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呪われ王女と、限りなくO型に近いA型勇者。
日時: 2015/08/12 17:53
名前: 雪見だいふく (ID: DcPYr5mR)


はじめまして! 雪見だいふくです。
「王女と勇者」、閲覧ありがとうございます♪
書き始めたばかりの初心者なので、まだまだ未熟な部分もありますが…応援、よろしくお願いします!

今作は、ファンタジー × 恋愛モノとなっております!w

ではでは、さっそくw↓


*あらすじ*

舞台は人間界の裏に存在する、「カルストニア王国」。この国の王位の決定は、男女問わず、すべて魔力で決まる!

「王位なんて関係ないし」。
国一番の力をもつハルル。だが、そんな彼女にとって、王位はめんどくさい存在だった。

ある日、森に迷いこんだハルル。
彼女はかくかくしかじか、魔女によって呪いをかけられてしまった!

呪いをとく条件は、心の底から誰かを愛せるようになることーーーー。


彼女の呪いはとけるのか、愛する者のいないまま死んでいくか。
運命を握るカギは、A型勇者に託された!



…と、いう風になっています!
楽しんでいただければ、なによりです♪

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Re: 呪われ王女と、限りなくO型に近いA型勇者。 ( No.10 )
日時: 2015/08/15 08:56
名前: 雪見だいふく (ID: DcPYr5mR)

ネタバレしたいいい!!
でもできませんよねw
というか、そろそろLOVE要素も…

ではでは↓


*第七話*


ハルル (勝っちゃった♪)


しゃくしゃく…

「ふっ、副長ぉぉおお!」
「ご無事で何よりですっ!」

…しゃくしゃく……

「いや、マジで死ぬかと思いましたぁ」
「うわああああ!! 副長おおお!!」

しゃく………


「ああああ、もうほんっと、うるさいんだけど!?
家に帰ってからやりなさいよぉ!」


30分前。
あの戦闘が終わってから、
傷だらけにしてしまった副長をみんなで慰めろやァ!!
みたいな雰囲気になっていた中、
私はひとりクッキーを頬張っていた。

こんな、こんなイカツイ男たちの前で食べるクッキーなんて、
最高にマズイよ!


「お、おい! 副長が何か言うぞ!」

そうですか!! (ヤケです)


「……驚いた、ハルル=ユリーカ…」

「ええ、驚きですよ…
だってクッキーがこんなにマズイんだもーん!!」


チルニに殴られたので、大人しくしているとしよう。

「…彼女こそ、王位を継ぐにふさわしいだろう…」



「すとーっぷ!」

歓声を遮断してごめんなさい?
でも、私はそういうの、めんどくさいな。

「っ、な、なぜ…」
「えー? だってさ、そんなのやらせたい人にやらしときゃあ、
いいんじゃないの?

私ね、もともと反対だったんだ。
こういう魔力だけで王位決めちゃうの。
馬鹿みたいでしょ? そう思わない?

しっかり国のことわかってて、
もちろんリーダー性は必要不可欠でしょ?

私はね、クッキー食べてるだけで充分なんです!
他になにもいらないの〜!」

………



………………あ、あれ?

またこんな空気?
これ二度目?




「ちょー!! なっ、何言ってんのよアンタ!!?
仮にもここでそーいうこと言っちゃ、
アンタ死ぬわよ!!」




「……………

 えー!!」


Re: 呪われ王女と、限りなくO型に近いA型勇者。 ( No.11 )
日時: 2015/08/15 15:25
名前: らいとー (ID: DcPYr5mR)

久々にきたら、結構更新されててよかったです♪
はやく、ラブコメに期待ですっww

Re: 呪われ王女と、限りなくO型に近いA型勇者。 ( No.12 )
日時: 2015/08/15 15:30
名前: 雪見だいふく (ID: DcPYr5mR)

わーっ、わーっ!
すみません、あともう少しで
ハルルと○○○○(ピー)が出会うので!

こっちとしても、超ネタバレwktkなのでっ!!ww
早めに更新できるよう、頑張りますね!

Re: 呪われ王女と、限りなくO型に近いA型勇者。 ( No.13 )
日時: 2015/08/15 16:35
名前: 雪見だいふく (ID: DcPYr5mR)

*第八話*


ハルル (こっ、ころ……!?)


「い、いや! だってホントのこと言っただけだし!?
そーやって、簡単にポンポン人殺すでしょっ?
そーいうとこも、いけ好かない!」

だから私は、王位なんて継ぐつもりはない。

「……いや。正論だ」
「副長っ…?」
「彼女の言う通りだと、俺も思う。
この意見は王に背くとされるが…

行くぞ、お前ら。
俺のあとは、よろしく頼む…」


ん? どういうこと…?

ぽかんとしている私に、
チルニが小さく耳打ちしてくれる。

「…だからね、国は絶対王政でしょ。
王の下に仕える存在の兵士さんが、
そんなこと言っちゃうと……
言いづらいけど、解雇? クビになっちゃうってことよ…」

「で、でも、部下が言わなければ
いいんじゃないの?」
「いいえ、隠し事は王の下において
厳重に取り締まわれているの…」

最悪の場合、処刑が待ってるの。

絶望しか、ないのよ。



じゃ、じゃあ、あんなこと、
私が言わなければ___


「では、失礼した。お嬢さんと…
ハルル=ユリーカ殿」

___こんなことに、
ならずに済んだの?



呆然とする私をよそに、
家の中の人は減っていく。

クッキーを食べる手さえ止まって。


あ、私___私、どうしたら…

私と肩がぶつかった。
最後に出ていく兵士さん。



恨みと憎しみに染まった目と、
氷のような冷たさを残して。





「………お前のせいだっ…」





泣いていた。

Re: 呪われ王女と、限りなくO型に近いA型勇者。 ( No.14 )
日時: 2015/08/15 19:34
名前: 雪見だいふく (ID: DcPYr5mR)

この先一体どうなるんでしょうか(泣)

では、すたーとです♪↓


*第九話*


キリサ 小さな村の会議中…


「どういうことだッ!! また、
また魔女が出ただとッ!!」
「お、落ち着いて…」
「落ち着いてなんていられるかッ!」

 うわあ、やばい。相当な修羅場だ。

「5年前に滅んだはずの、
あの忌々しい魔女がっ…!」
復活しただなんてッ…
そう言い、うなだれてしまった。


ひゃー、気まずっ! 
すぐ逃げ出したい……。


「魔女対策本部の我々としては、
もう一人も……犠牲者を増やしたくない」

うわべッ面だけの、
リーダー気取りのこのオッサン。
頼むばかり。自分の腰は上げないんだ。


「そこでだ。勇者とまで崇められた、
君___キリサ=ターライトの名、
もう一度挙げてくるんだ」



…………は?


いや、いやいやちょっと待って。

挙げて___『くるんだ』?

どういうこと。 あれ、もう決定しちゃったのか?


「聞こえたかね、キリサ。
君を魔女狩りの勇者として、暗黒の森に派遣することになった」



どくん、どくん、と。
さっきから心臓が煩い。呼吸も荒い。
嫌な汗が、全身から噴き出る。

どういうことですか?

もう一度、僕に___



「君に、この村を救ってほしい」


___死ねっていうの?





…戦争の絶えなかった昔、
この村まで炎がやってきた。

母さんと父さんを、まるで僕に見せつけるように___

立てなくなるまで殴られ、蹴られ、罵倒され、
目の前で焼かれて、

死んでいった。

両親の死は、僕の死と同等だ。


痛みがわからないの? ねえ?

「聞こえているか、キリサ」
「っ……」

気がつくと、目の前にいたあの
「殺人者」は血まみれになっていた。

そこからだ。
勇者と呼ばれるようになったのは。



勇者? 笑わせてくれるよ。
一時の感情に任せて、
全員を『鏡』魔法で殺めてしまっただけなのに。



村長は、僕の肩をポンとたたいた。

「悪いがね、もう決まってしまったことなのだよ。
あとはよろしく頼んだぞ、

『勇者』くん」



___こんのッ、クソジジイ!!




いけない! 
もう、鏡は使わないと誓ったじゃないかっ!!

なんとか怒りを静め、
荒い呼吸のまま___



「おいっ、キリサ!!?」








___僕は知らない所へ。


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