コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 私の夏〜2015〜
- 日時: 2015/09/02 21:28
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
あの夏は特別でした
戻れるなら戻ってみたいけど
今はまだ思い出でいい…
- Re: 私の夏〜2015〜 ( No.6 )
- 日時: 2015/09/19 20:12
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
********************
「夕樹くん昔と感じ違うね
前はもっと泥だらけのイメージだったんだけど」
「誰のせいで泥だらけだったのか思い出せ」
そうだったそうだった
昔もこんな風に夕樹くんのこと連れ回してたっけ
「あっれ〜夕樹」
「あっ、はやとさんおはようございます」
誰だろう
木の上にのぼるとか猿みたい
「よっと」
まるで漫画みたいな登場のしかたに少しビックリしたけど
「はやとさん!飛んじゃダメです!」
夕樹くんの言葉が言い終わる前に飛んでしまった“はやとさん”は
鞄を木に引っかけて顔面から着地
「だから言ったじゃないですか」
「おせぇ〜よ」
「そんなんだから“猿もどき”って言われるんですよ
てか先輩、鼻のとこ血がでてますよ」
「こんなもんほっときゃなおるって」
おおざっぱな“はやとさん”は鼻を手で拭いてかっこつけて
笑った
いやいやダメでしょ
「私カットばん持ってるんでちょっと待ってください」
「別にいいって」
「はいはい先輩黙って言うこときいて」
昨日買ったばかりの新品のハンカチで鼻を拭き(あ〜あ、もったいない)カットばんをはった
はることに夢中で顔の近さなんて気にもしてなかったけど処置が終わると目があった
「「わあ!」」
「小夏も先輩も何してるんですか〜」
呆れた夕樹くんの声がしたけど今はそっちよりも驚いて心臓がどきどきしてる
- Re: 私の夏〜2015〜 ( No.7 )
- 日時: 2015/09/21 22:15
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
「わ、悪かったな…小夏ちゃん?」
「いえいえ」
気まずい会話を少ししてお互いが夕樹くんに助けを目だけで
求めた
「夕樹の彼女か?」
「ちっちがいます、小夏は…」
少し考えてる夕樹くんにドギマギする
友達…だと思う
だってまだ、再開したばっかりだし好きではないはず
だからこの胸のドキドキはさっきの先輩の時のだと思う
「友達?つーか幼なじみ風な感じですかね」
「風ってなんだよ(笑)」
うん、まだ大丈夫だ
ぜんぜんガッカリなんてしてない
「小夏いくぞ」
「あっ、待って
カットばん足りなくて困ったらあげますんで!では!」
まだ少し耳の赤い“はやと”先輩に会釈をして夕樹くんを追いかけた
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小夏ちゃんか…
あいつに似てるな…
「夕樹!」
夕樹の背中に向けて叫ぶ
「恥ずかしいですから大きい声ださないでください!先輩」
「夕樹くんも大きいから!」
バシッと背中を叩いて大げさに咳をする夕樹をみると
あいつを思い出す
「なんで今さら」
「なんか言いました〜?」
「何もない
彼女のこと大事にしろよ!」
「なっ、彼女じゃないです!」
言ったな
じゃあ俺が奪ってやろうか〜
って言おうとしたけどノリで言いたくなくなった
案外この胸の音は本物かもしれない
- Re: 私の夏〜2015〜 ( No.8 )
- 日時: 2015/09/27 13:27
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
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「ここ学校?」
「うん」
都会っ子の私にとっては人が少ない、というのが初めの印象
「こんなもんだよ田舎は」
「そうか」
友達できるかな
どんな人がいるんだろう
恋人もほしいよな
夕樹くんは好きな人いるのかな
だったらさっきの“守って”は困らせちゃったかな…
「職員室いくんだろ?」
「あー…大丈夫!自分でいける!じゃあね!」
些細な疑問だったはずなのにこんなにも動揺しちゃう
………てか、ここどこ!?
なんでこんなに複雑な構造なのよ!
逆ギレもいいとこだがこういうときに限ってやってしまう自分に
腹が立つ
「あれ?さっきの子じゃん、小夏ちゃんだよね?」
「あ、はい!はやと先輩ですよね?
ごめんなさい(笑)わたし顔覚え悪くて(笑)」
「あはは(笑)そりゃ不便だね(笑)」
- Re: 私の夏〜2015〜 ( No.9 )
- 日時: 2015/10/07 20:39
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
「もしかして…」
「はい、ご想像の通り迷子です」
「夕樹は?」
「お世話になりすぎてるからこれくらいと思ったんですけど…」
「あーじゃあ、連れてってあげる」
「大丈夫ですか?時間」
その質問には答えず行くよ〜と言いながらスタスタと前を歩いていく
……が、
「ぶっ!」
追いかけていた背中にぶつかった
「あぁごめんね」
「大丈夫です。飛ばしすぎました、それより…」
なんで止まったんだろうと思いながら前を例の背中からのぞき込む
「夕樹くんじゃん!」
「小夏、なんではやと先輩と一緒なんだよ」
「いやぁ〜夕樹くんにお世話になりすぎかなと思って一人で職員室を
探してたんだけど…」
「迷子か」
すぐに当ててしまう夕樹くんがすごいのか当たってしまう私がアホな
のか…
- Re: 私の夏〜2015〜 ( No.10 )
- 日時: 2015/10/14 19:45
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
「はい、そうです…」
「まぁそう怒るなって」
「別に怒ってません」
ふ〜んとかなんとか…
私はとにかく職員室に行きたくて窓から探してると
「キャーーーー!はやと先輩!夕樹く〜ん!」
二人とも愛想笑い(?)で手を振り替えしてる
「へぇ〜二人ともモテるんだぁ〜
以外ですね!」
「それは誰に言ってるの?小夏ちゃん」
最後が敬語になってしまったから自分に言われていると
気づかれてしまって慌てて訂正
「たまたま敬語になっただけですから!」
頭のうえで手を合わせる
するとその手が大きい手に包まれた
夕樹くんだ…
「もう行くぞ、遅刻する」
「うん」
こりゃモテるよねぇ〜
後ろを向くと先輩もどっかにいってる
本当に謎な猿もどき先輩だな
「おい」
「ん?」
「ここが職員室だから
覚えろよ?」
「大丈夫!大丈夫!じゃあ、ありがとね!」
「おう」
頼りがいのある背中に少し見とれてしまった
「いけないシャキっとしなきゃ!」
カララララ
「失礼します。転校生の岸田小夏です
担任の先生はどこですか?」
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