コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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学園物語
日時: 2010/12/14 16:23
名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)

はじめまして雪菜です。
学園物の小説を書きます・・・が
初めてなのでうまくできないかもしれません
ですがよろしくお願いします


登場人物

放生 悠紀人(ほうじょうゆきと)
気が弱く真面目な少年高校1年生。

森本 海人(もりもとかいと)
明るくどこにでもいそうな調子者の少年高校1年生。

冬神 楓 (ふゆかみかえで)
どこか不思議な少女おとなしい性格高校1年生

羽山 破古(はやま はこ)
天然体育会系少女中学3年生治古とは双子の姉妹

羽山 治古(はやま なこ)
天然文学少女中学3年生破古とは双子の姉妹

戸島 逸 (とじまはやる)
海人と関係があった少女。




プロローグ
都会に立ちすくんだ校舎。
そこには今に知れない世界があった。

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Re: 学園物語 ( No.3 )
日時: 2010/12/17 06:32
名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)

休み時間。
結局カイトはあれからというものクラスのみんなに
「無視&悪口」
という猛烈な嫌がらせを受けていた。
カイトが委員会の仕事ででていて教室に戻ると・・・
(あーあ・・・)
(こりねぇなあいつら)
ターゲットが変わったのだろうかまぁ無理もない。
カイトはあれから無視されても悪口を言われてもコッチから無視して悪口を言われたら即携帯に録音して先生に持って行くというようなことをしていたのだ。
そのためかターゲットが変わり今はとなりの席の子。
名前は・・放生 悠紀人がいじめを受けていた。
カイトはため息まじりで言った。
「おまぇらさぁ・・・・・・ほんっとガキだよななんで私立に入れたんだか・・・・まさかみんな裏口入学とか・・・?」


するとクラスメイトの声

「あぁ?裏口だ?ざけんなよ私たちはかっきりしっかり勉強してはいってんだよクソが」
「その割には学習能力のないこと・・・もうかわいそうで泣けてくる・・・」
「ふざけるのも体外に・・」
男子のひとりがカイトに飛びかかる。
「ほら学習能力がない・・・」
そういった頃にはスラリとかわし、相手の渠内にグーの拳を突き立てたこころだった。
「いってぇ〜」
転げまわる男子を少し見下ろしながらカイトはいじめられていた子の手をとって起こした。

「え・・・あの」
「ホラいくぞ!!」
そのカイトの言葉は今でも遊園地に行って遊ぶような明るさだった。
ユキトは一瞬思った
(え?喜んでる?)
(噂のドМって人かな?)
と。

Re: 学園物語 ( No.4 )
日時: 2010/12/18 15:58
名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)

それから二人は授業が始まったにも関わらず校庭
を走り抜け、寮のほうに向かった。

普段外出が禁止されている学園内には様々な店が立ち並ぶ場所がある。

そこを走り抜け、森林の方に向かう。
しかし二人はまだ入ったばかりの1年生だ。
道に詳しいはずがない
しかもユキトが息を荒くしている。
ほとんど勉強に注いで来た人生はユキトにとってグラウンドを走る抜けるだけでやっとだった。

「えっと・・・あの森本君・・・」

自分の手を引いて走ってくれた目の前の少年に声をかけた。
すると

「海人。」

その意外な返答にユキトは戸惑った。

「森本くんじゃなくって、海人でいいよ」
また笑顔を向けてくれた。
そしてユキトの頭の中に浮かんできた疑問

「ねぇ・・・海人君・・・君って・・・ドMなの?」

するとカイトは一度驚いたように目を見開いたがまたくっくっくと笑い出す。
「はははたしかにいじめられて楽しんでんだからドM
なのかもな・・」

腹を抱えて笑うカイトを見て一度きょとんとしたユキトだったがカイトを見ているとなんだか笑顔が漏れてきた。
そして悠紀人は思う
(あぁそういえばこんな楽しかったのって何年ぶりだったっけ)

唐突だが悠紀人には友達がいない。
小学2年の頃から中学受験を始めた。
その成果「いじめ」がはじまった。
そして悠紀人は徐々に表情をなくしていった。
悲しみも喜びも、のこったのはいじめっ子達への「憎しみ」だけだった。
周りを憎しみの疑いの目だけで見て、ただただかつての自分に戻りたかった。
そしてその全てを勉強というものにぶつけ続けた。

そして私立の中学校に入ったがやはりまた「いじめ」がはじまった。
もう散々だった。
何もしらいない親に対して今度はまた「憎しみ」の感情が生まれた。
自分とはちがって幸せな周りに対して「憎しみ」の感情が生まれた。
しかしいくら恨んでも、悲しんでも勉強をしても心が癒されることはなかった。
そして少しでも自分の目の前に現れる人間を減らそうとした。
そしてこの高い塀に囲まれたこの学校にんゅう入学した。
親は泣いて反対した。
自慢の息子が家がらいなくなる。
だから寮性はいやなんだと思い込んだ。
そして親の反対を振り切って入ったこの学校ではまた「いじめ」と「憎しみ」が生まれようとしていた。

その時に、現れた少年。
彼には自分と同じ感情がない。
「憎しみ」にとらわれずに生きてきた彼が憎らしく、羨ましかった。


でも違った。
彼は自分をこの憎しみでできた存在を認めてくれている。
違うかもしれないが、自分の手を引いて走ってくれた彼と笑うと言う事が単純にただ楽しかった。







Re: 学園物語 ( No.5 )
日時: 2010/12/18 23:08
名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)

冬神楓学年成績上位者。
その声は小さく発せられる言葉は機械のよう。
ただ親のために生きてきた少女。

最高傑作。
大人には逆らわない
先生の忠実な犬。
彼女には様々な噂が流れ、消えていった。
だがすぐに次の噂は流れ始めた。

両親ともにいない
孤児院で育った。
特待生なのはお金がないから。
——ただの機械。

10年前、冬神楓当時6歳。
「お母さん。」
「・・・・・・・・・・」
少女は目の前の女に声をかけた。
「ねぇ・・・・」
「・・・・・・・・・」
だが返答はない。
「雪が降っているよ」
「・・・・・・・・・・」
女は少女をやさしく見つめた。
「私お母さんに雪だるま作ってあげる」
「・・・・・・・・・」
少女は外にかけ出していった。
女は無言のまま少女の後を追う。
「お母さん見て見て!!私雪だるまつくったの!!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
少女はそっと女の方へ歩いていく。
一歩一歩づつ。
そして
『バン』
白い雪の上に赤い絵具がとびちった。
気がつけば暖かい温もり。
だがそれもつかの間。
徐々に冷たくなる体。
その時唐突に少女はすべてを理解した。
「おかあ・・・・さん?」
「あぁ・・・あなたなんて生まれてこなければよかったわ・・・あなたのせいであの人も・・・私も・・・」
それが最後の言葉だった。
その頃の少女には言葉の意味が理解できなかったが、今になってはよくわかるようになった。

それから2ヶ月。楓は孤児院に預けられた。
人見知りの彼女はなかなか孤児院の空気になじめずにいた。
そんなとき一人の男の子が彼女の前に姿を現した。

「ねぇ・・楓ちゃん・・遊ぼうよ」

楓はつぶやく

「小田原 直也・・・6歳」

「うわぁすごい楓ちゃん僕の名前知っていたんだ」

「2年前自宅に入りこんだ強盗により両親をなくし依頼孤児院に引き取られた」

「楓ちゃんはなんでもしっているんだね」

「興味深い・・・・」

「何が?」

「ここまで言っても私を恐れない・・・興味深い・・・」

その意味はただ言葉のままの意味だった。

それから二人は仲良くなっていった・・・・まるで姉妹のように。

「楓ちゃん!!」

小学校も6年間同じクラスだった。
小学5年生ごろから楓は直也をひとりの異性と見るようになった。

しかし中学に入学すると直也は不良のグループと絡みだした。
そして仲間にからかわれるやいなや直也は楓をさけはじめた。

「あの・・・直也くんいますか・・・・」
「ごめんなさい今日はかえってしまったの」

そしてひとりの帰り道。

「お前が・・・・・・」
「えっ・・・・・・」
鉄の棒をもって降りかかってくる見慣れた少年。
「お前がいたから僕は・・・・・」
「・・・・・・・・」
「僕は不幸になるんだ!!!!!」
「それは一種の錯覚です。」
刹那直也の動きが止まる。
長い間過ごしてきた彼女がなんだか他人との話かたになった。
そう・・・まるで心のない
—機械のように

「えぇ!!本当!?」
直也の脳内に彼女の笑い声があふれる。
だがもう彼女の心はない。
彼女の心が失われたのは彼女の諦めの気持ちだった。



あぁ・・・・彼までもが・・・・・




        私を邪魔にするのね・・・・。





それからというもの楓は誰と話すも冷たい機械のようになっていった。
そして入った高校。
お金がない孤児院の子供に少しでも楽な生活をさせてあげたい
そして勉強に励んだ。
その結果受験は学年2位という成績をとり特待生
として入学した。


楓は休み時間次の授業の準備をした。するととなりの男子から声を掛けられる。

「ねぇ君・・・・楓ちゃんっていうんだ」
「間違えありません。」
「そうだ・・・・君ってどこ住んでたの?」
「日本列島東、本州から約3キロメートル離れた島。
島名、東沖島。住所、愛媛県東沖島市、1丁目、ひまわり園」
「ひまわり園って・・・幼稚園を自営業?」
「否定です。あくまで小さな孤児院です。」
「あ・・・・そうか・・・だから・・・・」
「疑問です。なんでしょうか」
「だから可愛いんだ」
人生で初めて聞いた褒め言葉。楓の心が動き出す。
「否定です。私は可愛らしいはずがありません」
「えぇ・・・見えるよかわいいよ」
「否定します・・・・」
「そんなことないよ」
「否定です」
「自信持って大丈夫だよ」
「返答できません。」

その会話をそっと前の席で聞いていた少年。
「大丈夫だよすごく可愛いから」
突然の乱入にまた楓は戸惑う。
「放生悠紀人・・・・?」
「フルネームで呼ばれるのは初めてだな・・・えっと冬神さん」
「失礼しました放生くん」


そのころ少女はまだ知らなかった。
この二人の男子との出会いが彼女の人生を大きく左右するとは・・・。





これは崩れた・・・・・崩れたココロの物語。

Re: 学園物語 ( No.6 )
日時: 2010/12/18 23:10
名前: 広務 (ID: IX0Xljmj)

お初です!!小説読みました!!
なかなかないストーリーで面白いですね!!

楓の所やキャラクターの過去が悲しすぎていいお話になっていました!!


返信期待しています!!
がんばってください!!

Re: 学園物語 ( No.7 )
日時: 2010/12/19 10:02
名前: 雪菜 (ID: IX0Xljmj)

広務さん

コメント有難う御座います。
初めてのコメントで嬉しかったです。

これからも返信がんばります!!


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