コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 壊れた恋の羅針盤。【12歳冬】
- 日時: 2016/11/11 23:54
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: cSy8Cn7x)
はじめまして、もしくはこんにちは。
ことりです。
「壊れた恋の羅針盤。」今作で個人としては四作目の執筆となります。
処女作「私は君の連絡係」を執筆中、ふと恋愛ものが書きたいと思い、スレッドをたてた始末です。
ちなみに、漫画「砂時計」をもとにしていますが、先の展開は大きくかわります。似ている、と思われた方。すみません。
それでは。
*
「全ては12の冬_____」
○=羽山麻里=-hayama mari-○
●=島田大地=-shimada daichi-●
●=月夜文= -thukiya humi-●
○=月夜立夏=-thukiya rikka-○
*目次の目次*
【零章】 >>1
【12歳冬】 >>2
*お客様リスト*
・夏目 織 様
・ゆきうさぎ(ふわもこ) 様
・みーこ 様
・スミレ 様
・K(*^▽^*) 様
・恋桜 様
・相良 様
・湯桁のろま 様
スレ立て日*H27.7.18
- Re: 壊れた恋の羅針盤。【12歳冬】 ( No.6 )
- 日時: 2015/08/17 13:02
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: sGTz9jZf)
どのくらいたったろうか、家をとびだしてから。
自問自答を繰り返す。
携帯なんて類いのものは私はもってない、ましてやスマホなんてもっとも。
いや、もってないというのは現在形であって、もっていた、という過去形となる。
つまり現在もっていないのだから時間も確認できない。
携帯は、お父さんとお母さんが離婚するちょっと前くらいに解約した。
別に未練も後悔もない、
携帯に関しては。
ただ、ただ離婚だけはしてほしくなかった。
離婚だけは。
*
あれは去年の冬だったと思う。
クリスマスの日。
どこの家庭もクリスマスパーティーなんていうしゃれた名前でごちそうを食べる日、そして愛のある家庭の子供はプレゼントをもらえる日である。
もちろん、私の家もケーキやチキンを用意して、サンタさんからのプレゼントを楽しみにしていた。
そんなとき、家の電話のコール音がなった。
____pipipipipipipipipi
嫌な予感はしていた。
そして、その予感は的中することとなる。
「麻里、お父さんね、雪で電車が動かなくてすこし遅れるって。
先にご飯食べておいてってさ」
このとき、あーあ。とは思った。
この後のことを知らずとして。
でも、子供にとってクリスマスとは一大イベントなのだ。
そう簡単に家族バラバラで過ごすのをあきらめるわけにはいかない。
「ねぇ、お母さん。お父さんを駅までむかえにいこうよ!」
「う〜ん...それもそうね、お父さんには内緒で行ってお父さんを驚かせちゃいましょ!」
「うん!」
私が。
私がこのときこんなことを言ってなかったら。
言わなかったら。
そのまま家にいたら。
扉を開けなければ。
私は。
私達は。
壊れていなかったのだろうか。分からない。
でも、
もしかしたら、
お母さんはこのときすでにお父さんの浮気に気づいていたかもしれない。
- Re: 壊れた恋の羅針盤。【12歳冬】 ( No.7 )
- 日時: 2015/08/19 15:37
- 名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: X7Da.dhQ)
- 参照: ちほりん→とらじ、澪羽、*織*→夏目織
ヤッホーことりーっ!
新作ってこれでよかったよね??
哀愁物語にコメント有り難う!☆⌒(*^∇゜)v
続きがすごい気になるー!
《私は君の連絡係》に最近行けてなかったから今度コメしに行くねwww
更新お互い頑張ろう!
更新待ってます!
- Re: 壊れた恋の羅針盤。【12歳冬】 ( No.9 )
- 日時: 2015/08/26 20:40
- 名前: ゆきうさぎ(ふわもこ) (ID: GWViUNAG)
おじゃまします♪
ゆきうさぎって言います(*^^)
読みやすくて、話の続きが気になりますw
わたしは吹奏楽の話を書いてるんですけど、ことりさん
文才あってうらやましいですw
- Re: 壊れた恋の羅針盤。【12歳冬】 ( No.10 )
- 日時: 2015/08/28 20:22
- 名前: ことり (ID: /bKE8PZK)
織>>コメありー!
新作これだよー!最近更新してなくてやばいw
お互いがんばろーね!
ゆきうさぎさん>> コメントありがとうございます!
文才なんてありません。笑
最近更新できてませんが、土日にはするのて、よかったら見てください!
*皆様*
土曜日日曜日には更新致します。
- Re: 壊れた恋の羅針盤。【12歳冬】 ( No.11 )
- 日時: 2015/08/29 13:42
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: /bKE8PZK)
扉を開けると、白銀の世界が広がっている。
そう信じていた私はバカだった。そして、そんなことを言った父も愚かだった。
「お母さん、行こ!」「うん」
どのくらい雪が積もってるんだろう、雪遊びできるかな。
そんな期待を胸に抱いて、その扉を私は開けた。
___波乱万丈な物語が始まると知らずして。
「あれ?お母さん!雪降ってない!」「そうねぇ・・」
降っていないだけではなかった。
積もってもいなかった。
さっき、ぱらぱらと雪が降っていたのだが、すぐ止んだ。
お母さんは知っていたのではないのだろうか。
そんな雪じゃ積もりもしないし、ましてや電車も止まらないことを。
知っていたのだろうか。
父の嘘を。
父の______________浮気を。
「麻里、きっと電車もう動いてるわよ。行くのやめましょ」
だから、必死で止めようとした。
「ね?」
分かってしまったら、見てしまったら、止められないから。
________認めたくなかったから。
「いや!行く!」「でも、もう駅にいないかもよ?」「じゃあ、電話する!」
全て、私が原因。
私が、言わなかったら。
私が。母が。
どっちにしろ、いずれ母は認めざるをえなかったのだ。
「もしもし、どちら様?圭ちゃんに用ですか?」
電話に出たのは父じゃなかった。
はっきりと聞いたのだ、この耳で。
圭ちゃん・・・父のことだ。
「え、誰?」
そして、私は言ってしまった。
聞いてはいけないことを。
母の耳にいれてはいけないことを。
「私?圭ちゃんの恋人」
「え・・・・・恋人?」
その言葉を母は聞いてしまった。
聞いてはいけないその言葉を。
「麻里、電話かして」
静かに冷淡に母はいい放った。
その雰囲気に圧倒されて私はつい電話を渡してしまった。
それが私の最大の人生のmiss,
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