コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 日時: 2011/02/15 22:05
- 名前: No Ink Ballpoint (ID: S20ikyRd)
初めまして。
No Ink Ballpointという者です。
文章能力向上の為に、苦手な恋愛小説を頑張って執筆しようと思います。
このジャンルに関しては全くの無知で、初心者ですので、是非とも、痛烈な批評、アドバイスを戴ければと思います。
未熟な身ですが、どうかよろしくお願いします。
Episode1
Part1 蒼穹、紅く燃えゆ─The First Part─ >>1
Part2 五年後の僕の現在─Every Day─ >>2
Part3 煩悩─Passion─ >>4
Part4 この感情の正体─Unknown─ >>6
Part5 僕の恋路の応援団─Advisers─ >>12
Part6 我が家の晩餐─Dinner─ >>14
Part7 記憶─Past─ >>15
- Re: 蒼穹、紅く燃えゆ ( No.10 )
- 日時: 2010/12/19 20:04
- 名前: むーみん ◆bbb.....B. (ID: 20F5x0q3)
いえ、純粋に素晴らしかったので投票したまでです。
がんばってください。
こんな奴ですが、陰ながら応援しております。
- Re: 蒼穹、紅く燃えゆ ( No.11 )
- 日時: 2010/12/19 20:40
- 名前: No Ink Ballpoint (ID: uUme72ux)
むーみんさん。
そうですか。
それほどにまで申して戴けるなど、身に余る光栄です。
投票した戴いたからには、それに見合う小説を、力の限り執筆します。
いえいえ、自分こそ、こんな奴ですが、よろしくお願いしますw
- Re: 蒼穹、紅く燃えゆ ( No.12 )
- 日時: 2010/12/19 22:06
- 名前: No Ink Ballpoint (ID: uUme72ux)
Part5 僕の恋路の応援団─Advisers─
時刻は午後。
昼時の現在、学校の生徒達はそれぞれに昼食を食べている。
そんな中、鴉間 翔は弁当を片手に教室を出て、校舎の最上階である屋上を訪れていた。
真っ青な快晴の蒼空が、変わらず陽光で眼下の大地を照らしている。
だが、早朝の時よりもマシになっているのか、灼熱の陽光は、春を思わせる暖かい陽光と化していた。
そんな暖かい陽光に照らされて踏み入れた屋上には、三人の少女が待ち受けている。
一人は、麦藁帽子を被って車椅子に乗っている、妹の志織。
そして、その車椅子の取っ手を握っている、クールな雰囲気を漂わせる紺色の髪の少女。
その二人の背中に隠れるように翔の方を伺っている、オドオドした雰囲気を放つ、亜麻色の髪の小柄な少女。
それぞれに弁当を片手に、此方を見て、
「兄様ー、こっちですよー」
「…遅いですよ、翔さん」
「あぅ…」
ごめん、と会釈をすると、翔は志織達の方へと距離を縮めた。
三人の傍まで距離を縮めると、志織は微笑を湛えて、
「それではー、”兄様の恋愛に助言をする会”の第13回会議を始めまーす」
志織の言葉に、二人の少女は、おーッ、と妙に気合の入った声を上げる。
誰にも聞こえてませんように、と戦々恐々とする翔など気にせず、三人は妙な意気込みで会話を始めた。
「兄様は、攻めの姿勢が足りないと思うんだけどー」
「だけど、攻めばっかじゃ嫌われるよ。偶には引いて、相手の出方を見るのも良いと思うけど」
そんな風に翔の現状を冷静に分析する、クールな雰囲気の少女。
彼女は志織のクラスメイトで、名前を錦織 香苗と言う。
クールな雰囲気が示している通り、性格はクール&ドライなのだが、根は優しい娘だ。
事実、友人の兄の恋愛について真摯に考えてくれている所が、そんな優しさの表れだったりする訳で。
「だ、だけど…、せ、攻めは大事です。お、女の子って攻められる事に惹かれる人とかもいましゅ…」
最後の言葉を噛んで、妙な言語を発した為に顔を真っ赤に染める、小動物を思わせるオドオドした態度の少女。
彼女も錦織と同様に志織のクラスメイトで、名前は茜原 姫子。
引っ込み思案で、喋るのが極度に苦手らしく、言葉を掻みまくる事から、彼女の口調は”カミカミ口調”と呼ばれる。
そんな三人は、弁当を摘みながら、口々に意見を交換した後、
「そういえば、兄様の今日の成果を聞いてないねー」
「…そうだった。翔さん、今日は咲原先輩と会話はできましたか? どんな会話をしたんです?」
「き、今日の成果を、しょ、詳細に述べてくらしゃい…」
またも最後の言葉を噛んだ茜原は、ボンッ、とまたも顔を真っ赤に染め上げる。
あぅぅ…、と恥からか両手で顔を覆っている彼女を、翔は微笑ましく感じ、遂々、表情が緩んでしまう。
「…兄様、鼻が延びてますよー?」
「…翔さん。やめてください、情けなく感じます」
「う…。ご、ごめん」
こほん、と。
一度だけ咳払いをすると、翔は今日の成果を三人に報告する。
今日の、咲原 廉那との会話を。
…とはいえ、会話と言えるほどのものでは無かったのだが。
一連の会話とも言えない会話を報告した後、三人はそれぞれの意見を述べてくる。
「駄目だよー。兄様、それは駄目の極みだよー。攻めの姿勢が感じられないよー?」
「偶には引くべきだと言いましたが、それは攻めの姿勢が無さ過ぎです。…まずは会話の成立が第一目標ですね」
「そ、そ、そうですね。まずは会話を成立させるのが第一段階でしゅ」
「だねー。まずは兄様が咲原先輩と会話を成立させる、これが大事ー」
うんうん、と頷き合って、三人は弁当を相変わらず食べ続けている。
かくいう鴉間 翔は、三人の言葉を真摯に聞いていた為に、弁当に全く手を付けられなかった。
が、彼女達はちょくちょく弁当を食べていた為、既に弁当の殆どを食べ終えている訳で。
彼も弁当に手を付けていない事に気づき、弁当箱の蓋を開けるも、その刹那。
何と意地悪な神の悪戯か、昼休みの終了の合図であるチャイムが鳴り響いた。
- Re: 蒼穹、紅く燃えゆ ( No.13 )
- 日時: 2010/12/20 20:18
- 名前: インク切れボールペン (ID: uUme72ux)
さてさて、残念ながらネタの浮かばない近況です。
流石は初めて執筆する恋愛小説…、難易度が高い。
恋愛小説を書いてる人が本当に羨ましいですねー。
…と、独言でした。
更新は明日になるかもですよ。
- Re: 蒼穹、紅く燃えゆ ( No.14 )
- 日時: 2010/12/26 12:11
- 名前: インク切れボールペン (ID: uUme72ux)
Part6 我が家の晩餐─Dinner─
さぁ、待ちに待った晩餐だ。
そんな言葉を述べたのは、色素が抜けた様な灰色の髪の男性だった。
年代を感じさせる円卓に並べられているのは、妙に貧相な食物だけ。
”晩餐”などと豪勢な食事を連想させる言葉を使ったものの、並べられているのは味噌汁に白飯、焼き魚だけだ。
円卓を囲んでいるのは、灰色の髪の男性を含め、三人。
車椅子に乗った鴉間 志織に、肩を落として落胆する鴉間 翔。
灰色の髪の男性は、翔を一瞥すると、
「翔。折角の晩餐なんだ、沈んだ面をするんじゃねぇっての」
肩を竦め、灰色の髪の男性はそんな言葉を述べたが、翔は哀愁を感じさせる雰囲気を漂わせたまま。
ゴーン…、と鉦の音すら聞こえてくるのでは、と思わせるほどの。
「トレンスさん。兄様は好きな人に話し掛けられなかったから後悔に打ち拉がれてるんだよー?」
「おー、色恋沙汰かよ。良いねぇ、青春じゃねぇの」
「だけどねー、香苗ちゃんと姫子ちゃんに協力して貰ってるのに、まだ成果が上がらないんだよー」
「おぅおぅ、男らしさが無ぇな。それじゃあ駄目だ。告白くらいは軽々とやってみせろや」
二人の言葉は刃と化して、翔の心に突き刺さっていく。
結局、”兄様の恋愛に助言をする会”の協力の甲斐無く、咲原 廉那との会話は成り立たなかった。
何より、昼時に食事ができなかった為に、会話する元気すら失われていたから。
それを後悔しながら、毎度の如く志織と共に自宅に帰り、現在に至った訳だ。
「…明日から頑張るよ」
何の感情も感じさせない、何処か寂しさを感じさせる声色で翔は呟いた。
それこそ、諦めという言葉を感じさせる声色で。
そんな言葉を呟いた力を無くした様に見える翔に、トレンスは豪快な笑声を発し、彼を叱咤する。
「勝敗は時の運だ。恋愛も然り。時の風に身を委ね、時の波が来りゃあ乗れば良い。そいつが勝利の秘訣だ」
はっはっは、と豪快な笑声を交え、叱咤を述べたトレンスは早々に箸を手にする。
眼前の”晩餐”と表現した質素な晩飯を一瞥し、
「さーて、そろそろ我らが晩餐を戴くかね。腹が減っちゃあ戦はできねぇからな」
「戦はしないけどねー」
「言葉の文だ、気にすんな。さて、そんじゃあ…、合掌ッ!!」
待ってました、と志織はトレンスの言葉に従って合掌をする。
遅れて、落胆のままの翔も。
トレンスは二人が合掌の姿勢を取った事を確認すると、
「神と、世界と、気分屋な運命の女神に感謝して…、いただきます、っと!!」