コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 白銀の小鳥Form of the love【短編集】
- 日時: 2016/11/16 20:07
- 名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: VhCiudjX)
- 参照: http://mypage.syosetu.com/460035/
こんにちは!
あんずと申します。
今回は短編集……といっても、
中編と短編が混ざっている形となります。
1話完結もあり、2・3話完結もありです。
タイトルは『白銀の小鳥 Form of the love』、
意味は『白銀の小鳥 愛の形』です。
1話完結は好きなので、
ちょこちょこ頑張っていきたいです。
──‥*※attention※*‥──
○荒らし・ナリス・エロ系はすぐにご退場ください。
○誹謗・中傷コメは止めてください。
応援コメ、感想コメ、批評は大歓迎です。
○更新はのろまです。
一ヶ月放置はお手の物…((
○筆者は学生です。
急かしコメはご遠慮ください。
○誤字脱字、意味不明な文章があったら、
指摘してくださると嬉しいです。
よろしくお願いします。
──‥*※ guest ※*‥──
○チャルトン様
○瑞咲様
○なぎさ様
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○村雨様
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○詩織様
──‥*※contents※*‥──
>>000 ご挨拶
《序章》物語が始まる前に
>>003
《本編》本日の物語は…
Episode1>>008 Episode2>>010 Episode3>>021
Episode4>>032-034 Episode5>>060-062
Episode6>>076 Episode7>>077 Episode8>>078-080
Episode9>>085 Episode10>>091 Episode11>>098
Episode12>>104 Episode13>>108 Episode14>>124
Episode15>>125 Episode16>>127-129 Episode17>>132-133
Episode18>>135 Episode19>>143-144 Episode20>>151-152
Episode21>>157
《シリーズ物》
Episode3- 「君と空の色」
>>021 (予定)
《詩》
「拝啓 愛しき君へ」>>028
「それでも僕は」>>042
《歌詞》
白銀の小鳥 Form of the lloveイメージ歌詞
「小鳥のお話」>>046
《愛とあんずの小話》
>>043
──‥*※character※*‥──
愛…全話共通の、お話の語り部。
森の奥の綺麗な小屋に住む、
白いワンピースの心優しい少女。
紅茶が好きで、一人本を読んでいる。
“お客様”に物語を朗読して過ごしている。
──‥*※special project※*‥──
未定
──‥*※news※*‥──
2014年3月10日 スレ立てました。
2014年3月13日 参照100突破しました。(感謝です!)
2014年3月24日 参照200突破しました。(驚き…。)
2014年5月6日 参照400突破しました。(感動しました←)
2014年5月28日 参照500突破しました。(更新速めたいです…)
2014年6月8日 参照600突破しました。(近々更新予定!)
2014年6月17日 参照700突破しました。(そろそろ更新かと…)
2014年7月15日 参照1000突破しました。(嬉しさよりも驚きが…)
2014年10月6日 参照1600突破しました。(更新遅くてすみませぬ)
2014年11月9日 参照2000突破しました。(携帯復活)
2014年11月24日 参照2500突破しました。(近日更新予定です)
2014年12月1日 参照2700突破しました。(今年も寒い冬が…)
2015年1月8日 参照3400突破しました。(今年もよろしくです)
2015年1月26日 参照4000突破しました。(感謝感激です)
2015年2月14日 参照4400突破しました。(久々の投稿です。)
2015年5月15日 参照5500突破しました。(亀更新。)
2015年6月26日 参照6000突破しました。(久々の更新!)
2015年10月1日 参照7000突破しました。(ありがとうございます)
2016年1月18日 参照7600突破しました。(お久しぶりです…!)
2016年4月5日 参照8200突破しました。
2016年4月7日 皆さんにお知らせ
──‥*※special news※*‥──
小説カキコ小説大会2014年冬にて、
4位入賞をしました!
ありがとうございますm( _ _ )m
気まぐれ更新ですが、
楽しんでいただければ幸いです。
よろしくお願いします。
現在、新短編集にて白銀の小鳥のリメイクを企画しております。
上記URLよりどうぞ。
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- Re: 白銀の小鳥Form of the love【短編集】 ( No.72 )
- 日時: 2014/06/24 06:43
- 名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: WjAAkDuu)
>村雨様
こんにちは!お久しぶりです(^^)
episode5、気に入っていただけましたか?
これはけっこう構図を練ってから文にするまでが
かなり長かったです…。
カルミア、モントブレチア、ガウラ、イベリス。
これらは全て花の名前です。
花言葉と関係があるとかではないのですが、
花言葉を知る良い機会になりましたw
コメントありがとうございました!
- Re: 白銀の小鳥Form of the love【短編集】 ( No.73 )
- 日時: 2014/07/16 00:33
- 名前: シア (ID: 0dFK.yJT)
コメントをいただきました、シアです。
改めて、最初から一気読みさせてもらいました。
私的にEpisode4がどストライクでしたっ。
麗ちゃんとても強いなって思いました。
真実を告げず、ただ愛しい人のためについた嘘。
それは彼女なりの竜太の愛し方かもしれません。
たとえ彼に許してもらえなくてもいい。
ただ彼を守れればいい。
そんな感じがしました。
こんな物語を書く方にコメントをもらっていたなんてっ!!
私、あんず様のこと尊敬してます!
憧れでもあります!
これからも頑張ってくださいね。
応援してます。
- Re: 白銀の小鳥Form of the love【短編集】 ( No.74 )
- 日時: 2014/07/16 09:48
- 名前: いろはうた (ID: Xr//JkA7)
こんにちは、いやおはようございます!!
いろはうたと申しますm(ーー)m
以後お見知りおきを……
あんず様のお名前は何度か拝見していたので、どんな物語なんだろう……
と思ってクリックさせていただいたのですが……
すてきな作品ですね!!
なんといいますか、現実世界にはない感じの……ううーん…
あ!!
ミュージカル!!
この作品、雰囲気がどことなくミュージカルなんですよ!!
劇団四季とかそこらへんのあの壮大な感じ!!
ミュージカルデビューしませんk………
こ、更新がんばってください!!
- Re: 白銀の小鳥Form of the love【短編集】 ( No.75 )
- 日時: 2014/07/24 18:57
- 名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: 0otapX/G)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
シア様
コメントありがとうございます(^^)
Episode4、気に入っていただけましたかw
あれはかなり時間をかけたお話です。
守ることが、彼女にとっての愛の形だったのだなー、
と今更思ってみたり。←
そ、そそそそ尊敬!?
いえいえ、私もシアさんのこと尊敬しています!
もっと更新速くできるように頑張ります(_ _)
>いろはうた様
えっ…い、いろはうたさん!
初めまして、作者のあんずです!←
こんな方からコメントが来るなんて
思ってもみませんでしたw
私は書くより読む方なので…
他の方の作品のコメントなどでよくいますねw
ミュージカルですか…!
なるほど、初めて言われましたがしっくりきますねw
壮大な感じ!?((
話をまとめられなくて結果壮大になってしまいますね…。
ミュージカルデビュー、考えておきまs((
コメント、ありがとうございました!
- Re: 白銀の小鳥Form of the love【短編集】 ( No.76 )
- 日時: 2014/07/30 00:50
- 名前: あんず ◆zaJDvpDzf6 (ID: RJ0P0aGF)
《本編》
Episode6 淡い記憶の向こうに
あら、お久しぶりですね。
すっかり季節は夏になりましたね。
森の木々も葉が生い茂って
賑やかになってきましたよ。
今日は庭のミントでお茶を入れてみました。
涼しい香りがするでしょう?
では、本日の物語を読みましょうか。
過去の悔いと成長のお話です。
人は出会い、別れ、成長していく。
その出会いが、時がたとうとも掠れない…
そんな思い出になったなら素敵です。
「淡い記憶の向こうに」
それでは始まり、始まり。
〔character〕
三野 晴 ミノ ハル
相田 和香 アイダ ワカ
──‥*※*‥──
空は曇天で、今にも雪が降りそうだった。
12月の肌を切るような寒さが身にしみる。
俺はそっとマフラーを口元まで引き上げた。
黒い上下の衣服と違いマフラーは純白で、目が痛くなりそうだ。
堅いアスファルトを踏みしめて歩く度に白い息が宙を舞った。
そういえば、いつかの冬。
あいつを見たのもこんな冬だったと思い出す。
あの日もこんな曇天で、寒かった。
──‥*※*‥──
あいつはあの冬の日、道路の真ん中でぼうっと立っていた。
道路と言っても一通りが少ない住宅街の真ん中で、あいつは一人空をみていた。
初めは誰だかわからなくて、
でも目を凝らすと見知った人物だとわかった。
黒く長い髪に夜空の如き不思議な瞳。
それは雰囲気でわかる。
あいつは、幼なじみの少女。
数年前に引っ越した、自分のよく知る少女だった。
──‥*※*‥──
俺が名前を呼ぶと、彼女は不思議そうに振り向いた。
瞳はぼんやりとしていて、でもそれがこいつ特有の瞳で。
不意ににぱっと顔を明るくさせると、彼女はゆっくりと歩き始めた。
「晴、久しぶり」
数年前と変わらない笑み。
俺は曖昧に微笑み返した。
「久しぶり……急に戻ってくるなんてな」
「まあ色々あったのよ」
数年ぶりに幼なじみと再会したとは思えないとろとろした会話。
それが彼女らしくて楽しかった。
本当に、うれしかったんだ。
それから俺と彼女は、よく会うようになった。
***
彼女はよく笑う人だった。
あの不思議な、幸せそうな笑みをよく浮かべていた。
時には寂しそうな笑顔も浮かべたけれど──
でもやはり、彼女はいつでも幸せそうだった。
俺にはそれがなんとも不思議で、彼女が儚く見えていた。
***
彼女は寂しがりやだった。
彼女は強がりだった。
いつもは笑みを浮かべていていかにも完璧そうなのに、
「また明日」というと決まって寂しそうな顔をするのだ。
まるで一人を恐れているような、一人が寂しくて
貯まらないような、そんな顔をするのだった。
***
また、彼女は死を恐れていた。
死んでもいいと、あの笑みを浮かべて言うのだが
本当に?と聞き返すと言葉を濁す。
彼女は俺を恨めしそうに睨むと、ぷいっと横を向いてしまう。
そんな姿が可愛いと思った。
だからあの時の彼女の苦痛を考えなかった。
***
彼女は病だった。
もう治らないほど進行した病。
彼女はいつも病院で笑っていた。
だからわからなかった。
彼女が……いなくなってしまうなんて。
***
彼女は優しくて儚かった。
苦痛を表に出さなかった。
彼女は意地っ張りで寂しがりやだった。
懸命に小さな命で生きていた。
──‥*※*‥──
坂を登りきると開けた場所に出る。
そこには点々と黒く四角い石が置かれていた。
冷たく沈黙した石には名前が刻まれている。
曇天の圧迫されるような空も相まって無音の空間。
ここは霊園。死者を埋葬する場所。
花束を抱え直すと記憶を辿って歩き出す。
百合の花が大きく揺れた。
──‥*※*‥──
花を生けると俺はその墓を見た。
そこに埋葬されている人の名前が水に濡れて黒々と光る。
【相田家】と彫られた石はただ沈黙している。
彼女の記憶を思い出していた俺は二、三度瞬きを繰り返した。
「…………和香……」
彼女の名前を紡ぐ。
無音の世界にうまれた音は耳に沁みた。
彼女は今、どうしているだろう。
あの日、病院で息を引き取ったあの日──
彼女は天国へ逝けただろうか。
いつまでもここにいるとグズグズと思い出してしまいそうだった。
俺は静かに目を閉じる。
風の音が揺れる。
木の葉がこすれる音がする。
彼女がそこにいるような、そんな気がした。
「和香、……ありがとう」
何に対して?
そう聞かれても返答に詰まる。
ただ和香に伝えたかった。この言葉を。
闘病していた苦しみを考えもしなかった、
あの日までの謝罪も込めて。
“ごめん”よりも“ありがとう”と。
そう言いたかった。
出会ってくれてありがとう
笑いかけてくれてありがとう
寂しいのを堪えていた君にありがとう
たくさんの和香への気持ち。
それは和香に出会えたから。
静かに墓に背を向ける。
堪えきれなかった涙が一粒頬を伝う。
空は曇天で、身を切るような寒さがした。
あの日彼女に出会った時と同じで、それでも暖かかった。
無音の世界に雪が降る。
音を吸収して世界を白く染め上げる。
あの日の淡い記憶の向こうに。
今でも君は僕の中に生き続ける。
──‥*※*‥──
「人はいつだって、
いろいろなものに
さよならを言わなければならない。」
出会ったなら、別れがある。
それは全ての物事に
必ず始まりと終わりがあるのと同じように、
全てに当てはまることでしょう。
再会した喜び。
彼女が衰える悲しみ。
それに気付かない己の後悔。
彼もこの先様々な出会いと別れを知るでしょう。
出会いは一度きりです。
出会ってしまえばそれはもう知り合いですから、一度きりです。
その人との出会いも……別れも。
人と出会い、優しくなる。
人と別れ、強くなる。
そんな素敵な出会いと別れが
彼に、あなたに、ありますように。
それでは今回はここまで。
また次回、お会いしましょう。
《引用:ピーター・ビーグル》
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