コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 私の夏〜2015〜
- 日時: 2015/09/02 21:28
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
あの夏は特別でした
戻れるなら戻ってみたいけど
今はまだ思い出でいい…
- Re: 私の夏〜2015〜 ( No.1 )
- 日時: 2015/10/17 14:53
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
登場人物
○岸田小夏
・高校1年生
・親の離婚で引っ越しした先で好きな人ができた
○稲里はやと
・高校2年生
・小夏の引っ越した先の学校の先輩
・あだ名は「猿もどき」
○武田夕樹
・高校1年生
・小夏の初恋の人(ただし、小夏は忘れている)
・サッカー部のエース
○本木杏奈
・ツンデレな女の子
・夕樹と和一と中学からのつきあい
○南 和一
・うるさいが以外と周りを気にする
・杏奈のことが好き
- Re: 私の夏〜2015〜 ( No.2 )
- 日時: 2015/09/09 21:58
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
〜2015夏〜
「ねぇお父さん、これどこに置いとく〜?」
「キッチンの辺りに置いとけ」
そう私はこの夏引っ越しをしました
でも、ただの引っ越しではなくて…
「すまんな小夏
お母さんの方がよかっただろ?」
普通そう言うこと聞くかなぁ〜
でもまぁ、お父さんらしいわな
「そんなことないよ
それにこの町私は好きだよ」
「そうか…」
「そうそう!次そんなこと聞いたら怒るからね!
分かった?」
「うん!」
うん!って…40過ぎたおじさんが…(笑)
でもこの町は本当に好き
何でか分かんないけど…
でも、その理由も見つけられると良いな
「お隣さんに挨拶しにいかんか〜?」
「わぁ〜素敵!そう言うの憧れだったんだ!」
「はよ〜」
「おまたせぇ〜って言うほど時間かかってないけど…」
「あほぅ、男やったら3分もかからんぞ」
「言うても私も5分以内で着替えれるし!」
こんなアホなやりとりは私たち親子の日常
たまにイラッとするけど大抵は楽しい
「熱いなぁ〜」
「そりゃお父さんが夏やのに長袖やきやろ〜」
「はいはい」
ピンポーン
『はい、どちら様ですか』
「あ、えっと隣に越してきた岸田と申しますが挨拶に来ました」
『まぁ!少しお待ち下さい』
「お父さん良かったね!優しそうな人や!」
「そうだな!」
カチャ
「まぁまぁこんにちは〜」
「こんにちは!岸田です!よろしくお願いします!
こっちは娘です」
「こんにちは!」
「まぁ!元気で良いわね(笑)」
やった褒めてもろうた
「うちにも同じくらいの息子が居るんやけど静かで
ひとっちゃー面白くないんよ」
おばさん…(失笑)
「ごめんね、面白くなくて」
「あら、嘘よ
そういうツンなとこが面白いんじゃない」
「気づいてたのかよ」
おばさんの息子さんかな?
んー…どっかで見たことあるよーな
- Re: 私の夏〜2015〜 ( No.3 )
- 日時: 2015/09/09 22:01
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
あ、目があった
「隣に引っ越してきたの?」
相手はずっと私を見ながら言ってる
てことは答えは私に求められてる
「そうです
海の近くの高校に行くことになりました
岸田小夏です」
「じゃあ一緒じゃない!」
- Re: 私の夏〜2015〜 ( No.4 )
- 日時: 2015/09/12 19:47
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
「え!?そうなんですか!?」
「そうよ〜ねぇ〜夕くん」
「その呼び方嫌って言ってるのに…
そうだよ1年の武田夕樹です
よろしく」
「1年生…って私と同じじゃん!なんだぁ〜」
よかったぁ〜
何か気が楽になった
「では、この辺で」
「あらそうですね
長い時間引きとめちゃってすみません
では今後仲良くしましょうね」
「ありがとうございます」
まだ見てる
夕樹くんだったよね
私の顔になんかついてた!?え〜嘘でしょー!目くそかな…
………
「家が端っこだからあの家だけで良いんだよね?
お父さん」
「そうだけど…どうした?」
「ちょっと散歩に行ってくる」
「気をつけろよ〜」
「うん!」
********************
あいつ俺のこと覚えてないのか?
明らかに誰だろって顔してたし…
思ってたよりショックだわ
「夕樹くーん」
声もさっき覚えてる
昔と違って少しハスキーで優しい声
とりあえず会釈する
こっちも君のことを知らなかったように
「あのね、明日から学校でしょ?
だからさ、一緒に行かない?」
人懐っこくて、お願いするとき眉毛が下がる
変わってないな〜
「いいよ何時がいい?」
「6時!」
「えっ!?」
昔もそうだった
驚かすのが得意だとか言ってたかな
「やっぱ早いかな?」
「いや大丈夫
そんなに早く出てどこに行くんだ?」
「夕樹くんと初めて出会った場所」
「えっ!?」
今日何回君に驚かされた
「もしかして…」
「それは明日ね!ばいばい!」
手を振る君を見つめるばかりで挨拶ができなかった
- Re: 私の夏〜2015〜 ( No.5 )
- 日時: 2015/09/13 15:16
- 名前: 小花 (ID: Wx.cjsE7)
「おはよ」
「おはよう!ごめんね〜早く起こしちゃって!」
顔は申し訳なさそうじゃないが言っただけでも
昔よりは成長…したとと思う
「この辺に見晴らしの良い所ない?」
「あるよ、すぐ近くに」
「じゃあそこに連れて行って」
答える代わりに足を動かす
小夏もついてくる足音が聞こえる
「ついたぞ」
歩くとき無言だったからどんな顔をしてるのか気になった
「夕樹くん」
囁くような静かな声
この時俺は後ろを向けば何かが起きると思った
だから後ろを向いたのに
「何で泣いてる」
「だって…」
だっての先を言う気配がないのでとりあえず頭を撫でる
「どうした」
「夕樹くん」
俺の顔を見た君の顔は涙でぐしゃぐしゃだったが
綺麗だった
その瞳で見つめられると理性が飛ぶので顔を背ける
「また会えて良かった
前みたいに仲良くして!守って!」
「分かったよ」
思い出してくれた君に感謝する
あの時の俺は最低だった
だからこれからは君を傷つけないように…
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