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神の憩い
日時: 2014/05/26 17:08
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: jyOVwInT)

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つまらなくもない

退屈でもない


だけど——ただ

動けないだけ。
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目次

作者挨拶>>1
主な登場人物 >>2
プロローグ>>3

第一章 ∮愛の輪で∮

君の手と>>4 幻の中に>>5 夢を見た>>6 秘密の鍵>>12
二つの音>>13 木の下で>>14 離さない>>15 黒い沼地>>17 
心彩られ>>18 冷える日>>22 手紙の想>>24

此処に無くても、更新されている場合があります。
∮———————————————————−∮

□お知らせ□

2014.5/2 執筆開始

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Re: 神の憩い ( No.14 )
日時: 2014/05/05 21:24
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

わたしは中学一年生だ。

現在、孤児院の中で、一番年齢が高いものだから、

まわりをまとめたりする役に適任されていた。

勿論、ちゃんとわたしたちを見てくれる葵先生という優しい先生が居て、園長先生もいるのだが、
ずっと長いことお世話になっているし、こういうのは嫌いじゃないから、進んで手伝ったりしていたのだ。


今は、憩いの森公園に遊びに行こうとしていたところだったが、おばさんが来たので急きょみんな おやつタイムとなった。

「黎さん、今日は、おばさんの家のハーブと、サンドウィッチみたいですよ!!」
と、孤児院内で、わたしの次に年齢が高い小学五年生の藍奈が言った。

「そうね…。あい、サンドウィッチ大好きだものね」
「そうですよ!!」
もうあの味が溜まらない!

と、めちゃめちゃ笑顔でつぶやく藍奈。

おもわず、可愛いなあと思ってしまう黎である。


実は今度、孤児院で東京に旅行することになっていたんだけれど、
その準備のときに藍奈が
サンドウィッチのキーホルダーを鞄にしているのを見て、知ったのである。

「———これ、形見なんですよ。母が祖母にもらったもので、それを母が他界する前に頂きました。」
と丁寧に教えてくれたのだ。

(そういうの 良いなあ)

どうしても可愛い藍奈がいつも羨ましくなる。

藍奈の名字は「鈴川」というのだが、わたしには、名字が無い。
名字が無かったから、園長先生が、三月半ばごろに この孤児院に捨てられていたから。

と、三月の暦である、「弥生」とわたしに名字をつけてくれた。

それはそれで嬉しいけど 本当の名字が気になるところである。

Re: 神の憩い ( No.15 )
日時: 2014/05/06 09:05
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode



(——また)

わたしは最近、この黎という女の子と、翔太という男の子の夢しか見ない。

——…ここで、あの二人の祝福を願うばかりだ。


ついさっき、わたしは長い眠りから覚めて、今は夢を見てない。


「かえで——」 




(翔太・・・くん?)



「——す」


(何を言ってる…の?)

薄々しか聞こえない。



(あ…あ・・・)

行っちゃう。


わたしから 離れて行ってしまう。




(なんで来てくれるの)



わたしが寂しくなるだけなのに。
わたしはしゃべれないのに。


あなただって つまらないはずなのに。





        ф





黎たちは、東京へ来ていた。


「人おおっ!!」
東京の街並みを歩いているのだが、「人」「人」「人」

孤児院の小学二年生から、ついこの前 孤児院から巣立った高校生の女の子、それから社会人の人までが、今回の旅行に参戦しているのだが、何度着ても東京は迷子になりそうだとつぶやいている。


「遥花さん・・?お久しぶりです!」
半年ぶりかもしれない。

藍奈は、一際大きくなった、遥花の背中に声をかけた。

前、孤児院にオモチャを届けてくれたきりの、孤児院で働く保育士を目指す、遥花さんが居た。

「あら、藍奈ちゃん。背、伸びたねー」
人当りがソフトで、きさくな人だった。


「藍奈ちゃん、遥花ちゃん、黎しらない?」
葵先生に言われて、遥花があ。っとなった

「どこだろ?わかんないです」
と思ってくるりと斜め後ろを見ると、だれか女の人としゃべっている黎が居た。

「———ん?。もうー…黎ったら何やってるのよー、ああいう人、黎は優しいから振り切れないのね。」
と、笑顔で葵先生が、だれか女の人に捕まっている黎の方へ向かう。


「どうしたの黎。黎に何か用ですか。」
先生の後ろから藍奈も向かう。

先生が、女の人に向かって言った。


「———あ、いや。この人、スカウトの人だって。」
黎はしどろまどろに答えた。

「え。スカウト?なんの?」
と、葵先生も驚いた様子だ。




Re: 神の憩い ( No.16 )
日時: 2014/05/06 09:10
名前: 白彩  しらあや (ID: xfU/M4IU)


ストーリー、とてもおもしろいです!
早く続きが読みたいです!!!


あっどうも、白彩というものです!


こうゆうストーリーを一度、書いてみたいと思っていたので、読んでいて楽しいし・・・!ぜひ、参考にさせてください!

これからもがんばってください!!!

Re: 神の憩い ( No.17 )
日時: 2014/05/06 09:28
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

「怪しいものじゃないわ。あなたたち、ティーンズファッション雑誌のロゼピンクって知ってる?」
そう言われて、藍奈と黎はこくこく頷いた。

ロゼピンクは、すぐそばの憩いの森図書館に置いてあるので、毎月、わたしたちが愛読しているファッション雑誌になっていた。

「知ってる〜!ユウナちゃん大好き〜」
と、専属モデルの名前をだし、嬉しそうに藍奈が言う。


「…は、はい」
わたしも頷いた

「そう、それならよかった。わたしは、芸能事務所Honeyrainbowの、須藤ユウナのチーフマネージャー。池松留美よ」

「あなた、モデルにならない?」



「———え、黎さんが?」
藍奈が驚く。

「でも美人だもんね。黎さん」
と、自分でうなずく藍奈に、わたしは言った。

「違う違う。藍奈をスカウトしたいの」 
わたしが言った。

『へ?』
先生と藍奈は驚いたように、わたしを見る。


ついさっき話しかけられ——…ぜひ 藍奈をスカウトしたいと頼まれたのだが

「いいえ、言葉が足りなかったわね。あなたたち二人ともよ」
と、マネージャーさんの池松さんは言う。

「———いえ、わたしは遠慮、します」
思わずひき目で黎が呟くが。


「やってみたいなー」
と藍奈は言っている。






          ф



(モデル・・・)


頭がきりきりして、黒い沼地のようなものにくっついてしまって、這い上がろうともがいてももがいても、出ることはできない。

Re: 神の憩い ( No.18 )
日時: 2014/05/07 19:41
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: jyOVwInT)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

「ふうん。」

翔太が、こくっとうなずいた。


「———俺、こういうの、いらない。ごめん。他に好きな人がいる。でも一応もらっとく。友達からやろ!!名前は?」


「関田ユカ・・・!」
「関田か!じゃあな!」

「———うん」

こんなにも・・
好きだったのに。

それが、ふわりと、色を変えたように。


         ф

(関田、ユカちゃん…?)

かえでは、どこか聞いたことがある。と思った。


(凄いなあ翔太くんは)


ユカからもらった、ラブレターらしき、桃色の封筒。
決意を込めたような顔だった。

あーこれは本命だなあ!!って感じたんだけど。


きっと翔太くんは 何にも思ってなかったんだよね。
なのに、相手を、その気だった相手をふわりと変えてしまうんだから。


悔しい。とかそう言う気持ち無しに。ね。


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