微笑まないで。
   私の衝撃的な言葉に連夜は目を見開く。
   ねぇ、何で?何でそんな傷ついた顔するの??
   〝分かったよ〟って笑ってよ。私の我侭に応えてよ。
   だけど連夜は

   「何で?俺笑美に何かした!?」
   ううん。何もしてないよ。
   だけどどうか許して私の身勝手な我侭を。

   私ハタダ逃ゲタイダケカモシレナイ。
   雨が降ってきた。小雨だったのが次第に激しくなっていく。
   嗚呼、丁度良い。涙が隠せる。

   「——笑美、泣いてるの...?」

   だけど隠せなかった。隠せていたのかもしれないけど、
   きっと連夜には気付かれたのかもしれない。
   笑わなきゃ、笑うんだ。笑美。

   「そ、な…事な...いっ」
   駄目だ。声で悟られる。だけど連夜は口を閉じたままだった。
   
   「分かった。笑美が俺と居るのが辛いなら、俺はそうするよ」

   微笑んだ。悲しそうに。そして、
   そして雨の所為かも知れない。錯覚かもしれないけど——

   「っ!れん———ッ」

   連夜の瞳から流れる一粒を見たんだ。
   だけど連夜はその場に居ない。
   ———私はまた独りぼっちになったんだね。

Re: ————ねぇ、笑って。 ( No.16 )
日時: 2010/09/12 20:30
名前: 壱夏@ (ID: Dfaev/X/)
参照: http://__________________

@.☆ゆき☆様

いつも見に来てくれて感謝してます^^
ハラハラな展開ですねノノ書くのも楽しいですvv
これからも是非、見に来て下さいね!


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