コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- どっちなんだろ
- 日時: 2015/07/12 09:14
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
突っかかってきたり
怒ったり
かとおもったら急に優しくしたり
あの子は何を考えてるんだろう
- Re: どっちなんだろ ( No.4 )
- 日時: 2015/07/20 13:56
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
紫「ねぇ、なんで手のひら見てたの?」
桃「…俺も早く好きな人作んないとおいていかれるなぁ〜って」
これは嘘だ
曖昧でも何でもない
ただ宇野ちゃんを騙すだけの嘘だ
紫「なぁ〜んだ」
そのあとは何気ない会話をいつも通りして
宇野ちゃんの家まで送った
って言っても三軒隣だから近いんだけどな
紫「じゃぁね
ありがとう 秀太」
桃「うん じゃぁな」
宇野ちゃんは何でかいつも送っていくたびに
ありがとうの後に秀太と呼ぶ
それも優しい声で…
部屋に戻るとまだ宇野ちゃんがいた形跡が残っている
散らかった本を片付けながら
ふと思った
ーなんか顔が赤くなかったか?ー
それに左手の親指を握ってた
これも宇野ちゃんの癖で病気の時にする癖だ
桃「おばさん気づくかな」
宇野ちゃんは風邪を引いても学校に来る
誰も風邪に気づかないほど元気に振る舞う
桃「電話しないと」
少し緊張しながらボタンを押す
プルルルと機械の音がまた胸の鼓動を早くする
紫「はい」
桃「あれ?宇野ちゃんお母さんは?」
紫「今日出張、お父さんは夜勤」
桃「大丈夫?」
紫「何が?てか、秀太が電話してくるなんて珍しいね」
桃「熱あるでしょ」
紫「ないよぉ〜
もぅ私元気だったじゃん」
桃「分かった」
電話を切る
行かないと
また、倒れてるかもしれない
前にもこういう事があった
そのとき見つけたのも俺だ
ピンポーン
走ったら5秒もたたない
でも焦って変な汗が出る
紫「はぁ〜い」
カチャ
少し驚いた宇野ちゃんは困ったように笑った
紫「大丈夫なのにぃ〜」
そんな言葉は無視して
おでこに手を当てる
熱い
桃「前に言ったよね
病気だって分かってるんだったら言えって」
紫「うん」
桃「家入って良い?」
紫「いいよ」
まだ困った顔で笑ってる
多分人に心配されてることに慣れてないのだろう
- Re: どっちなんだろ ( No.5 )
- 日時: 2015/07/23 19:40
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
桃「ちゃんと着替えた?」
台所に向かいながら聞くと
紫「うん。あっあたしも手伝う」
桃「ダメだって!後でおかゆ持って行くから上で寝てて!」
紫「だって暇なんだもん」
桃「あのねぇ」
紫「あーーー!分かった分かった!じゃあそこで寝てるから!」
- Re: どっちなんだろ ( No.6 )
- 日時: 2015/07/26 14:59
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
と言いながらその辺に放っておいたクッションを重ねて寝る
桃「そこじゃ余計に疲れるから」
紫「ん」
桃「ん、じゃない!行くよ!」
その時無意識に繋いだ手を宇野ちゃんがふりほどいた
紫「わかったから
自分で上に行けるから、秀太ママは心配しすぎだよ(笑)」
桃「あぁ…」
…笑ってない
怒ってるのか?そんな感じじゃなかったな
- Re: どっちなんだろ ( No.7 )
- 日時: 2015/07/30 20:54
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
顔が俯いてるから髪に隠れてよく見えない
桃「宇野ちゃん?」
そんなことを思っていると階段でしゃがみだした
桃「宇野ちゃん!?」
紫「……っ」
桃「汗かいてる
部屋連れてくよ」
紫「ん〜」
見るからにだるそうな顔を見ると
自分が居たのになんでここまで放っておいたとか
取り返しがつかないような考えが脳裏をよぎる
桃「ふぅ〜」
宇野ちゃんはちゃんと食べてんの?ってくらい軽いけど
さすがに2階はきついな
桃「お粥とか冷えピタとか持ってくるから
ジッとしててね」
答える余力も無いのか反応がない
とりあえず、冷えピタが先だ
急いで足音が響かないように降りる
桃「冷えピタ冷えピタ」
捜し物を無意識のうちに唱えるのは人間の本能かな
とか考えながら探してると背中に温もりを感じた
桃「宇野ちゃん?」
紫「……」
桃「ジッとしててって言ったのに」
紫「……ぐぅ」
- Re: どっちなんだろ ( No.8 )
- 日時: 2015/08/01 16:00
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
桃「もぉなんで無理するかなぁ〜」
さすがに2回も上に連れて行くのは辛いのでソファに寝かす
桃「冷えピタ」
お!あった!
おでこを手で計ってみる
熱い
冷えピタをはると少し表情が安心して見える
桃「お粥」
これでも料理は得意な方だ
人並みより早く美味しくできたと思う
桃「宇野ちゃぁ〜ん」
紫「ふぅ〜ん」
桃「お粥できたよ
体起こせる?」
紫「うん ありがとう」
桃「どう?少しは楽になった?」
紫「うん」
冷えピタもうぬるいだろうな
おでこにそっと触れると
桃「やっぱ熱いな」
冷えピタをかえると
紫「きもちいい」
桃「ん。良かった」
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