コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 哀昧喪糊。−あいまいもこ−
- 日時: 2015/04/02 18:38
- 名前: めろんそーだ (ID: hDs6F9Z9)
俺は何ができるのだろう____。
これは、辛い過去を持った少女の話。
悲しい、哀しい、少年と少女の小さな愛の話。
__________________________________
こんにちは、めろんそーだです。
今回書かせていただくのは、一応「別れ」をテーマにしたお話です。
この話のシリーズ的なものも、近日スレ立てしたいと思います。4個くらい家で作ってました←
でも何個もあると更新大変なので、多分完結してからです。
更新頑張らせて頂きます。
『はじめて』の日。>>1
俺の友達。>>2
彼女と、お友達に。>>3
来栖さんって、誰?>>4
何処にいるんですか。>>7
知らない彼女。>>12
彼女と彼女。>>13
その『手』は。>>14
聞きたいのなら。>>19
じゃんけんの行方。>>20
悲しい過去。>>21
大好きと、さよなら。>>22
待ってて。>>23
俺達、友達じゃん。>>24
彼女のこと。>>25
- Re: 哀昧喪糊。−あいまいもこ− ( No.11 )
- 日時: 2015/03/23 16:59
- 名前: めろんそーだ (ID: Th22uItU)
おぉ!題名効果があったみたいで良かったです(*^^*)
コメントありがとうございます。
萌湖ちゃんはいろいろと過去を持っている子、とだけ言っておきます(´▽`)
更新頑張ります!
- Re: 哀昧喪糊。−あいまいもこ− ( No.12 )
- 日時: 2015/03/23 17:22
- 名前: めろんそーだ (ID: Th22uItU)
途中で先生の怒鳴り声が聞こえた。
でも今はそんなの全然関係ないんだ。
来栖さんを、来栖さんを見つけて、また一緒に____!
「あれ………あの子は」
栗色の髪を二つに括った女子が俺を呼び止めようとして、前に立ち塞がる。
そして彼女は、来栖さんによく似た__しかし嘘くさい__笑顔で片手を前へ向けた。
何なんだよ、邪魔なんだよ、どけよ…………!!
「ねぇ____桜庭くん。桜庭琉翔くん」
「どけっ!………は、来栖さん、は何処だよっ………」
嘲るように笑う少女の手をすり抜けようとするが、腕を掴まれてしまう。
「そんなに強引に探しても、萌湖は見つからないよ?」
「何言って……」
ふふっ、と妖しく笑う女に、
なんだか恐怖心を覚えた。
「どう?私のお話、聞いて行かない?」
「私は篠田燐火っていうの。2年C組だよ」
隣のクラスだという彼女……篠田さん。
俺と彼女は今、図書室の端っこの席に、向かい合って座っていた。
「はぁ…。お、俺は___」
「いいわよ、知ってるから」
くすくす、と小馬鹿にしたような笑みを絶やさないその姿に、だんだん俺の苛立ちが募っていく。
早く来栖さんを探したいのに、何故だかこの話は聞いておかないといけない気がした。
「萌湖を探してるんでしょ?」
彼女は俺を睨むように真剣な顔つきをしてから、また優しい笑顔に戻った。
- Re: 哀昧喪糊。−あいまいもこ− ( No.13 )
- 日時: 2015/03/23 17:53
- 名前: めろんそーだ (ID: Th22uItU)
「ねぇ……萌湖なんて構わなくていいのよ。無理しないで」
彼女はあっさりと、笑ってそう言ってのけた。
そして、来栖さんへの冷たい暴言を吐き続ける。
「あいつはね、裏切り者なの。残酷で冷たい最低な女よ。
きっとあっちだって友達なんていらないって思ってるわ。
_____それでも君は、彼女と友達でいたいと願うの?」
「当たり前だろ」
俺がそう答えると、篠田さんは安心したように笑った。
「良かった。それが聞けて安心したわ」
________え。
もしかして俺は、試されていたのだろうか。
「ねぇ、萌湖のこと好きなんでしょ」
「は、はい!?」
体中が熱を帯びたように熱くなる。
「そこの君、図書室では静かにね」
「あ、ハイ………すみません…」
図書委員さんに優しく注意されてしまう。
そんな俺を馬鹿にするように「あはは、君は面白い子ね」と言うと、彼女は真っ直ぐに座りなおした。
「まぁ、それはいいの。
桜庭くんが萌湖を大切な友達と思っていることは分かったから」
あれ?
さっきから萌湖、萌湖って_______。
彼女は来栖さんとどんな関係なんだろう。
そう思った瞬間、風が俺たちの頬を掠めていった。
- Re: 哀昧喪糊。−あいまいもこ− ( No.14 )
- 日時: 2015/03/24 18:25
- 名前: めろんそーだ (ID: nsETnIj1)
「教えて欲しい?」
俺の考えを悟ったような釈然とした態度。
「勿論」
俺の頷きを確認すると、彼女はきゅっと目を細めた。
「私の手、握ってみて?」
いくら俺だとしても、女子の手を握るなんて気がひける。
そんな風にあたふたしていると、「ふふっ」とオモチャを見つけたように笑う。
「いいのよ、別に深い意味はないわ。
貴方が私の手を握ったからって『きゃー変態ー』なんて叫ばないわよ。
…………それとも、こっちがいいかしら?」
そして、俺を試すように存在感のある胸を揺らした。
くすくす、くすくす。
彼女が笑う度に小刻みに揺れるそれに、俺の視線は熱くなる。
おい、やめろよ。俺が変態みたいじゃないか……。
火照っていく顔を隠すようにそっぽを向いたら、「冗談よ、冗談。いつか目いっぱい触らせてあげるわ」と笑われてしまった。触るつもりなどない。
「…………手、握ればいいんだろ」
「そうよ。話が分かっているなら早くして?
萌湖を見つけたいんでしょう?」
笑いながら手を差し出す彼女。………いや、決して胸なんて見ていないぞ?
「解ったよ………」
呆れ半分で彼女の手を握る。
リア充なんてものには縁もなかった俺は、小学校低学年のときから女子と手なんて繋いだ記憶がない。
いや、正確には『握ろうとした』。
彼女の手は_______。
「……え?」
全く触り心地が無くて。
俺の手のひらは、宙を掠めた。
「ふふ、驚いたでしょう?」
彼女の後ろの窓の桟が滲んで見える。
可笑しい。
人の後ろに立っているものが見えるってことは。
………透けているってことで。
俺は口を半開きにして、ぽかんとしていることしか出来なかった。
意味分かんねぇ、何なんだよこれ。
ぞっ、と寒気が走る。
ぞっ、と恐怖が襲う。
「____な、何なんだよ……っ」
「そんなに怯えないで。直ぐに分かるから」
彼女はぽんぽん、俺の肩を突いて笑う。
しかしその感触も、音すらもしなくって。
そっとその手を払いのけようとしても、俺の手は空を斬る。
_______来栖さんに会いたい、と。
恐怖心からなのか、訳もなくそう願ったのだった。
- Re: 哀昧喪糊。−あい ( No.15 )
- 日時: 2015/03/24 22:00
- 名前: *あげは(恋登P) (ID: cBiB9/nf)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=39467
タイトルとお名前を確か雑談板で見たことある名前でしたのできました〜
あげはともうします〜
哀昧喪糊……
曖昧の変形とモコちゃんの名前転換……
タイトルを作品を見てから考え直すとなんだかジワジワきますねw
タイトル付けにナンセンスな僕なので
綺麗に考えられたタイトルは好きになっちゃうのです
あと見ていくと僕の書き方に少しだけ似ているな〜とか烏滸がましくも思っちゃいましたw
1人称書きで少しビビっときた次第です
まぁ巧さは負けますがねw
更新頑張ってくださいね!
URLの僕の奴もいつかよろしくです!
あげは
この掲示板は過去ログ化されています。