コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 幼馴染よ、君は私が好きなのか。
- 日時: 2013/08/12 22:39
- 名前: 梨 (ID: aQkFNbc/)
君といつも一緒にいることが当たり前だった中一。
君と陰のあるヒーローに憧れた中二。
君と一緒に受験して、奇跡的に受かった中三。
そして。
君がフラグばっかり立ててくる高一の夏。
「お前さぁ」
「なに」
「好きな人とか、いるの?」
「え」
うん。
幼馴染よ、君は私が好きなのか。
って。そんなのただの自意識過剰じゃないか。
バカなのか。私は。
えっと・・・。梨です。
はい。掛け持ちですごめんなさい。
純粋な恋物語が書きたかったんですはい。
えっと・・・。よろしくおねがいします。
- Re: 幼馴染よ、君は私が好きなのか。 ( No.26 )
- 日時: 2013/08/18 00:14
- 名前: 梨 (ID: aQkFNbc/)
6 ババ抜きが結局一番よかったりする。スピードは顔が凄いことになる。ポーカー?ルール知らん。神経衰弱は頭がついてこない。
「ねぇねぇ奏」
「なんだよ」
「トランプ!!トランプしようよ!!」
「はぁ?何で?」
リビングでテレビをダラダラと見続けていたが、本当につまらない。
ので、私は。
トランプをすることを奏に提案してみた。
・・・まぁ、そういう反応するよね。
「大体、トランプなんてどこにあ・・・」
「さっき、奏の部屋あさったら見つけた」
奏にトランプを突きつける。
「オイ!?人の部屋に勝手に入るのやめろ!!」
「私はスピードやりたいなー」
「そして勝手に話を進めるな!!」
と、言う奏の前で私はトランプをわける。
「ふい。トランプわけ終了。奏、赤と黒どっちがいい?」
「・・・黒」
「んー。じゃあ、私が黒ね。奏は赤」
「いやそれ選ばせた意味あります?」
「地味な嫌がらせだよ」
奏に赤のトランプの束を渡す。
「・・・負けたらハーゲンダッツな」
「・・・望むところだ」
トランプの束から四枚のトランプをテーブルに置く。
「あ。ダブりアリにする?ナシにする?」
「・・・どっちでもいい」
「じゃあ、アリね。はい。いっーせーのっ!!」
「ちょっ・・・そんな急にやめろ!!」
カードを出す。
・・・ハーゲンダッツのためだ。この戦い・・・。
絶対に負けられないっ!!
「うおりゃぁぁあああ!!よんっ!!ごっ!!よんっ!!さんっ!」
「ちょ・・・!!真琴さんんん???必死すぎませんか!?」
「どうした奏ぇぇぇ・・・。手が全然動いてないじゃないか・・・」
「いやお前の動きが速すぎるんだよ!手も出せないわ!!」
必死な私と、冷たい目で見てくる奏。
そんなかんじで、ゲームは進んでいくのだった。
「・・・勝ったぁぁぁあああああああ!!!!」
まぁ、当然私の勝利。
やった。ハーゲンダッツゲット。
やったぁぁあああ!!わぁい。
「・・・はいはい。ハーゲンダッツな・・・」
冷たい目で見てくる奏。
「次っ!!次!!ブラックジャックやろう!!百円かけて!!」
「いやなんでお前はそうマニアックなのばっかだす!?俺、ルールしらねーよ!!ババ抜きでいいだろうが!!」
「えー。ババ抜きでいいの?また勝っちゃうよ?私」
「・・・ほう?いいんだな?俺、ババ抜き無敵だから」
「じゃあ、ババ抜きね」
・・・ババ抜きをやることになった。
で、十分後。
「だぁぁああああ!!負けたぁぁああああ!!」
「あれー?誰だっけ?無敵とかいった奴」
私が勝った。
あ。私、
トランプはものすごく強いから。
いやもう、なにやらせても強いから。
「くっそ!!今のはまぐれだまぐれ!!二回戦行くぞ!!」
「えー。次はブラックジャック・・・」
「ババ抜きだ!!」
まぁ、この後十回やったんだけども。
十戦十勝で私の勝ちだった。
ふっふっふ・・・。
奏、酸っぱいガムのリベンジは果たしたぞ。
- Re: 幼馴染よ、君は私が好きなのか。 ( No.27 )
- 日時: 2013/08/18 00:33
- 名前: 竹柏 (ID: TXfLwwMZ)
真琴→汗の臭いが嫌だから一緒に寝たくない。
奏→発●するから一緒に寝たくない。
………すごく「うぉぉおおお…!」ってなる【す れ 違 い 感】。
真琴ちゃん………可愛いですね。鈍感なのか敏感なのか………そういうところがいいですね。
なかなか奏くんは空振ってるっぽい。ツンデレですか?ツンデレですか?私ツンデレ好きですよ?(笑)
更新頑張ってください。
- Re: 幼馴染よ、君は私が好きなのか。 ( No.28 )
- 日時: 2013/08/18 01:03
- 名前: 梨 (ID: aQkFNbc/)
竹柏様
コメントありがとうございます。
もうあいつらすれ違いまくりですね。
真琴が可愛いですか・・・。うーん、真琴は鈍感でしょうか・・・。
あ。奏はツンデレじゃないです。
ただの思春期絶好調の馬鹿です。
- Re: 幼馴染よ、君は私が好きなのか。 ( No.29 )
- 日時: 2013/08/18 01:30
- 名前: 梨 (ID: aQkFNbc/)
奏side 男子がベッド下に隠すもの?夢と希望です。
「かーなーでーのベッドォォォオオ!!ひゃっほい!!」
ベッドに飛び込む真琴。
・・・今日は本当に地獄だった。
ああああ。もう本当に風呂とか地獄だった。
天使と悪魔が囁きまくりだった。
理由は察してくれると嬉しい。
そんな一日も、これで終わりだ。
なんて、ホッとしていると。
真琴がベッド下を探り始めていた。
「やめろぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
必死に止める。
・・・そこは俺のトップシークレットなんだぁぁぁああああ!!!
「ふぅん?やっぱり奏も持ってるんだ」
不機嫌そうに俺を見上げる真琴。
「・・・は?何を持ってるんだよ?」
「・・・何って・・・。そういう本」
真琴が顔を赤らめて俯きながら言う。
うん。持ってないからね!?俺はまだそこまで汚れてないから!!
え?じゃあ、なんで止めるか、って?
・・・俺のベッド下には。
恋愛マンガが大量に入っています。
それはもう、
今日恋だの君に届けだのニセコイだのハチミツとクローバーだのいちご100%だの。
ベッタベタな恋愛漫画が。
・・・だって、どうやって恋愛していいかわかんなかったから!!!
いやだって、十六歳の男子高校生が
恋愛漫画を読んでいるんだぞ?
理由:どうやって恋愛していいかわからなかった。
引かれるわそんなの。
ドン引きだわそんなの。
「スキありっ!!」
「あっ!!!」
真琴がベッド下に手をやる。
「・・・あ。なんかあった」
「やめろ!!手を出すな!!置け!!そこで置け!!」
必死に止める。
だが、真琴は手を出した。
真琴の手には。
それはそれは可愛らしい女の子のイラストが描かれた少女マンガが。
「・・・なにこれ」
「・・・ッツ(声にならない叫び)」
パラパラと少女マンガのページをめくる真琴。
「・・・へぇ?奏くんはこういう女の子が好きなんだ」
「は?」
真琴から放たれた言葉。
「髪が長くておしとやかな頭がいい眼鏡っ娘が好きなんですね。私とは正反対ですね。せいぜいその子の妄想でもしてください。おやすみなさい」
「え?ちょ・・・真琴?真琴さんんんん?」
俺にはそんな趣味はないですけど。
いや、君がタイプなんですけど。君が好きなんですけど。
俺とは反対の方向を向いて、寝ている真琴。
あれ・・・?俺・・・。
なんか地雷踏んだ!?
- Re: 幼馴染よ、君は私が好きなのか。 ( No.30 )
- 日時: 2013/08/18 12:38
- 名前: 梨 (ID: aQkFNbc/)
7 恋って何だ。恋ってなんだ。恋って。こ・・・い・・・?あ。なんかもうわかんねーや。
私はなんて事を言ってしまったのだろうか。
藍空真琴。
ただいま絶賛後悔中。
ああああ。何であんなことを言ってしまったんだ私。
『髪が長くておしとやかな頭がいい眼鏡っ娘が好きなんですね。私とは正反対ですね。せいぜいその子の妄想でもしてください。おやすみなさい』
・・・なんて。
完全に嫉妬しているように聞こえるじゃん!!!恋する乙女じゃん!!
ああああああ!!壁に頭を打ち付けたいいいいいいいい!!!激しく打ち付けたいいいいいいい!!
・・・だいたい、私は奏のことが好きなのか?
・・・奏が、好き・・・?
〜真琴の脳内奏〜
『あああああ!!!またテストで五教科あわせて100点いかなかった!!補修だぁぁあああ!!』
『やーいバーカバーカぁ!!』
『ちょっ・・・女子トイレは卑怯だろ!?』
『ハゲ(校長)の呼び出しバックレたらすげー怒られた・・・』
『リッカだと!?何言ってんだ!!やっぱりルイーダだろ!それ以外はアバズレだ!!』
『なぁなぁ!!ペリーって落書きするとスネイプ先生になるんだぜ☆』
『裏山に秘密基地つくろうぜ!!』
『ひゃっほい!!今日の給食カレーだ!!』
・・・無いな。うん。
だって、
コイツ小学生で頭の成長止まってるじゃん。
頭の中小五のアホな部類に入る、やつじゃん。
小学生じゃん。
・・・こんなやつに一瞬でも恋したって思った私が馬鹿だった。
だいたい、私が好きなのはベジータ様みたいな大人なのよ。
・・・小学生なんか。
・・・嫌い・・・だから!!
だいたい、高校生になって、
『ケイドロやる人この指とーまれぇ!!』
なんて言うバカのどこがいいのよ!!!小学生か!!
誰もとまってなかったじゃない!!アンタの指に。
そしたら寂しそうな目で私見やがって!!結局二人でケイドロやるはめになったじゃん!!
ほんとつまんなかったわよ!だって、
二人のケイドロってただの鬼ごっこじゃん!!
・・・でも、べつに。かっこわるいとこばっかじゃないことは知ってるけど。
いやだって。
スポーツだってまぁまぁできるし、馬鹿だけど素直だし。
・・・って。何で私はアイツのいいところを語っているんだ。
・・・あああああああ!!!!
私は何を言っているの!?
藍空真琴。
二度目の激しい後悔の波が襲ってきた。ビックウェーブだ。プロサーファーでも波乗りできないよ。凄いもの津波だもの。
「・・・全部、奏のせいだ」
壁を睨みつけながらそう呟いた。
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