コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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no probrem
日時: 2011/12/09 18:21
名前: ちゅきりそ (ID: 1httY7M6)

初投稿です!12歳の小6です!

相沢 叶娘
あいざわ かなこ  15歳の高校1年生。スイートボイスで学校のアイドル。

松井 美緒李
まつい みおり  叶娘の親友。剣道部の時期エース。


シャルロッテ  かなこの相対者(バディ)。
紅茶とクロテッドクリームをこよなく愛する。

マリアーナ  みおりの相対者。
子供っぽい思考力と発想が特徴。

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Re: no probrem ( No.35 )
日時: 2012/01/10 15:06
名前: ちゅきりん (ID: 1httY7M6)

HRが終わり、学校の正門でみおりんと待ち合わせをしていた時のことです。
「かなこ〜っ。お待たせ〜。」
「みおりん!部活お疲れ様です〜。」
「ありがと。じゃ、帰ろうか。」
「はいです。」
こんな会話が繰り広げられ、ちょうど2人で振り向いたとき。
目の前にあったのは、真黒なスーツ姿のがタイのいい男の人と、朝方に見たリムジンでした。
「ちょ、かなこ・・・なにしたの?」
「いや、こういうことに巻き込まれるのは決まってみおりんなんですよ昔から…」
二人で原因のなすりつけ合いをしているのを、スーツの人は黙って見ていました。
「と、とにかく、何しに来たのか聞いてみようよ。」
「は、はいです。」
みおりんは勇敢にも、男の人に近付いて行ってこう言いました。
「は、はろ〜、まいねーむいず、みおりまつもと。きょっ、きょ〜はぁ〜、ど〜されましたぁか〜?」
(みおりん頑張ってくれてますがだいぶ日本語ですっ!!)
心の中で突っ込みを入れました。すると・・・
「相沢叶娘様。松本美緒李様。お迎えにあがりました。」
『日本語っ!?』
明らかに外国人の顔をした金髪で青い目の男の人が、流ちょうな日本語をしゃべったのです。
「積もる話は車の中で。まずは、あちらの車にお乗りください。お嬢様がお待ちです。」
「お嬢様って…誰?」
「し、知らないですよ。とにかく行きましょう。」
「でも怪しいよ!!」
小声で会話をする私たちに気付いたのか、男の人はこう言いました。
「バディはさきにあずかっています、と言えばわかるかしら?と言うのが伝言なのですが、お心当たりはありませんか?」
『あぁ・・・』
そういうことか。私たちは、同じタイミングでうなずきました。

Re: no probrem ( No.36 )
日時: 2012/01/10 16:23
名前: ちゅきりん (ID: 1httY7M6)

ガチャッ

リムジンの真黒な、つやつやとした扉が開いて、中の様子が見えました。
分厚い紫色のカーテンで窓からの光をさえぎった車内は、ベルベットのシート、ディスプレイ、小型の冷蔵庫と、まるでアニメに出てきそうなリムジンだったのです。そしてその一角に、

同じ顔をした、金髪の女の子が二人座っていました。

二人は、両耳の上でツインテールにした髪を三つ編みにして垂らしていました。服装は、マリン調の水色と白を基調としたワンピースで、胸元の碇の刺しゅうが金色に光っていました。

「お二人とも、どうぞ、中へお入りください。」
「は、はい・・・」
緊張しながらも、私たちは、女の子たちと反対側のシートに座りました。
車のエンジンの音がして、社内に音楽が流れ始めました。
英語か何かの歌で、アコースティックギターとサックスの音色が響きました。
「大きいほうがミオリ?小さいほうがカナコ?」
「小さいほうがミオリ?大きいほうがカナコ?」
右側に座っていた女の子がしゃべりだすと、よく似ているけれどまったく違うことを、左側の女の子がしゃべり始めました。
「あ、日本語話せるんだ…。うん。私がミオリ。こっちがカナコ。」
「ほぉら。オーリャがあってた。」
「コーリャ間違ってた・・・・・」
左側の女の子がしゅんとして、伏し目がちになってしまいました。
「お、オーリャとコーリャっていうんですか?」
おずおずと聞いてみると、二人同時に、うん。とうなずきました。
右側が「私がオーリャ」というと、すかさず左が「私がコーリャ」と言います。
「かなこ、どこの国の名前…?」
「聞く限りではロシアですね。」
「そう。カナコ、知ってる。」
「そう。ミオリ、知らない。」
そう言って、二人がにぃッと笑いました。
「いくつですか?」
「150の10分の1の数字。」
「1500の100分の1の数字。」
「15歳ですね。」
「双子かぁ。」
「そうだよ。双子だよ。」
「三つ子から一人減ったら双子だよ。」
うふふふふ、とわらう双子を見て、私たちは顔を見合わせました。

Re: no probrem ( No.37 )
日時: 2012/01/10 17:02
名前: 志穂 (ID: 643MqHaL)

ちゅきりんさん、来ましたよ(`・∀・´)ニヤッ
才能ありますねー尊敬ヽ(・ω・) ノ

Re: no probrem ( No.38 )
日時: 2012/01/16 17:34
名前: ちゅきりん (ID: 1httY7M6)

みなさんおまたせしました!

オーリャとコーリャの「白銀の双子篇」が終わると
ついに、ついに!
「パーティー篇」がはじまります!

構想一週間、執筆一週間を予定しています!

でわでわ。

Re: no probrem ( No.39 )
日時: 2012/01/20 16:31
名前: ちゅきりん (ID: 1httY7M6)

「ここだよ。」
「そう。ここ。」
リムジンから下ろされた私たちは、真っ白な豪邸の前にいました。
「ここって…何が?」
「わからないんですか、みおりん。多分お家ですよ。」
耳打ちをする私とみおりんをしり目に、双子は手をつないで中へ入って行きました。

大きなドアを開けると、赤いじゅうたんが敷かれた廊下がありました。
「レッドカーペットってあるんだねー。」
みおりん、声が大きいですよ。
けれど、私は口にしませんでした。

リビングにつくと、一般人には考えられないものがいました。
「これって…生きてるんですか?」
おずおずと聞くと、双子がふりかえりました。
「そうだよ。ホワイトタイガーだよ。」
「ブラックタイガーじゃないよ。」
解ってるんです。ブラックタイガーはエビですから。
「名前はサーシャだよ。」
「アレクサンドルだから、サーシャだよ。」
ロシアの名前事情は、よくわかりませんね。
「サーシャ、挨拶して。」
鎖のつながれていない白銀の獣は、その大きな瞳を私に向けて、ゆっくりと近づいてきました。
そして、
大きくあくびをすると、私の足にすり寄ってきたのです。
「ひぃっ!?」
尻尾がみおりんのすねにあたって、悲鳴を上げています。
けれど私は、それどころではありません。
膝に当たるやわらかい毛なみ。サーシャが頬を動かすたびに聞こえる、グルグルというのどの音。
「大丈夫。訓練はされてる。」
「大丈夫。食べられない。」
「サーシャは人が好き。」
「私たちのことも好き。」
ねー。と、顔を見合せて笑う双子に、私は恐怖すら覚えました。
そのとき・・・
『オーリャ、コーリャ。まだ出てきてはダメだったかしら?』
同じトーンの、同じ声が部屋の入り口から聞こえました。
そこにいたのは、

5歳児位のサイズの、同じ顔をした女の子でした。


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