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女執事と5人のご主人様
日時: 2015/11/21 17:13
名前: 桜雨 ◆q.VcedTtY2 (ID: ZRBjN/Ul)

はじめまして。桜雨(旧翼紗)と申します。

この小説は、私が数年前に書かせていただいていた小説です。

携帯の故障によるパス紛失と受験期間が重なり、連載途中かつ企画途中にも関わらず更新ができなくなってしまいました。
 
読んで下さっていた方々には、申し訳ない、という言葉では言い表せません。
忘れてしまった方も、いらっしゃるかもしれません。

ですが、私にとって初めての作品で、書きかけですが、読み返してみて色々な感情がこみあげてきました。
もう一度、作品を終わりまで書き上げたいと思っています。

温かく見守って下さると嬉しいです。

どうか、よろしくお願いいたします。


〈11/20〜〉前スレッド投稿済みの話を再投稿中

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Re: 女執事と5人のご主人様 ( No.20 )
日時: 2015/11/28 14:17
名前: 桜雨 ◆q.VcedTtY2 (ID: xSFqyKL7)



「お久しぶり〜凜華ちゃん夏希ちゃん!お昼食ーべよっ☆」

午前中の授業を終え、今の時間はお昼休み。

久しぶりに、健真先輩と拓斗先輩が教室に来た。

ときどき、こうやって同じ部活のメンバーでお昼を食べるのだ。

「ふぁーい」

「あ、今行きますね」

余談だが、 私はゆるゆる、夏希はしっかりめの敬語でいつも話している。

「んじゃ、いつもんとこで待ってんね!」

そういって、彼らは教室から離れていく。

さすが拓斗先輩、一言もしゃべってない。
(初めての登場だったのに!)

……まぁ、いいか。

「夏希ーもう行ける?」

「おうっ、行こう!」

「な、何かテンション高くない?」

「べっ、別に?」

何かをごまかすように、素っ気なく返す夏希。

怪しい。絶対何かある!!

「えー教え」

「凜華ちゃん、夏希ちゃんっ」

あ、先輩。何で戻ってきた?!

いいとこだったのに。

Re: 女執事と5人のご主人様 ( No.21 )
日時: 2015/11/30 21:25
名前: 桜雨 ◆q.VcedTtY2 (ID: xSFqyKL7)



……

…………

な、な、参照が100を超えている……!!

拙い文章ですが、こんなに読んで下さっている方々がいるなんて……感謝感謝、です。

まだ再投稿の段階ですが、(早く終わらせて新章書きたい!)これからも見に来ていただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします(*´˘`*)

Re: 女執事と5人のご主人様 ( No.22 )
日時: 2015/11/30 21:27
名前: 桜雨 ◆q.VcedTtY2 (ID: xSFqyKL7)



ちょうど渡り廊下の真下にある大きな階段で、 私たちはいつもお昼ごはんを食べている。

「いただきます!」

「いただきます」

「いっただきまーす!」

「……いただきます」

上から凜華、夏希、健真、拓斗。いつもこの順番だ。何故かね。

「何か久しぶりだなあ……。あ、そーだ。凜華ちゃん、執事生活はどうなの?」

「!!」

突然の健真先輩の問い。

やっぱり聞かれると思っていた。なぜならこの4人だけは、私が執事をやっていることを知っているから。

なんて言おうか?

まさか、オレ様とどSなイケメンに振り回されたとは言えない……

もちろん、寝坊して送ってもらったことも。

そんなこと、言えるわけ無い。

言いたくない!!!

「ご主人様、格好良かった?」

「家はどんくらい大きいの?」

「住むことになったわけ?」

「……」

答えも返してないのに、次々に質問が来る。だんだん苛立たしくなってきた。

はあ……。

この際全部言っちまうか。

この人たち面倒くさいし。 しつこいし。

(普段すごく良い人たちなんだけど……こういうネタ、好きだからなぁ……)

別に変なことしてないからいっか。

私は、すべての経緯を彼らに話したのだった。

Re: 女執事と5人のご主人様 ( No.23 )
日時: 2015/12/02 19:06
名前: 桜雨 ◆q.VcedTtY2 (ID: rbioyeUc)



「ふーん」

「は、反応ひどくありませんか?!」

……せっかく全部話してあげたのに!てか、反応返してくれたのまさかの拓斗先輩だけだし。

それにしては素っ気ないし。

ああ……もう。なんなんだ一体。

ひとり、心の中で葛藤している。

ん?

「ちょっ……先輩大丈夫ですかっ?!」

「……お、おもちゃ……だと……」

「あああ病まないで下さいっ」

「……ふっ……俺は」

なんか知らないけど、

健真先輩はさっきからぶつぶつ何かつぶやいて る。夏希はそれをなだめてる状況。

はぁ……

やっぱりよく分からない人たちだ。

「凜華〜っっ!!!!」

!?

七香!?どっから出てきた。さては今の話聞いてたなコイツ。

めっちゃにやけてるし、特有の腐ったオーラがぷんぷん。

またか。

「健真先輩☆私病んでる人好きですよ」

「いやいいよ……おまえどっか消えとけよ……」

ああもうグダグダだ。

Re: 女執事と5人のご主人様 ( No.24 )
日時: 2015/12/06 11:31
名前: 桜雨 ◆q.VcedTtY2 (ID: YxUxicMi)



「おい」

いきなり後ろから、声がした。低くて感情がこもってない声。

私も、さっきまでぎゃあぎゃあ騒いでた七香も、 病んでた(?)健真先輩も一斉に振り向いた。

……すると。

そこには、ご主人様の一人の望月海様。

「かかかかっ海様?!」

「水無月……?」

思わずお互いに声がでてしまった。

「なんで、"様"……?」

ぽつり、と夏希が言う。

そういえば、五人のご主人様に仕えているとは言ったけど、優哉様と晶様と一真様のことしか話してない。

悩んでいる私を見て、不思議そうな顔で夏希は続ける。

「だって、この人生徒会長でしょう?」

…………

ええええええ?!

嘘。

だってこんなに

無愛想で無表情で何も興味なさそうな人なのに。

てか、そんなこと全然知らなかったんですけ ど?!

同じ学校だったことさえ驚いてんのに!

……あ。

凄い目で見られてる、私。聞いた方がいいのかな?

「なっ、何か用ですか、ご主人様」

「健真と拓斗に用があっただけ。あと、俺が生徒会長なのは詮索すんな」

ピシャリと言い放つ。うう、恐い。

冷たい空気が流れ、ぞぞっと寒気がした。

「わ、悪かったな海。用って何だ?」

健真先輩が恐る恐る尋ねる。

「さっさと教室戻れって、中崎が言ってる」

「あ、それだけ?」

「それだけ。じゃ」

どんだけ律儀この人!?

変な状況で変な一面を垣間見た気がした凜華だった。


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