コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- RAINBOW【合作短編集】
- 日時: 2015/03/07 09:37
- 名前: 夕陽&紗悠 (ID: xStpW3P0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
☆ ☆ ☆
虹は澄み渡る雨上がりの空を
色鮮やかに彩るのです……
☆ ☆ ☆
こんにちは!
いろいろ駄作を書いている夕陽というものです。
それなりに長い期間やっていますが文は全く進歩してません←
この作品の内容は下にさゆも書いてくれていますが短編です。
アドバイスくれると嬉しいです。
こんにちは!
「恋涙燦燦」の作者の元紗悠の恋幟あげはと申します!
今回初の合作を行うことにしました!
お相手はカキコ内で仲が良い夕陽さんです!
僕より名が知れ渡ってますね……(^_^;)
二人で虹のように鮮やかな文を作っていきます!
ちなみに三題噺や制限系を書きまくります!
みんなよろしく!あげははいつでもタメ歓迎!
◇ ◇ ◇
☆ 作・夕陽の文たち >>1 ☆
★ 作・恋幟あげはの文たち >>2 ★
- Re: RAINBOW【合作短編集 ( No.30 )
- 日時: 2014/12/23 21:52
- 名前: *紗悠* (ID: w4zhaU6v)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode
忙しすぎてお題忘れてたww
まぁ紗悠としては珍しいこの作風
こうゆうシーンも好きというか得意な方です
夕陽へまぁお題!
以下の三つを満たすこと!
・登場人物は男子女子1対1の同い年
・同じ時間だけを用いること(放課後のみのような)
・泣かす気持ちで!
コメ数はおまかせ!
とにかく感動系を!
まぁいくらでも待ちますよw
- Re: RAINBOW【合作短編集】 ( No.31 )
- 日時: 2014/12/26 09:19
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
彼女の命or僕の命
僕は今屋上に続く階段を登っていた。
とうとう扉まで登りきり目の前にある扉を開ける。
ギギギと少し不安に思う音とともに扉は開かれた。
運動場ではまだ運動部が練習している。
運動部の声と吹奏楽部の演奏がアンサンブルを奏でている。
やっぱり屋上はいいな、そう思いつつ僕は端っこに腰掛ける。
誰もいない屋上。
たくさんの人がいる運動場。
正反対だ。
フェンスに寄りかかるようにして本を取り出す。
まだ昨日買ったばかりの綺麗な表紙。
途中に挟まっている栞を取り出して僕は読み始めた。
しかし数分後、ギギギという耳慣れした音が僕の耳に届いた。
僕は瞬時に文化祭のための小物の後ろに隠れた。
別に悪いことをしているわけではないけどなんか隠れてしまった。
現れたのは女の子。
上靴の色を見る限り僕と同じ2年生なんだろう。
黒くストレートな髪の毛がとても綺麗だ。
彼女は誰もいないことを確認するとフェンスに近寄り下を見る。
え?
そのあとの行動に僕は驚いた。
フェンスに手をかけ乗り越えようとしたのだ。
こんなことするなんて、彼女はきっと……!
ここでダメだよ、と言えたらどんなに良かっただろう?
しかし僕は固まってしまって何も言えなかった。
ただ、ひとつだけ救いだったのは僕が立つときバランスを崩して文化祭のために作られた小物が崩れて僕の存在を彼女に知らすことができたことだ。
実際この音に驚いて彼女は乗り越えようとする手を止めた。
呆然としている彼女に僕は固まっている体を無理やり動かしてこっち側に引き寄せた。
「なんでそんなことするの?」
「なんでそんなこと聞くの?」
怒っているというより悲しんでいるという言葉が似合うような口調だった。
彼女はこっちをまっすぐに見る。
その目が僕のいとこにそっくりだった。
「だって、ここから……」
飛び降りようとしたでしょ? という言葉を飲み込む。
それを肯定されるのが怖かったからだ。
2年前、いとこにも言ったセリフ。
あの時は中学校の屋上だったけど、シチュエーションはすごく似ている。
「飛び降りようとしたよ? でもあなたには関係ないでしょ」
しかし彼女はさらりと真実を言う。
「関係あるよ! だって同じ学校の生徒じゃん!」
僕は反論するが彼女はもう飽きたというようにまたフェンスに向かう。
今度こそ彼女は本当に飛び降りるだろう。
「そういう同情されても嬉しくないよ……」
今、名前の知らない彼女が自らの命を絶とうとしている。
そして僕はそれを止める余裕さえない。
——お願いだから、そのフェンス乗り越えないで……。
思いは言葉にしなければ届かない。
「じゃあね」
少し震えた声で僕に言葉を残し彼女は、
——運動場へ吸い込まれるように落下した。
僕はしばらく何もできなかった。
しかし運動部の練習の声が悲鳴に変わり僕はすぐに屋上を降りた。
こういう時、何をすればいいのだろう?
考えに考えたが最善策は浮かばない。
誰かが呼んだであろう救急車の音を聞いたとき僕は自分がしなければいけなかったことを把握した。
救急車を呼ぶ。
簡単なことなのになぜ気付かなかったのだろう。
担架に乗せられ運ぶ彼女を僕は別世界の出来事のように眺めていた。
だから次の言葉も別世界の出来事のようだった。
「彼女をお前の命で助けてやろうか?」
「彼女が、僕の命で助かる……?」
「ああ」
普段だったらこの申し出を断っていただろう。
いや、普段じゃなくても断っていたかもしれない。
しかし、僕は断れなかった。
「彼女を、助けてください……!」
だって名前も知らない彼女は、いとこにとてもそっくりだったから。
彼女を取り戻すことでいとこのことも薄れるかもしれないと思ったから。
僕は、自分の命を犠牲にした。
—END—
あとがき
何故かすごく暗くなってしまいました……。
感動というよりバッドエンドに近いかな……。(コメライなのに)
女の子は助かったので完全なバッドエンドでもないと思いますが、ハッピーエンドではないですね……。
ちなみにこれは全て放課後の物語です。
同じ時間のみで感動系がすごく難しかったです……。
というよりこれって感動系じゃないような……。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
さゆ
次のお題は……
・なにかの擬人化(擬人化の内容はなんでもオッケー)
・10文以上150文以下
ジャンル・文字数は制限なし!
よろしくね!
- Re: RAINBOW【合作短編集 ( No.32 )
- 日時: 2015/01/07 23:56
- 名前: *紗悠*(鎖遊) (ID: xStpW3P0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
目覚まし時計
「ん……眠いなぁ……」
朝、鳥のさえずりが窓からちらほら。
自分の体をみると律儀に長い針と短い針が一直線になってる。
「お、6時かぁ」
なぜか自分のお腹にある二本の長短の針はチクタク音を立てながら動く。
「よ〜しっ」
朝6時、俺の唯一の仕事タイム。
大きく息をすってぇ〜〜
「美咲ぃー!!朝だぞぉー!」
出せる限りの声で叫んだ。
ちなみに美咲とはここでまだ寝てる女の子。
ちなみに高校1年生。
「むぁ?まだ眠い……」
「起きろって!遅刻するよ!」
まだまだ叫ぶ。
美咲の寝起き姿はかわいいけど、寝起きは悪い。
「やだ〜まだ寝る〜」
え、ちょ、美咲、
美咲は俺を体全体で抱きしめて口を塞いだ。
口塞がれたら声出せないんですけど。
……まぁいいや、美咲の布団暖かいし
美咲〜遅刻しても知らないぞ〜
ま、またすぐ力溜めてスヌーズみたいに耳で叫ぶからね?
- Re: RAINBOW【合作短編集 ( No.33 )
- 日時: 2015/01/10 23:02
- 名前: *紗悠*(鎖遊) (ID: xStpW3P0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
「……ふぁ」
や、やばい目覚まし時計の俺が寝てしまった!
時刻は10:00!?
み、美咲!
「……あれ?」
美咲がいない。制服も鞄もない。
もしや、俺の力なしで?
「あ、置き手紙」
美咲からだ。
目覚くんへ
なんだかスヌーズ鳴らなかったから
電池変えておいたよ
あと毎日起こしてくれてありがとう
毎日目覚くんのお陰で遅刻してないよ
もちろん今日もぎりぎりだけどw
これからもよろしくね!
美咲
俺の顔から思わず涙がこぼれた
「なんだか嬉しかったからかも
俄然やる気がでたよ、美咲。
また朝、起こすから寝坊はし過ぎないでね!」
俺は泣き笑いながら針を鳴らし小声で言った。
てなことで、目覚くんです
なんか起こしてくれるって女子の憧れのシチュなのかな
ちなみに紗悠は朝には弱めですw
夕陽 次のお題!
やや久しぶりな三題噺!
「ビニール傘」「蛍光灯」「妖精」
前より少し難しいかな?
がんばれ!
- Re: RAINBOW【合作短編集】 ( No.34 )
- 日時: 2015/01/12 23:21
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
雪の妖精
妖精って信じる?
俺は信じている。
だって、5歳の時本当に会ったから。
* * *
その日は雪が降っていた。
大降り、ってわけではないけどそこそこ積もっていて歩くのが大変だった。
歩いていたがやっぱりすぐこけて大泣きしていた。
その時だった、妖精さんが声をかけてくれたのは。
「大丈夫?」
涙が止まらない目で上を見上げるとぼやけた白いものが見えた。
一瞬幽霊が現れたかと思った。
涙をぬぐうとその白いものは白い服を着たお姉さんってことが分かった。
肌も新雪のように綺麗で雪の妖精だ、と本気で思った。
「立てる?」
優しげな笑みを浮かべて手を差し伸べてくれる彼女に
「べ、別に立てるし!」
少し恥ずかしくて自分の手で立つ。
「そっか、偉いね」
そのお姉さん(今度から雪の妖精さんと呼ぼう)が僕の頭をなでてきた。
「それくらい当たり前だし!」
なんとなく意地を張ってその場は帰った。
* * *
その雪の妖精さんが隣に引っ越してきたのを知ったのは1週間後だった。
挨拶に来たとき俺は驚いて
「ゆ、雪の妖精さん!」
と叫んでしまって驚かれたっけ。
雪の妖精さんは俺が怪我した時の様に優しく笑って
「雪の妖精さんか〜。君、面白いね」
その笑顔に俺は憧れてしまった。
こんな風になりたいと思ったんだ。
* * *
その憧れが好意に変わり恋に変わったのはいつのことだっただろう?
多分中学生の頃だろうか。
その頃雪の妖精さん(本名は幸と書いてゆきと読むらしい)は大学生だった。
家庭教師代わりに来てもらいいろんなことを教えてもらった。
中学を卒業する時思いを伝えようと決めた。
けど、その前に彼女に彼氏が出来たことを知ってしまったんだ。
「すっごく優しくてね、いい人なんだよ」
とろけそうな笑顔で言われた時世界から色を失ったような感じがした。
でも、好きな人が嬉しがっているならその方がいい。
俺は自分の気持ちを押し殺した。
* * *
そして今。
成人式を迎えた次の日、たまたま幸さんと会った。
「ちょっと飲みませんか?」
その言葉に幸さんは快く承諾してくれた。
幸さんの左手の薬指は何も飾られていなかった。
* * *
「付き合っている人、いないんですか?」
俺はこの言葉を言った時後悔した。
折角忘れるって決めたのに。
「うん、今は。和馬君はどうなの?」
冗談ぽく聞いてくる彼女に
「俺もですよ」
と笑う。
彼氏がいないと聞いて安心した気もするが素直に喜べない。
あんなに嬉しそうに話していたのに。
「この年で独身はそろそろやばいなあ」
苦笑いする幸さん。
顔に赤みが差してきた。
どうやら酔ってきたらしい。
「確かにそうっすね」
会話が止まる。
ちびちびと酒を飲むだけの時間が過ぎてゆく。
「そろそろ帰ろうか」
この言葉で俺たちは会計をして帰ることにした。
はじめどちらも払うといって聞かなかったが無理矢理俺が奢ることにした。
「ごめんね、奢ってもらっちゃって」
「別にいいっすよ」
そう言って店から出ると雨が降っていた。
さっきは降ってなかったのに……。
困った顔をしていたのと今の状況で幸さんは何か察したようだった。
「もしよかったら使って」
そう言って渡されたのはビニール傘。コンビニとかで売っているような透明のもの。
「でも幸さんは……?」
このままぬれて帰るのは後々大変だろう。
「大丈夫、これがあるから」
そう言って花柄の折り畳み傘を取り出す。
「じゃあね、和馬君」
そう言って帰ろうとする幸さん。
なんだかこのまま帰らせたら二度と会えない様な気がして腕をつかむ。
「どうしたの?」
不思議そうな顔をする幸さんに俺はこう告げる。
「俺、幸さんのこと好きでした」
なぜこれを言ったのかわからない。
酔いは恐ろしいなと頭の隅で考える。
「そう言ってくれてありがとう。でも、好きな人がいるから」
その好きな人って前付き合っていた人ですか?
まだその人のこと想っているんですか?
そう聞きたかった。
でもその前に彼女は少し寂しそうな笑顔を残し彼女は去っていった。
きれかけの蛍光灯のようにチカチカしている青信号を渡る彼女を俺は呆然と見ていた。
* * *
その日から彼女に会うことは無くなった。
どうやら引っ越してしまったらしい。
なんだか気持ちが曖昧のまま別れてしまったので少し割り切れない気持ちがしたがどうやら彼女は冬に一回帰ってくるという。
やっぱり彼女は雪の妖精ではないだろうか?
* * *
あとがき
なんか意味不明な話になってしまいました……。
深夜テンションって怖いですね……。(文才のなさも怖い……)
さゆ
次のお題!
「鞄」「プリン」「やかん」
で三題噺!
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