コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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神の憩い
日時: 2014/05/26 17:08
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: jyOVwInT)

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つまらなくもない

退屈でもない


だけど——ただ

動けないだけ。
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目次

作者挨拶>>1
主な登場人物 >>2
プロローグ>>3

第一章 ∮愛の輪で∮

君の手と>>4 幻の中に>>5 夢を見た>>6 秘密の鍵>>12
二つの音>>13 木の下で>>14 離さない>>15 黒い沼地>>17 
心彩られ>>18 冷える日>>22 手紙の想>>24

此処に無くても、更新されている場合があります。
∮———————————————————−∮

□お知らせ□

2014.5/2 執筆開始

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Re: 神の憩い ( No.9 )
日時: 2014/05/05 10:41
名前: 花梨 ◆WACHDTB54w (ID: b5YHse7e)

きゃ、神……!
しょ、植物状態……?

いや、すいません!(同様状態)
梅乃さん……めちゃくちゃ文才あるじゃないですか!
もう一つの作品も参照ヤバイじゃあないですかぁ……(涙)

意識があるのに……動けなくて……
考えてるのに……伝わらなくて……うぅ。
ええと、わたしにはよく理解できませんが、辛いんでしょうね……(わたしは絶対なりたくない!)

はい、この物語がどういう風に動くのか、すごく楽しみです!
更新頑張ってください!

Re: 神の憩い ( No.10 )
日時: 2014/05/05 14:09
名前: はにわ ◆wrfkg3Dbu. (ID: AwgGnLCM)
参照: 私の小説へのコメントありがとうございました……!


梅乃さんの小説が気になったので遊びに来てしまいました。


全体を通して切ない感じがしますね……
私は切ない話が大好きなのでおいしくいただいていました!(

延々と真っ暗な状態で無機質な音を聞いて……
私だったら耐えられるかどうかすら怪しいです。

第一章のサブタイトルも素敵だなと感じました。

是非更新頑張ってください!!


Re: 神の憩い ( No.11 )
日時: 2014/05/05 19:58
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

妖狐様≫読んでくださってありがとうございます(*^_^*) 

コメントを一言一言見てるうちに、
凄くうれしくなってしまいました。

植物状態、わたしもよくわかりませんw。
ちょっと ぱっと頭で思いついたので、PCで調べてみたんですよ。


いろはうた様≫わあ。また来てくださったんですか。ありがとうございます!!
神からの————…。

植物状態!!
・・・いったいどういう話になるのでしょうか
→私にもわかりませんね(・_・;)


はにわ様≫切ない系ですねー(#^.^#)
わたしは、面白い系を書くのが苦手なので。。

コメディって、悲しい物語よりも書きにくいと思いませんか?
やっぱり人を笑わせるのは難しいんですね…!。
来てくださってありがとうございます。。

Re: 神の憩い ( No.12 )
日時: 2014/05/05 20:19
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

あ——…また。


大好きなサッカーしてる。


わたしは、のんびりと瞳に映る、少年の姿を見ていた。


塾があるはずなのに、
教科書を詰め込むはずのカバンに、サッカーボールを入れて、塾とは真反対の方向へ駆けていく。


(——金曜日はいつもこう)


結局、汗をかいたり、服が汚れたりして両親にバレた前提があるので、服は練習着まで持っていき、さらにはスポーツタオルを二つほど持って行くのだ。

近くの河川敷に。

水曜日は、お母さんが必ずスーパーに買い物に行くので、塾の外に居るとバレて見つかるとかそういう前提もあるから、

金曜日だけの彼の楽しみなのだ。

(いいなあ。身体があるって)

わたしは、そう思いながら、目を開けた。

——つもりでいた。


目は開けれない。
開かない。

使えるのは、聴覚くらいだからね。



(最近は 見なくなったなあ)



こんな状態になってしまった



その、訳…と、理由…と。

前までは、それに魘されることだってあったけど いまはそんなこと感じられないんだよね。

Re: 神の憩い ( No.13 )
日時: 2014/05/05 21:15
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

——・・・。。


もうすぐ、耳から聞こえる音も

途絶えてしまうのだろうか。



最近 聴覚が薄くなっているような気がする。
だんだんと、きっと能力が薄れてきてるんだ。



触覚から無くなっていき、次に視覚 そして嗅覚、味覚と続き最後に聴覚が消えるのだ。

叫んでも、喘いでも声が出ない。


「まだ、植物状態の人には生きられる可能性があるんだ」

「———じゃあ、もしかしてかえでは…。」

「でも いまは、暗くて夢しか見れない何もない所を彷徨っているような。それと一緒だ」

「———俺だったら耐えれなくて泣くかも」
「じゃあ、かえでは、お前より強いんだな」 

脇で会話する人の声も、たまに聞こえる。

(わたしのこと?)

たびたび、お見舞いに来てくれる、ゆめにでてくる少年、漆雫翔太。
いつも、サッカーボールを手に来てくれるんだよね。

毎週火曜日、来てくれる。

嬉しい。

嬉しいけど



わたしは

貴方としゃべれない。





           ф


小さな子たちを、数人引き連れ、
手を引いて歩く女の子の姿が映った。


「まあ。黎ちゃん。今日もやってるわね!頑張りなさいよ!!」
と、おばさんがバンバンとわたしの肩を叩く。

(また…!)
おばさんの手に握られた、小さなかごを見て うれしくなった。

「ありがとうございます。今日も、来てくださったんですか?」
止まって、おばあさんに言うと、小さな子たちは、いっせいにおばさんに集まる。

「また来てくれたんだ〜!!」
と。

わたしたちは孤児だ。

孤児とは、親が居ない子供のこと——…。


普通の。

その他人が思う「普通」という基準に満たないわたしたちは、
今までに何度も、けなされたり卑下されたり、周りと違うとみられてきた。


そして 孤児は「孤児院」という場所に集まって、生活するのだ。


ここは 「憩いの森園」という、孤児院だった。

そばに憩いの森公園というものがあって、それにちなんでなんじゃないかなと私は思う。

このおばさんは、いつも孤児院に、寄付をしてくださる心温かい人だ。

さすがに孤児の養子としての引き取りは難しいらしいが、

毎日のようにおやつを持ってきてくれたり、子どもたちに勉強を教えたりと ものすごく孤児院内では愛情深い人となっていた。


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