コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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神の憩い
日時: 2014/05/26 17:08
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: jyOVwInT)

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つまらなくもない

退屈でもない


だけど——ただ

動けないだけ。
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目次

作者挨拶>>1
主な登場人物 >>2
プロローグ>>3

第一章 ∮愛の輪で∮

君の手と>>4 幻の中に>>5 夢を見た>>6 秘密の鍵>>12
二つの音>>13 木の下で>>14 離さない>>15 黒い沼地>>17 
心彩られ>>18 冷える日>>22 手紙の想>>24

此処に無くても、更新されている場合があります。
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□お知らせ□

2014.5/2 執筆開始

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Re: 神の憩い ( No.4 )
日時: 2014/05/05 20:02
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

隣の個室から、

たまに、聞こえてくる音が



妙にリアルだった。


小鳥のさえずる声と、
暖かな陽射し———…


なんて、

神秘的なものは、なくて。



ただ、 人の息遣いが、聞こえるだけ——…

         ф

暇でもない つまらないわけでもない。


——ただ、動けないだけ。

眠ったわたしの想像の中では、楽しく動き回ってるから、つまらなくはない。

でも、現実には動いてない。


自力では動けず、食べられず、意味のある言葉をしゃべれない、意思の疎通ができない

それが3カ月以上続く場合が


わたしが今 陥った


「植物状態」


平均3年程度の余命だが10年以上生きる患者も少なくない。と言われているけど。
結局何もできない。


植物状態は、何も考えない。
心臓だけ動いている

無の状態と言われていたけど

わたしの場合は、まだ魂が宿ってるみたいだね。


———夢を見れるの。

その夢を見た後 考えることも出来るの。
わたしが今、

自分が今、植物状態なんだってわかってるの。
まわりが聞こえるから。

人の声もね。見えないけど聞こえるから。

でも、植物状態の人が 考えることができるって 
凄いことだと思わない?
たぶん、科学的に有り得ないよ。



——でもね

しゃべれるのも、動けるのも

夢の中の世界だから。




逆に言えば、


現実の世界では

考えることしかできない。





——だから、やっぱり

わたしは


植物状態。

と表向きで言われるしかないのよね。


Re: 神の憩い ( No.5 )
日時: 2014/05/05 20:04
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

そしてまた、

わたしは眠りにつく。



まわりが静か。
静寂な森に包まれていった。

現実に


何処か見たことあるばしょに、

わたしの頭の中で
映像が回転していく。


そのピントは、

色んな人に囲まれた男の子に向いた。




           ф



まわりをかこむ

体操着の子供らのギャラリーから、
期待というか。

そんな視線を感じられ。

逆にプレッシャーもかかった。


俺は、

緑色のマットと、
長い棒。

それから、茶色い土、運動場、校舎を人目見、ひとっ走りした。

「っ」

飛び跳ね、華麗に着地をすると、周りから「おおー!」と、感激の声が聞こえる。


俺は、なるべくこういう気持ちは持ちたくないと思っているが、
優越感に浸ってしまった。


——今のは、走り高跳びだ。


俺はたまたま学問とか

勉強の面で

神様からセンスを貰えなかったけど、

おかげで運動の方にセンスをもらった。



頑張れば、

何でもできると 

勉強に無い熱意が、


運動だけにかけられ、


運動だけに自分の自信がある。

Re: 神の憩い ( No.6 )
日時: 2014/05/05 20:10
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

「もー!翔太くんカッコ良すぎだったよ」
「うんうん、さっきの100センチだった?」

「違う!120!」
「先生がダメっていうんだから。もっと130とかやらせてくれればよかったのにねー」

女子らが、俺を囲って、さっきの走り高跳びで盛り上がっていた。

(こういうの面倒)

俺は、そう言う女子の群れから出、いつも一緒に帰っている友達の輪に入り込んだ。

「今日、そこの公園で遊ぼうぜ」
どうやら遊ぶ約束をしているらしかった。

「いいね!たぶん今日なら行ける」
と賛成するヤツも何人かいる。

「今日何曜日だっけ」
と習い事を確かめるヤツもいた。

「金曜!」


「行く行く」
(良いな。)

火曜日・水曜日・金曜日=塾確定。

休みなし。
もし祝日とかどうしてもな塾の休みがあった場合、兄ちゃんの緊急家庭教師があると思う。


俺は、さっき言った通り

はっきりいって 成績が悪い。
悪すぎる。

塾に通わされているのだ。

俺 自体は全く気にしてないけど、親が気にしてるから。


「翔太も行くだろ?」
俺は、言われて、ため息をついた。

「ごめん。ムリ。今日塾」

「マジで—…。翔太居ないのかあー…」
そう言ったくせに、そいつも楽しそうに公園の話に乱入してった。

それでとりあえず解散。
一部はまた公園で会えることになってるけど。


「——はー・・・塾 面倒」
俺がそうつぶやくと、帰宅組のヒカルは言った。

「そうかなあ。皆が遊んでる裏で、勉強してるってことだよ。頭良くなるんだよ」
ヒカルは天然だ

コイツは天才だからそんなこと言えるんだ。と僕は裏で思った。



「———ほんと。もう。」


俺の成績は上がらないのに。




(まあ、真面目に塾へ行ってない俺も悪いかな?)
とほんの少し思った。

Re: 神の憩い ( No.7 )
日時: 2014/05/05 08:27
名前: 妖狐 (ID: aOQVtgWR)

こんにちは、妖狐と申します<(_ _)>

すごく独特な空気がこの小説には流れていて、一気に飲み込まれました。
ただただ、すごい、と思います。

「植物人間」聞いたことはありますが、あまり知りません。
でも、意思を持ったうえで動けず、しゃべれないのなら、それはすごくつらいことなんじゃないのかなと思います。
ずっとこのままで死を待つと思うと、私自身だったら怖いです。

その中、梅乃さんがどう物語を書いていくのか、すごく興味を惹かれます!
かえでさんは芯が強くて頼もしいということですし、翔太君に出会った先、どうなっていくのか
今から想像が膨らんできちゃいます。

更新、楽しみにしています(^◇^)

Re: 神の憩い ( No.8 )
日時: 2014/05/05 09:50
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

だ、題名が…か、神…だと…っ!?Σ(゜゜)


…す、すいません…


おはようございます!
いろはうたです!
名前が変わっていらっしゃったので、わからず通り過ぎそうになりました……(汗


そ、そして…神か〜ら〜の植物状態……(゜□゜)
一体どういう話になるのでしょうか……



更新頑張ってください!!


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