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- 青春の過ごし方【第1部】
- 日時: 2016/11/04 22:36
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
諸事情により、書き換えです。
前とストーリー、登場人物はほぼ同じです。
文才がないなど分かりきったことですが、悪コメはご遠慮ください。
心が広ーい方は読んでみてください。
>>1キャラ紹介
>>2プロローグ
【第1部】
「異常なほどに」>>3-4
「できた友達」>>5-6
「中間テスト」
- Re: 青春の過ごし方【第1部】 ( No.12 )
- 日時: 2016/11/04 22:45
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
第4話「冷たい」
「今日全部返されたけど・・・結果どうだった?聖香ちゃん」
・・・
「485点・・・」
「えええぇぇ!!?」
すごく驚いた小鳥遊さんの表情に吹き出しそうになったけど・・・お茶を飲んでおさえる。そこまで驚くことかな・・・?
「柊さんすごいねー」
南波さんや立花さん、話したことはほとんど無いけど・・・日野さんや綾野世さんが集まってきた。
___こういう空気、苦手・・・。
友達が出来ることは嬉しいし、こんなこと中々上手くいかないもの。だけど私はグループって言うのが苦手で・・・。
だからいつも、静かに教室の端っこに座っていた。
『友達なろ?』
関西弁・・・?で話してきた女の子はすごく可愛くて、スタイルが良くて。
おまけにクラブに誘ってくれたり、とても__
その子と一緒にいると、楽しかった。居心地が良かった。
小学校の頃の一番の親友。
「心愛・・・」
「ミルクココア?」
「へ?あーいや、何でもないです!ごめんなさい」
何故かこぼれた3文字の単語を聞き取られたようで、少し恥ずかしかった。
「さ、寒いよね・・・今日」
日野さんが違う話に変えてくれたけど、私はまだ恥ずかしくて、顔が真っ赤になるのが鏡を見なくても分かったような気がした。
- Re: 青春の過ごし方【第1部】 ( No.13 )
- 日時: 2016/11/04 22:52
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
一通り苦笑いしながらあのグループで話し終わった後は、窓際の私の席で頬杖をつきながら外を見ていた。外に何かあるわけではないけど、見入ってしまうのは何故なんだろう・・・。
「・・・らぎさん、柊さん」
急に名前を呼ばれ、振り返る。
そこには、・・・神田、航君?だったかな・・・が立っていた。
「な、何ですか?」
「中間、結果」
結果を聞いているのだろうか。主語と述語が無くて意味が分からない。
コミュ障にもほどがあるだろ・・・。
「結果?なら485点ですけど・・・」
「そ」
めっちゃ冷たく返事を返される。
__いやいやひどくない?
そっちから聞いてきたくせに・・・。
まああの人「自分勉強できます!!」っていう感じの見た目の人だもんな・・・。まあ仕方ない。
という変な理論というか何かを頭の中で完成させ勝手に納得し、私はまた外を向く。やっぱり、何か見入ってしまうものがある・・・。
「(敬語めんど・・・でも失礼だよなー)」
ずっと先生にもタメ口だったんだけど、急に変わった。
いつだったんだろ・・・。
するとチャイムが鳴り響く。
今日はいつもより遅い時間。でも皆中2じゃないように騒いで、中々席には座らなかった・・・。
- Re: 青春の過ごし方【第1部】 ( No.14 )
- 日時: 2016/11/05 10:34
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
第5話「初めて出来た好きな人」
「あのっ!聖香ちゃん!!」
突然、宮地琳乃さんが声をかけてきた。しかも顔を赤らめてすごい興奮した高い声で・・・一体何事?というような。
「あのね、もう私好きすぎてたまらないんだよ・・・」
・・・誰が?てかこの人私と喋ったこと無いのに何言ってるの?
「本当にもう聖香ちゃんは私のプリンスです!!」
その一言で硬直する。
いや怖いんだけど・・・ちょっと待って、プリンスって何だっけ・・・。王子様?
いやいやいや、いきなり話しかけてきてそれはないでしょー。
「あの・・・どうしたんですか?」
(頭)大丈夫ですか?と問いかけたくなるくらいやばいんですけど。
てか本当に・・・何なの・・・?
「え?あーいや・・・あのね、聖香ちゃんって見た目も格好いいじゃん」
「そうかな、ショートカットだからじゃないですか?
私まあ・・・一度男に間違えられたことはあるんですけどね」
ええええ!?と周りの人が即座に反応する。そんなに大きな声で言ってたっけ?
いやいや絶対小さめの声で言ってたはず。
「それほんと?柊さん」
「というか琳乃興奮しすぎ柊さんどん引きしてるよ」
「あ、いやどん引きって・・・」
・・・してます・・・ごめん宮地さん・・・。
- Re: 青春の過ごし方【第1部】 ( No.15 )
- 日時: 2016/11/05 10:34
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
「でもさー、聖香ちゃんは本当格好いいと思うんだよねー」
「えー・・・?」
曖昧な反応を返す。
・・・そう、なのかな・・・。
まあ変に女の子扱いされるよりかは男の子扱いされた方がいいってことを聞いたことある気がするけど。
でも私同姓にちやほやされるのはなぁ・・・。
通学リュックも女子皆文字柄とかストライプとかパステルカラーとか選んでる中で私だけ黒なんだけど・・・、それに筆箱も下敷きもノートも地味な単色で、「性格男の子っぽいねー」とはよく言われるんだけど。
私はそんなこと全く気にしてなくて、文房具とか鞄とか買うときはほぼ全部黒とか灰色とかにしていた。
「私柊さんのこと好きかもー」
「あ、あたしもー!」
・・・さすがにそれは望んでいないんだけど。
私だって異性にモテたいんだよ・・・?どっちかというと。
「・・・私は」
言いかけた言葉をストップする。
__目の前に本人居たから・・・。
- Re: 青春の過ごし方【第1部】 ( No.16 )
- 日時: 2016/11/05 10:40
- 名前: 心里 ◆AG5AfKu9Dk (ID: QYM4d7FG)
__私が誰を好きか、って?
って聞いてないか・・・うん。
実は私・・・幸岩君を見るたびに心臓が動く音が聞こえるようになった。
これが恋心なのか・・・というのを相談するのは恥ずかしくて出来ないんだけど。
「あ、チャイム鳴る・・・」
なるべく話を変え、皆を席に着かせるよう何とか誘導した。
いやー・・・こういうのって辛い・・・。
「お腹すいたねー」
「あー確かに・・・まだ2時間目終わったばっかりだけどね」
「ねー・・・」
・・・私も本当はああいう会話に混じりたいけど、何か混ざりにくい。
自分の灰色の筆箱を見ながら、何故かそう思う。
横の席の__小鳥遊さんの筆箱は、「rabbits」という文字に小さいうさぎが散りばめられたような茶色の筆箱。
筆箱ってその人のキャラが詰め込まれた文房具な気がする・・・。
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