コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Doppelganger
- 日時: 2013/01/26 17:03
- 名前: みかん ◆svacoLr1WE (ID: rLXi4TFt)
はじめまして、みかんです*
初めてのカキコ作品となりますので、かなり緊張してますが
応援してもらえると嬉しいですφ(.. )
ー目次ー
>>1 プロローグ
>>2 第一話 >>5 第二話 >>13 第三話 >>23 第四話 >>27 第五話 >>30 第六話
- Re: Doppelganger ( No.1 )
- 日時: 2013/01/04 06:31
- 名前: みかん ◆svacoLr1WE (ID: W/J3Y1r6)
<プロローグ>
この世にドッペルゲンガーは居るのだろうか?
この広い世界には、ドッペルゲンガーで埋め尽くされている気がする
そのドッペルゲンガー達が偽物だったとすれば、私は誰を信じればいいの?
- Re: Doppelganger ( No.2 )
- 日時: 2013/01/04 07:06
- 名前: みかん ◆svacoLr1WE (ID: W/J3Y1r6)
<#1 あの子のドッペルゲンガー>
「あんたなんか居なきゃいいのに」
そう親友の中村綾にいわれた時は誰に言われているのか分からなかった。
「え……あ、綾?」
「呼び捨てなんて、馴れ馴れしんだよ」
————————っ。
どうしたの、綾?
「な、何でそんな事……。昨日なんかあったの?」
そうだ、昨日何かあったはずだ。だって昨日、あでいつも通りなかよくしてたのに。
「は? ふざけんな、何も知らないくせに」
やっぱり何かあったんだ……。
「あ……綾、私でよければ力になるから……」
私は出来る限りのことを言ったつもりだった。それでも綾の顔は怒りと何か歪んでいるように見えた。
「これ以上、私にかかわらないで」
綾はそう言い放つと、他のこのところへ行ってしまった。
私は悔しくて、
泣くのが嫌で、
そのまま家に帰った。
部屋に帰ると、自然と涙が出てきた。
私———斉藤はる(さいとうはる)は、綾と喧嘩をするのが初めてだった。
あんなに仲が良かった人に、裏切られるのってこんなにつらいとは思わなかった。
するとノックと共にお兄ちゃんの声が聞こえた。
「ハルー? 入るぞー」
返事はしなかったけど、ドアが開いた。いつものお兄ちゃんの姿がある。
「うわっ、やっぱり泣いてる」
「……何か用……?」
「ほら強がってる。泣いてるくせに、ほんとそういうのは昔っから変んねぇな」
「————っな、何よ。何もかも分かったような口の聞き方しないで」
お兄ちゃんは笑って眼鏡を取った。
「……で、何があったんだ?」
「えっと……ね、私……喧嘩したんだ」
私はさっきの出来事をすべて話した。
「へぇ、あの綾って子が。結構いい子そうだったけどなー」
「……え? お兄ちゃん綾と会った事あったっけ」
お兄ちゃんは頭をかく。
「おう、何回か。結構うちに来てたからな」
「あぁ、あの時か」
「何だ?その……女子って大変だな。男子は気楽でいいよ。いっそお前も髪切って、男になればー?」
お兄ちゃんは笑いながらいう。
「……男に……なる?」
「そう、意外と楽しいかもよ」
そう言ってお兄ちゃんは部屋を出た。
その後私はじっくり考えた。
お兄ちゃんはきっと冗談で言ったんだと思うけど、今。私はその事に付いて考えちゃってる、そして迷ってる。
————男子になったら、綾にもばれないし、
お兄ちゃんの行ってた通り気楽に過ごせる。
今のままじゃ、みんなに無視されながら、学校に行くのを毎日恐れる日々になる。
それを選ぶなら、私は男子として生きていきたい。
昔から男の子のような顔だった私には……出来るかもしれない。
それ以上悩むのが嫌で、私は長かった髪にはさみを入れた。
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