コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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え、何、ここゲームなの?
日時: 2015/08/04 07:42
名前: ルナ&雅 (ID: .HkLA/wn)

はじめまして&こんにちは! 雅と申します!
今回はルナさんと合作です!

目次

キャラクター紹介 >>001

プロローグ >>002 >>003
第1話 >>004-016
第2話 >>018
第3話 >>
第4話 >>

息抜き(本編とは何の関係もない)>>017

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Re: え、何、ここゲームなの?【合作】 ( No.7 )
日時: 2015/02/08 10:05
名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: Vj1Bc8me)

酒場の隅のテーブルに向かい合って座る。
「私はラピス!よろしくね♪」
先ほど青いネコを通じて知り合ったこの少女……
「……名前なんだっけ」
「ラピス! 14歳の明るく元気な中学生!!」
……ラピスも俺と同じようにこの世界に来たばかりだという。
「俺はユランだ……ラピスの1つ年上、15歳だ」
「ユランか……意外とかわいい名前だね」
「かわいいって言うな!かわいいけど!」
みゃぁ〜と机の下から声がする。
「どうやって帰ればいいのかわかるか?」
「それわかっていたらもう帰ってるよ」
「だよな……」
帰れないって言うことは、現実で彼女を作ることもできないのか……。
はぁ、俺は現実で「彼女いない暦=年齢」人間になるんだな……。
「大丈夫!なんか帰れる気がする!そんな予感がするから大丈夫!」
適当だな。
「それよりこのゲームを、あ、店員さん私にもお水くださ〜い」
店員が奥へ水を取りに行く。
この世界にも飲食店のアルバイトとかってあるのかな?
「……どこまで言ったっけ」
「“それよr”……」
「あ、思い出した!
それよりゲームをクリアすることが優先じゃないかなぁって思うの♪」
……「思うの♪」じゃない!
集中して話せ!
でもって人の話を聞け!
「でもあたしそんなに冒険系のゲームやらないから、あんまりルールがわからないんだよね」
まあ、女子なら多いかもしれないな、そういう人。
「で、ユランに仲間になってほしいんだけど」
…………え?

Re: え、何、ここゲームなの?【合作】 ( No.8 )
日時: 2015/02/19 17:30
名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: Vj1Bc8me)

「ユランに仲間になってほしいんだけど、いいよね♪」
女子からの誘い。
しかもこの少女、なかなかカワイイ。
誘いにすごくのりたい、のりたいが……。
問題はお互い初心者なのだ。
「俺は困らんが、別に一緒にいて得になるようなヤツじゃないぞ。
こういうゲームはたいてい4人一組だから3人チームに初心者が入ったほうがいいし、初心者がチームを組むのはむしろ損だと思う」
「そこまでわかるならほぼ初心者じゃないじゃん
ユランと組む♪」
だから初心者ってそういう意味じゃないんだよ!
経験値がうんたらかんたら……。
「お願い!」
「……俺でいいなら」
あ〜、俺は女子の頼みに弱い〜!!
『決まりだね』
「……」
「……」
「ラピス、なんか言ったか?」
「ユランが言ったんじゃないの?」
ということは、またあの神の声みたいなヤツか。
まったく、さっきから何なんだ、あの神の声。
さっきの声は机の下から聞こえたような……。
よいしょ、とかがんで机の下を見る。
「みゃぁ〜」
青いネコ一匹。
「ちょっとユランいつまで下見てるの!
私のスカートの下見ようとしてるんじゃないでしょうね!」
「見ないし!……そ、そんなもの」
ちょっと声が小さくなる。
『ふふふふふ……』
「ユラン、笑わないでよ!
イチゴパンツが幼稚だと思ってんでしょ!」
「見てないって!」
くそ〜、でも机の下にはネコしかいない。
「気のせいかな」
ぼそっとつぶやいて頭を上げた。





「イチゴパンツが!?」
「見てないです!」

Re: え、何、ここゲームなの?【合作】 ( No.9 )
日時: 2015/02/26 06:47
名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: Vj1Bc8me)

というわけで僕たちは新チームの設立した。
剣士と盗賊と……ネコ。
「何でネコなんだよ!」
「だってこの子絶対ノラじゃない!
なのにほっといたらかわいそうじゃない!」
みゃぁ〜と間の抜けた声が足元からした。
ノラらしい。
何ていってるかまったくわからないが、タイミング的に。
『とりあえず冒険するか仲間探すか……』
「冒険!!」
しかも謎の声がちゃっかり仲間に入ってるし。
「魔物倒すぞー!」
「ちょっとつっこめよ」
『つっこまないでよ〜』
……つっこむよ。
普通につっこんでよ。
『どっちにしろまずは武器を購入しましょう』
「そうだな……金は?」
『僕が『ケット・シー』という名前でお金を預けているのでそこから引き出してください』
「けっとしー?」
ラピスが不思議な発音で繰り返す。
『そこの預かり場にあります』
「じゃあ借りてこよう!」
果たして謎の声にしたがって見知らぬ人から金を借りていいのか?
その後請求されても俺ら払えないだろ。
……。
ユランは考えるのをやめた。
今はとりあえず従おう。
「すいませ〜ん、ケットシーでお金預けているんですが」
完璧に作り笑顔の受付嬢が微笑む。
「『ケット・シー』さまですね、いくらですか?」
「とりあえず全部くださ〜い」
お金が足りればいいんだけどなぁ。
これでお金足りずにぼろぼろのまま戦うとかいやだ。
「3827000モノームですが、財布に入らないでしょう」
「さ、三百、八十二万、七千モノーム?」
う〜ん、どのくらいすごいんだろう。
「あなたたちのレベルだと魔物1匹倒してようやく2モノームですね」
……グサッと来る解説、ありがとうございます。
「あ、財布に入る金額の上限は999999モノームです」
最初からそれで説明してください!
「じゃあ10000モノームで」
「え〜、もっと引き出そうよ!」
ラピス、お前絶対違うもの買う気だろう!
とりあえず武器買うだけだからな、この金は!!
「知ってま〜す、だって質のいい武器がいいじゃん♪」
他人から借りてるのに、能天気……。
「ありがとうございました。
死なないようにがんばってください」
ムカつくなぁ……こいつ。
そう思った瞬間、クモの人形(?)が大量に降ってきた。
「きゃあああっ、なにこれっ」
「きゃはははははっ!!」
受付嬢の悲鳴に混ざって大笑いするラピス。
「えへへへへ、バイバイ、お姉さん!」
……キサマの仕業か!!
俺はこのとき、少しラピスの尊敬した。
……いろんな意味で。

Re: え、何、ここゲームなの?【合作】 ( No.10 )
日時: 2015/03/09 17:47
名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: tsLiapE1)

「武器買おう、武器!」
何かさっきからずっとテンション高いなぁ、こいつ。
「ユランが年なんだよ!」
『年寄りは嫌ですね』
「なんだよ二人がかりで!!」
俺は正真正銘普通の中学に通う中学生です!
「私中2〜」
「1つ下なだけじゃねぇか」
まったく、何が年だ。
「おじさん、武器どんなの買う?」
「おじさん言うな!」
『僕、お勧めの店がありますよ』
こいつセレブだからきっといい店なんだろうな。
「……高いか?」
『いえ、店の主人がとても親切です』
それならいいけど。
『まだ弱小の敵としか戦えないような人にとても親切です』
……俺らのことを遠まわしにいじめてるような。
「いいね、行ってみよぉ!」
ラピスが走っていく。
まったく、これだからお子様は。
……アレ、猫も居ない。
……。
「俺だけおいてくなぁ!!!」
「俺だけ“老いてくな”?
おじさんじゃなくて、おじいさんじゃない、きゃははははっ!!」
「違うわ!」
ラピスめ〜、武器を買ったら一番に倒してやるっ!

Re: え、何、ここゲームなの?【合作】 ( No.11 )
日時: 2015/03/14 12:22
名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: tsLiapE1)

耐えろ、耐えるんだ、俺……!
確かに預金が大量のセレブのようなヤツが薦めた店だとしても、絶対に言ってはいけない。
これだけは……。
「ボロいし、ちっさ。」
いったぁぁぁああああああああああ!
俺が堪えてたのに、ラピス店の人の前でサラリと言った!!
さすがお前、俺が尊敬するだけあるな!
もちろん、いろんな意味で!
「お前、人前で……」
「そうさ、ここは狭いのが売りだからな」
……は?
って言うか、この人まさか、店のおじさん?
ぽっちゃりしてるし、商人の雰囲気はすごいあるけど。
「狭いから店の中に居るお客さん全員に気を配れる」
まあ確かに、今俺と店のおじさんとラピス(とネコ)で少し狭いくらい。
「見る目があるお嬢さんだ、きっと強くなるぞ」
いいえ、こいつはただ遠慮がないだけです。
「ここは好きな武器を試していいぞ」
試すほどのスペースがないですが。
「いや、ここに二階へ続く道があるから、上で試していなさい」
……意外と広い。
地下に降りるみたいな階段もあるし。
うーん、意外に裕福。
「お嬢さんは筋肉のつき方的に……」
店のおじさんが奥のほうから1本の剣を出してきた。
ざっと長さは1mくらい、竹刀に似ている。
『じゃあ早速試しましょう』
ちょっと待て、、俺をおいて勝手に進めるな!
「お坊ちゃんのを決めてからでも遅くはないだろう」
あのー、お坊ちゃんって僕のことですか?
いや、俺、坊ちゃんって感じなキャラじゃないんですけど。
「筋肉……ないな……」
失礼な、何ですか筋肉ないって!
「運動神経がいい感じでもないし、盗賊ならこれだろう」
悪かったですね、でも体重はかなり軽いほうですから!!
決してデブではないですから、俺!
そんな俺の(重要な)反論はさておき、店の奥へ引っ込んでいく。
出してきたのは、何か鋭いチクチクが付いた何か。
「……何すか、これ」
「見てわかるだろう、ツメだよ」
ツメ?
「こうやって手にはめ、イテッ、ちょっと待て、イタタタ……」
俺それ付けたくないんですけど、めっちゃ痛そう。
おじさんつけるの下手すぎるでしょ。
だって、手、入りきってないもん。
もっと別のサイズをつければいいのに。
「ほ、ほら、こんな感じで……」
おじさん、手が血まみれで、非常に、グロいです。
「そんなこと言わずにさ、ね?
あ、そうそう、これ手袋みたいだから手につけるとほら、♪あったかいんだからぁ〜♪」
おじさん、歌下手なんですね。
しかもそんな金属質で♪あったかいんだからぁ〜♪って、露出多いから、それ。
『決まりですね、行きましょう』
「え、ちょっと、待てよ!」
「Let’s 囲碁ぉ〜!」
ラピス、そんなマイナーなのはたぶん誰にもウケないぞ。
「じゃあ早速、試そう!」


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