コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ▼ 純情な微熱に溶かされて、 ( 短篇集 )
- 日時: 2013/09/15 10:51
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: qNIh9ax1)
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2013.07.02
- . ( No.3 )
- 日時: 2013/07/04 01:47
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: n6vtxjnq)
休日。
私と修平さんはいつもと同じように家でごろごろしていた。
そう、いつもと同じように。
「可愛いなぁ〜」
ソファに座っていると、修平さんがそんな言葉を言いながら私の頭を撫でてきた。
いや、ね。私が18で修平さんが36で、2倍もの年齢差があるのも分かってるよ。
だけどね、恋人同士としてどうよ。私達付き合ってまだ何もないんだよ?
そりゃあ私に色気が無い事は自覚してるけど、キスの一つや二つくらいしても良いじゃないの?
「あぁ〜可愛いなぁ。もうホント可愛い」
そんな思いを抱えているとは露知らず。修平さんは可愛いを言い続けている。
優しく撫でる手が何とももどかしい。
「ねえ」
「可愛いなー」
「ねえ」
「すっぽり収まるサイズ感が何とも言えないなぁ」
「ねえってば!」
どんだけ子供扱いなの。
「うん? どした?」
「……子供扱いしないで下さい。恋人扱いして下さい」
私は小さな声で、でも届くようにハッキリと言った。
「恋人扱い、ねぇ……」
修平さんは撫でていた手を止め、何かを考え込んでいた。が、直ぐにこっちを向いた。
怒らせたかな? と不安になって声を掛けようとした丁度、修平さんが私の肩をトン、と押した。そして私の上に、よいしょ、と修平さんが乗っかり耳元に顔を近づける。
つまり押し倒されている訳で——。
「恋人扱い、つーとこうなりますが?」
今までに聞いた事の無い、低い、艶やかな声が全身を駆け巡った。
「俺の気遣いは無用って事だな……?」
私の視界には、天井と良い笑顔の修平さんが見えた。
……どうやらキスの一つや二つ以上の事になりそうです。
■ 子供扱い、恋人扱い
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四十代前後が好きです。
ToP>>000
- . ( No.4 )
- 日時: 2013/07/04 18:25
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: n6vtxjnq)
ぽちゃん ぽちゃん
透明で綺麗な雫が 古びた民家の屋根から滴り落ちている
滴り落ちるその先は真っ暗闇 底無しの穴
ぽちゃん ぽちゃん
雫は止まることなく 滴り落ち続けている
その行方は何処(いずこ)へ
■ その行方
——————————————————————
底無しなら音は聞こえない。
ToP >>000
- ロリポップ-ドルチェ ( No.5 )
- 日時: 2013/07/04 22:20
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: n6vtxjnq)
「ありがとうございましたー」
カランカランとベルを鳴らしながら、お客様が帰っていく。
店内にはこのカフェの従業員だけが残っている。
「ふぅ、一息落ち着いたかな?」
「5時半だし、もう客来ないんじゃねぇ?」
「んー。じゃあ少し早いけど、閉めますか」
「そうしましょか」
従業員の一人、柊は外に出してある看板を仕舞いに外へ出て行く。もう一人の従業員、堂本は箒を手に持ち、店内の掃除をし始めた。
外で柊が看板を持ち上げようとしたその時、店内から「あー!」という大きな声が聞こえた。
何事かと思い、看板を持って中に入っていくと、堂本が2番テーブルの奥のイスを指差していた。
「何? どったの?」
「コレ見てみろよー。さっきのお客さんの忘れ物」
指の先にあったのは、可愛い犬の形をした小さなストラップ。さっき帰っていったお客様の忘れ物らしい。
堂本がそのストラップを手に取り、小さな声で一言「かわいー」
「え、あんた可愛い物好きだっけ?」
「何だその『似合わない』って顔は。失礼だなお前。俺でも可愛いって言うんですー」
「あーはいはい、すんませんしたー。で、どうするよ、これ」
「棒読みじゃねえーか」という堂本のツッコミをスル—して、話を続ける柊。
「保管しておいて、さっきのお客さんがまたカフェに来たらその時に渡すしかないよね」
「その方法が一番だな。まぁ、さっきのお客さんがこのカフェを気に入ってくれてたらの話だけど」
「おっと、悲しい事を言いますね堂本さん。って自分でヘコんでんじゃないよ」
自分で言った言葉が地味に突き刺さった堂本。
「柊さん慰めてー」
「さぁて片付けましょうか」
慰めてもらおうと柊に抱き着きに行ったが、完全に避けられキッチンへ逃げられてしまった。
逃げた柊は陽気に鼻歌を歌っている。
「澪コノヤロー」
「昂一も早く片付けてよ」
「……はい」
柊の一喝で、漸く堂本も片付けをし始めた。
■ 小さな忘れ物
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- . ( No.6 )
- 日時: 2013/07/04 23:27
- 名前: 〒... しあち。 ◆InzVIXj7Ds (ID: n6vtxjnq)
「おーう、買ってきたぞ。あぁ寒ぃさみー」
真二がコンビニから帰ってきた。薄着で行ったから寒そう。
鼻まで赤くしちゃって、時季外れのトナカイみたい。
「ありがとー。何買ってきたの?」
「酒、チーズ、塩辛とか色々買ってきた」
最初お酒とつまみしか買わないって言ってたのに、チョコやスナック菓子まで買ってる。
「色々って……」
「まぁいいじゃねえか。飲もうぜ」
真二はそそくさと缶ビールを開ける。話逸らしたね。
私も青リンゴ味の缶チューハイを開ける。プシュ、とリンゴの甘い香りがした。
「カンパーイ」
「カンパーイ」
乾杯をし、美味しそうに飲む真二。
そんな飲み姿を横目で見ながら飲んでいると、真二が「飲むか?」とビールを差し出してきた。
それを受け取り、ゴクッと一口飲む。美味しいね、と言おうとしたら、先に真二が喋った。
「これって間接キスじゃね?」
思わず吹きそうになった。何を行き成り言い出すのよこの男は。
それより、さっきから頑張っても開かない塩辛に集中しなさいよ。
「な、何言ってるの、行き成り。吹きそうになったじゃないの」
「いや、何となく言っただけだけど……」
「な、何?」
開きかけの塩辛を置き、私の方を向く真二。顔は普段通りおちゃらけているけど、真剣な眼差し。
普段見ない眼差しに、動揺している自分がいる。
「間接より、直接の方が良くね?」
え、えーっと……。
「よ、酔ってます?」
「酔ってねぇよ。マジだ」
嘘だ、その言葉が放たれる事は無かった。
「で、キスして良いか?」
「……今したじゃない、ばか」
不意打ちのキスに顔が熱くなるのが分かる。
絶対今、顔真っ赤だ。
「馬鹿ってお前。それで、返答は?」
「う、ん。おっけーで……んぅっ……」
言葉を言い切る前に、またキスをされた。
それはさっきのキスではなく、深い深いキスだった。
(リンゴ甘ぇな)
(……ばか)
■ 間接より
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季節外れもいいところ。
ToP>>000
- Re: ▼ 純情な微熱に溶かされて、 ( 短篇集 ) ( No.7 )
- 日時: 2013/07/05 11:03
- 名前: 珠紀 (ID: RblFco13)
こんにちは(`・ω・´)
おじゃまさせてもらいましたw
珠紀的には、『子供扱い、恋人扱い』と『間接より』が好きです(´・ω・`)b
18歳と36歳ってだいぶ離れてますね…汗
でも、大人の男の人って憧れます!
普段は子供扱いするのに、時々恋人扱いに変わるのは不意打ちにキュンとしてしまいますww
そして、間接キスってドキドキしますよね
珠紀は普通のキスと同じくらいドキドキしてしまいます
とてもスラスラと楽しく読むことができました!
更新頑張ってください!!
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