コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 偽装人間@000【完結しました】
- 日時: 2013/07/07 17:20
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
はじめまして、あるいはこんにちは。
朔良と申します。
前作が完結いたしましたので、書くことに決めました。
こんなタイトルですが、一応演劇+恋愛なんです。うん、一応。
(読み方はそのままです。@はアット、0はゼロです)
ぜひ応援していただければ嬉しいです!
基本更新遅いです。たまにすごい更新するときもあります。ご了承ください。
目次
prologue >>13
キャラ紹介 >>14
第1章 >>19 >>29 >>33
幕間 >>42
第2章 >>43 >>57 >>58
幕間 >>69
第3章 >>70 >>84
幕間 >>90
第4章 >>91 >>97
幕間 >>129
第5章 >>144 >>149
幕間 >>179
第6章 >>180 >>185
幕間 >>199
第7章 >>200 >>207 >>224
幕間 >>232
第8章 >>235 >>241 >>250 >>260
幕間 >>264
最終章 >>265 >>275
参照100突破 >>27
参照200突破 >>52
参照300突破 >>68
参照400突破 >>76
参照500突破 >>85
参照600突破 >>104
参照700突破 >>113
参照800突破 >>122
参照900突破 >>142
参照1000突破 >>148
参照1100突破 >>154
参照1200突破 >>174
参照1300突破 >>190
参照1400突破 >>198
参照1500突破 >>214(アンケートに飛びます)
参照1600突破 >>231
参照1700突破 >>248
参照1800突破 >>257
参照1900突破 >>273
特別番外編〜偽装人間@000×狼たちと同居中。 >>115 >>121 >>127
オリジナルセリフプレゼントについて >>128
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58
- Re: 偽装人間@000【第2章更新中(演劇+恋愛物)】 ( No.57 )
- 日時: 2013/04/10 20:16
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
第2章 お騒がせ少女 続き
「佐藤ハルナさん入りまーす」
「よろしくお願いしまーす」
今回のCМ撮影で澪と対決をする、比呂に言わせると超新人女優の佐藤ハルナが撮影を始める。
「菊川澪さんも入ります!」
「……よろしくお願いします」
笑顔で対応するハルナと対照的に相変わらず無表情で澪は入ってきた。
そんな澪を見て心配になったスタッフが長沢に言う。
「ちょ、ちょっとプロデューサー! 大丈夫なんですか、あの子……」
横目で澪を一瞥してから長沢に確認する。
「大丈夫! あの子は僕だけじゃない、比呂君の目にも止まったんだ。良い演技をするはずさ」
スタッフはまだ不服そうに澪を見ている。
「佐藤さん始めて下さい」
「はい! 佐藤ハルナです、よろしくお願いします!」
ハルナは元気に挨拶をした。
今日の撮影は「美しい」をモチーフにしている。紫のワンピースを身にまといながら自宅の浴場のようなセットでの撮影だ。
セリフはない。すべてがアドリブだ。
『……美しくなれる、このなめらかさ』
トリートメントを手に取りながら自分で考えたセリフを言う。
『艶やかさを、望め』
最後は手からトリートメントが滑り落ちるように演技し、なめらかさを演出した。
「カットー! 良かったよーハルナちゃん! 美しさがあった!」
「ありがとうございます!」
監督がハルナを褒める。
実は、このCМの監督はハルナの大ファンだ。澪には少しフリかもしれない。だが、何があっても監督。いい演技をすれば澪を使うだろう。
「菊川さんお願いします」
「……」
無言でセットに入る。
比呂は後ろで澪を見つめていた。ハルナも勝ち誇ったような笑顔で澪の演技を見ている。
澪は静かにシャワーを出す。その瞬間、後ろでスタッフ達がざわつきはじめる。その異変に気付いた比呂はスタッフに話しかけた。
「どうしたんですか?」
「あ、戸松さん……実は、あのシャワー壊れていて水しか出ないんです。そのこと菊川さんが来る前に説明してしまって……佐藤さんは知っているのですが」
ハルナの方を見ると驚いた顔で見つめていた。
「でも……すごい。全然顔に出てない」
隣のスタッフが驚きの声を出す。比呂は澪の方に振り替える。
シャワーで服の上から身体と髪を少し濡らし、トリートメントを手に取る。そのまま髪に手を滑らし、静かにほほ笑んだ。
そうして、澪の動きが止まった瞬間その場に居た皆は同じことを思った。
セリフが、ない。
「カ、カット!」
監督も驚いている。戻ってきた澪に慌てて話しかける。
「どうしてセリフを入れなかったんだい?」
「……必要ないと思ったからです」
そう簡単に言い、澪はぽたぽたと水滴を垂らしながら歩く。慌ててスタッフがタオルを持って駆け寄った。
もう一つ、誰もが思ったことがある。
明らかに佐藤ハルナより菊川澪の演技の方が上回っている—……と。
第2章 続く
- Re: 偽装人間@000【第2章更新中(演劇+恋愛物)】 ( No.58 )
- 日時: 2013/04/20 22:48
- 名前: 朔良 (ID: 2IhC5/Vi)
第2章 お騒がせ少女 続き
「……くしゅっ」
「菊川さん! これ飲んで下さい」
新人女性スタッフが澪にホットミルクを渡す。澪は小さく「どうも」と言いながら受け取る。
「菊川さんの演技最高に感動しました! 私、あんなに素晴らしいと思った演技見たことないです! あ、私高橋璃子って言います」
大学を卒業してすぐならしい、言動にも笑顔にもまだ幼さが残る。
澪は無言で璃子の話を聞いていた。
「澪ちゃん! 風邪ひきそうだからはやく帰ってー」
比呂が澪に声をかける。
澪の腕を強引に引っ張り呼んだタクシーへと向かう。
「あっあの菊川さん! 私また菊川さんとお仕事できるように頑張りますー!」
遠くから璃子の声が聞こえてくる。
「……賑やかな人だな」
比呂が微笑みながら言う。
タクシーに澪を乗せて、比呂は報告した。
「CМ、さっきの澪ちゃんのそのまま使うってさ。さすが澪ちゃんだな」
「……そうですか」
喜ぶこともせず澪は淡々と言う。
「じゃ、風邪ひくなよ」
と言いながら比呂は澪の頭に手を置く。
そこで、澪はふと思い出したことを比呂に問う。
「……どうして、あなたは今日このスタジオにいるんですか? ずっと私のことを見ていたし……他の仕事ってことではないですよね?」
「え? ……別に、気まぐれ?」
比呂が斜め上を見ながら言う。
「……私のことを見に来たんですか?」
「そういうストーカーみたいな扱いやめてくれる?! 言っとくけど澪ちゃんの演技を見たかっただけで……」
比呂にとっては恥ずかしいセリフも澪にとってはなにも感じないセリフだったようだ。表情にも変化はない。
「ま、まあ良いだろ……本当に風邪ひかないようにね」
—結局風邪をひいてしまうのは言うまでもない。
第2章 完
※次回、澪と比呂のイチャイチャ!(の予定)
- Re: 偽装人間@000【第2章更新中(演劇+恋愛物)】 ( No.59 )
- 日時: 2013/04/10 22:47
- 名前: りんご (ID: sw0NNaY0)
再び、お邪魔しますっりんごです!
澪ちゃん・・・頑張ったねっ(泣)
さすがだよ。
クールなところもかわいい!!
いちゃいちゃ!?
うわーーーーーー!!
続きがぁー!!
更新頑張ってください!!
焦らなくてもいいです!!
ほんとは、早く読みたi(殴・蹴
がんばってください!!
- Re: 偽装人間@000【第2章更新中(演劇+恋愛物)】 ( No.60 )
- 日時: 2013/04/11 16:33
- 名前: 珠紀 (ID: i0ebQTFn)
イチャイチャhaha
楽しみです(ノ^^)ノ
朔良ちゃん頑張って(ToT)/~~~
- Re: 偽装人間@000【第2章更新中(演劇+恋愛物)】 ( No.61 )
- 日時: 2013/04/14 09:26
- 名前: 春歌 (ID: cakHq5Qm)
お久しぶり!
朔ちゃんさすがだーね(笑)
比呂、好みだぞっ!←
更新、頑張って!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58
この掲示板は過去ログ化されています。