コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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題名未定。
日時: 2013/12/26 15:22
名前: 姫凛 (ID: jmxtpCAp)

『私って一体、……【何者】なんだろうね』

これはとある少女の悲しき運命との戦いをつづった物語である
——————————————−−−━━━━★

■初めまして。姫凛(ぷりん)と申します。
二次元紙ほかの方でもトリコの小説を書いています。

□基本ギャグコメディで少々恋愛要素やシリアス系統などが含まれてます。

■牧場物語やルーンファクトリーを題材とした話なので、これらをやったことある人にはあーみたいな所があると思います。

□ご感想、よろしければよろしくお願いいたします
 どなたでも、お気軽にご感想お待ちしております
 更新する糧と栄養にさせて頂きます(*^^)v

☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::☆

    【ストーリー】

(ヒドイ……ヒドイよ…
私たちはだた静かに暮らしていたいだけなのに…
こんな力があったから…母さんは…
いらない!みんなを苦しめるだけの力なんて私はいらない!!)

チヒロは幼いころの残酷な記憶を覚えていない。

それでも、記憶の残滓として彼女の奥底に眠っているのだ。

悲しき運命は彼女の後ろを追いかけてくる。逃れることはできない。


いつかチヒロは「記憶」を思い出すのだろうか?

※tatatatata様に考えていただきました♪

☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::☆

——目次——


登場人物紹介(>>02

*世界観*(>>03
ぷろろーぐ(>>01

春の月一日目(>>04->>08
春の月ニ日目(>>09->>11
春の月三日目(>>12->>14
春の月八日目(>>15>>17>>22
春の月九日目(>>26

☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::☆

【この小説のお客様】

*栗おこわ様*朱雀@様*ゆい様

★━━━━−−——————————————————————————————

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Re: 題名未定。 ( No.4 )
日時: 2013/12/20 17:42
名前: 姫凛 (ID: dyimD9sz)






 




春の月一日目




『チリリリリーン』

春の日の陽気な朝の始まりひよこちゃん目覚ましがわたしを起こそうとする

「ん〜・・・」

『ぺチッ』

「すぅーすぅー」

でもでもまだまだ夢心地でいたいから寝る!
はぁ〜イケメンパラダイス♪おやすみなさぁ〜い…

『ダダダダダダ』

『ドンッ!』

「こらぁぁぁぁぁチヒロぉぉぉぉ起きんかボケぇぇぇ!!」

「ひっ?!」

お母さんの怒鳴り声にビックリして飛び起きた美少女…それは、わたしちひろです♪
みなさまはじめましてっ☆
実は昨日私20歳になりまして〜

「あんたの事なんて誰も知りたくないわよ…」

「なんでわたしの心の声をっ!」

「そんな事してるしてる暇あるんだったらさっさと、着替えて仕度しなさい。
  あんた今日から一人暮らし始めるんでしょ。」

「あ…ああっ!」

そうだった!今日から夢の一人暮らし始めるんだった!
お母さんとくだらない事を話してる暇なんてわたしには一㍉もないんだった!!

「もう!お母さんひど・・・あれ?」

文句いってやろうと思ったらもうすでにお母さんはいなかった
呆れて降りちゃったのかな?
とゆうかお母さんはわたしが今日からこの家に居なくなるのに寂しくないのか?!
まぁいいや、そろそろ着替えよう…

着替え終わってキャリーバックを持ったら準備は終わり!
ははっ、もうほとんどの荷物は新しい家に送ってあるから、自分で持つ者はあんまないんだよね♪
そろそろ朝御飯を食べに行こう〜

☆リビング☆

「ふぁ〜お腹減ったぁ〜」

『ガチャ』

「おや・・・チヒロ今起きたのかい?」

リビングに入るとわたしの大好きなお婆ちゃんが優しく声をかけてきた。
お婆ちゃんは甘々で優しいから大好きなんだ♪

「うん。おはようお婆ちゃん♪」

「おはよう。今日からチヒロはいなんだね…。お婆ちゃん寂しいよ…」

「お、お婆ちゃん……」

そうよ!わたしの待ってた言葉はこれよ!!
やっぱ普通の反応はこうよね〜。お母さんがおかしいんだ
だって、全然さびしそうじゃないし……お母さんを睨みながら椅子に座った

「おばあちゃん、わたし手紙たくさん書くね」

「本当かい?嬉しいよ。ありがとうチヒロ」

「てへへ〜あ、そういえばお父さんはやっぱりいないんだね」

「ええ、そうね。あの人は、忙しいしね」

私のお父さんは警察官。いつも仕事熱心で私の大好きなお父さん
だけど、かなり親バカなところがあって・・・

(父「まだお前に一人暮らしは早い!!どうしても一人暮らしたいというなら、家の近所にしなさい!!」)

って言ってなかなか一人暮らしを許してくれなかったんだよねぇ〜・・・。
だから今日から、一人暮らしをすることは父に言ってませ〜ん!内緒で家を出まーす。
うふふふ・・・お父さんが、帰ってきたらびっくりするぞ。
うふふふ・・・・。

「チヒロそろそろ、バス停に行ったほうがいいんじゃないの?」

お母さんにそう言われて時計を見てみると確かにそんな時間だ。
やべ、お父さんがビックリしてる顔想像してたら、遅くなった・・・。

「そうだね。お婆ちゃん、わたしお母さんとバス停に行ってくるよ。手紙、忘れない限りいっぱい書くからね!!」

「手紙、楽しみにしてるよ。お父さんには、私とお母さんで言っておくから、安心してシアレンス村に行っておいで。」

「うん・・・・・ありがとう・・・・・お婆ちゃん・・・・。
うっ、ううあーん・・・・しくしく・・・・。」

いざ別れようとしたら急に涙があふれ出てきた・・・。

「あらあら、この子は・・・ほらもう子供じゃ無いんだから泣かない。泣かない。」

そう言って、おばあちゃんはハンカチで涙を拭いてくれる。
なんだか恥ずかしくなって、

「お母さん、行くよ!」

家を飛び出でた。

『ガチャ、ギーバッタン』

「あっ、ちょっと!そっ、それじゃぁお母さん、チヒロをバス停まで送ってきますね。」

お母さんはチヒロが忘れたキャリーバッグを持ちすぐに追いかけた。



「実いつまで隠れてるつもりだい。さっさと出てきな」

「あははは…ババァにはばれてたかぁ〜」

「誰が、ババァだい。分かって、あたりまえだよ。なんたってあたしはあんたの母ちゃんなんだから」

「あ〜。だから俺、中学の時ぐれたのかぁ〜。納得、納得。」

「納得するな!それにしても、チヒロに何か言わなくてよかったのかい?」

「別にいいよ。チヒロは俺に似て、優しい子だから手紙を書いてくれようとしてるだろ?だからその時にでも、なんか書けばいいよ。」

「親バカだねぇ〜。」

「いや〜、それほどでもぉ〜///」

「褒めてないよっ!」 

☆バス停☆

「チヒロ……待ちなさい……ハァハァ」

わたしは今バス停にいます。
なんか恥ずかしくって家を飛び出したら、キャリーバックを忘れてどうしようかなぁ〜って思っていたら、お母さんが息を切らせながら持って来てくれたんだ。
それにちょうどノーラッド王国行きのバスが来たところだったからチョ〜ラッキー。
あっちなみに、わたしが住んでる場所は、シンの国の中にあるハモニカタウンという町なのです。
すごいよね!近所どころか外国にお引越しするんだぜっ♪

「あんた何?また、一人でブツブツ言ってるの?バス来たんだから、早く乗りなさい。バス行っちゃうわよ」

「あっ!今、このバスに乗らないと、わたしの努力が無駄になる!!」

「努力って……何したのよ…」

お母さんの言葉を無視して、いそいでバスに乗り込んだ
椅子に座って、バックの中に入れていた本(モンスター大図鑑)を取り出し本を読み始めた

バスの運転手「それでは、発車しまーす。」

「あ〜、ついに出発かぁ〜ん?」

何気なく外を見てみたら、お母さんが何かを叫んでいた

「…モ……ス……には……き………」

でも、何を言ってるのかわからなくて窓を開けようとしたら、バスが発車してしまった・・・
まぁいっか、お母さんのことだからそんなに大層なこと言って無いよね・・・・・?うん、きっとそうだ自分を信じろチヒロ!



      

Re: 題名未定。 ( No.5 )
日時: 2013/12/20 17:46
名前: 姫凛 (ID: dyimD9sz)







数時間後…シアレンス村入口にて

「やっと、着いた〜。シアレンス村!はぁ〜、長かった旅がついに終わりを迎えた!あははは・・・・・着いた、着いたんだ!!うっ」

なんだろ…胸が苦しい……はしゃぎすぎたかな?
…あっ、あそこにベンチがある…あそこべ少し休憩しよう……

「ふぁ〜〜〜なんか眠くなってきた…少し寝よう〜おやすみなさ〜い…」


☆???☆

アレ?ココハドコ? ワタシハダレ?
…いやっわたしはチヒロだ。じゃあ、ここは?
なぜだか真っ暗な空間?部屋?的などこかにワープしていた
居場所説明のアレ↑が???って書いてあるから全然わかんない〜〜〜
何も見えないし、聞こえるのは自分の心臓の音だけ
こ、怖くはあ、ありませぬ…

「どうして、コワレテしまうの?」

「ヒッ!」

突然、悲しげな女の子の声が聞こえてきた!
だれか、いるの?!

「どうして、バラバラになってしまうの?」

脳に直接語り掛けてくるような女の子の声は、わたしの問いに答えてくれなかった…
ま、まさかゆゆゆゆゆゆゆ幽霊!?

「どうして、ニクミあうの?」

よし、まずは冷静になろう…

「ふぅーはぁー」

…貴方は、どうしてわたしにそんなこと聞くの?

「キズツキたくないよ。」

あ…気づいたかも……あの子声…いつも見る夢の声に似てるかも…

「ずっと、わらっていたいよ……」

わたしも笑っていたかったよ…

「うまれてきてよかったって
  いいたかったよ…」

わたしなんて生まれてこなければ…

「ただ、それだけでよかったのに…
  もう、つかれたよ……
  もう、なにもみたくない……」

あたりがいきなり明るくなる
わたしは直感した、女の子がどこかに行ってしまうと…

「待って!貴方は誰なの?!お願い!!待って、いかないで!!わたしをもう、独りにしないで!!」



☆村入口☆

「あ…」

気がついたら、ベンチの上で涙を流しながら寝ていた
アレ↑もちゃんと書いてあるし…でも

「…あれは……夢?妙にリアリティがあったし…それに」

…まぁでも、そんなこと気にしてもしょうがないかっ!
確かお母さんが村に着いたらまず役場行けって言ってたし、役場をさがそう!うん♪


☆役場前☆

村をさ迷う事2時間…やった…やっと役場と書かれた場所を発見なう。
あれツイッター?
と自分で自分に突っ込みながら
「ちゃわーす。」

『ガチャ』

中に入ったら、メガネをかけた男の人がカワイイ女の子に説教されてた…
なにこの光景……

「お父さん!たまには、役場の仕事をしてよ!!全部、私がしてるじゃん!!」

「分かりました!やりますから。(ボソッ・・・いつかですが」

「いつかって、いつ?いつも、そう言ってやらないんじゃない!」

「うっ……あっ!そうです。この前遺跡を調査したときにアクアマリン見つけたんです。ユリは、宝石が大好きでしょう。これを、あげますので今日は、これくらいで許してください」

「そんなので、許すわけないでしょ!!」

はカンカンに怒っていてなに言っても無理ぽさそうだったのに、青色の綺麗な石を見た瞬間

「八ッ!…しょうがないなぁ〜お父さんがそこまで言うなら、今日はこれぐらいで許してあげる」

「ありがとうございます。ユリ」

「って、結局許すのかよっ!!」

「「え?」」

「あ・・・・・」

思わず、ツッコミを入れてしまった…
二人が私がいることに気がつき

「アナタダレ?」

トゲトゲしい目で女の子はわたしをみる。うう、痛い

「えっとぉ〜〜〜〜わたしは怪しい者ではありません!」

「あっやし〜〜」

あれ?!ボケたら逆効果だった?!
よし次は真面目にやろう!

「えっと・・・チヒロって言います。今日からこの村に住むことになった・・・」

「ああ貴方がチヒロさんでしたか、お待ちしておりました」

メガネをかけた男の人が笑顔で話しかけてくる。
ああ〜この人はいい人だ。直感的にそう思った。

「私はこの村の村長をしております。ゴドウィンと申します。こちらにいるのは、私の娘でして…」

「ユリだよ!よろしくね、チヒロ!」

んな?!いきなり呼びすて?!
でっでも、こんなことで怒っちゃだめだよね。うん、そうだよね。人としてお姉ちゃんとして……

「よろしくお願いします、ゴドウィンさん、ユリちゃん」

「チヒロさんはノーラッド王国に来るのは初めてでしたよね?」

「え?あっはい」

「では、ノーラッド王国について簡単に説明させていただきます。

1、この国にはスピリットと呼ばれる妖精みたいな生き物が居ます。
彼らはこの世界にある命の源「マナ」をほどよく巡回させるためにいます。
なのでスピリットが沢山いる土地はマナが豊富で豊かな土地と考えてください。
逆にスピリットが全くいない土地は「モンスター」でさえ住めない場所と考えてください。

2、そういえばモンスターは知っていますか?
彼らは本来はじまりの森と呼ばれる特別な場所にいる生き物なのですが数千年前からエフィアに出現するようになったのです。
モンスターについてはまだ分からないことだらけですが、危険ですので絶対に近づかないでくださいね。
この村の外に出なければとりあえず安全なので。


・・・一度にたくさんの事を言われても分からないと思いますので今日の所はこの辺にしておきましょうか・・・あれ?」

「きゅーん……」

「お父さんの話が長すぎてチヒロ、混乱してる…」

「あっ……あはは…」


Re: 題名未定。 ( No.6 )
日時: 2013/12/19 15:39
名前: 姫凛 (ID: cdCu00PP)








「あ、ああ…すすすみません!」

「いえいえ、私もチヒロさんが疲れているのに話し込んでしまってすみません・・・。」

キャー来て早々魂どっか行くとかないでしょ〜〜〜〜わたしのバカ〜〜〜!!

「・・・そういえばチヒロの家ってたしかダリアさんが管理してるんだったよね?」

ん?ダリアさん…?ダレソレ?

「あ、そうでしたね!チヒロさん、実はあなたの家はたぬきち商店というお店をされているダリアさん大家さんなんです。」

「は、はぁ〜」

「ダリアさんがまず自分のところに来るように伝えておいてくれと頼まれているのをすっかりわすれてました。度々すみません…」

「これが村の地図だよ♪」

「あ、ありがと・・・ん?」

ユリから貰った地図は想像してたのよりも大きくなんやかんやでビッシリ書いてあった。シアレンス村って結構広いだなぁ〜
ははっこれ絶対、迷子になるね!迷う自信が、あるもん!!
…さかこれって一人で行けフラグか……これ。
そのまさかであった

「じゃあ頑張ってね!チヒロ。」

「すみません。私達は仕事がありますので……」

「はぁ〜い…」

ゴドウィンさんとユリに笑顔で見送られ、わたしはまたさ迷うはめになったのであった
明日筋肉痛になりそう……

☆森?☆


『ガサガサ』

はい!皆さま、もうわかってると思いますがぁ〜只今わたし、森をさまよっております!
てか何処だ此処ーーーー!!
絶対シアレンス村じゃないよね?!魔窟?!ジャングル?!もしかして・・・ラッ

「うるさい!」

「ほえ?」

あれ今人の声が聞こえたような・・・ソラミミ?
それとも獣の鳴き声ーーーーキャー!!

「被害妄想もたいがいにしなさい、人間!」

にっ、人間?!そんな風に呼ばれたのは初めてだ?!
声をした方を振り返るとわたしと同い年くらいかな?綺麗な赤い髪の少女と変な生き物が居た

「変な生き物じゃない!パニールよ、人間」

「レンリ。お客様にそんな言い方失礼よ」

「で、でもパニール…」

「え?えーとぉ〜〜〜〜どちらさま?」

「それはこっちのセリフよ!」

変な生き物…じゃなくてパニールさんか
パニールさんにレンリと呼ばれた少女は私を最初からずっと睨み続けている
なんでこんなに睨み続けられないといけないんだろ

「えーと…わたしは今日からこの村に住むことになったチヒロと言います」

「まぁまぁ貴方が?私はパニール。この子は私の可愛い一人娘、レンリよ。仲よくしてあげてね」

「仲よくしてほしいなんてあたしは思ってない」

「よ、とろしくね…」

なんでここまで嫌われないといけないの?!わたしなんか悪いことでもしましたかっ?!

「(ボソッ・・・貴方が人間だからよ)」

「え?」

今レンリなにか言わなかった?
またソラミミかな?あ、違う今度こそソラミミかな?


『ガサッガサッ』

「ッ?!」

なんか草むらがガサガサ言ったぁぁぁぁ!!
こ、今度こそモンスター?!

「あら?こんなところにいたんですね。レンリお嬢様、パニール様」

ええーーついにモンスター登場かと思ったら可愛いメイドさんだったぁぁぁぁ!!

「いちいちうるさい…」

むむっ?今レンリうるさいって言わなかった?
えっ?なんで??また心の声が表に出てたのかな??うわっ、それ超はずい///

「あの〜ヴィヴィアージュ邸になにかご用ですか?」

「えっ?いやわたしは・・・今日からこの村に住む・・・ん?ヴィヴィアージュ邸??」

「はい。ここは大富豪ヴィヴィアージュ様のお庭でございます。
  そして私はそこにいらっしゃいますレンリお嬢様専属のメイド、タバサです」

ええーレンリってお嬢様だったの?!

「フンッ」

それがなに?とでも言いたげな顔をするレンリお嬢様
すげぇ〜メイドさんなんて初めて見たよぉ〜。これって自慢になるかな??

「えっと、わたしはチヒロです。今日からこの村に……」

「ああ、貴方様が!宜しくお願いしますチヒロ様。」

…チヒロ様。ああ、なんて新鮮で素敵な響き〜

「よろしくねぇ〜チヒロちゃん」

「・・・・・・」

「は、はい!よろしくです」

タバサさんとパニールさんはご丁寧に頭をさげてたけど、レンリはなんであたしがそんな事しないといけないの?って言いたげな顔してた
分かりやすくって案外可愛いかも♪

「お嬢様、私これからたぬきち商店に行きますがなにか買ってきてほしいものなどありますか?」

「え…?それじゃあ…花の種をお願い」

「かしこまりました」

ん?たぬき…商店……?
んんーどこかで聞いたことのあるフレーズ〜〜〜ああ!!

「たぬきち商店?!」

「キャッ」

わたしが急に大声を上げるもんだからレンリはびっくりしてちぢこまっちゃった…かわいいぃ〜〜♪

「わ、わたしこんなところでのんびりしてる場合じゃなかった!!
  マイハウスに行くためにダリアさんのとこに行かなきゃいけないんだった!
  とゆうことで、タバサさん!」

「は、はい!」

「わたしを甲子園に…じゃなかった、たぬきち商店まで連れててください!」

「え、ああいいですよ。一緒に行きましょう。」

「よっしゃ!じゃ今すぐ行きましょう!レッツゴウー!」

「え?え?ええーーーーーー」

タバサさんの手を掴んでわたしは何処にあるか分かんないたぬきち商店に向かって走り出した
なんかタバサさんの悲鳴が聞こえたような気がしたけど、それはきっとソラミミだ♪
気にせずガツガツ行くぞぉ〜♪おーーー!

レ「・・・バッカみたい。」

ルンルンで暴走するチヒロの背を見ながらレンリはボソッとつぶやいた
…Twitterに(笑

Re: 題名未定。 ( No.7 )
日時: 2013/12/19 16:03
名前: 姫凛 (ID: 51us8LMs)





☆たぬきち商店前☆


数時間後……
わたしの暴走のせいでまた迷ってしまったがタバサさんが、やさしく教えてくれたおかげで何とかたぬきち商店にたどり着くことが出来た♪
小さくもなくだけど大きいわけでもない…なんかふつう?なお店のたぬきち商店…なんかガッカリ〜〜〜ヘンテコなのを期待してたのに〜〜

「それでは、入りましょうか」

「あ、はい!」

『ガラガラ〜』

中に入ってみるとなんか一言では言い表せないほどに沢山の商品が置いてあった
おお…すごいじょ、ジョー

「ん?あ、いっしゃらいタバサちゃん。…と君がチヒロちゃんね♪」

店の奥から耳がピョンと出て長い特徴的な綺麗な女の人が出てきた
タバサさんはぺこりと頭をさげる。
つられて私も頭をさげる。なんかよく分からんけども…てへぺろ♪

「はじめまして、アタシがダリアよ」

「はじめまして」

「村長さんから聞いていると思うけど、アタシはチヒロちゃんの家の大家ね
 それであまり言いにくいんだけど…」

ダリアさんはなにかをもったいぶる
ん?なんだろ?ここに来るまでが大変だったから今さら何を言われても驚かねぇーぞ♪

「実はね、チヒロちゃんの家のローンまだ払われてないのよね」

「ほえ……?」

え?今なにとおっしゃりましたかえ??

「働かぬ者食うべからずってね♪」

「・・・・・・・」

思わず固る

「あとね、チヒロちゃんがこれから住んでもらう家の前には大きな畑があるのよねぇ〜。
  でも今は誰も使って無くて荒地になっててぇ〜勿体なさすぎるでしょ!
  だからあそこで美味しいお野菜を作ってくれるんだったらローンをなしにしてあげてもいいわよ♪」

「えっ、でもわたし畑仕事なんてしたことありませんよ!」

「ああ、それは大丈夫。アタシの息子が優しく教えてくれるから。
  ね、ラクス!」

とダリアさんが言うと奥の方から女の子?それとも男の子?どっちなのかきわどい子が出てきた。
まぁ息子って言ってたから男の子だよね…

「はじめましてチヒロちゃん。僕は、ラクスっていうんだよろしく」

「よろしくね、ラクス」

ラクスの笑顔・・・可愛いな///

「ラクスは農業にとっても詳しいのよ♪」

「へぇ〜」

「そ、そんなことないよ///」

照れたお顔もかわゆいのぉ〜〜〜♪

「もう、照れちゃってぇ〜。チヒロちゃんを宜しくね。」

「照れてないよ!じゃあお家に行こうかチヒロちゃん。」

「うん♪」

おお・・・ついに!お家とのご対面かぁ〜///
楽しみ〜♪

☆家☆

ラスクと二人で楽しくおしゃべりしながら、歩くこと数分…赤い屋根で少しボロイ?くて大きな家と

「な、何この無駄にデカイ畑はーーーーーーーー?!」

目の前には東京ドーム何個分?!(おおげさ)というくらいの畑が見えてきた
マジにデカイ…そして雑草やら木の枝、石とかがゴロゴロ転がってる

ラ「ははっ、ビックリしすぎじゃない?チヒロちゃん?」

ち「え///」

う、うわ〜ラクスに笑われちゃった///
だっだってこんな大きな畑見たことないもん……さすが田舎の村だよね…

「いや〜畑をみるの初めてに近かったから///」

「へぇーそうなんだ。畑仕事って大変だけどなれれば楽しいよ」

ち「ほぉ〜」

ラクスは優しくニコニコしながら話している
やっぱ可愛いなぁ〜いいなぁ〜私もこんなにかわいかったら大モテだったんだろうなぁ〜〜
別になんの他意もないけど〜

Re: 題名未定。 ( No.8 )
日時: 2013/12/19 16:16
名前: 姫凛 (ID: f9c/TndF)









「それじゃあ、作物の作り方を簡単に説明するね」

「宜しくお願いします!先生」

「あ、そのまえに……引っ越し祝いですどうぞ♪」

ボロのクワとボロのじょうろを貰った
ナニコレ……?ボロボロ……

「それ僕のお古だからボロくてごめんね?」

「ううん、ありがとうラクス♪」

ほんとは新品のが欲しかったけど、言っちゃだめだよね
頑張ってお金ためて買おう

「まず畑がはれ放題だから、雑草を抜いて綺麗にしよう!」

「ほ〜い」

『ブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッブチッ』

うう……腰が…畑仕事はキツイとテレビでよく言ってたけど、ここまでとは……くっ!
チラッとラクスを見てみると

「〜♪」

なんかぜんぜん辛そうじゃなない。むしろ超楽しそう…
わたしも慣れれば、あんな感じに楽しく出来るのかな?

「よし。じゃあ次はクワで畑を耕そう!」

「はい!先生」

『パサッパサッパサッパサッパサッパサッパサッパサッパサッ』

このボロのクワ……すげぇ重たっ!一回振るのにすごい体力削られる!

「いいクワほど軽くて振りやすいから、チヒロちゃん頑張って!」

「・・・・・・・・・・」

心をまた読まれた?それとも顔に出てたかな?
でもなんかもうどうでもいいや…さっさとこのつらい作業を終わらせよう…

「畑が耕せたら次は種をまくよ!はい、これどうぞ♪」

カブの種をもらった

「種はたぬきち商店で売ってるから、ぜひ買いに来てね♪」

「商売上手め〜。」

「ふふっ、じゃあ種をまいてみて♪」

もう疲れてなにも言いたくないから、ラクスの言うとおりにやる

『パラッパラッパラッパラッパラッパラッパラッパラッパラッパラッ』

種をまきおえるとラクスは次の指示をだしてきた

「次が最後だよ。あそこにある川から、じょうろで水を汲んで畑に水をあげて♪」

ラクスが指差す方には緩やかに水が流れている川があった

『スタスタ』

近付いてみると、透明に近い感じのきれいな川で魚が沢山泳いでいた。
釣りとかし放題だ♪したことないけどぉ〜〜

『ジョースタスタ・・・ジャー』

水を汲んで耕した畑の所に行って水を撒く
まきおえるとラクスは、

「はい。これで今日は終わりだよ♪あとは毎日お水をあげてたら4日には収穫できるよ」

ち「へぇ〜」

カブってそんな簡単?に出来るんだ…。ぜんぜん知らなった……

「収穫した野菜はあそこにある、出荷箱に入れてくれたら僕がPM5時に取りに来てAM6時にはチヒロちゃんのお財布に売上金が届くよ」

ち「へぇ〜・・・・ん?」

あれ?お金が私の財布に届く?
どうゆう事なのか聞こうとしたら、「詳しいことは僕もよく分かんないんだ」とラクスは何故か小声で言った

「あ!千尋ちゃんに大事な事言うの忘れてた!」

「大事な事って?」

「さっき水を汲みに行った川の近くにある橋を渡ったら大きな広場があるんだ。」

橋?……ああ!なんか大きな橋があった!木に隠れてて良く見えなかったけど!
広場?故郷…いや実家ではお祭りとかやってたなぁ〜、ここでもそうゆうことやってるのかな?

「広場の真ん中には掲示板があって、そこには村のみんなの頼みごと(クエスト)がいろいろ書いてあるんだ。」

「へぇ〜それをやるとなにかあるの?」

「うん。お手伝いするとお金とかなにか使える物とかが御礼で貰えるんだ♪小遣い稼ぎになるよ。」

「ほほう」

いい小遣い稼ぎとはいい事聞いたのぉ〜〜

「あと毎週の祝日のお昼にはリンさんって言う旅商人さんが来るよ。
  いろいろ売ってるから、なにか掘り出し物があるかもね♪」

「へぇ〜。いろいろ教えてくれてありがとう、ラクス先生」

「いえいえ。明日はあいさつ回りをするの?」

「うん。本当は今日行きたかったんだけど、迷い過ぎてもう夕方だし…明日にする。」

「僕は仕事だから一緒に行けないけど、村のみんなはちょっと個性が強いけどいい人たちだよ」

「早く馴染めるといいなぁ〜〜〜〜」

「チヒロちゃんならすぐだよ。」

え〜そうかな?わたしこう見えて人見知り激しいしなぁ〜会って早々にレンリに嫌われちゃったし〜〜
でも、ラクスがこういってんだし大丈夫だよね!うんっ

「あ、そろそろ帰らないと…じゃあね、チヒロちゃんまた明日♪」

「うん♪今日はいろいろありがとうーまた明日〜♪」

とびっきりの笑顔でラクスを見送った後、「ふぅ〜」と大きく息をはいてクルリと回りマイハウスを眺めて見る

「今この瞬間から!・・・とゆうよりはもう始まってるようなきもするけど。わたしの新しい生活が始まるのだぁぁぁ!!」

『ガチャ』

別に深い意味とかはないけど、なにかのケジメとしてこれを言ってから家に入った。
さっき言ったばかりだけど、マジでもう始まってんだよね。わたしの一人暮らしもとい新しい生活。
うははは…ここはわたしの城じゃ〜〜〜あ、お婆ちゃんに手紙かかないと…なんて書こうかな〜〜♪






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