コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 一言、私は君に【コメ募集中】「完結」
- 日時: 2016/12/11 23:00
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
私は・・・クラスでも決して目立ってない。
人からならよく言われるけど大して可愛くもないし、スタイルも良くないし・・・。
何より勉強ができない!
そんな私が恋したのは、私とは正反対・・・。人気者で格好良くて、他の女子からも人気が高い、
松宮眞城くん。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
心里です。
文章力などは全くなく駄作ですが、心優しい方は読んでみてください<(_ _)>
キャラ一覧>>1
「届かないこの思い」>>2-5
「少しでも近づけたい距離」>>6-11
「分かってはいるけれど」>>12-14
「校外学習」>>15-19
「変わり始め」>>22-25
「校外学習で、さようなら」>>26-37
「よびかた」>>38-39
「一瞬」>>40-43
「苦しく」>>44-46
「告白」>>47-49
- Re: premier amour【コメ募集中】 ( No.25 )
- 日時: 2016/09/22 23:19
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
「当てすぎだよ!お前の蹴りは昔から痛いんだよ!!」
小さいころのあだ名は「蹴り女」(けりじょ)とか呼ばれてたなぁ・・・。
あの頃は黒歴史。
ちなみに一直線の傷を頬に負わせたことだってある。
流石に先生に怒られたけど。
「てか何よ、呼び方がどうのこうのとりって」
「こうのとりってなんだよ」
「もか、って呼び名が?眞城くんだけにって?ばかばかしいよそんなのどうでもいい」
「てか、俺もかって呼び方お前の弟につられてそう呼んでるんだよな・・・何か最近呼びにくくなってきたから・・」
「・・・?」
「灯香、でいいか?」
「‥好きにすればいいじゃん」
「お、マジで?んじゃあそうさせてもらうよ、灯香」
呼び方一つくらいで・・・。
別に変ったとしても、私は眞城くんのことが好きだから。ね?
『MとTどっちが好きなんだ?』
ふと、そんな言葉を思い出した。
結局、答えは分からないまま。・・・だけど、私は眞城くんがどっちを選んだなんか、だなんてもう気にしない。
どっちであれ、私は眞城くんに私を好きになってもらえるようにする。
__そんな平和なことを考えてた私。
と、私の親友との間に亀裂が走る。
まさか、茉里が・・・そう思っていたなんて・・・。
- Re: premier amour【コメ募集中】 ( No.26 )
- 日時: 2016/09/22 23:33
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
「「校外学習で、さようなら」」
いつもの朝が今日も始まる。
私にとっては最近出来事も何もないし、無限ループ状態だ。
まあ3日後は・・校外学習があるけども。
朝食を済ませ、着替え、少しソファーに座っていた。
__ピンポーン・・・ピンポーン・・・
インターホンの音が鳴り、私は少し虚ろな目を開け外に出た。
「はい‥茉里?」
「どうしたの?学校行こうよ〜」
「あ、うん・・・もうそんな時間か・・・」
「荷物取ってくるからちょっと待っててね」
「うん!」
茉里は・・・ちょっと元気すぎて迷惑な部分もあるんだよな。
何というか、私に合わせてくれない?というか。
「ふぅ・・・お待たせ」
「遅いよ〜・・・早く、学校行こ」
昨日久々に跳び蹴りしたせいで足が痛い。
柿崎くんにも悪いことしたな・・・と、少し心細くなる。
「・・・」
「・・・ねえ」
ああ・・・疲れが取れない。イライラする・・・!
横で何の悪意もない茉里といると更にもう・・・!!
「ねえ、灯香ちゃん?」
「あーもう・・・ちょっと黙ってよ!疲れてるんだから・・・迷惑!」
「・・・え・・・?」
つい衝動的に出てしまった言葉に慌てて口を押えるけど、もう遅い。
「あ・・・ごめ」
「迷惑・・・?そう、なの・・・?」
「あ、いや・・・その、違う・・・」
「・・・そっか、やっぱ私・・・迷惑なんだね」
「いや、そうじゃなくて・・・!ごめん!ちょっと疲れてて!!」
「いいよ、そんな・・・優しくしてくれなくても」
何てことを・・・。
違う・・・違う‥優しくしたとかそんなのじゃない!!
「・・・っ」
茉里が走って学校へ向かった。
「あ!・・・待って、茉里!!」
「うっ・・・」
__光で反射した涙の粒が見えた。
シリアス回・・・です。校外学習が関わっています。
- Re: premier amour【コメ募集中】 ( No.27 )
- 日時: 2016/09/24 11:45
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
さっきまで晴れていた太陽は隠れ、黒雲が空全体を覆った。
私の今の気持ちのように、雨が降り始める。
「灯香?」
「・・・」
「あ・・・いや、ごめん」
話しかけてくれた美千保さえも離れさせるオーラでも放っていたのだろうか。
美千保は他の友達の所へ行ってしまった。
でも今の行動は、私のことを分かってくれてるんだな、と思ってしまった。
今は・・・そっとしておいてほしい・・・。
「・・・晴れてたのに」
気持ちって天気に反映したりするのだろうか。
疲れは取れないし茉里にひどいこと言っちゃったし・・・今日は傘も持ってきてない。
心の中でしか謝ることができない私。
人生で一番みっともないと感じた。
「灯香ちゃん」
「・・・秋華ちゃん、か・・・」
「どうしたの?元気ないね?」
秋華ちゃん・・・そんなに付き合いも長くないし、私の心でも読み取るのは不可能だよね。
「んー・・いや、何でも、ないよ」
何でもあるようにしか聞こえないこのセリフ。
使うのは間違っていただろうな・・・。
「・・・あー、なるほどね」
・・・は?何が?
「友達と、言い合いにでもなった?」
__え?
何でわかるの?
「え?いやいやそんなことないって」
「強がらなくてもいいんだよ、話して?」
「いや・・・そんな、ことないから」
「・・・そう」
茉里は今何してるんだろ・・・。
- Re: premier amour【コメ募集中】 ( No.28 )
- 日時: 2016/09/24 16:12
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
そこから茉里とは一度も話すことがなく、ついに明日は校外学習。
「明日、か・・・」
仲直り出来ないまま、2日も経ってしまった。
すれ違うことはあったものの、目を合わせることはなかった。
「灯香、おはよ」
「あ、おはよ・・・」
なるべく美千保には気付かれないように振る舞っていたけど、まあ何かあったんだなと思われてるだろうな。
何て言ったって私たちは保育所の頃から仲良し。
茉里と知り合ったのは・・・小学3年生の頃だっけ。
___________
『えっと・・・皆さん初めまして、篠木茉里です、仲良くしてくださいね!』
『やべえめっちゃ可愛い』
『やばい超やばい』
男子陣がそう言っていた。
確かに同性の私から見ても・・・可愛いと思った。
席が私の隣だったこともあり、私と茉里はすぐに仲良くなった。
『灯香ちゃん、よろしくね!』
『あ、うん‥こちらこそ』
でも茉里は、男子陣に騒がれてはいたものの、
友達は私以外に出来なかった。
___________
まさかこんな形で友情にひびを入れてしまうなんて。
私のつい出てしまった言葉が、まさか茉里の生死を分けるなんて、
私はそんなこと考えもしなかった。
そんなに・・・私のこと・・・。
- Re: premier amour【コメ募集中】 ( No.29 )
- 日時: 2016/09/24 16:19
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
「用意できたっと・・・」
ボストンバッグに必要なものを詰め、今日はもう寝た。
珍しくすぐ寝付けた。
_______________
朝。
「今日、か・・・」
茉里と仲直りできるのはいつになるんだろう・・・。
今日こそ、今日こそ・・・そんな言葉あてにもならない。
当たり前だけど、反応がわからない。
勇気を出さないと、何も始まらない・・・そんなことわかってる、だけど。
勇気が出ない。
「行ってきます・・・」
玄関のドアを開けて20メートル先。
そこには、何かを待っているような・・・、
眞城くんが居た。
「あ、おーい」
誰を、呼んでるの?
私?・・・なわけないか・・・。
「もか!聞こえてんのか?」
「え、私?」
「当たり前だよ・・・不審者覚悟でここにいたのにさ」
え?え?そんなこと言われても・・・。
「もか・・・茉里と何かあったのか?」
「・・・いや」
言いたくない。
いくら好きな人でも・・・もう少し気を遣ってよ、とイライラしてしまう。
「あんたには、関係ないでしょ」
「気になるんだよ、前まであんなに仲良かったのにここ3日間くらい何にも口きいてないから」
「もう、茉里に聞いてよ気になるんなら!」
「聞いたよ!」
あ、聞いたの・・・?
「・・・何か、言ってたの?」
「いや、もかと同じ反応だったよ」
「あ、そう‥」
「なあ、なんかあるなら聞かせてくれよ」
「ごめん私‥・もう行くね」
「あ、ちょっと待て・・・!」
その言葉を無視し、私は涙をこらえながら走って学校に向かった。
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