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- 三千回目の『はじめまして』を君に。
- 日時: 2012/12/16 19:42
- 名前: にゅるあ ◆6YRzs3gfaA (ID: au7rBPzb)
「はじめまして」
君は、笑顔で私にそう言った。
私も、笑顔で同じ言葉を返す。
いつからだろう。
『はじめまして』
その言葉に、悲しさしか感じなくなってしまったのは。
さあ 今
三千回目の『はじめまして』を君に。
———————
登場人物
椎名唯香 (転生少女)
時間を繰り返す少女
神崎透
時間に流される少年
朝比奈紫苑 (不老不死)
時間が止まった少女
峰岸樹 (記憶少年)
時間を取り戻す少年
第一話 必然的なこの出会いを >>3 >>4
第二話 転生少女 >>5 >>6 >>11 >>12
第三話 時を動かす少年少女 >>15 >>16 >>19 >>20 >>31
第四話 消えかけの記憶 >>33 >>35 >>36 >>47
第五話 不老不死と記憶少年 >>49
やってしまいました・・。
ついに、ついに、掛け持ちをっ!!
「モノクロストリート」を書いている、にゅるあと申します!
書きたい衝動に負け、ついに書いてしまったのがこの話。
コメントされると、気持ち悪い程度に喜びます。
転生を繰り返す少女と少女に何度でも恋する少年
これは、そんな二人の、長い時間のお話です。
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- Re: 三千回目の『はじめまして』を君に。 ( No.8 )
- 日時: 2012/09/22 00:57
- 名前: にゅるあ ◆6YRzs3gfaA (ID: cXTyyCxG)
なっ・・・!
ままままま毎日ですか!?
うーわー。嬉しいです。(*´∀`*)
更新がんばりますー。
やる気でるコメント、ありがとございま!
- Re: 三千回目の『はじめまして』を君に。 ( No.9 )
- 日時: 2012/09/22 09:18
- 名前: 透子 (ID: VEcYwvKo)
書くのうますぎ!
がんばってくださーい!
- Re: 三千回目の『はじめまして』を君に。 ( No.10 )
- 日時: 2012/09/22 09:52
- 名前: にゅるあ ◆6YRzs3gfaA (ID: .FDTdicQ)
透子さん、また来てくれたんですねΣ(゜∀゜ノ)ノキャー
書くのがうまいとか、嬉し死にますよ!
更新遅くて申し訳ないです・・!かけもちしちゃってるもんで(‾▽‾;)!!
- 第二話 転生少女 ( No.11 )
- 日時: 2012/11/23 18:45
- 名前: にゅるあ ◆6YRzs3gfaA (ID: yIVvsUU5)
「あの、付き合え、るか?」
「うん、いいよ。付き合おっか? ……よろしくね、神崎君」
面白いほど真っ赤な君。それでいて、どこか嬉しそうな君。
ああ、好きだなあ。
——
「椎名唯香様でしょうか」
「……? はい」
「お初にお目にかかります。私は朝比奈紫苑と申します」
聞いたことのない名前だった。
つまり、今までで会ったことのない。
長い黒髪を一つに結んで、黒の短い浴衣を着ている。どこか変わった雰囲気の人。
見た目は自分と同じくらいの歳だと思った。
「貴方は、転生の力をお持ちですね」
「え……、君、私のことを知ってるの?」
「はい。存じ上げております。今までの転生の記憶があるとのことで」
表情を一切変えずに言う。
「君は、私に何か用なの?」
「貴方の力が必要です。私についてきて頂けますか?」
「……いいよ。でも、君のことを教えてもらえる?」
「わかりました。ご察しの通り、私は通常の人とは違います」
そこで、紫苑は小さなナイフを取り出す。唯香はそれを見て、少し身構える。
紫苑は自分の腕を小さく切る。
下に何滴か血が落ちて、唯香は驚く。
さらに驚いたのは、その腕の傷が一瞬で消えたこと。
正しくは傷がふさがったのだけど、その速さからは、消えるという表現の方が合っていた。
「私は、朝比奈紫苑。歳は、六千二百十四歳です」
「っ!」
歳の多さに驚いたのは勿論だった。けれど、もっと驚いたことは。
自分の過ごしてきた時間と、その歳が同じだということ。
- 第二話 転生少女 ( No.12 )
- 日時: 2012/11/23 18:37
- 名前: にゅるあ ◆6YRzs3gfaA (ID: yIVvsUU5)
「私は、不老不死です」
「不老不死……?」
「はい。15歳のときから体の成長が止まり、以来ずっと生き続けています」
「君」
「紫苑と呼んでいただければ」
「紫苑ちゃん」
ちゃん付けが意外だったのか、少し驚いたようだった。
「どこに行くつもりなの?」
「私達と同じように、昔からの記憶を持つ方のところです。ついて来ていただけますか?」
戸惑わなかった。
唯香は無言で頷いて、紫苑について行くことにした。
今回こそは、何かを変えるために。
——
「連れてきました。樹様、いらっしゃいますか」
「いるよ。入ってきていいけど?」
連れてこられたのは、路地裏だった。少し遅れて帰ってくる返事。
「失礼致します。唯香様もこちらへ」
「いらっしゃい。唯香って言ったっけ。君が転生少女?」
「……そうだけど」
いたのは、見た目10歳くらいの子供。
だが、表情がとても子供のものとは思えない。
何かを悟ったような、どこか達観しているような。そんな表情だった。
「あぁ、俺は峰岸樹。記憶少年ってとこかな」
「記憶少年?」
「簡単に言えば、人の記憶をそのまま転送できる」
「死んだ人からも転送が可能なので、昔の自分から転送することで、樹様は記憶を持ち続けていることができます」
「うん、紫苑ありがと。さて、これで三人か」
「何が?」
「『時を動かす少年少女』、かな」
「は?」
「唯香さんはお気づきではないのですか?」
紫苑は首を傾げ、不思議そうに言った。
「この、繰り返される。いえ、止まった時間に」
その言葉にまた驚く。自分以外にも、この時間に気づいている人がいることに。
「それには気づいてるよ。ただ、君達の言ってることはわからない」
「教えようか。六千二百十四年前の話を」
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