コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 男子三人の色々な事情
- 日時: 2015/11/14 23:08
- 名前: クッキーコロッケ (ID: fNGurB8b)
プロローグ…
「私は何故気がつかなかったのだろう…」
一人の男の子は、人を笑顔にさせる王子様。
また一人の男の子は、強引だけど優しい王子様。
最後の男の子は、暗くて後ろ向きだけど、頑張り屋さんな王子様。
でも、この三人の王子様は悩みがあった。
ずっと…ずっと…ずっと…言えない悩みがあった。
「ああ、神様。
私は王子様を助けられるのでしょうか?」
そう言うと、お姫様の目の前に神様が現れた。
神様は、答えた。「助けられる」と…。
「どうすればいいのでしょうか?」
それは________________
- Re: 男子三人の色々な事情 ( No.8 )
- 日時: 2015/11/18 00:28
- 名前: クッキーコロッケ (ID: fNGurB8b)
事情6、昼休み
昼休み…
私のお昼は、図書室で食べること。
たまに小明もいるが、小明はほぼ食堂で食べている。
ガチャ
ガラッ
紗希「…」
やっぱり、この感じが一番いい…!
雨の日でも雪の日でも関係なく食べられる場所…!
それが図書室!
紗希「いただきます…!」
本当、この高校選んでよかった…!
図書室が一日中、私のものになるんだよ!
とても嬉しいことじゃないか!
もう、ここで暮らしたい。
紗希「美味い…!」
もう天国だ…。
それと、小明が無理矢理渡してきた、ムーンナイトの新曲、聴かないと…。
紗希「…」
リズムがゆっくりで、悲しい曲…っぽい?
でも、いい声…。
ガッシャァァァン!
紗希「!?」
や、野球ボール!?
何で野球ボールが…!?
私のお昼が台無しじゃないか!
いや、そこじゃない。
ヤバイよね…これ。
ど、どうしよう…。
??「おい…」
先生を呼びに…いや、片付け?
どうしよう…。
??「おい!」
紗希「ひぃ!す、すみませんでした!私、やってないんです!」
??「は?」
紗希「えっ…」
…先生じゃない!!
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- Re: 男子三人の色々な事情 ( No.9 )
- 日時: 2015/11/23 17:19
- 名前: クッキーコロッケ (ID: PRmCvUEV)
事情7、不良君?
紗希「…」
せ、先生じゃなかった。けど、先生じゃなくて…不良っぽい人?
??「おい」
紗希「は、い…」
??「窓、割れたけど、当たらなかったか?」
紗希「…だ、大丈夫です」
??「そうか…」
不良っぽい人だけど、優しい?
でも、窓、どうしよう?
翠「あの〜…って、窓が…!」
??「あぁ?」
翠「ひぃ!」
紗希「お、落ち着いて!不良君!」
??「不良じゃねー!」
燈火「何か、やけに図書室が…。窓が割れてる…!」
??「ッチ。増えやがって…」
翠「あ…光沢さん、あの大丈夫ですか?」
紗希「はい、何とか」
その後、先生たちが来て、放課後、私と不良君と伊藤君と柳沼君が先生達に
その時の状況を話すことになった。
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- Re: 男子三人の色々な事情 ( No.10 )
- 日時: 2015/11/23 18:20
- 名前: クッキーコロッケ (ID: PRmCvUEV)
事情8、失敗は成功へ
先生「で、君がやったんだな。清水大樹君…」
この不良君は清水大樹というらしい。
噂では、他校の先輩を一人で倒したとか。
まぁ、先生達も注意はしているらしいが、睨み付けられて逃げてしまうらしい。
大樹「はい」
先生「わ、わざとじゃないんだよな?」
大樹「はい」
睨んでる睨んでる…!
先生を睨んでる…!
先生「で、君が第一発見者なんだな、光沢さん…」
紗希「はい…」
先生「光沢の次が柳沼君、伊藤君…」
翠「…」
柳沼君はコクンと頷き、伊藤君は清水君をチラッと見て、頷いた。
先生「清水君、くれぐれも次は壊さないように…。三人は答えてくれて、
ありがとうな…」
私はドアを開け、廊下に出た。
ハァ…今日はいつもよりも倍、疲れた…。
大樹「…ごめん」
清水君はペコリと頭を下げた。
それを見た私達は目を見開いた。
私は思った。
優しい人なんだな…と。
紗希「えっと、清水君、顔を上げて」
翠「そうですよ…。上げてください」
燈火「全然平気だし」
清水君はゆっくりと顔を上げた。
私は口を開いた。
紗希「人には失敗が必要なんです。だって、それで学ぶんですから。だから、
次からは気を付ければいいんです」
そうえば、昔、似たような言葉があったな。
確か『失敗は成功へ』っていう本だっけ?
その本には『失敗したって良いんだ。笑ってる奴は笑わしとけ。成功した姿を
見せろ』っていう名言があったな。
小明「さーーーきーーー!!!」
紗希「!?」
小明「紗希、早く帰るよ!」
紗希「で、でも」
小明「紗希はもう帰るので、ここで失礼させて頂きます」
小明は私の手を引っ張った。
皆ともうちょっと喋りたかったのになぁ。
NEXT
- Re: 男子三人の色々な事情 ( No.11 )
- 日時: 2015/11/24 22:17
- 名前: クッキーコロッケ (ID: PRmCvUEV)
事情9、闇弓昴
紗希「ふぁ〜…」
今日は私が日直か…。
日直は辛いんだよなぁ。
もう一人は今日休みらしいし、もっと辛い。
その上、眠いし。
紗希「仕事終わったら、図書室行こうかな」
私は日直の仕事を終わらせ、職員室に向かった。
そして、図書室の鍵を借りた。
紗希「〜♪〜♪〜♪」
楽しみ〜♪
昨日は、あんな事件があって、本読めなかったけど、今日はやっと読める!
待っててね!本ちゃん!!
ガチャ
ガラッ
??「!」
紗希「え…」
何か、人がいる!!
え、私は鍵を持ってるよ。
じゃあ、この人は何で?
??「予備の鍵」
紗希「?」
??「予備の鍵を使って、入ったんだ」
紗希「そ、そうなんですか」
それで鍵を閉めて、私が鍵を開けたと。
ほうほう、なるほど。
昴「昴。闇弓昴」
紗希「闇弓昴?」
昴「そう、僕は闇弓昴。君のことは知ってるよ"光沢紗希"さん」
すると、闇弓君はニッコリと笑った。
それは寂しそうで、悲しそうな笑顔だった。
紗希「あれ?でも、何で私の名前を?」
昴「それは、まだ言えないかな」
紗希「言えない?」
昴「そう、まだ言えない」
紗希「そうですか。言えたら、言ってください」
私は優しく微笑んだ。
闇弓君は、私の顔を見て、落ち着いた表情をした。
なんだろう、この感じ。
とても、懐かしい気がする。
昴「紗希」
『紗希!!』
今、似たようなものが見えたような…。
昴「紗希、僕のことは昴って呼んで」
紗希「えっと、それはちょっと…。昴君でいいかな?」
昴「…うん」
昴君は、また寂しそうで、悲しそうな笑顔だった。
懐かしいはずなのに、嬉しいはずなのに、私は何か忘れてる?
この人は何か…
_____________シッテイル?
昴「紗希?」
紗希「!?」
昴「大丈夫?」
紗希「う、ん…」
昴「そう、なら僕は戻るね。また会おう。また…」
ガラッ
紗希「また…会おう…?」
何故か、その言葉に引っ掛かった。
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- Re: 男子三人の色々な事情 ( No.12 )
- 日時: 2015/12/20 11:39
- 名前: クッキーコロッケ (ID: QAv7imQ6)
事情10、破れてる
紗希「…」
私は昴君のことが頭から離れなかった。
私は何か、忘れてる。
多分、何か忘れてる。
とても大事なことを?
ガラッ
紗希「…!?」
大樹「…」
紗希「何か用ですか?」
大樹「ああ」
ですよねー。
私、昨日また悪いことを…?
大樹「昨日、励ましてくれて、ありがとな…」
紗希「え…」
大樹「それだけ、じゃ」
紗希「ま、待って!」
グイッ
大樹「!」
紗希「ご、ごめんなさい!手を引っ張って…!」
大樹「…」
恥ずかしい!
というか、何も考えず手を引っ張ってしまった…。
大樹「何で引っ張った?」
紗希「へ?」
大樹「何で引っ張ったって聞いてんだよ」
紗希「えっと、もっと喋りたくって…」
とっさに出た言葉がそれかい!
私のバカ〜〜!
紗希「ご、ごめんなさい!」
大樹「お、おいっ!?」
私は急いで教室に戻った。
大樹「ハァ…。確かあいつ、光沢紗希だっけ?」
大樹はまたやってしまった。と言う。
大樹「ん?これは絵本?何でこんなところに…」
大樹は手にとり、ペラッとページをめくる。
そして、読み続けると、破れたページを見て、目を見開く。
大樹「破れてるな…。あいつも続きが読めないのか…」
そう言いながら、絵本を取り、自分の教室に戻っていった。
??「お姫様は三人の王子様に出会う…」
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