コメディ・ライト小説(新)

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苺とミルクとひとつの愛を
日時: 2018/03/13 17:28
名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: VhEnEiwQ)

 ーー甘い甘い、砂糖菓子のような恋に恋して。


       * - * - * - * - *

* 挨拶
 こんにちは、夏目と言います。のんびり更新していきます。
 題名は略して『いちみる』とでも呼んでください!よろしくお願いします.。.:*♡


*登場人物 >>001

* 本編 >>002

*お客様

* てるてる522 様
* 宇宙探偵 様
* モズク 様
* チェリーソーダ 様
* ことり 様
* ましゅ 様
* 四季 様

第八話 ( No.25 )
日時: 2017/06/24 13:27
名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: u/mfVk0T)

「こはるちゃん、楽しんできてね!」
「うん!」

 ――昨日、私の好きな人が部屋のメンバーにバレた後。夜は当然直ぐには眠れなくて、未菜ちゃんの彼氏の話や私の恋バナなんかをしてたんだけど私と啓は同じ班で、今日は班別で京都を回るので当然皆には「楽しんできてね」と言われる。
 啓と同じ班で、同じ思い出が作れるのは嬉しい。けれど、緊張してあまり話せないかもしれない――。男子としては結構話せる方だし、目を合わせて話せるけど、啓は私のことをまず友達として見てくれてるのかな――何て思うとなかなか話すことはできなかった。
 啓はよく「俺は誰とでも仲良くできるよ」って言うけれどそれは本当のことで。男女問わず誰とでもよく話す。でも「女子は苦手な人が多い」って言うことを言ってるのも聞いたことがあるから、私がその苦手の範囲に入ってるんじゃないか――何て言う被害妄想が膨らんでしまう。――ダメだダメだ。折角の修学旅行、暗い顔なんかしてないでたくさん思い出作らなきゃ。

「次どこだっけ?」

 揺られるバスの中、私は後ろに立っている啓に声をかけた。本当は次に行く場所くらい覚えてる。だけど、それでも、少しでも啓と話がしたかった。折角後ろに立っているんだから。

「んー、伏見稲荷じゃね? で、多分その次がお昼」

 腕時計を見ながら、啓はそう答える。次どこかに行くなんて班員全員が把握してなくちゃいけないのに、こんな質問にもちゃんと答えてくれるなんて――やっぱり優しいな、何て思いながら私も腕時計に目を向けた。

 その時、ちょうど次は伏見稲荷の近くに停まるというアナウンスがバスの中に響き渡る。窓の外に見える真っ赤な鳥居は大きくて、とても綺麗だった。



「「いただきまーす!」」

 伏見稲荷を見学し終えた私たちは、ガイドさんに連れられてうどんやそばを扱っているレストランへと足を運んだ。私たちの班のガイド――野々倉ののくらさんは、とても綺麗で上品で、優しい人。こんな風に働く女性もかっこいいなぁ。

 いつもと環境が変わるとあまりお腹の空かない私は結愛ちゃんとうどんを半分ずつに分けて、それに加えてメロンソーダフロートを注文した。うどんは特別な味がついているとかそういうわけでもないので値段も安く、半分払うことになるのでフロートよりも安い――何てことになったけれど味はとっても美味しかった。

「碧波、一口貰って良い?」

 隣に座っている啓の声に、私はうどんを口に含んでいたので返事ができないままフロートを啓の方に動かす。フロートは冷たくてとっても美味しくて、バニラアイスが溶けてきてそれもまた美味しかった。

「良いよ」

 うどんを飲み込んだときにはもうフロートは啓の手元にあった。間接キス――とかそういうのじゃない。私が使っていてささりっぱなしのストローをよけて啓はフロートを飲み込んだ。
 美味しい、と一言言ったあとにバニラアイスも口に含む。

「めっちゃ旨いわ。サンキュ」

 ――そうやって、微笑む姿にいちいちドキッとしてしまう自分がいる。

 今こうして隣に座っていられるのも偶然なんだけど。本当に、啓と同じ班で良かった。

 同じ最高の思い出が作れるように、午後も楽しめたらいいな。


*****

 修学旅行から帰ってきて、大分日が経ってしまいました……。

 楽しい思い出になったけど、書けるところまで詳しくは覚えていないという((

 実際にお昼食べたのは伏見稲荷の近くじゃなかった気もする……((((

(作者は『話が思い浮かばないなら実話をもとにすればいい』という考えの人)

 そんなこんなでグダグダですが、これからも『いちみる』をよろしくお願いします!

 参照300突破ありがとうございました!!!



第9話 ( No.26 )
日時: 2017/06/26 20:21
名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: xbduus1y)


「準備はいい? それじゃあ行くわよ!」

 ノリノリな野々倉さんに続いて、私たちは目を瞑った。そして、前にいる人――結愛ちゃんのリュックをつかむ。

 どうしてこんなことをしているのかというと、事の発端は5分前。『縁結びの神さま』として有名な地主神社に来た私たちは、『恋占いの石』をやることにしたから。
 恋占いの石は、石から目を瞑って歩き、反対側の石に無事たどり着けたら恋が成就する――というもの。人にアドバイスを貰ったら、人からアドバイスを受けることにより成就するらしい。

 修学旅行に来る前から、やってみたいという気持ちかあったしこういう縁結びとか、おまじない的なのは好きだから結構嬉しい。転ばないように、ゆっくりとゆっくりと私は足を進めた。

「はい、終了!」

 野々倉さんの声で私はそっと目を開けた。朝日が眩しく、足元にはちゃんとさっきとは反対側の恋占いの石が置いてある。

 ――良かった。無事たどり着けた。

 ホッとしたのも束の間、男子3人は全員誰の手も借りず一人で来ようとしているので、まだ石にはたどり着いていなかった。

「もうちょっと右! その辺!」

 他の参拝者の人に迷惑が掛からないよう、私たち女子がアドバイスを出していく。3人は無事にたどり着くことができて、最後に記念写真を撮影した。



「さっきのおみくじ見せてー」

 次の目的地――産寧坂(通称、三年坂)に向かうために私たちは再びバスに揺られていた。今度は座ることができたので、私の隣に結愛ちゃんが、後ろの席に海貴と啓が、その後ろに太一と野々倉さんが座る形になった。

「はい、どうぞ」

 啓が見せてと言ったのはさっきお昼を食べた場所で引いた『世界一当たる恋みくじ』のこと。家の周りとかに合ったら怪しくて引かないだろうけど、一回100円だし筒状になっていて着物を着た女性みたいになっているのが可愛かったし、何より思い出になるから私と結愛ちゃんで引いてみたやつ。

「青って……誰」

 おみくじには普通の恋みくじに書かれているようなことと、『ラッキーカラー』と『ラッキーアイテム』が書かれていた。私のラッキーカラーは青色。啓の言うように今ここに青色の物を身に付けている男子は誰もいない。
 結愛ちゃんのラッキーカラーは黒色らしく、黒色のリュックを背負った太一が冷やかされていた――けど、太一は寝ているらしくて海貴は諦めたようになっていた。

「えー碧波の好きな人って誰なの?」
「それな! めっちゃ気になる」
「えぇ~絶対言わないから」

 啓と結愛ちゃんの声に私はそう返事をして、おみくじをリュックの中にしまった。おみくじには何事も頑張るのが良い、みたいなこと書いてあったから何かしら頑張ってみようかな、何て思っていたらあっという間に三年坂にたどり着いた。
 

第10話 ( No.27 )
日時: 2017/06/27 20:17
名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: /cDu3FaZ)

「抹茶味ひとつください」
「はいよ、修学旅行生は30円引きだよ」

 ――三年坂付近にある、ソフトクリームを売ってる小さなお店。『修学旅行生は30円引き』と書かれたポスターを見かけて、私たちは直ぐにここで食べよう――と決めた。一番の理由は、結愛ちゃんと私が「アイス食べたい」と午前中からずっと言ってたからなんだけど。

 お店の人にお金を渡し、代わりにソフトクリームを受けとる。ソフトクリームはコンビニぐらいでしか変えないし、やっぱり京都に来たから抹茶食べたいという一心で、私は抹茶味を選んだ。

 班員に遅れを取らないよう、食べ歩きはせずみんなでまとまってソフトクリームを口に含む。

「おいしい……!!」

 少し気温が上がってきて、ずっと歩きっぱなしだったから余計に冷たく、美味しく感じる。

 見ると太一以外は全員抹茶味を選んでいた。太一は抹茶が苦手ならしく、水色のラムネ味のソフトクリームを食べている。――私が抹茶味と迷ったそれは、見るからに爽やかで、少しだけラムネにすれば良かったな……何て後悔もしてる。

「みんな食べ終わった? 行くぞ」

 班長の海貴よりも仕切ってる啓が口を開いて、私たちの班は再び歩き出した。

 熱いコンクリートの上で焼かれながら、私たちは学年の集合場所である京都駅に向かい始める。地主神社、清水寺、三年坂、伏見稲荷大社、三十三間堂、銀閣寺――初めての京都で、行きたかったこの6つの場所に行けて、何より啓と過ごせて本当に楽しかったな――。修学旅行はまだ明日もあるけど、この時間が終わってしまうのは本当に寂しい。

 バスに乗り込み、時間通りに京都駅に着いて野々倉さんと別れて――本当にあっという間だったな。集合場所へ行くともうだいたいの人は集まっていて、中には狐のお面を買っている人もいた。写真を見せ合う人、お土産を見る人、そんな人たちに紛れながらも私は自分の場所へと移動していく。

「こはるちゃん! 楽しかった?」
「もちろん! とっても楽しかったよ…!!」

 ――多分、澪が聞いたのは『啓と何かあった?』的なのだと思うけどそこには触れずに、私は返事をする。でもやっぱりふふっと笑いながら腕を掴む澪には勝てなくて――『あとで話す』と言ってその場をあとにした。

Re: 苺とミルクとひとつの愛を ( No.28 )
日時: 2017/06/28 01:22
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: 8topAA5d)

初めまして。(もしそうでなければすみません)
四季といいます。お話読ませていただきました!

長すぎず分かりやすい内容で読みやすかったです。修学旅行の内容、続き楽しみです!完全なフィクションではないんですね。憧れている人と同じクラスだったりすると嬉しいですよね!
これからも頑張って下さい!

Re: 苺とミルクとひとつの愛を ( No.29 )
日時: 2017/06/28 16:33
名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: .SLYx3CV)


四季さん

初めまして*

分かりやすい内容ですと…!? そんなこと初めて言われました…ありがとうございます!

憧れてる人と同じクラスなのはすごい嬉しいですよね~!! 毎日見ることができますから(笑)

応援ありがとうございます~!これからもがんばります(*`・ ・)


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