コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- お兄ちゃんと妹がほしいと願う人が互いにいるのに、なぜ二(ry
- 日時: 2015/07/28 16:54
- 名前: はるる* (ID: KqRHiSU0)
お兄ちゃんがほしいなぁ…
妹がほしいなぁ…
────────────────────────────────────────・・・・
そんなこと、叶うはずもないのに思ったことがありませんか?
これは、そんな願いをもった一人の中学生と、一人の大学生の話。
No.1 作者からのお願い、ルールなど。
No.2 登場人物
No.3 予備
「「なんでお兄ちゃんと妹がほしいと願う人が互いにいるのに、二人は兄弟になれないんだろう…」」
- Re: 兄妹がほしい人同士が、兄妹でもないのに兄妹として過ごすお話。 ( No.12 )
- 日時: 2015/07/06 20:54
- 名前: はるる* (ID: KqRHiSU0)
- 参照: h
私は学校の友達と映画をみにいこうと、ゆれる電車の中、手すりにつかまってたっていた。
現地集合、場所は楠の葉ぽぽらーと。乗り換えは二回なので、この電車でつく。
休日なので、少し人が多い…
そして今日は''お兄ちゃん''ができてから二週間。
とくに何もなく、掲示板のなかでどうでもいいことを話してるだけ。
今日の学校はどうだったか、最近のニュースのこととか…
お兄ちゃんは私を見下すし、うるさいけど、そのうるささが優しさなんだと思う。
話してて結構楽しいし、本当にこんなお兄ちゃんがいたら、と話すたびに思う。
お兄ちゃんについてわかったことは、性格以外はなにも知らない。
といっても、ネットは性格もかえられちゃうのでほんとは全然違うかもしれない。
おっ、おじさんだったりして…!?なんて考えることはよくある。
それでもネットの相手と話してしまうのは、相手のことを信じているからだろうか。
出 会いがなんかいうけれど、ネットで話しているからこそいいのかもしれない。
知らぬが仏といったところだろうか。
もし、相手とあってしまってそれが今までを裏切らせたら、どうなるんだろう…
そう長々と考えてたとき、携帯から着信音がきこえた。
私は鞄から白の携帯をとりだし、電話に出た。
「もしもし…」
「あ、百愛、ごめん、遅くなっちゃうかも!」
「え?」
電話の相手は今日一緒にいく予定の横川伊久実だった。
私の一番の友達ともいえる、同じ学校のクラスメート。
「ごめん!駅のホームの書店にはいったら、面白そうな漫画があって…
す、少し見るだけだったのに、熱中しちゃって気づいたら20分たってて…
そしたら次の電車が20分後で、40分遅れるかも…ごめんね、本当にごめん!!」
……なにやってるんだよぉ、伊久実は…
「あはは、もう何やってるの?
どうせボク彼でしょ?いいよ、40分間ぶらぶらしてるから!」
「ほんと!?もうごめんね、じゃあま
ドンッ
電話に夢中してたら、周りをみてなかった…
少し後ろにさがっただけなのに、人とぶつかってしまったようだ。
「あっ、ごめんなさい!」
私が反射的にそう言うと、ぶつかった相手と思われる人がいる方からこう聞こえた。
「全然大丈夫!」
その明るい声にさそわれ顔をみあげれば、
その明るい声に似合った顔と、高い身長の男性…
この人、かっこいいな…
私はペコッとお辞儀をして、また耳に携帯をつけた。
「あ、ごめん、人とぶつかったもんだから…」
「なんだ、よかった!痴 漢にでもあったのかと…」
「まさかぁ〜」
─────────もし、相手とあってしまってそれが今までを裏切らせたら、どうなるんだろう…
「………お、お兄ちゃん!!」
おもわず声をあげた。
「え!?」
「ごめん、いくみ!今日、映画みにいけない!!」
「ちょ、ちょっと!?」
「え…?」
そして、その人は振り替える。
「ゆ、り…?」
─────────期待は、裏切られなかった。
- Re: 兄、妹がほしいと願ったことありませんか?【題名案募集】 ( No.13 )
- 日時: 2015/07/12 17:02
- 名前: はるる* (ID: KqRHiSU0)
「あ、俺甘党なんだ」
楠の葉駅から少し歩いたところにあった、ワゴンのドリンク店の前。
私の手元には氷がたくさんはいって冷たい水滴がひたたるサイダーと、
私の目の前には砂糖をいっぱいいれたあつあつのコーヒーをもった背の高いイケメン…
「あは、以外?暑いのは好きなんだけど、苦いのって飲めないんだよねぇ…」
ストローを口に入れ、サイダーをのむ。 風があるし、ちょっと寒い。
「でもコーヒーの味は好きなんだよなぁ。てか、付き合わせてもらっちゃって平気なわけ?」
「たぶん…」
…なんでこんなイケメンさんとジュースなんか飲んでいるのかというと…
────────────────────────────────────────────
いくみと話しているとき、さっきぶつかった人の持っていた携帯の画面にふと目がとまった。
そこで目にはいったのは、これからの未来をかえるものだった。
303:匿名:2021/10/31(水) 20:49 ID:qwe1
なんで?
304:ゆり:2021/10/31(水) 20:50 ID:asd4
通学で… 自転車つかれるよ…
305:匿名:2021/10/31(水) 20:52 ID:qwe1
1㎞ぐらいだろ?
306:ゆり:2021/10/31(水) 20:52 ID:asd4
うん、そんぐらい
307:匿名:2021/10/31(水) 20:55 ID:qwe1
近いじゃん
それは、私とお兄ちゃんしかみることのできない蓮の池のスレッドだった。
私はまさかと思いながらも一瞬で悟ったのだ、この人が私の''お兄ちゃん''なんだと…
「お、お兄ちゃん!?」
あり得ないながらも気持ちをおさえられずお兄ちゃんの名前を口にした。
こ、この人がお兄ちゃん…?リアルお兄ちゃん!?
私はお兄ちゃんかもしれないその人を見つめた。
そしてその人は驚いた顔で振り向き、私のユーザーネームを口にした。
………この人だ………
──────────────────────────────
- Re: 兄、妹がほしいと願ったことありませんか?【題名案募集】 ( No.14 )
- 日時: 2015/07/20 21:59
- 名前: はるる* (ID: KqRHiSU0)
「あ、よう、久しぶり…」
「久しぶりです、ほんと。」
泰彦さん(昔はそう呼んでいた。影では呼び捨ても。)とは家が近くてもあまり話すことはなかった。
しかしそれは、私が泰彦さんをさけていたからで。
私が遊んだり話したりしたのは5歳ぐらいだけだと思う。
泰彦さんは一緒に遊んでくれる、明るくて優しくていい人で…
それでも泰彦さんをさけるようになったのは、自分のせいだ。
「まさかこんなふうに再開するなんて…」
相手も困ってるようだった。
相手も私のことは別に好いてるわけじゃないと思うし、会いたくもないだろう。
私も会いたくなかった。でも会わずにいられてもネットですでに話してたんだ…
「…今まで、泰彦さんと話してたんですね、私…」
そう思うと恥ずかしい。お兄ちゃんがほしいとか、この人に知られてしまった。
「そういうことだなーあっ、百愛だから百合か!」
泰彦さんはひらめいて嬉しそうな顔で、笑顔でこっちをみた。 その笑顔をみて何故か腹が立った。なんでわたしといて笑えるの…?
「てかちゃんと『お兄ちゃん』って呼べよ。泰彦さんって昔のまんまじゃねぇか… でも百愛が妹でよかった!すっごい嬉しいわ、俺!!」
…なんで……?
「お前のこと、ゆりじゃなくて百愛でいい?スレッドも俺たち以外みれないし…」
「いいですけど…」
「百愛、ほらお前も!」
「え…?」
「だからお兄ちゃん!」
「お兄ちゃん…」
クスッあらためてこの泰彦さんに向かっていってるなんて可笑しい
「声小さいなぁ…ほらもう一度!」
「おっ、お兄ちゃん!!」
「そうそう、偉いなぁ百愛。百愛が妹だから、好き勝手できるもんなー」
好き勝手ってなんだろう、と思ったが、お兄ちゃんがそう言って頭をなでるので、
それはとてもホクホクする気持ちで、そんな不安と疑問の気持ちもすぐに消えていた。
「てか一応兄弟だろ?敬語とかつかうんじゃねぇよ? 遠慮せずびしっと! あの頃の俺たちじゃないんだ。それにスレじゃお前…」
…わかりました じゃあまあ礼儀として…
「よろしくね、お兄ちゃん!!」
そう心を込めていうと、お兄ちゃんは顔を真っ赤にした。
こっちも恥ずかしくて爆発しそうなんですけど…
「ああ、宜しくな!!」
無邪気に笑ったその笑顔は昔のままにみえた。
- Re: 兄、妹がほしいと願ったことありませんか?【題名案募集】 ( No.15 )
- 日時: 2015/07/24 15:28
- 名前: はるる* (ID: KqRHiSU0)
「ふぅ…」
10:26、自分の部屋。 息を漏らしてベッドに座り込む。
今日はいろいろありすぎて、まだ頭の整理がちゃんと…
お兄ちゃんとはあの後、メールアドレスを交換してから解散した。
スレッドで話せるんだから交換する必要なんてない、と私は言ったけど、
もし誰かがなんらかの事故で個人情報をそこでみてしまったら、ということだったので交換した。
その後はいくみにちゃんと話をつけて、また行こうということになった。
それから普通に家に帰って、ご飯食べて、風呂はいって、勉強して…
そして今。
これから私とお兄ちゃんがどう接するのかはわからない。
個人情報がふくまれている話以外はスレッドで話すし、 メールもつかうかはわからない。
これからもう話すこともなくなるかもしれない。
私は…できればもう話したくないと思っている。 ''あのこと''について言われたら、何かされたら、と考えてしまう。
そう思っているのに、思っているのに、
私は暇があればパソコンをあけては「.」を開いてこまめにリロードしてしまうんだ。
私は完璧、お兄ちゃんともっと話したいと、甘えたいと思ってるんだ…
─────────────────────────────────・・・・
- 別に出 会い厨とか、そんなんじゃないからね? ( No.16 )
- 日時: 2015/07/27 14:34
- 名前: はるる* (ID: KqRHiSU0)
んっ、ふぁ……
瞼をあけてもいつもの光景。自分の部屋、自分のベッドに寝ている自分。
時計をみると7:56。 少し、寝坊だな…
昨日はあれからそのまま寝ちゃったんだ… 起きなきゃ…
私はむくっと布団からでた。
今日は月曜日だけど、先週の授業参観の振り返りなので休みだ。
特に出掛ける用事もないので、長袖、ショートパンツ、スパッツをタンスからだした。
机のひきだしに入っている眼鏡ケースから赤色の眼鏡をかける。
ぼやけていた視界が、はっきり見える。
赤は一番、私に合う眼鏡の色だと思う。
朝御飯を食べること、掃除するために一階に降りた。
それらがすんだ二時間後にはまた同じ場所にいた…
「暇…」
親は仕事。じゃあ自分は勉強をしなくてはいけないのだが、 どうもこうもする気にはなれない…
さっき「.」を開いても返信はされなかったし、相手は20歳をこえてるはずだし、
休みなのはうちの学校だけなので、仕事か学校にいってるはずだ。
暇だ、暇じゃないけど暇すぎる…
それから枕を抱きながらベッドの上で座り込んでボーッとしてた。
すると左耳からあり得ない声が──
「暇なら遊んであげようか?」
聞こえた方を向く、そこにはドアに寄りかかって立っているお兄ちゃんの姿。
「え、なっ、泰彦さん!?」
「だからお兄ちゃんだって。」
そう言いながらお兄ちゃんは笑って私の部屋に入る。
何で泰彦さんが!?勝手に家に上がりこんだわけ!?
「そんな驚かなくてもさぁ…急に入ってきたのは悪いと思うけど…」
がっかりした顔でため息をつく。
「なんでお兄ちゃんがここに、いるんですか!?」
急に自分の部屋に特に仲もよくない男性がいきなり入ってきたんだ、そう聞く以外はない。
「ああ、今住んでる家のおとなりさんからこれを貰ったんだ…」
………?
お兄ちゃんは背中で隠れていたビニール袋を前に出した。 その袋の中身は…
「ピーマン…」
袋の中に入っていたのはどう見てもおいしそうなピーマンだった。
「ほら、俺、苦いの苦手なんだ。それで百愛にあげたいなーっと思って…
家、もしかしたら昔と変わってないかもって思ってここまで来たんだ。」
「鍵は…?」
「え、普通に空いてたけど…昼間なんだから、空いてても普通だろ?」
「あ…でも昔のことなんてよく…」
「そりゃあ細かい場所、覚えられないかもしれないけど、
大抵は覚えればすぐわかるし。 だってここ、並みの家の大きさじゃないし…」
そう、私は成績優秀な親のお陰で裕福な生活ができている。
この家も普通の家の3倍は…
「な、いいだろ?親が来ても俺、顔見知りだし…百愛ともっと仲を深めたいなーと。」
真剣な表情。
うっ、駄目だ…
「わかりました。どうぞ座ってください。」
そう言って私は立ち上がり部屋にある椅子を机の前に用意した。
「これはどうもーねぇ、何する?」
お兄ちゃんは椅子に座り私に訪ねた。
「んー……なんでも……」
私は友達と遊ぶときもこう対応してしまう。
自分が提案したものが相手に悪く思われそうで、言えないのだ。
「へぇ、なんでもいいんだ。」
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