コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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 星恋   ★  (半実話〓)
日時: 2010/10/28 18:24
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: zc76bp3U)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/

 @Welcome!!!!



 どうもこんにちは!苺羅です☆
 何度も挫折したりして、書き直しを繰り返しています;;
 今回は、完結まで頑張れたらいいなー……と
 それでまた、自分の中でn番煎じの、実話の混じった小説をかきます←
 暖かく見守ってください!!
 この小説の登場人物は、全員実在ですが仮名です
 



 @もくじ


 >>0001 プロローグ  >>0003 登場人物紹介01
 >>0006 登場人物紹介02 >>0009 第1話
 >>0011 第2話  >>0017 第3話
 >>0018 第4話  >>0025 第5話
 >>0031 第6話  >>0033 第7話
 >>0039 第8話  >>0043 第9話
 >>0045 第10話  >>0047 第11話
 >>0051 第12話  >>0054 第13話



 @記念日

 
 >>0052 10話突破

 

 ☆苺羅はこんなやつなんです


 名前/苺羅ばいら
 性別/女
 学年/中2
 年齢/14歳
 出身地/兵庫県
 好きなもの、こと/ドラえもん、コーラ、苺、チョコ、メロンソーダー
 古めのJPOP、明治〜昭和史、ファッション雑誌、サザン
 



....

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Re:         星恋   ★ ( No.43 )
日時: 2010/10/11 13:04
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: zc76bp3U)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/




 第9話



 「そんなことできるわけないじゃん!」


 そういおうとした途端、優志と怜緒が戻ってきた。
 皆で座って輪になって話してるのが、異様にみえたのか2人は「どうした?」と聞く。
 森野が軽く受け流すと、次は違う方向に視線を移した。


 「あっ、望! 城沢んとこいこーぜ!!」


 森野は、望の答えをきくまえに、望の腕をひっぱって走っていった。
 優志と怜緒は、目をぱちぱちさせながら、きょとんとしているけど、私と絵磨はすぐに意味がわかった。
 城沢のグループには、沙羅がいるからだ。


 「なあ城沢! お前らなにしてんだよ!」
 「べっつにーただ話してるだけ」


 城沢は、地べたにすわってあぐらをかきながら、同じグループの人と話していた。
 その隣には、女子で固まっている沙羅がいる。


 「森野のところは、レクなにすんの?」


 そう問いかけたのは、沙羅だった。森野は、素早く望のほうをみる。
 望は、顔が真っ赤になり、ぶるぶると震えているのが、私からみてもわかった。
 森野は「仕方ねえな」といわんばかりの表情をみせ、沙羅に答えた。


 「赤ずきんだよーん。主人公は俺! ちなみに望は、優志と狼役」
 「へぇ〜そうなんだ、楽しみ〜」


 すると沙羅は、笑顔をみせた。しかし望は、まだ震えていて、ついに森野の後ろへ隠れた。
 しばらくすると、2人は戻ってきた。望はまだ、震えている。


 「望のへタレ」


 絵磨は、小さな声でそう呟くと、怜緒のほうをみた。




 「ねえ怜緒、さっきなんで皆集まってたの?」
 「ああ、なんかいい忘れたことがあったんだってさ。部屋の点検とかいろいろ。
 まあ俺は、副班だから、あとは班長に任せばいいんだけどなー」


 怜緒はチラッと、優志のほうをみた。
 絵磨……積極的!! 絵磨は、私のほうに視線をうつす。
 これは、私も話せってこと……かな?


 「ねえねえ優志、赤ずきんの練習しないの?」
 「……あー……するか?」


 話せた、久しぶりに話したようなきがする。
 途端私の心は、とても嬉しくなった。


 ちなみに赤ずきんは、主人公が森野。狼が優志と望。
 おばあさんが怜緒で、私と絵磨はナレーター。つまり私はナレーションを覚えればOK。
 私は台本をもつと、そっと絵磨のほうに近づいた。


 「ねえ……絵磨なら、告れるんじゃない?」
 「えー無理無理!! 絶対無理!!」
 「なにが無理なんだ?」


 ひょこっと顔を出す怜緒。絵磨は慌てて「だっ、台本のセリフむずいねって!」とごまかした。
 そのすがたに、私は微笑んだ。



 

Re:         星恋   ★ ( No.44 )
日時: 2010/10/12 05:28
名前: NightWind ◆MjV6.5TmZc (ID: EUGuRcEV)
参照: http://ppoi9987.blog64.fc2.com/

久々に友達と話すのはすごく嬉しいのはわかる!
でも、それが嫌な相手だったら……←

Re:         星恋   ★ ( No.45 )
日時: 2010/10/12 18:36
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: zc76bp3U)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/




 第10話



 お風呂がおわると、基本10時まで自由時間となる。
 10時になったら、消灯して先生が見回りにやってくるのだ。
 私達の班は、9時半をすぎたころに布団を敷いて、布団の中で、語り合うことになった。
 

 「ねえねえ、みんなすきな人いるー?」


 中田千紗がそうきいた。しかし、皆は首をふった。私も首をふった。
 私は本当に仲の良い子にしか、好きな人をカミングアウトしないことにしている。
 今日の望と森野はまあ……特別? ああみえて、あいつらは結構口堅いし。


 「そういえばさー、隣のクラスの、いるじゃん、ほら」


 そう話をふったのは、宇野恵子。剣道をやっていて、背も高く、眼鏡をかけている。
 千紗が「なにが?」ときくと、恵子は「す……鈴野愛可!」と答えた。
 その言葉に、私は敏感に反応した。絵磨も、そうおもったのか、体をびくっと震わせる。

 
 「鈴野愛可がどうしたの?」
 「あのね……あの子、超たらしでしょ」
 「うん」


 愛可がたらしということは、皆しっていた。恵子は話を続ける。



 「4月にできた彼氏と別れて、今は喜嶋と付き合ってんだけど、また気になる人ができたんだって」
 「はぁー? なにそれー」


 鈴野愛可は、低学年の頃から、好きな人がコロコロかわっていたりしていた。
 4月に付き合い始めた彼氏と別れ、告白された喜嶋崇と付き合い始めた。
 正直、私からいわせてもらうと、愛可は特別美人ってわけでもないし、性格がいいというわけではない。
 男子ってほんとうによくわからないなー。


 「そのきになってる人が、2人いるんだって!」
 「えっ、誰それ?」


 恵子の言葉に、皆は恵子のほうに視線を集中させた。私も息をのむ。
 つぎの瞬間、恵子の口からは……。
 三井優志と、姫吉怜緒のなまえがだされた。瞬時に、私と絵磨は顔を見合わせる。


 「まーじー? 三股?」
 「この調子だと、喜嶋と別れそうだね」


 私は絶句した。
 鈴野愛可に、1人の人を好きになる、とかいうのはないんだろうか。
 そりゃあ、好きになるのは自由だし、1人の人をこれから一生愛し続けるなんて、無理だ、とおもう。
 でも愛可みたいに、1週間に1回のペースで、好きな人変わるってどうなんだろう。


 「かわいそうに、喜嶋超鈴野愛可命だもんねー」
 
 千紗の言葉に、皆は相づちをうった。



**



 2日目は、朝食をとったあと、バスにのって、とある公園にいくことになっていた。
 この公園で、カヌー、カヤックなどを体験させてもらうことができるらしい。
 
 3日目は、朝食後に、宿舎の近くにある山をのぼることになっていた。
 これがかなり疲れ、頂上についたときには、倒れそうになった。

 4日目は、ナイトハイク。いわば、夜の森を班で歩くみたいなかんじ。
 井戸とかがあって、ムードがでてて、結構怖かった。

 そして5日目、今日の夜は、レクリエーションをすることになっている。
 私達の班は、赤ずきんだった。


 

Re:         星恋   ★ ( No.46 )
日時: 2010/10/13 17:55
名前: NightWind ◆MjV6.5TmZc (ID: EUGuRcEV)
参照: http://ppoi9987.blog64.fc2.com/

愛可のことなんで好きになるか、男子の恋心をのぞいてみたいなw
なぜ?という言葉しかでてこんわw

Re:         星恋   ★ ( No.47 )
日時: 2010/10/15 18:06
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: zc76bp3U)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/




 第11話



 
 「おい、2人ともきけっ!!」



 レクがおわって、皆が各自の部屋に戻る途中であった。
 森野が、私と絵磨に小声で声をかけた。
 森野は周りをきょろきょろしながら、人気のないところへ、私達を連れ込んだ。


 「どうしたの?」
 「ああ……実はな、実は、望が……告白を決意したんだ」
 「えっ!!」


 あの、へタレの望が告白なんて考えれなかった。絵磨は「本当?」ときく。
 森野は真剣な顔になり、話をはじめた。


 「あいつさ、やっぱ気付いたんだよ。このままじゃいけないって。
 恥ずかしいけど、頑張って告白するんだってさ、よく決意したもんだよな」


 森野のその発言から、どうやら本当のようだ。私は「いつ告るの?」ときいた。



 「……実は今日」
 「今日って!? もう8時だよ? これからお風呂なのに……」
 「だからそれがチャンスなんだよ」


 8時ごろになると、1組から順に入浴をはじめる。
 そうなると、ざわざわしはじめるので、そのすきに、絵里那が沙羅を呼ぶらしい。
 ちなみに、絵里那と沙羅は同じ班だそうだ。


 「じゃあ、3組がお風呂いってるあいだに……ってことだね?」
 「そういうことっ!!」
 「けど皆にバレるでしょ?」
 「だーいじょうぶ! ここにつれてくるから」


 なるほど、ここなら安心だ。静かだし部屋からも離れている。先生もこの近くにはいない。
 私と絵磨もみにきていいといわれたので、いくことにした。


**



 7時55分。
 私達は部屋でなにするでもなく、ただゴロゴロしていた。
 皆は、お菓子をたべたりまんがをよんだり、思い思いのことをしている。
 このすきに、部屋から抜ければ、バレないだろう。
 もし帰って来たときにきかれても、別の部屋にいってたといえばいい。


 「絵磨ーそろそろいこっか」
 「だね」


 私と絵磨は、あの人気のない場所に向かった。すでに、怜緒と優志がいた。
 ってか、この2人もいるのかよ……。しばらくすると、絵里那につれてこられた、沙羅がきた。
 そして、またしばらくして、森野につれられた、望がやってきた。


 「じゃ、俺たちはここで!」


 空気をよんで私達は、物陰にかくれることにした。
 沙羅は無表情のまま、俯いている。望は顔が真っ赤であった。


 「あ……あのぉ、さっさっあっさつあっ、沙羅さぁ……ん」
 「ぷーっ、噛んだ」
 「静かに!」

 森野の言葉に、絵里那が渇をいれる。


 「……何?」


 沙羅もこの空気から、感づいてはいるようだが、一向に表情をかえない。


 「あのっ、そのっ、オレ……沙羅と、付き合ってくれたらうれしい、なんて」


 望が、いがいとサラリといえたことに、私達は驚いた。
 沙羅はまだ、表情をかえない。
 望は、ついにうつむいてしまった。そして、そのまま私達のところへきた。


 「なにやってんだよ望! 逃げんな」


 怜緒が、望のうでをつかむ。
 すると、沙羅がゆっくりとこっちにちかづいてきた。



 「いいよ」



 沙羅は、それまでになかった、とびきりの笑顔を望にむけた。
 私達はとたん、立ち上がり、拍手をした。望は信じられない、という顔をしている。


 「おめでとー! カップル誕生ー!」


 絵里那が、はしゃいで、沙羅に抱きつく。優志、怜緒、森野は望を取り囲んだ。
 はしゃいでるのが、他の人に聞こえたのか、どんどんと人が集まってきた。


 付き合いはじめて、オープンになったのか、へタレだった望が笑顔でみんなに「俺ら付き合い始めた」といった。
 皆は意外そうな顔をして叫ぶ。そりゃあ、吃驚するだろうなあ。
 望は、いままでそんなそぶりみせなかったのに。



 帰る頃、バスに乗車するとき、私はきーちゃんとすれ違った。
 すると、すぐうしろにいた男子に話しかけた。


 「……スイートハニーと別れた」



 スイートハニーとは、鈴野愛可であろう。
 哀愁をただよわせて去っていくきーちゃんに、私は思わず同情してしまった。



 恋が叶い、そして散っていったこの自然学校。
 もう、2度と体験することはできないだろう。



 とりあえず、すっごく楽しかった! 良い思い出をありがとう!


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