コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- え、何、ここゲームなの?
- 日時: 2015/08/04 07:42
- 名前: ルナ&雅 (ID: .HkLA/wn)
はじめまして&こんにちは! 雅と申します!
今回はルナさんと合作です!
目次
キャラクター紹介 >>001
プロローグ >>002 >>003
第1話 >>004-016
第2話 >>018
第3話 >>
第4話 >>
息抜き(本編とは何の関係もない)>>017
- Re: え、何、ここゲームなの?【合作】 ( No.12 )
- 日時: 2015/04/12 10:58
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: .HkLA/wn)
「……っや!」
スパン、と木が真っ二つになる。
『なかなかの腕前で』
「剣道でもやってたのか?」
「うん、まぁね」
さすが、ラピス。
「入部体験で5分やった」
……。
「5分?」
「5分」
恐るべし、入部体験。
「でも部活は剣道部じゃないからぁ〜
美術部だからぁ〜」
剣道部じゃないのか、なんだ、期待して損した。
「ユランは何部?」
「帰宅部」
「だよね」
ちょ、ちょっと、「だよね」って何!? 「だよね」って!?
「ユランもなんだかんだ上手につけてるじゃん、手」
「手」じゃなくて「ツメ」な。
手ェ付けたら、怖いから。
『おじさんの手が太k……いえ、何ででしょうね?』
あ、おじさん太いの気にしてるんだ。
「攻撃力なさそ〜」
『脅し専門ですね』
どういう意味だ、それ!?
さっそく引っかいてやろうか!!?
「♪ちょっと待って ちょっと待って お兄さん♪
♪女子をいじめちゃいけませ〜ん ラッスンゴレライ♪ ラッスンゴレライ♪」
ごまかすな!
「♪ちょちょっちょっと待って おじいさん♪
♪ぎっくり腰に なっちゃうよン♪」
誰がじいさんだ!
ぎっくり腰なんかにならんわ!
「よ〜し、私これにきめたっ!」
「俺もこれで」
『じゃあ行きましょう、ラピスさん、おじいさん』
「誰がじいさんだ!」
「きゃははははは! ウケるぅ〜」
笑うな、ラピス!
はやく仲間を探さないと、こいつらと一緒に入られん!
- Re: え、何、ここゲームなの?【合作】 ( No.13 )
- 日時: 2015/05/04 16:13
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: .HkLA/wn)
「魔物、魔物、魔物♪
モンスターは、いないかえ〜♪」
何その変な歌。
もっと他にないわけ?
「わかったわ、私、本気になる」
へ?
本気で魔物を呼び寄せる気か?
「う〜……あ〜……」
まさか、隠された力を発揮とか……。
ゲームで言う、進化的な?
ラピスはグッとこぶしを握り、構えた。
来るか!
「ダンソン! フィーザキー! トゥーザティー サーザコンサ!」
「……」
「ダンソン! フィーザキー! トゥーザ……」
「ラピス、もういい。
もういいからやめろ」
『何です? それ』
ああ、これは今ちょっと現実のほうで流行ってまして……。
「ゲームの世界にそんなギャグで呼び寄せれる魔物なんて、いるはずが……」
「あ、何か来た!」
来るの!?
魔物に通じるの、そのギャグ!?
ガサッ。
「……ラピス、何かあそこの草が揺れたぞ」
ゴソッ。
「……ユラン、反対側の草も揺れてるよ」
よし、ここは武器を構えて……。
「ばぁ〜!」
「うわっ!」
「キャッ……って、あなた魔物?」
その魔物(少女?)は頭に大きなトンガリ帽子をかぶっていて、魔物というよりは……。
「おいテメェなんつった!
魔女っ子ミラノちゃんに決まっているであろう!」
ま、魔女っ子ミラノ!?
初めて聞いたけど、新しいマンガか? アニメか? 劇場版か?
あ、ゲームか?
「魔法少女、魔女っ子ミラノは便利屋さ〜ん
初心者のあなたを、お助け〜」
ふん、どうでもいいよ、そんなこと。
「誰がそうでもいいって?」
ひっ、今度は本格的に出たか?
「……チビ」
「誰がチビよ、誰が!
小学生僧侶をなめんじゃねえよ この地味な盗賊が!
盗賊はパーティーにいなくてもいいけど、僧侶はかな〜り重宝するんだぞ、ええ?」
な、何だこのマシンガントーク小学生僧侶は。
そして俺は好きで盗賊になったんじゃねえ!
「かわいい〜、誰だれ?」
すぐ『かわいい〜』って、こいつもやっぱり女子だなぁ。
「もうしおくれました、私超スーパーエリート僧侶のトリノちゃんと申します
よろしくニャ〜」
な、何なんだ、このキャラが安定しない感じ……。
さては作者の文才力が尽きたか……。
「キャラが安定しないとは失礼な!
このメチャ×2かわゆいトリノちゃんに失礼ですよ!」
き、聞こえてたのか、こいつどんな耳してんだよ!
って言うか、自分で『かわゆい』とか言うな!
「私たちはある人に頼まれてあなた方を私たちの酒場に連れて行こうと思いましてね」
「ミラノちゃんたち、便利屋だから〜」
この二人、格好や雰囲気はぜんぜん違うけど、何かよくみたら似てるような……。
いやいや、気のせいか。
確かに年齢や背丈は同じくらいだけど、まさか……なんてな。
「そこにはいろいろなプレイヤーが集まりますから、パーティーを組む相手もすぐ見つかると思うけど」
「おっ、それいい!
ユラン、私、酒場いきた〜い!」
ラピス、酒場って酒を飲むところだぞ……。
「ご安心ください」
「とりあえずおいでよ〜」
な、何かノリが軽い……。
『行って損ではないと思いますよ?』
「行こう行こう!」
なぞの声に、ラピスまで……。
「レッツ囲碁ぉー!」
だからそのギャグはかなりマイナーだって!
『いかないんですか?』
「行く! 行くから待て!」
俺は大慌てで3人(+1匹)の後を追いかけた。
- Re: え、何、ここゲームなの?【合作】 ( No.14 )
- 日時: 2015/06/21 18:53
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: .HkLA/wn)
「ミラノと〜」
「トリノの〜」
「「リヴァーレ・パルトネルへようこそ!」」
パルティーレというまちのひときわ大きな建物の中に、それはあった。
何か最初に来たところよりきれいでしかも広い……。
「まあ、私たち結構儲けてるから」
「ここの経営も二人でやってるのぉ〜」
お前らパッと見幼いけど、案外大人……。
「ミラノ、来年5年生だから、しっかりしないとねぇ!」
小学生かい!
小学生で酒場を経営とか聞いたことないぞ!
「まあ私たち、やり手だから」
自分でやり手って言うな! 何か……中学生(俺)がむなしくなる!
「とりあえず私たちは従業員の様子を見てくるから、仲間探せば」
そ、そうだ、そうしよう。
他にも中学生とかいるのかな。
適当に近くの席に座る。
「ちょっと、初心者?」
横から急に声をかけられる。
ピンクのさらさらロングヘアのきれいな……。
「小学生?」
「花の高校生! 誰が小学生じゃ!」
「え〜、ちっちゃ〜い」
確かに背はかなり低い。
「背は低くてもれっきとした17歳なの!
あんたたちこそ、私より下でしょう!」
まあ、俺15歳ですから、年下です。
「私14だけど私のほうが背が高い……」
「うるさいわね、好きで小さいんじゃないっつーの!
これからあと30cm伸びるという完璧でパーフェクトなプランがあるの!」
完璧とパーフェクトは同じ意味だと思うが。
「あんたたちどうせ初心者でしょ!
べっつに仲間になってあげてもいいけど!」
「結構ケッコー、コケコッコーなんちゃって、きゃはははは」
寒い。
『仲間は多いほうが得ですよ?』
「じゃあ仲間になろー」
単純だな。
「いいよね、ユラン」
「は!? 何でそこで俺に意見を求めるの!?
い、意味がわからな……」
「いいって! 仲間が増えたね!」
拒否権も選択肢もなしかい!
そこへさっきのでかいトンガリぼうしのミラノがトレーを持ってやってきた。
何かコスプレ喫茶みたいな感じだな。
「お待たせいたしましたぁ〜。
当店オリジナルの『お茶』で〜す!」
「……」
オリジナルの……。
「お茶?」
『普通の緑茶ですよ』
ぜんぜんオリジナルじゃねぇ!
「こっちの世界では薬かお酒しかないからね〜」
『この街はゲーム界初のお茶とジュースの発祥の地ですよ』
知らなかった……。
そのままストンとラピスの横に座るミラノ。
「……仕事しなくていいのか?」
「ン?」
「仕事は?」
「ミラノもジュースのもうかな〜」
聞け! すっとぼけるな!
「いやいや、トリノが話があるっていったから」
「話って……?」
「それは……
次回に続く☆」
「おい!」
- Re: え、何、ここゲームなの?【合作】 ( No.15 )
- 日時: 2015/07/06 18:56
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: .HkLA/wn)
「お待たせいたしましたぁ〜」
今度はトリノがもちろん僧侶の格好で来る。
「当店お勧めのおにぎりでぇ〜す」
「話って?」
「ツナマヨが入ってま〜す」
聞け! 何度もつっこませるな!
「うん、私たちも二人の仲間になりたいんだけど」
「……」
「……」
「……え?」
「仲間になりたいんだけど」
話って……それ?
「ミラノと組めるのは〜、チャンスだよ!」
これはチャンスなのか?
でも……。
「ごめん、もともと2人じゃなくて3人だし、あと、たった今4人になって……」
「別に6人でもかまわないけど?」
でも、ほかのメンバーが……。
「あたしはべっつにー!
何でもいいけど?」
「私もオッケー!」
『僕もかまいません』
「……」
『ユランさんは嫌ですか?』
「……いいです」
いつも俺に拒否権はない!
こうしてメンバーは5人(+1匹)となった。
「……もう5人もいる? 1匹はともかく」
「らしいな」
「誰がいたっけ?
ミラノちゃん、トリノちゃん、ユキちゃん、私……4人?」
「…………ラピス、お前もう一度読み直してこい」
- Re: え、何、ここゲームなの?【合作】 ( No.16 )
- 日時: 2015/07/06 19:05
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: .HkLA/wn)
「ねえ、ちょっとミラノ誰がどうで誰なのかよくわかんないしさあ、自己紹介しよう?」
『そうですね』
「あたしとかまだちゃんと名前出てないしー」
「じゃあ、私から!
私ラピス! 14才で、職業は剣士! よろしくね♪
次ユランね」
は? 俺?
「普通メインキャラからよね」
はいはい……。
「ユラン。 職業は盗賊。
15才の中3。 以上」
「つまんない!」
知るか!
「次はミラノね
ミラノはぁ〜、小学5年生の魔法使い!
パルティーレって言う街で『リヴァーと・パルトネル』っていう酒場を経営してるの!
よろしくぅ!」
「そして私がミラノの双子の姉・トリノ。小5。
街では『ミリアルド姉妹』って言う異名を持つやり手だからしっかり覚えておきなさい。」
姉だったのか。
身長低いし、てっきり妹かと。
「チビじゃないわよ!」
小声で言ったのに、聴こえていたのか……。
「あたしはユキ!
花の高校2年生! 青春の17歳よ。
職業は踊り子」
なんだ、使えねぇな。
武器とか持たせたら強そうなのに。
「以上、総勢5人!」
「待て、一人やってないだろ」
「?」
「謎の声」
『僕ですか!?
僕は別に姿も見えないし必要ないでしょ!?』
いや、一応聞いておかないと……もしや、敵?
『敵じゃないですよ!
僕はケット・シー。 それ以外に情報はありません!』
ホントかなー。
「何歳?」
「職業は?」
「男……だよね、僕ってことは」
『皆さんそろってなんですか! プライバシー侵害ですよ!
普通の男子高校生です!』
高校生……俺より年上か。
「あと紹介するのは……ネコくらいか。
青ネコはこのパーティーのマスコット的存在だ」
「みゃぁ〜」
……ゆるい。
空気が一気にたるんだ。
『早く旅に出ましょうよ!』
謎の声に、全員がうなずく。
ラピスが一歩前に進み出た。
「そっか〜……それじゃ、レッツ?」
「「「「「GO!」」」」」
こうして、俺の、いや、俺らの冒険が始まった。
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