コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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夕焼け空は君の物
日時: 2016/06/26 16:54
名前: アイ (ID: 1lVsdfsX)

長谷川 裕斗
【性格】 絵をかくことが上手で、ちいさいころから画家になる夢があった。
     しかし、あることが原因で希望を失い、絵をかかなくなった。
     
松浦 ひな
【性格】 前向きでおっちょこちょい。
     小説家。人気があり、子供っぽい。

三浦 歩
【性格】 スポーツ神経万能。
     一花が好きで、ちょっとチャラい。
上田 一花
【性格】 ひなの1番の友達。
     裕斗が好きで、元気だけが取り柄。

↑増えたらまたかきます!

よろしくお願いしまぁああす(((

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Re: 夕焼け空は君の物 ( No.9 )
日時: 2016/06/29 20:38
名前: アイ (ID: 1lVsdfsX)

ー翌日ー
「おっはよ!一花、歩、裕斗!」

学校で、登校中彼女に会った。
一花は「おはよおおおおお」と元気な挨拶。
歩は「ふっ、おはようマイガールフレンド^^」と、
俺は「・・・はよ。」としか言わなかった。
歩が言ったことがつぼにはいったのか、彼女は笑いだした。

「ふはっ!歩!なに言ってんの・・・
あ、お腹いったい!」

笑いすぎておかしくなったな。
俺は、彼女をみてクスクス笑った。

「あ!そうだ裕斗!小説!どうだった!?」

「え、ああ・・・いい話だったよ。
絵・・・一枚かいてみたけど・・・」

「お!みせてよー!」

「ごめん・・・まだかけてない。」

だってしょうがないじゃん!
指震えてかきづらいし!

「大丈夫、何時間、何日かかってもいい。
ゆっくりでいいよ!かくきになってくれてよかった!」

彼女は、今日も夕焼け空みたく笑う。
夕焼け空みたい・・・というのは、おかしい表現だろう。
自分でも意味がわからない。
でも・・・彼女は、夕焼け空みたいに、ほんのりしている人だ。
彼女は、性格最低だ。
暴言ばっかり。無理矢理でもやらせようとする。
でも、彼女には、隠された魅力がある。
そう俺は思う。
俺は、彼女のことをどう思ってるのだろう?
彼女は、俺のことをどう思ってるのだろう?
・・・彼女は、永遠に俺のことを・・・見てくれるのだろうか。

君のほんのりした笑顔は、
いつか消えてしまいそうで、不安になった。

Re: 夕焼け空は君の物 ( No.10 )
日時: 2016/06/30 21:17
名前: アイ (ID: 1lVsdfsX)

ー休み時間ー
俺は、鉛筆で絵の続きをかいていた。
男の子と女の子はかけた。あとは風景だけ。。。

「ゆーうと!」

「!?」

いきなり後ろからワァッとでてきたのは一花。
心臓おかしくなるわ・・・

「どう??私の1番の友達、「ひな」は??」

自慢してるようにふふんと言ってくる。
うわ、むかつくわ。。。

「・・・まあ、いいんじゃない。
あいつ、普通にいいやつだし。」

「へへっ!でしょ!!」

嬉しそうだ。
一花は小さい頃からずっと一緒にいた。
多分、一花が今までで一番一緒にいる人だ。
信頼できるし、いつでも俺の味方についてくれる。
いいやつだ。
でも、ひなは別の意味でいい人だ。
彼女には、王様くらいの強気がある。
その強気で、人を助けていく。
俺は、その強さに助けられた人間だから。
人生を、大きく動かしてくれた人だから。
どちらのほうがいい?と言われたら、
俺は迷わず「ひな」と言うだろうな・・・
でも・・・彼女は・・・
なぜかわからない。
心強いのに。頼れるのに。
・・・好きなのに。
彼女が、消えてしまいそうで・・・
不安で、仕方ない。
そう考えてみると、絵を描くスピードがはやくなった。
ひなは、俺と目が合って、
「へへっ」と、また夕焼け空みたいに笑う。
彼女のその笑顔をみるたび、
心が洗われていく。
・・・嬉しいのに。
なんで不安が積もるんだろう。

















「・・・」















彼女が、青ざめたのは

俺が絵を書き終えた、瞬間だった。

Re: 夕焼け空は君の物 ( No.11 )
日時: 2016/06/30 21:21
名前: 立山桜 (ID: ???)  

えーなになに!? めっちゃ気になるんですけどぉ?!w

Re: 夕焼け空は君の物 ( No.12 )
日時: 2016/07/01 06:35
名前: アイ (ID: 1lVsdfsX)

コメありでぇえええええす!←



「・・・!?」

バタン

誰かが倒れる音がした。
俺は不安になって振り返った。
倒れていたのは・・・






「ひな」だった。






「ひなっ!大丈夫!?」

一花がひなに駆け寄る。
歩もいつもの決め顔ではなく、
心配している顔でひなに駆け寄る。
俺は・・・なにもできなかった。
ただ青ざめて、彼女を見つめていた。
その後、ひなは救急車で運ばれた。
一花にそのあと聞いた。

「ひなは、体が弱くて、寿命が短い」

と・・・
やっぱりあの笑顔の裏には
隠された「秘密」があった。










ー病院ー
ひながいる部屋に、いつもの三人で入る。
ベットの上には、元気そうなひながいた・・・

「お!きたんだー!やっほ!」

元気そうに手を振る。
一花は半泣き状態。
歩は一花を支えていた。
俺は絵を持っていた。

「お!それ絵!?
みせてよー!」

「ああ・・・うん。」

絵を見せる。彼女は、パァアアアと、
また夕焼け空みたいに笑う。

「すごいじゃん!いいねー!
まだかけたら、かいてよ!」

かくよ。
何枚でも。
かくから・・・
お願い。
寿命が短いっていうのを、「嘘」っていってよ。

「また・・・かくね。」

すると彼女は手をだす。

「いえーい!」

俺も手をだして、
彼女の手にハイタッチした。
へへっと、また笑う・・・
彼女の手は・・・
とても冷たくて、
今すぐにでも消えてしまいそうだった。
一花は泣きすぎて、
歩と一緒に部屋をでていった。
今は俺と彼女の二人。

「・・・無茶・・・するなよ・・・」

俺の本心がもれる。
彼女はキョトンとする。

「寿命・・・短いなら・・・
無理して、笑うなよ・・・」

「・・・無理なんかしてないよ!」

彼女は、またそうやって笑う。

「ほら!みてみて!」

窓の外を彼女が指差す。
窓の外には、あの日みたような
夕焼け空がほんのりでていた。

「大丈夫。
そう簡単に私は死なないよ。」

死にそうな癖に。

「また、元気になったら、一緒に遊ぼうよ。」

遊べる、自信はないくせに。
俺は、少しずつ涙がでてきた。
彼女は俺の頬を優しく撫でる。

「ほら!夕焼け空が心に寄り添ってくれるよ!」

そして、また笑う。
今の彼女の笑顔は・・・




























「最後」の笑顔だった
























Re: 夕焼け空は君の物 ( No.13 )
日時: 2016/07/01 20:07
名前: アイ (ID: 1lVsdfsX)

今日の夜。
俺は、一人で病院にもう一度やってきた。
不安で仕方がないんだ。
もし、死んでしまうなら伝えたい。
「好き」って・・・

俺は、彼女の部屋に入った。

「・・・え?」


























目の前には、
白い布をかぶって、息一つしていない・・・
夕焼け空の、持ち主の死体だった。
























「死ん・・・だの・・・?」

生きるって、言ってたじゃん。
お前のために、二枚目も、三枚目も、この小説の
絵・・・全部今日中にかきおえたのに・・・

「嘘だよな・・・?
死んでないよな!?また夕焼け空みたいに
笑ってくれるよな!?
お前との付き合いが、一週間ぽっちだったとか
言わないよな!?」

彼女の手を、握りながら激しくいった。
彼女の手は、冷たく凍りついたような・・・
「死体」の手だった。

「やだよ・・・いくなよ・・・
好きって伝えさせろよ!
もっと笑えよ!
一生一緒にいろよ!」

・・・

彼女は、無反応。
俺は倒れそうになるほど意識が遠くにいった。
ふと、机の上をみると、一つの手紙。
そして、小説家が残した、鉛筆がおいてあった。
俺は、震える手で手紙を手にとった。












★裕斗へ★
やっほ!
元気してる!?
絵はかけた???
君は今、笑顔でいる!?
・・・と、私が元気すぎるね。
小説の主人公みたく、私は絵がうまくないから、
せめて手紙で、気持ちを伝えるね!
君をはじめて知ったのは、
塾で一花と仲良くなった初日!
一花はずっと裕斗の話ばっかで、
裕斗を、大事にしてるんだな、と思いました!
君、ちゃんと一花を見てあげなよ?
じゃないと許さないよ!
一花から話を聞いたとき、
私は君に会いたい気持ちでいっぱいになりました。
その気持ちより強かったのが、
絵を描いてほしいということ!
描いてくれてよかった!
「絵」という名の勇気を、取り戻してくれてよかった!
君の話を聞くだけで、
そして、実際会ってみて・・・
君といると、とっても楽しい!
そう実感しました。
一週間ぽっちなのに、
こんなに気持ちがわくなんておかしいね!

・・・長谷川、裕斗君。
君のことは、死んでも忘れません。
だって、大事な存在だから。
好きだから!大好きだから!

私が死んだからって、絵をかくのはやめないでね!
小説は、私って思って永久に持っていてね!
夕焼け空がでてきたら、私が君を見てるって思ってね!
また、いつか絶対会おうね!
                 ★不思議な小説家、ひなより★










・・・自由すぎるだろ。
俺は手紙を持ちながら笑った。
笑ってもいて、泣いてもいた。
俺が涙を拭いて、窓から外をみると、
真っ暗な夜。
夕焼け空の様子はない。
でも、なんでだろう・・・
この手紙が、空を、ほんのりした夕焼け空に・・・
「松浦ひな」にしようとしている気がした。















夕焼け空は、君のものだ。




















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーend・・・

ここまで見てくれてありがとうございましたっ!
短くなってしまってすいません!
次の連載の小説は、長くします!
次の小説も、是非みてくださいね!








タイトル
「無敵のヒーローごっこ」






近日開始!(なんだこの予告)


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