コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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怪盗ユア-満月の夜はBad Night-【更新再開】
日時: 2014/11/01 08:40
名前: 本間あるる ◆uQ8sUBcURw (ID: ktd2gwmh)

【怪盗ユア-満月の夜はBad Night-】
■閲覧ありがとうございます。
 本間あるる 改め、明鈴です。
 コメライでの執筆は本間あるるにしようとしたら、
 時々ふとした拍子に『明鈴』名義で
 更新してしまう大ポカ野郎です。しくしく。
 気ままに更新しています〜


  \王道を突っ走るぜ!/
=どなたもお気軽にご感想お待ちしております=


●・○【最新にゅーす】最終更新日◇2014.11.01→9ヶ月弱ぶりの更新!

2014.11.01
・『mission2』>>33 更新

2014.2.6
・『mission2』開幕!>>26-30 >>32
・新キャラ投入中。バタバタしてきました(^_^;)
 恋愛フラグとかたてたら、めんどくさいことになる…?汗
└よければ名前考えてください…(*- -)(*_ _)ペコリ>>1

2013.10.28
・『mission1【完結】』>>16-19 >>21-25 更新!
・友桃さん、ご感想ありがとうございます♪


●・○【目次】最終更新日◇2014.11.01
『登場人物』>>01
『序章』>>02-05 >>08
『Mission1』>>11-12 >>15-18 >>21-25
『mission2』>>26-30 >>32-33


●・○【作者の近況&独言】最終更新日◇2014.2.6
・いつの間にやら年を越していました。
・本年もよろしくお願い致します。陰ながらでも。
・柚亜ちゃんが扱い辛いっす。しゅじんこーう。


●・○【閲覧者様】<ありがとうございます♪>
・サリー様
・cult様
・友桃様


…*☆*……………………………………………………………

初めましての人は初めまして。
「本間あるる」と申します。

中学生の頃の黒歴史を振り返ってみたら
こんな題材の小説もどきが発掘されたので、
じゃあまあこれを機に完結させようと思い立ち、
今に至ります。。

需要があるのかはさておいて。

めくるめく怪盗さんの世界へ(・∀・)
ドウゾごゆっくり( ^^) _旦~~



…*☆*……………………………………………………………

執筆開始 2013.09.25
参照145突破 2013.10.30
参照275突破 2014.02.06
参照514突破 2014.11.01

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Re: 怪盗ユア-満月の夜はBad Night-【更新再開】 ( No.35 )
日時: 2014/02/17 12:19
名前: 本間あるる ◆uQ8sUBcURw (ID: jQF4W0MP)

雨さん

はじめましてー!
コメントありがとうございます
とっても嬉しいですうわあ( ;∀;)
ウェルリア王国の方もお世話になってます
ありがとうございます(〃∇〃)

頑張ってネタを振り絞りますー…(笑)

よければまた来てやってください(*^_^*)

本間あるること明鈴

Re: 怪盗ユア-満月の夜はBad Night-【更新再開】 ( No.36 )
日時: 2014/04/15 18:57
名前: 本間あるる ◆uQ8sUBcURw (ID: xW7fLG6h)


**********

桜 凛太郎は、千咲を抱きかかえて廊下にぺたんと座り込んでいる柚亜を見つけ、即座に駆け寄っていった。

「海東さん。どうしたんだい?」
「…………」

返事がない。

「……海東さん、海東さんっ……!」
 
桜が柚亜の肩を掴んで揺さぶる。
虚ろな目をした柚亜がハッと息を吐いた。

「……桜…………凛太郎」
「フルネームでわざわざどうも」

桜がふうとため息をつく。

「海東さん。一体、何があったんだい」

そう言って、未だ目を覚まさない千咲を見やる。
柚亜が眉間に皺を寄せながら、桜に先程あった出来事を話した。
聞き終わった桜は、ふうんとぼやいて、その名前を口にしていた。

「……《怪盗ローズ》……か」
「桜は知ってる? 《怪盗ローズ》って」
「いや、聞いたことないね。……そもそも、ソイツの目的はなんなんだろう」
「…………」

桜の疑問に答えずに黙り込んでいる柚亜を見て、ふっと微笑した桜は、「そうだね」といって千咲を見下ろした。

「ひとまず、彼女を保健室に連れて行こう。気を失っているだけだとは思うが」
「う、うん。そうだよね……」

桜は軽々と千咲をお姫様抱っこで抱きかかえると、保健室に足を向けたのだった。
その背中を見つめながら、思わずつぶやく。

「私の正体を知っていた……《怪盗ローズ》……」

見えざる敵に、柚亜は思わず身震いをするのであった。

Re: 怪盗ユア-満月の夜はBad Night-【更新再開】 ( No.37 )
日時: 2014/11/01 08:29
名前: 本間あるる ◆uQ8sUBcURw (ID: ktd2gwmh)

++++++++

「ユア、遅かったじゃないの……あれ、千咲は?」

教室に着くやいなや、くり須にそう声をかけられた。
教室には既に半分ほどクラスの生徒が登校していた。時刻は8時15分。朝のクラス会まではまだ少しある。
柚亜は桜と共にくり須の席までいくと、先ほどの状況を手短てみじかに説明した。
黙っていたくり須の表情が徐々に沈んでいく。

「柚亜、それって……」
「昨日の予告状に関係してる……よね、多分」
「《予告状》だって?」

桜の眉がぴくりと動いた。
慌ててくり須が否定しようとするが、柚亜がこくりと頷いてしまった。
——一番知られたくない人物に知られてしまった。

「《怪盗ローズ》に《予告状》、ねえ」

顎に手を当て深く考え込む仕草をしていた桜は、ふと口を開いた。

「ともかく、今は《彼》のことよりも、保健室にいる村瀬 千咲さんの様子が気になる。保健室に行こうか」
「…………ん?」

瞬間、くり須は眉根を寄せていた。
今、引っかかった言葉……それは……。

「ちょっと待って、桜くん。……今、なんて言った?」
「え?」
「《彼》って、言ったわよね」
「それがどうかしたのかい?」

桜が聞き返してくる。
くり須は息を詰めると、改めて桜に聞き直した。

「どうして《怪盗ローズの性別》を知ってるの?」

Re: 怪盗ユア-満月の夜はBad Night-【更新再開】 ( No.38 )
日時: 2014/11/01 08:30
名前: 本間あるる ◆uQ8sUBcURw (ID: ktd2gwmh)


「…………」

桜の表情が歪んだ——ように見えた。
しかし、すぐにいつもどおりの端麗な表情を浮かべ、桜はにっこりと柚亜を振り返る。

「海東さんの話を聞いて思ったんだよ。怪盗ローズは《男》だってね」
「私の……?」
「そうかしら。私は《ローズ》って聞いて、女の人を想像したけど……」

身近にいる怪盗も女の子だしね、との言葉は飲み込んで、くり須はちらりと柚亜を見やる。
柚亜は眉根をキュッと寄せて、何やら唸り始めた。

「それは偏見というものだよ、相原さん」

桜が表情を崩さずに答える。

「僕も苗字が『桜』だから、苗字しか知らない初対面の人に女性だと間違われる。しかしそれは、その人の本当の姿——本質を見ていない。……そう思わないかい」
「…………」
「まあボイスチェンジャーで声を変えていたんだ。中を見透かそうとしても、肉声でないのなら、心理本質まで見抜けないだろう」
「………」

もう、コレを相手にするのはよそう。
くり須が桜から視線を外した時であった。
唸っていた柚亜が、やっと口を開いた。

「ううん……。確かに、《怪盗ローズ》は声をボイスチェンジャーで変えてたし、仮面つけてて顔もわからなくって性別とか分からなかったけどさ…………」

ゆっくりと桜を見上げる。
その表情は、いぶかしげだった。

「どうして桜 凛太郎が、そのこと知ってるの?」
「え?」
「私言ったっけ。《怪盗ローズ》がボイスチェンジャー使ってたって」

一瞬の間が生まれた。
なんのことはない。問われた本人が返事をしなかったからだ。

「それに……」

追い打ちをかけるかのように言葉を被せたのは、他でもない、くり須であった。

「柚亜から聞いた話によると、桜は怪盗ローズが立ち去ってから現れたっていうじゃない。それってどういうこと?」
「……そのままの意味だよ」

あくまで平然とした表情でつくろう桜。
余裕ぶった桜の態度に、若干苛立ちを覚えながらもくり須は急かすように声を荒らげた。

「ねえ桜。はぐらかさずに答えて」
「…………」

桜は黙ったまま笑みを浮かべている。
しばらくしてから、口を開いて放った言葉はこうであった。

「そんなことより、彼女の容態が悪化してないか心配じゃないのかい? 学年トップの生徒さんは、血も涙もない人間だということかな?」
「あっ……のねえ。私は、そんな冷血人間じゃないわよ!」
「じゃあ行こうか」
「あっ、ちょっ、無視したわね!このっ……!」

うまく言いくるめられた気がしないでもないが。
朝のホームルーム前に、柚亜とくり須と桜の三人は、とにもかくにも千咲の様子をうかがいに保健室に向かったのであった。


Re: 怪盗ユア-満月の夜はBad Night-【更新再開】 ( No.39 )
日時: 2014/11/01 08:31
名前: 明鈴 ◆kFPwraB4aw (ID: ktd2gwmh)


*************

「まだ村瀬さんなら、ベッドで横になってるわよ」

保健室に着くやいな、千咲の容態を問うと、保健室の先生にそう返された。
ちらりと目の端に映ったベットを確認すると、仕切られているカーテンの端の方に女子生徒のつま先が見えた。

「外傷とか特になかったし、貧血かしらね。心配することはないと思うわ」

先生の言葉に柚亜とくり須は胸を撫で下ろす。

「けれど……こんな朝早くから、貴方たち何していたの? 今日は先生がたまたま早くに保健室に来ていたから介抱出来たけど……」

そう先生に言われ、思わず顔を引きらせた柚亜は、「もうすぐ授業なので、失礼しますっ!」そう告げると、苦笑しつつも会釈えしゃくをしているくり須と、黙ったままの桜を連れて、そそくさと保健室をあとにしたのだった。


そうして保健室をあとにした3人であるが、廊下を少し歩いたところで、なんの前触れもなく桜が急に立ち止まった。
釣られて柚亜とくり須も、びたり、と足を止める。

「……ちょっと、どうしたのよ桜」

くり須が若干不機嫌そうに腕を組んで桜を見る。
対して桜はにっこりと微笑み、それから真剣な顔つきで前を行く末を見据えた。

「キミたちはあれが目に入るかい?」

同じように視線を進行方向へ向けると、赤い物体が目に飛び込んできた。
柚亜が慌てて駆け寄り手にしたソレは、真っ赤なバラの花であった。

「……ねえ、これって…………」

柚亜の言葉に誰も反応しない。
しかし、その手に握られているモノをじっと見つめていた桜の口から、微かに声が漏れた。

「…………《ローズ》」



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