コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 警視庁特殊能力一課“Almighty”
- 日時: 2010/12/14 19:58
- 名前: 麿ん堂 (ID: uiJl2442)
初めまして、麿ん堂と申します。
初の連載です。
緊張です。
指が震えます。
駄作かもです。
つまらないかもです。
何だか吐き気を催すかもです。
それでも良いという人はどうぞです。
作品について。
・流血シーンあるかもです。
・でもコメディかもです。
・なんかいろいろと矛盾してます。
第0話「キャラクター紹介」>>4 >>13 >>16 >>23 >>33
第1話「警視庁特殊能力一課“Almighty”」>>7
第2話「新入生」>>12
第3話「仲良くしましょう」>>15
第4話「任務発令」>>20
第5話「私の家」(前編)>>21
第5話「私の家」(後編)>>22
第6話「事前準備」(前編)>>26
第6話「事前準備」(中編)>>30
第6話「事前準備」(後編)>>31
第7話「敵陣潜入」>>35
第8話「死神化」(前編)>>38
第8話「死神化」(後編)>>39
第9話「王道的なアレ」(執筆中)>>40
- 警視庁特殊能力一課“Almighty” ( No.12 )
- 日時: 2010/10/06 20:49
- 名前: 麿ん堂 (ID: 0wOvjTDj)
第2話「新入生」
「・・・ん?誰か来る?」
ドドドドド、と誰かが走って来る様な地響きが鳴ったと思ったら、次の瞬間。
バァンッ!!ベキッ!!
・・・と、扉がすごい勢いで開け放たれた。・・・何か変な音が聞こえたんだけど・・・?
部屋に入って来たのは3人の少年。
白、黒、灰色。
モノクロな髪色をしている。
一人は片手に鉄アレイを持ち、黒い眼帯をしている。
一人は制服を格好良く着こなしアクセサリーを程良く付け、白地に黒い王冠のマークがプリントされたアイパッチをしている。
一人はクマのぬいぐるみを抱き抱えている。
この子たちは黒白白亜、黒白弥黒、黒白灰李。
一卵性の三つ子なので顔はクローンの様にそっくりだが、性格は見事にバラバラ。
「悪ぃ、遅れたー。ちくしょー、先生の奴なかなか帰してくれなくてさー」
そう言いながらソファに倒れ込む様にして座ったのが三つ子の長男・白亜。
能力は、“聴力”と“未来”。
真っ白な髪に黒い眼帯が特徴的な筋トレ好きの中3。
「それは貴様が数学のテストで3点を取ったからだろう・・・。まったく・・・、貴様の追試如きに俺の放課後が潰れるなんて・・・」
ブツブツと文句を言いながら白亜の隣に座ったのが三つ子の次男・弥黒である。
能力は、“視力”は“過去”。
真っ黒な髪に黒い王冠がプリントされている白いアイパッチが特徴的なオシャレ好きの中3。
・・・眉間に皺が寄りまくってるんだけど?!
「・・・だから僕は馬鹿な人は嫌いなんだよ」
弥黒の隣に座ったのが三つ子の三男・灰李だ。
能力は、“召喚”。
灰色の髪に抱き抱えられたぬいぐるみが特徴的なメルヘン好きな中3。
ちょ、ちょ、ちょ!!何あの子!怖い!!
例えて言うなら、そう、悪魔。
余程苛々しているのか、抱き締めるぬいぐるみの首がギリギリと音をたてております。
ちょっ、クマさんの頭破裂しちゃうから!!
首もげちゃうから!首!!
「・・・・・・・・・灰李は大福とマフィンどっち?」
「あっ、じゃあマフィンちょーだい♪」
グッジョブ、氷斗さん!!
さっきとは表情が一変、天使の様に可愛らしい笑顔でマフィンを食べる灰李。
あー・・・、癒されるわー・・・。
それはそうとぬいぐるみは・・・、ぎゃーっ?!
時既に遅し。
可愛らしいぬいぐるみは灰李のストレス発散に使われ、無惨に頭と胴体が首から真っ二つという放送禁止なことになっておりました。
何という馬鹿力・・・。
どうやら灰李を怒らせちゃいけないようです。
改めて心に誓ったその時、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。
誰かな・・・?
「入るぞ」
聞こえてきたのは子どもより少し低い声。
ガチャ、と扉を開けて入って来たのは二十歳前後の若い男の人。
ピシッと皺一つ無いまるで新品の様なスーツを着て、薄茶色の長い髪の毛を後ろで纏めている。
彼は浮島奏太郎。
この特殊能力課の言わば保護者の様な人だ。
「皆揃っているな。あぁ、それと・・・」
懐から何かを取り出す。
何か見覚えあるよーな・・・
「扉の前にコレが落ちていたのだが?」
それは真ん中から綺麗に割れたプレート。
そのプレートには「特殊能力課」と書かれていた。
・・・何故に割れていらっしゃる。
うーん・・・と今日の出来事を思い出してみる。
確か私が来た時には無事だったよな・・・、という事は・・・。
ジロリ、と三つ子を見る。
どうやら犯人は白亜らしい。
汗の量が異常過ぎる。
「奏ちゃーん。犯人は白亜でーす」
「ばっ、おまっ!!」
取り乱した白亜がハッと我に返る。
横には般若顔の奏ちゃん。
サーッと血の気が引く白亜。
ガツンッ!!
「いってぇーっ!!」
目尻に涙を浮かべながら殴られた頭を抱える。
へへん、ザマァミロ。
「それと・・・」
「へ?」
奏ちゃんが私の方へ振り返る。
ま、まさか・・・。
ガツンッ!!
「〜〜〜っ!!」
「俺のことは浮島さんと呼べ」
酷いっ!私女の子なのに、白亜と同じくらいの力で拳骨して来たよこの人!!
「プレートは俺の力で直せるが、お前らの頭はどうにもならないな」
嫌味を言いつつもプレートを直してくれる奏ちゃん。
ちなみに奏ちゃんも能力がある。
“復元”と言って、壊れた物を元に戻したり新品同様に直す力だ。
「あ、コレもお願い」
と言って先程の真っ二つなぬいぐるみを渡す。
「・・・コレは、どうやったらこうなったんだ・・・」
「灰李がストレス発散で」
「・・・そうか」
どうやら奏ちゃんも灰李のことは怖いみたい。
「それで、今日は何故ここへ来たのじゃ?まさか、事件・・・かの?」
「・・・・・・・・・火音、今日は新入生が・・・」
「おぉ!すっかりと忘れとったぞい」
そうだった!今日は可愛い子が来ると神様のお告げがあったから来たのだよ!!
「あぁ、部屋の前で待たせてある」
「えっ!それって失礼じゃん!早く入ってもらいなよ!!」
可愛い子を待たせるなんて言語道断!
奏ちゃんは興奮する私を見て一瞬、呆れ顔になった。
失礼な奴だな!!
「・・・入って来てくれ」
奏ちゃんが指示を出して、ドアノブを回す音が聞こえた。
キィ・・・、と扉が開いた。
入って来たのは銀髪眼鏡の男子と部分長髪な男子、それと・・・美少女。
「一人ずつ自己紹介をしなさい」
と奏ちゃんが言う。
「花彌瑠果。能力は、“情報”と“知識”」
まずは銀髪で眼鏡の男の子。
「俺は言ノ葉詩流。能力は、“時間”と“空間”。よろしくっ♪」
次に右サイドの髪だけ長く残りはショートという髪型の男の子。
「あの・・・えっと・・・辻野、幸沙・・・ですぅ・・・。・・・えっと、能力は“死”・・・ですぅううっ」
最後に美少女。
言い終わった途端、銀髪の子の後ろに隠れた。
かっ、可愛ぇええええっ!!
男子2人はひとまずおいといて、何あの子!!
めっちゃ可愛いぃいいい!!!
クリーム色の先っぽが縦ロールになってて横でちょこんとフリフリのリボンで2つに結ばれている髪!!
夜の海を彷彿とさせるくりくりお目目!!
白とピンクを基調としたフリフリなレースとリボンで構成されている制服!!
そして極めつけは、抱き抱えられたウサギのぬいぐるみ!!
後ろで「・・・僕のキャラが・・・っ」と恨めしそうに呟く灰李は無視しよう。
あぁ、神様!
生まれて初めて私は貴方に感謝致します!!
- 警視庁特殊能力一課“Almighty” ( No.13 )
- 日時: 2010/10/06 22:54
- 名前: 麿ん堂 (ID: 0wOvjTDj)
新キャラ
浮島 奏太郎(ふしま そうたろう)(♂)(22)
容姿 身長180センチ、体重69キロ。
イケメン。薄茶色の腰まである長髪を後ろで纏めている。瞳の色は薄黄色。
性格 しっかり者。怒る時は男女関係無しに怒る。
特技・射撃
・弓道
苦手・蜘蛛
好き・小動物
特記・能力は、“復元”。
・特殊能力課管理官
・独身
花彌 瑠果(はなひさ るか)(♂)(高1)
容姿 身長185センチ、体重76キロ。
イケメン。銀髪で隻眼(左→金に近い黄色、右→深い蒼)。前髪で左目が隠れている。眼鏡。
性格 冷静。
特技・データ収集
苦手・無し
好き・本
特記・能力は、“情報”と“知識”。
・父が大手菓子メーカーの社長で、母は科学者。
言ノ葉 詩流(ことのは しりゅう)(♂)(高1)
容姿 身長182センチ、体重76キロ。
イケメン。髪の右サイドが長くて残りはショート。髪色は藍色で、瞳の色は翠。
性格 裏と表がある。
特技・散歩
・ゲーム
苦手・時間に細かい人
好き・野良猫
特記・能力は、“時間”と“空間”。
・待ち合わせとかの時間を守る確率は非常に低い
辻野 幸沙(つじの さーしゃ)(♀)(中2)
容姿 身長152センチ、体重41キロ。
美少女。クリーム色で先っぽが縦ロールになってていつもは横でちょこんと結んでいる。瞳の色は夜の海の色。
性格 泣き虫。恐がり。
特技・洋裁
苦手・男子
好き・可愛い物
特記・能力は、“死”。
・男子恐怖症(瑠果は幼なじみなので大丈夫)。
- Re: 警視庁特殊能力一課“Almighty” ( No.14 )
- 日時: 2010/10/07 17:18
- 名前: アムロ ◆/0/V5vVlUM (ID: 5oJbC9FU)
キャラ増えましたね!
事件が起こるのがたのしみです!!
- 警視庁特殊能力一課“Almighty” ( No.15 )
- 日時: 2010/10/07 18:19
- 名前: 麿ん堂 (ID: 0wOvjTDj)
第3話「仲良くしましょう」
皆様、こんにちは。
只今幸せ最高潮の不破千裕で御座います、ハイ。
え?何で幸せかって?
だってさだってさ、隣にベリーベリーキュートなカワイ子ちゃんがいらっしゃるんだよ?!
最高です。眼福です。
神様、これ以上の幸せは望みませんから、
何か話題をくれぇええええっ!!!
そう、可愛い子が私の隣に座った所までは良かった。
しかし、話す事も無く30分ぐらい経ってしまった。
馬鹿っ!私の馬鹿ぁっ!!
さっきから頭をフル回転して話題を探してるのだが、全然話題が見つからない。
Σ ハッ!!考えだけで探しているから見つからないのかも!!
という事で脳内シュミレートしてみた。
−ゲームの話−
「あ、あのさ、この後ゲーセン一緒に行かない?」
「・・・・・・。」
「あっ、じゃあ最近ハマってるゲームってある?私は格ゲーにハマってるんだー」
「・・・・・・。」
・・・駄目だ。
あんな可憐な美少女がやる様なゲームを私は知らない。
だぁあああ!!何で同じ生き物なのにこうも違いがあるんだぁー!!
私のガサツ女ー!!
えぇい!次だ、次!!いってみよー!!
−アニメの話−
「ねぇ、好きなアニメってある?私は“北斗の拳”とか“巨人の星”とかが好きなんだー」
「・・・・・・。」
のぉおおおおっ!!
何なの私!!何処の親父だよ!!
しょうがないじゃないか!好きなんだよ!漫画全巻揃えちゃってるんだよ!!
・・・どうやら私の趣味は現代の女子には程遠いようです・・・。
うわぁああん!!
とか脳内で想像してたら制服の裾が引っ張られる様な感覚がした。
振り返ると美少女ちゃんが私のブレザーの裾を弱々しく引っ張っていた。
ちょ、ちょっと待って。
私は身長160センチ、美少女ちゃんは身長約150センチ。
となると、必然的に美少女ちゃんは上目遣いになりますね?
・・・・・・。
血液、足りるかな・・・。
「あ、あのぉ・・・・・・」
美少女ちゃんがか細い、けれど鈴を転がす様な可愛らしい声で私に話しかけてきた。
「ん?何かな?」
なんて平然と返事をするけど、実は心臓飛び出しそうなくらいドキドキしております。
ぐはぁっ!上目遣いの破壊力、恐るべし・・・っ!!
「な、まぇ・・・」
ん?名前・・・って言ったのかな・・・?
もしや名前で呼んで欲しい、とかぁあああっ?!
何それ!!最高じゃん!!
「も、勿論!えーっと・・・幸沙ちゃん、でいい?」
私がそう言うと幸沙ちゃんは俯いてしまった。
顔は林檎の様に真っ赤っか。
私が名前呼んじゃったから?!
それで顔が真っ赤になるくらい怒ってんの?!
クスン・・・、ちょっぴりショックだ・・・。
私が少しションボリとしていたからか、幸沙ちゃんは慌てて頭を横に振った。
え?違うの?
「名前・・・教えて、下さい・・・」
え、私の名前?
・・・そーいえば、自己紹介まだだったっけ・・・?
「私は不破千裕。中3だよ。よろしくね?」
なんという失態だ。
自己紹介もせずにあんな事を考えていたのか・・・。
そりゃあ、あっちだって話しづらいだろう。
謝罪の意味を込めて笑った。
すると忽ち幸沙ちゃんの顔はまた真っ赤に。
え!私そんなに変な顔だったのか?!
「・・・あの、名前」
なんと!聞き取れなかったのか!!
「・・・僕の名前、呼び捨てでいいです・・・千裕先輩っ」
きゃぁああああああっ!!
美少女に抱きつかれちゃったよ?!
うわー、うわぁーっ!
すっごいふわふわほわほわ良い香り!(←変態。
・・・ん?嬉しすぎて忘れてたが、この子「僕」って言わなかった!?
「さ、幸沙・・・。君・・・男?!」
「はいっ!そうです、僕は男です!さっすが千裕先輩!凄いですっ!一生ついて行きます!!」
・・・・・・。
うそだぁあああああっ!!
嘘だよね?こんな美少女なのに男だなんて嘘だよね?!
うぅ・・・、詐欺だぁ・・・。
そう思いながら私に抱きついている幸沙を見る。
う・・・、やっぱ可愛い・・・!!
・・・えぇい!この際、男でも女でも何でも可愛いかったらいいや!!
幸沙の頭を髪型が崩れないようにそーっと撫でる。
一瞬驚いたような顔をしたけど、すぐに安心したような笑顔を綻ばせた。
その笑顔に私はノックアウト。
あぁ、神様。
どうやら私、暫くはこの子に釘付けです。
(取り敢えず、仲良くってことで)
- 警視庁特殊能力一課“Almighty” ( No.16 )
- 日時: 2010/10/23 22:15
- 名前: 麿ん堂 (ID: 6CzRMEj0)
わお。
なんと私の気まぐれで男の子になってしまった幸沙君。
・・・ということで、真実のプロフィールを作りました。
辻野 幸沙(つじの さーしゃ)(♂)(中2)
容姿 身長152センチ、体重41キロ。
美少女、の様な美少年。クリーム色で先っぽが縦ロールになってていつもは横でちょこんと結んでいる。瞳の色は夜の海の色。
首にチョーカーをしている。
性格 泣き虫。恐がり。
特技・洋裁
苦手・男子
好き・可愛い物
特記・能力は、“死”。
・男子恐怖症(瑠果は幼なじみなので大丈夫)。
これで幸沙君が男の子・・・いえ、男の娘という事は全世界の人々に知れ渡ったでしょう・・・。ふふふ。
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